連載・コラム
ブログ: 高部和明の「アメリカで外科医」
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目指せプロフェッサー! Vol. 14
アメリカで外科医と名乗るには
2008/10/17
日本では、学会の専門医を取得していなくともその診療科を標榜して開業できますが、アメリカではそうはいきません。ACGME(Accreditation Council for Graduate Medical Education)という独立した第三機関が認定する専門科(Speciality Board)が、それぞれ個別に実施する専門医試験(Board Cert…
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目指せプロフェッサー! Vol. 13
アメリカにもいる、若手の将来を優先させる指導者
2008/ 7/ 7
アメリカのみならず、世界をリードするメモリアル・スローン・ケタリング癌センター(MSKCC)肝胆膵外科が1年間のクリニカル・フェローを一名公募していることを知り、バージニア州立大学(VCU)腫瘍外科の3年間のフェローシップを2年で切り上げて応募したいと思いました。…
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目指せプロフェッサー! Vol. 12
僕にとってのスローン・ケタリング
2008/ 5/ 7
癌の臨床、研究における世界最高峰、ニューヨークのど真ん中にあるメモリアル・スローン・ケタリング癌センター(MSKCC)の肝胆膵外科フェローシップが、一般公募をしている(定員1人)!。もしかするともしかして、世界トップの肝臓外科トレーニングを受けられるかもしれないと思うと、胸がドキ…
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目指せプロフェッサー! Vol. 11
世界最高峰の肝胆膵外科フェローシップを目指す
2008/ 4/22
3年間VCUで全うすべきか、2年間で切り上げるべきか迷っていた僕は、「医者として自分は、本当は何がやりたいのか」を深く問い直してみました。その結果、それは消化器外科、特に肝胆膵外科だと再確認しました。…
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目指せプロフェッサー! Vol. 10 +臨床英会話
Is it time to move on?
2008/ 3/28
「本当にこのままVCUでフェローをしてていいのか」。素晴らしい研究の指導教授に出会いグラント提出までこぎつけたものの、ここに至って僕の中で根本的な疑問が生じてきた。
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目指せプロフェッサー! Vol. 9
リサーチ・メンターをショッピング
2008/ 3/21
2007年冬、フェローシップ1年目でグラント(研究助成金)申請のゴーサインが出たのは良かったのですが、申請するためにはリサーチ・メンター(研究の後見人、指導教授)を決めなければなりませんでした。…
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目指せプロフェッサー! Vol. 8
フェロー中にグラント申請して起死回生を狙う
2008/ 3/15
僕のフェローシップ中のゴールは、次のポジション獲得の際のウリとなる研究業績を作ることで、それにはNIH(米国立衛生研究所)のグラントを獲得するのがベストです。良い論文をパブリッシュするのも履歴書を強化するという意味で大事ですが、グラントは雇用者(主任教授)に直接的な利益をもたら…
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目指せプロフェッサー! Vol. 7
グラントを取れなければ途中でクビ?
2008/ 3/11
意気揚々とVCU腫瘍外科フェローシップを始め、すべてが順風満帆な気がしているときに、フェローシップが活動停止になるといううわさを耳にした。もしこれが本当ならば僕の今後のキャリアへの影響は甚大なので、腫瘍外科のトップ、ハリー・ベア主任教授へ真偽を確かめにいきました。彼はプログラム…
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目指せプロフェッサー!Vol. 6
自分の状況が、沈みゆく泥舟のように思えた
2008/ 2/25
2006年7月、研究業績を強化する戦略に基づき、バージニア州立大学(VCU)腫瘍外科フェローシップへ進みました。ここのプログラムはニューヨークにあるメモリアル・スローン・ケタリング癌センターに続く最も古い腫瘍外科フェローシップなのですが、毎年1人しか採用しないので日常業務は大変融通が…
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目指せプロフェッサー! Vol. 5
ウリを強化する戦略で勝負に出るも、状況が激変
2008/ 2/16
アメリカの大学医学部のアシスタント・プロフェッサーになるため、自分の研究業績をウリにしていこうと決めたわけですが、実はアメリカの卒後臨床医学トレーニングの過程、即ちレジデンシーやクリニカルフェローのマッチングに際しては、研究業績はほとんど考慮されません。いや、正確にいうと「…
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目指せプロフェッサー! vol. 4
アメリカ人に勝てる自分のウリを作る
2008/ 2/12
アメリカの大学医学部でアシスタント・プロフェッサーとして雇われるために、僕自身のウリは何かと自らに問いかけてみると、やはり僕が日本で受けてきたアカデミックでの教育やトレーニングを活かせる、研究業績と能力に行き着きました。…
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目指せプロフェッサー! vol. 3
ポジション獲得の戦略は?
2008/ 2/ 1
それでは、具体的にどうしたらアシスタント・プロフェッサーのポストに就けるか? どんな専門職にでもあてはまる当り前のことですが、我々が労働の対価として賃金を得ている労働者である以上、雇用者が我々に賃金を支払うに値するだけの「ウリ」があれば、雇用者を振り向かせることができるでし…
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目指せプロフェッサー! vol. 2 +臨床英会話
なぜ「アメリカで外科医」なのか
2008/ 1/28
アメリカのキャリアシステムの詳細は後述するとして、今、僕が直面している難関、アシスタント・プロフェッサー職獲得の話をしたいと思います。
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目指せプロフェッサー! アメリカのキャリアシステム
2008/ 1/22
日本とアメリカとでは医師の歩む道というか、システムがだいぶ異なるので、その説明を兼ねて今までの経緯を記しましょう。僕の場合外科で大学の教職を目指しているので、そのつもりで読んでくださいね。…
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米国の医療現場からお伝えします
2008/ 1/17
はじめまして。アメリカはバージニア州立大学(VCU:Virginia Commonwealth University)腫瘍外科クリニカルフェローの高部和明です。この度Nikkei Medical Onlineでブログを掲載させてもらうことになりましたので、よろしくお願いいたします。…