喘息にラジオ波を用いた新治療法 「thermoplasty」というのは、気管支鏡を用いて、カテーテルチップを気管支内腔に入れて気管支壁に接触するまで膨らませ、ラジオ波をカテーテルに送り、平滑筋を華氏約149度(摂氏65度)に熱する方法である。この温度は薄い気道筋肉壁に瘢痕やダメージを与えるには十分であり、喘息のラジオ波治療… 2007/03/30 呼吸器
冠動脈ステントの大半は不要? 安定冠動脈疾患に対するステント治療は、薬物療法単独よりも優れているとはいえない、というトライアルの結果が米国メディアでは大々的に報道されている。 2007/03/28 循環器
ホメオパシーは科学的でない 英国の幾つかの大学が、科学的エビデンスがないにもかかわらず、代替医療として、BSc(学士)の学位を与え始めたことに対して強い批判を行っている。ホメオパシーやホメオパシー施術者が不相応な科学的な信頼を結果的に得てしまうことを懸念し、そのような評価を除外する運動をしている。… 2007/03/27 その他
フランスの集中治療医の半数が“燃え尽き” 「医師の労働時間は大したことない」と国会で厚生労働省大臣が発言するような国で、医師の労働環境が守られるはずもない。 フランスではICUで働く医師を対象に、国家的に“医師の燃え尽き”を調査しているようである。その結果、約半数が“燃え尽き”ているとのことだ。日本でも国家的に調査など… 2007/03/24 医師のキャリア
降圧薬に肺癌治療効果? この前、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)に関連した講演を聴く機会があり、「老化した培養内皮細胞では、接着因子ICAM-1や炎症性サイトカインの増加、NO合成酵素(eNOS)活性の低下が見られる」との説明がなされたところ、「では、ARBに抗癌作用があるのでは」という質問がフロアからあっ… 2007/03/17 癌
意識障害患者の脳を睡眠薬でリセット? ゾルピデム(Ambien、日本国内での商品名:マイスリー)が、脳障害の患者を改善させるとの報告が以前あった。今回は、意識回復、言語・運動機能を改善するというフランスからの報告が、Annals of Neurologyに掲載されたとのこと。… 2007/03/14 精神・神経
運動と食事制限による減量に相違なし? 運動と食事制限のどちらで減量しても、体組成・脂肪分布の変化の違いはない、というのはちょっと意外な気がする。先行する研究では、2型糖尿病女性において内臓脂肪量の有効な減少には運動が必要と報告されていたためである。運動の種類と体組成・脂肪分布の違いがホントにないのか知りたいところ… 2007/03/10 代謝・内分泌
週末発症の脳卒中は予後が悪い NICUで診る新生児を含めた各種疾患・病態で、週末の死亡率が増加するというのは一つのテーマのようである。Google Scholarで、「Weekend」と「mortality」で検索するだけでも、いろいろな情報が出てくる。 2007/03/09 循環器
低炭水化物・高脂肪食で減量できるか “The A TO Z Weight Loss Study”の結果が報告された。それは、低炭水化物・高脂肪食ダイエットであるAtkins食事による効果を肯定するものであった。この食事方法に関しては、現象的には確かに体重減少という効果があるようである。ただ、そのメカニズムや危険性に関しては諸手を挙げて賛成する… 2007/03/07 サプリ・食品
エビデンスに基づく家造り? この場合の介入方法は、「断熱材の改修」(Installation of a standard retrofit insulation package)ということになるのだろうか。貧困層の独居住人に対して、断熱材による居宅環境の整備をしたら、健康アウトカムが改善したとのこと。… 2007/03/02 その他