スパイラルCTによる肺癌検診の効果に反論 昨年10月、New England Journal of Medicineで、スパイラルCTで検出されたステージIの肺癌患者の10年生存率が90%近くになるというリード文献(International Early Lung Cancer Action Program (I-ELCAP) Study )が公表された。 2007/11/30 医療機器
キノロン系抗菌薬の使用が培養陰性結核症のリスクに与える影響はさほどない タイトルに示したごとく、ちょっと意外な結果。結核の診断が確定する前にフルオロキノロンを使うと、診断のじゃまとなり、診断の遅れにつながるという話を聞いたことがある。しかし、肺炎のエンピリック・セラピーとしてフルオロキノロンの使用は増加している。… 2007/11/29 呼吸器
病院機能評価の調査項目を調査してみてはどうか? 日本には病院機能評価というシステムがある。真の医療の質とは、患者の生存率とQOLをどれだけ高められるかと私は考えているが、評価を行っている日本医療機能評価機構は果たしてそれを判断しているのだろうか?… 2007/11/21 医療の質
ジェネリックの価格の疑問 アメリカでのジェネリックの問題点は、(1)ジェネリックメーカー同士の価格統制問題(独占禁止法)、(2)D錠やOD錠など、剤型の若干の違いで特許延長を図る動き、(3)先発メーカーがあらゆる戦術を使って多くの特許侵害訴訟を提起し、ジェネリック上市を阻む動き、(4)訴訟を介した結果、「先… 2007/11/20 医薬品
抗ウイルス薬はインフルエンザ入院患者の死亡率を減少させる 米国感染症学会(IDSA)のニュースリリース(2007年11月12日)にもこの論文のことが紹介されている。すなわち、抗ウイルス薬が入院患者の死亡率を減少させたという重大な報告である。 2007/11/15 感染症
栄養ドリンクは心血管リスクを増加させる? エネルギードリンクは覚醒作用を主として狙っているため、カフェインをベースにしていることが多い。血圧、心拍への影響、すなわち PRP(pressure rate product)、すなわちダブルプロダクトを増加させるのは当然であろう。その影響を具体的に数値として示したデータがAHA(米国心臓協会・学術集… 2007/11/14 循環器
高血圧ワクチンは早朝に効く? 癌ワクチンも認知症ワクチンもあるから、高血圧ワクチンも…。今年6月にヨーロッパの学会では既にお披露目はあったようで知っている方も多いのかもしれない。 2007/11/13 循環器
体重と死亡率の関係といっても、死亡原因で様々 ショーペンハウアーの著書に「天才とは物事を一般化して考える」という一節があったと思うのだが、確認できないでいる。ドイツではかつて、自然科学を『一般化』、人文科学を『個性化』とする流れとしたそうだ。それを考えれば、医学は自然科学であり、医療・臨床は人文科学ということになろうか… 2007/11/12 代謝・内分泌
10年で肥満者の移動機能障害は悪化 高齢住民の調査において、1990年前後と2000年前後の年代間比較で、肥満者の移動機能障害は悪化し、非肥満者のADLは改善したという報告。肥満者において、心血管疾患の管理が良好となっている一方で、移動能力の低下が示唆され、肥満という問題の複雑さをさらに浮き彫りにしている。… 2007/11/10 代謝・内分泌
WCRF/AICR推奨の癌予防食事法 American Institute for Cancer Research(AICRとWorld Cancer Research Fund (WCRF) の食事と癌の関係の2次報告にはいろいろ考えさせられた。 2007/11/03 癌
重症COPDにおける超音波推定肺動脈圧は信用できない 肺気腫患者に肺容積減少術(LVRS)を行う際、肺高血圧症の周術的リスク評価の指標には、ドプラーエコーが使われてきた。果たしてこの検査の正確性はどの程度なのか。NETT研究のサブスタディーとして検討された。… 2007/11/02 循環器