【刑事告訴は医療安全をもたらすかVol.4】 医療臨調を作り、議論を尽くしたい 現場で一番大きな問題は、事故や刑事責任よりも、患者さんとの日常的な軋轢です。ほかの人と付き合う上でどこまで要求できるかということに関しては法律で決まっているわけでなく、あうんの呼吸で行われてきました。しかし、そのタガがはずれてしまい、あらゆることが要求できる、私だけが患者だと… 2007/08/31 医療の質
【刑事告訴は医療安全をもたらすかVol.3】 医療制度を守ることこそ最大の目標だ 今、医療版事故調査委員会を作ろうと議論が行われていますが、目的がまだ明確になっていません。責任を追及するのか、患者や遺族の補償に使うのか、安全を目的とするのか、まだ着地点がみえていないはずです。… 2007/08/31 医療の質
【刑事告訴は医療安全をもたらすかVol.2】 罪に問われたら報告などできない 業務上過失致死傷の構成要件として、予見可能性、予見義務、結果回避可能性、結果回避義務が検討されます。予見義務、結果回避義務に違反したとして、業務上過失致死傷が問われることになります。危ないことが分かっているのだから、回避しないといけませんよということです。… 2007/08/30 医療の質
【刑事告訴は医療安全をもたらすかVol.1】 “処罰感情”が作り出す犯人捜し 近年、医療事故で医師が刑事告訴される例が相次いでいる。処罰は安全な医療を実現するどころか、医療の不作為や立ち去りを加速し、医療システム全体を危機にさらしつつあるように見える。ただし、こうした状況は医療だけに留まらない。ヒューマンエラーに対して厳罰を求める近年の日本社会が生ん… 2007/08/29 医療の質
【ネットで議論「侮るなかれ中耳炎」Vol.5】 ワクチン導入で医療費の削減を狙う ― 小児科と耳鼻科咽喉科の連携を密にするために ― 「たかが中耳炎、されど中耳炎」。和歌山県立医大耳鼻咽喉科教授の山中昇氏が講演のたびに口にするフレーズです。「子供の発熱を診たら中耳炎を疑うべき」と訴える山中先生の目に、子供の中耳炎を診療している耳鼻咽喉科医や小児科医の間で、その治療法についてかなり混乱が起きていると映ります… 2007/08/24 小児科
【ネットで議論 「侮るなかれ中耳炎」Vol.4】 薬剤耐性菌の拡大に対する歯止めにもなる ― 小児科と耳鼻科咽喉科の連携を蜜にするために ― 小児急性中耳炎診療ガイドラインが小児科医と耳鼻咽喉科医との間の会話のきっかけになればいいと話す山中氏。もちろん、耳鼻咽喉科医同士でも同じ。一つの診療指針が示されたと理解し、日常診療への応用を進めるべきだろう。ガイドラインは、薬剤耐性の拡大の歯止めにもなるだろうし、難治例など… 2007/08/23 耳鼻咽喉科
【ネットで議論「侮るなかれ中耳炎」Vol.3】 小児急性中耳炎診療ガイドラインの意義は ― 小児科と耳鼻科咽喉科の連携を密にするために ― 小児科と耳鼻咽喉科が対立していては、中耳炎の診療はうまくいかないのは誰でも理解できるはず。急性中耳炎の治療が混乱している状態では、中耳炎に罹患しているお子さんが最も困るのです。今は、具体的にどうやって連携していくかを議論する時期ではないでしょうか。会話のきっかけになるのがガ… 2007/08/22 耳鼻咽喉科
【ネットで議論 「侮るなかれ中耳炎」Vol.2】 治癒しにくい難治例や遷延化例が急増 ― 小児科と耳鼻科咽喉科の連携を蜜にするために ― 「たかが中耳炎、されど中耳炎」。和歌山県立医大耳鼻咽喉科教授の山中昇氏が講演のたびに口にするフレーズです。「子供の発熱を診たら中耳炎を疑うべき」と訴える山中先生の目に、子供の中耳炎を診療している耳鼻咽喉科医や小児科医の間で、その治療法についてかなり混乱が起きていると映ります… 2007/08/21 耳鼻咽喉科
【ネットで議論「侮るなかれ中耳炎」Vol.1】 懸念される薬剤耐性菌の拡大 ― 小児科と耳鼻科咽喉科の連携を密にするために ― 「たかが中耳炎、されど中耳炎」。和歌山県立医大耳鼻咽喉科教授の山中昇氏が講演のたびに口にするフレーズです。「子供の発熱を診たら中耳炎を疑うべき」と訴える山中先生の目に、子供の中耳炎を診療している耳鼻咽喉科医や小児科医の間で、その治療法についてかなり混乱が起きていると映ります… 2007/08/20 耳鼻咽喉科
【医師はメディア、政治、世論にどう訴えるべきかVol.5】 いかに世論に訴えるか―新しいガバナンスの時代へ 大野病院事件は、新しいガバナンスの形を提示したと思います。誰かが誰かを統治するというのではなく、物事を進めていくモデル。メディアも、政治家も、官僚も、産科婦人科学会も、草の根医師も、参画したというモデルです。特定の人が統治機構を使って動かしたわけではなく、「ノンポリ」の多くの… 2007/08/10 行政・制度
【医師はメディア、政治、世論にどう訴えるべきかVol.4】 大野病院事件のプラスとマイナスの影響とは メディアのいいところは、視点が基本的に国民の立場に立つというところです。役所の統治は、業界団体を束ねて、その傘下にあるプロバイダーを仕切るというやり方ですが、この方法では国民を仕切ることは原理的にできません。政治やメディア、行政など様々なルートに話を持っていくことによって、ダ… 2007/08/09 行政・制度
【医師はメディア、政治、世論にどう訴えるべきかVol.3】 ワイドショーまで来たらこの国は転がる ある国会議員から、以前に「世論で、最初に動くのは新聞。次は夜の時間帯のニュース。そして最後は朝のワイドショー。ワイドショーまで来たら、この国は転がるように変わっていくから」と聞いたことがあります。最初はピンと来なかったのですが、このフジテレビを見たときに理解できました。… 2007/08/08 行政・制度
【医師はメディア、政治、世論にどう訴えるべきかVol.2】 ネットで伝わり、新聞、そしてテレビが変わった 私はこれまで署名活動を何回か実施したことがあるのですが、数百人であれば、こうした問題に理解が深い「偉い人」、有名な先生に頼めばいいとまず思ったのです。実際には自治医大学長の高久史麿先生などにお願いしました。高久先生が署名するのであれば、「これは信頼できる」と協力する方が出て… 2007/08/07 行政・制度
【医師はメディア、政治、世論にどう訴えるべきかVol.1】 ドキュメント大野病院事件―署名活動の舞台裏 北里大産婦人科教授の海野信也氏と「周産期医療の崩壊をくい止める会」の事務局を務めた東大医科研探索医療ヒューマンネットワークシステム部門客員准教授の上昌広氏に、大野病院の署名活動の経緯を検証するとともに、「医療崩壊」と称される医療界にあって、医師・医療側がいかに情報発信し、世論… 2007/08/06 行政・制度