コ・メディカルって何語? Medical Practice 9月号を見てたら、「fever up」が和製英語であり、使用を控えるようにという、ある大学の先生の記述があった。確かに、New Engl J MedのMGH・CPCでは、「fever up to」という一連の形で使用するのであり、「fever up」という名詞化された使用は見い出せないとのこと。… 2006/09/29 コメディカル
潜在的HBV感染に要注意 潜在的HBV感染(occult HBV infection)--。無知をさらして申し訳ないのだが、この概念を知ったのは昨年のことだ。免疫抑制剤や抗癌剤を時に使わなければならないこともあると知り、まさにぞっとした。保険上の扱いはどうなってるのかという疑問はあるのだが、認識を新たにしておかなければと思っ… 2006/09/27 消化器
無症候性細菌尿は治療すべきか 米国などでは、ST合剤(TMP-SMZ) が急性膀胱炎の第1選択薬だと思われる。私自身処方に抵抗があったが、今後は反省し、積極的に導入しようと思っている。「複雑性膀胱炎で細菌尿・膿尿が認められても、全く症状がないもの(無症候性細菌尿)は、抗菌薬の投与対象にはならない場合が多い。尿量がある… 2006/09/26 感染症
寄生虫がいるとアレルギーになりにくい? 「寄生虫がいるとアレルギーになりにくい」という話を以前はよく見聞きした。特定の仮説を支持する学者の意見がメディアで取り上げられ、その反論が一般に知らされることなく、いつのまにか常識化してしまう代表的事例ではないかと思う(「藤田先生の寄生虫とヒトの共生の考え」)。この寄生虫に… 2006/09/15 感染症
ジェネリック主流なのは一部の国だけ? 日本医事新報を何気に読んでいたら、本田孔士・大阪赤十字病院院長執筆の文章が目にとまった。健康保険未加入者が多く、一流メーカーの薬が買えないとか、ジェネリックを扱う会社の規模が大きく、MRを抱えている欧米と日本の社会的背景の違いを全く説明せず、「欧米(実際は一部の国)ではよく使わ… 2006/09/13 医薬品
ボクシングは追放されるべき 別に私自身はボクシングに恨みはないのだが、このスポーツに対しては、かなり風向きは悪い。かなり前から米国医師会はこのスポーツに対して中止へ強い要求を行っている。JAMAの1983年1月14日号はボクシング界へのジャブであり、まだノックアウトパンチではなかった。… 2006/09/12 精神・神経
アトルバスタチンの心血管疾患2次予防 メタボリックシンドロームとは、「糖尿病・心血管疾患進展にかかわるリスク要因のcluster(集合体)」ということになる。Clusterであるので、前向き研究などがなければ、いくらでも無責任に、clusterを規定できるのが問題である。… 2006/09/09 代謝・内分泌
医療過誤の負のスパイラル 福島県立大野病院の産科医の逮捕劇により、日本では臨床をやっている医師なら、自らが犯罪者になる可能性が誰にでもあるということになった。日本という社会では、勧善懲悪で、医療事故・過誤は悪人が起こすものであり、悪人を留置場・刑務所に放り込み、医師免許をはく奪すれば万事解決と、警察… 2006/09/08 医療安全