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【Photo Gallery】 2009.6〜


内科医・在宅医
長尾クリニック 長尾和宏先生

 長尾先生は率先して町を駆け回り、患者さんを訪ねる。長尾先生は医師(常勤6名、非常勤5名)、外来看護師、在宅専門看護師、理学療法士、栄養士、事務職員、多くのスタッフを率いて地域医療を実践している。クリニックの近くに設けた「あいあい」ケアプランセンターや、地域のホームヘルパーとの良好な連携も長尾クリニックの地域医療には欠かせない。自分が末期癌になったらどうしてほしいか、そういう視点から長尾先生は今のチーム医療を築き上げた。

 高校時代に父を亡くし、浪人時代には季節労働者を経験した。医学部入学後「社会医学研究会」に入り、無医村での医療活動や医療問題の研究に没頭した。酒を交わしながら理想を語り、議論する日々を送った。長野県下伊那郡浪合村での無医村の経験が、在宅医療を行う今につながっている。”多くの患者さんと人間同士としてつ きあうのが楽しかったのだ。

 全人的に患者さんを診るには、総合的な能力が必要だと学生のころから強く感じていた。大阪での研修医時代は、積極的に救急医療や重症な患者さんに関わった。多くの患者の最期に立ち会うという経験を通して、終末期医療の在り方を考えるようになる。市立芦屋病院(兵庫県芦屋市)に勤務していた1995年1月には阪神大震災も経験した。長尾先生の著書『町医者冥利』(新風舎)にその時の体験が切々と描かれている。

 1995年に兵庫県尼崎市の商店街にある雑居ビルの一角のクリニックを引き継ぐことから在宅医のキャリアは始まった。少しずつ在宅医療を手掛け、3年目から徐々に患者数が伸びてきた。2001年には銀行跡を改築してクリニックを広げ、複数医師の外来や、在宅ステーションの併設など理想を形にしていった。

 長尾先生の地域医療にかける思いや行動力、そして長尾クリニックのスタッフの熱意によって支えられている在宅の患者さんは約200人。私は笑顔の患者さんとお話しする中で、チーム医療の総合力を感じた。自分の理想を追い求めながら、長尾先生は今日も走り続けている。

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■内科医・在宅医 長尾和宏先生

 内科医、在宅医、産業医、学校医として地域社会の中での医療を実践する。多くの会の世話人や幹事としてまとめ役を任されている。最近では現場の生の声を行政や市民に伝えようと、シンポジウムなどでの講演も多くなってきた。自らのブログや健康情報誌「和(なごみ)」の発行、本の執筆など患者さんに向けた情報発信も大切にしている。