Cadetto特集
Cadetto.jp: Message to U35 doctors
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時には外から俯瞰してみよう
聖路加国際大学大学院周麻酔期看護学特任教授 宮坂勝之
2016/ 2/24
学生時代、どんな患者も治せる医師になりたいという夢を抱いた。そのためには、子どもも当然、診られなければならない。卒業後、自分なりに立てた研修計画のスタートは産科。その途中で麻酔科に巡り合った。そして、小児の重症患者の総合診療を行う小児集中治療(PICU)という領域が北米にあるの…
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年齢に応じて果たすべき役割がある
安次嶺 馨(沖縄県立中部病院・ハワイ大学卒後医学臨床研修事業団ディレクター)
2015/10/22
年齢に応じて、果たすべき役割がある。沖縄県立中部病院(以下、中部病院)という特異な医療機関で長年働いてきた経験が、そのような想いを私に強く抱かせているのかもしれない。
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迷いがあるのならば、尊敬できる人を探してみよう
愛知医科大学理事長 三宅養三
2015/ 5/28
「患者との会話」は医療の原点。しかし、その重要性に私が気付いたのは、恥ずかしながら、60歳を超えてからだった。
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リスクを負うことが医師の「本来業務」
社会医療法人近森会理事長/近森病院院長 近森正幸
2015/ 1/29
アーティスティックな臨床技術とチーム医療。両者は相容れることのない対極と思われている節がある。しかし、チームを構成する一人ひとりの力がたどり着いた邂逅こそが、現代に求められるアート、すなわち「全人的医療」に成り得る。私はそう信じている。…
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医師は患者と「ともに生きる」
三井記念病院院長 高本眞一
2014/10/21
「ともに生きる」。医療の真理に通じるこの言葉にたどり着いたのは40歳の頃。地方の新設病院で勤務していたときだ。
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「医療は公共財」と認識すれば、立ち位置は自ずと決まる
国立長寿医療研究センター名誉総長 大島伸一
2014/ 7/23
泌尿器科を専門に選んだのは学生時代に腎不全の患者さんを見たからだ。当時は診断がつけばほぼ1週間で亡くなるのが当たり前の“難病”。若かった私は、不治の病の患者を助けたいとの大望を抱いた。
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「うちの科ではない」は通用しない時代が来る
NTT東日本関東病院院長 落合慈之
2014/ 4/23
「うちの科ではない」。最近、こんな気になる言葉を何度か聞いた。深夜に急患が運ばれ、当直医は症状に応じて専門科の医師を呼ぶ。呼ばれた医師は患者のX線写真をサッと確認すると、「この患者はうちの科じゃない」と言い放ち、立ち去るという。…
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少しのリスクをとれば、その先に大きな転機があるかもしれない
京都大学大学院医学研究科医療疫学教授/福島県立医科大学副学長 福原俊一
2014/ 1/14
私は大学卒業後、医局に属さず、横須賀米海軍病院でインタ-ン、その後米国で内科レジデントになるという道を選んだ。卒業後すぐ大学に入局することが当然だった当時(1979年)、それ以外の選択は真っ当な医師の道を外れることであり、周りからは奇人扱いされた。…
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新しい専門医制度の中で総合診療医の地位を確立したい
日本プライマリ・ケア連合学会理事長 丸山 泉
2013/10/ 1
質のばらつきや国民への分かりにくさなど数々の問題がある専門医制度について、厚生労働省「専門医の在り方に関する検討会」は4月の最終報告書で、第三者機関が評価と認定を統一して行う新制度を2017年度から始めるという方針を示した。新しい専門医制度がうまく機能すれば、日本の医療は大転換を…
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一人の患者を診療するごとに必ず新しい発見がある
独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)理事長 近藤達也
2013/ 9/ 9
専門科に進んで3年ぐらいたつと、たいていは自分の意見や方法論を持つようになる。脳神経外科医だった私も例えば、「自分なら傷がより目立たないように切れる」「頭蓋骨はもっと小さく開けたほうがいい」などと思ったものだ。…
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「無用の用」こそ、学びの醍醐味
社会保険中央総合病院 病院長 万代恭嗣
2013/ 7/11
よく言われることではあるが、若い医師には指導者が必要だ。良き指導者に出会えるか否かは、後の医師人生を大きく左右する。私の場合、20 代後半で勤務した竹田綜合病院の指導医が外科医としての気構えを叩き込んでくれた。落ち着き、臨機応変さ、そして繊細さ。外科医に不可欠の様々なことを教え…
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「追いつけない」ではなくその先を目指してほしい
順天堂大学大学院スポートロジーセンター センター長 河盛隆造
2013/ 2/12
診療の選択肢の多さと基礎研究のスピード。自分の若い頃と比べ、今の若い先生が本当にうらやましい。
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続けてこそ見えてくるものがある
昭和大学医学部教授 昭和大学横浜市北部病院副院長・消化器センター長 工藤進英
2012/12/10
15年前の著書「大腸内視鏡挿入法」に改訂を加え、第2版を5月に出版した。 大腸内視鏡の挿入および操作のノウハウは、サイエンスというよりはアートの領域に属するものと思う。そのため、自分が身に着けたコツを説明するのは、熟練者でもなかなか難しい。挿入の技術が確立していない1970年代から…
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コミュニケーションのスキルが数々のチャレンジを支えてきた
SUMA HEART CLINIC院長 須磨久善
2012/ 9/25
胃大網動脈グラフトを用いた冠動脈バイパス手術、バチスタ手術、オフポンプバイパス手術…と、心臓外科の新しい術式にチャレンジし、幸いにも内外から評価を得てきた。そのせいもあり、「外科医にとって必要なものは何か」とよく聞かれる。…
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医師にはセレンディピティも求められる
国際医療福祉大学総長 矢崎義雄
2012/ 8/ 7
今、私が最も心配しているのは、若い先生方の教育環境だ。現在、初期研修先として大学病院を選ぶ医師は5割を切っており、これは由々しき事態だと感じている。
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