1分解説◎厚労省が中間取りまとめを公開 医師の働き方改革は今後どう進む? 厚生労働省は2020年12月22日に「医師の働き方改革の推進に関する検討会 中間とりまとめ 」を公開した。取りまとめでは、2024年4月から適用される医師の時間外労働の上限規制に向け、上限時間を超えて勤務する医師に義務化される追加的健康確保措置の枠組みなどについてまとめられている。… 2021/01/08 医師の職場環境
NEWS◎肛門癌予防の適応追加を取得 4価HPVワクチン、接種対象が男性にも拡大 MSDは2020年12月25日、4価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンのガーダシル水性懸濁筋注シリンジ(組換え沈降4価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン[酵母由来])について、男性の尖圭コンジローマと男女における肛門癌およびその前駆病変に対する予防適応の追加を取得したと発表した。… 2020/12/25 感染症
NEWS◎ワクチンの確保体制や接種順位を明示 新型コロナワクチン接種に関するパブコメ募集 内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室と厚生労働省健康局健康課予防接種室は2020年12月24日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種に関するパブリックコメント(パブコメ)の募集を開始した。… 2020/12/25 感染症
NEWS◎新規抗菌薬の開発に向けて英国が試験導入 塩野義の抗菌薬がサブスク型償還モデルに採択 塩野義製薬は2020年12月21日、多剤耐性菌に抗菌活性を有するセフィデロコル(商品名フェトロージャ)について、英国が試験的に開始した抗菌薬のサブスクリプション(定額課金)型償還モデルに採択されたと発表した。… 2020/12/24 感染症
NEWS◎厚生科学審議会感染症部会で議論 新型コロナ、指定感染症の指定を1年延長へ 厚生労働省は2020年12月17日に厚生科学審議会感染症部会を開催。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について、2021年1月31日に期限を迎える指定感染症の指定を1年間延長することを提案し、了承された。感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)による指定感染症の指… 2020/12/18 感染症
NEWS◎全国自治体症例対照研究J Studyの結果 HPVワクチン、全国調査で癌予防効果の詳細解明 HPVワクチン接種と子宮頸部上皮内病変との関連を評価すべく、全国自治体で子宮頸癌検診を受診した人を対象に、細胞診異常と細胞診異常なしにおけるHPVワクチンの接種歴の有無を比較した症例対照研究「J Study」の結果が公表された。それによると、HPVワクチンは軽度異形成(CIN1)を57.9%、中等… 2020/12/16 感染症
NEWS◎接種会場やワクチンの種類はウェブサイトで見える化 コロナワクチン接種は予約制に、分科会で審議 2020年12月10日、厚生労働省の厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会が開催され、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種体制や流通体制のあり方について議論された。接種希望者は原則として予約をした上で住民票所在地の市町村で接種を受けることや、医療従事者は別の枠組みで接… 2020/12/11 感染症
インタビュー◎抗MRSA薬の使い方 リネゾリドは投与量調節で使い道が広がる バンコマイシン以外の薬剤も柔軟に活用を 投与量の調節が不要とされる一方で、血小板減少症の副作用から非感染症専門医などには使いにくい印象のある抗MRSA薬のリネゾリド。だが、「血中濃度に応じた用量調節を行えば、リネゾリドの使い道はもっとある」と富山大学学術研究部医学系感染症学講座教授の山本善裕氏は話す。抗MRSA薬としては… 2020/12/03 感染症
インタビュー◎日本のMRSAはこの10年で劇的に変化 キノロン耐性の市中MRSAはUSA300を念頭に 一般的に市中感染型のメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)は予後が良好かつ比較的多くの抗菌薬に感受性を示すが、近年、病原性が高く、一部の抗菌薬が効かない米国株(USA300)が国内で急速に流行しているという。プライマリ・ケアの現場でこうした菌に遭遇したらどう対応すべきか。東京薬科大… 2020/12/03 感染症
感染症情報◎2019年に世界的流行を生じた麻疹 コロナ禍で麻疹ワクチン接種率低下の懸念 2020年11月12日、世界保健機関(WHO)と米国疾病予防管理センター(CDC)は2019年の麻疹による死亡者数が全世界で20万7500人に達し、過去最低だった2016年から50%近く増加したと発表した。2015年にWHO西太平洋地域(WPR)麻疹排除認証委員会より麻疹の排除状態にあるとの認定を受けたわが国でも… 2020/12/03 感染症
「みんパピ!」がHPVワクチンの説明補助リーフレットを作成 「みんパピ!みんなで知ろうHPVプロジェクト」(以下、みんパピ!)はこのほど、医療現場などで配布可能なHPVワクチンに関するリーフレットを作成した。2020年11月から配布を開始し、既に118カ所の医療機関に1万7000枚を配布したという(11月17日現在)。… 2020/11/21 感染症
医師を派遣する病院は「連携B水準対象医療機関」として指定 働き方改革、検討会が取りまとめ案を提示 厚生労働省は2020年11月18日に第10回「医師の働き方改革の推進に関する検討会」を開催。医師の派遣を通して地域の医療提供体制を確保するために必要な役割を担う医療機関を「連携B水準対象医療機関」に指定し、働く医師の勤務時間について副業・兼業先を通算して年1860時間までの時間外労働を認め… 2020/11/20 医師の職場環境
座談会◎研修病院の副院長たちが明かすマッチングの裏話 研修病院選びは「水が合う」かどうかも重要 10月22日、2020年度の医師臨床研修マッチングの結果が公表された(関連記事:マッチング最終結果、フルマッチは11校)。今年度は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で多くの研修病院が例年とは異なる採用活動が余儀なくされたが、マッチングにはどのような影響があったのか。市中病院で… 2020/11/13 医師のキャリア
座談会◎医学生と研修医がマッチングを斬る! (後編) 大学に残らないのは「恥ずかしい」から!? 10月22日、2020年度の医師臨床研修マッチングの結果が公表された(関連記事:マッチング最終結果、フルマッチは11校)。大学病院希望者数と臨床研修病院(市中病院)のマッチ者数の割合の差は年々開く一方で、特に地方の大学病院などは定員割れのケースが目立つ。こうした状況を医学生と研修医は… 2020/11/12 医師のキャリア
感染症情報◎報告数が少ないRS感染症、ただし鹿児島と沖縄で顕著に増加 インフルエンザの報告数は24週連続でゼロ 日本紅斑熱「過去最多ペースで感染者が増加」 2020年第42週(10月12~18日)までの情報をまとめた。 2020/11/11 感染症
座談会◎医学生と研修医がマッチングを斬る! (前編) オンライン説明会ってぶっちゃけどうですか? 10月22日、2020年度の医師臨床研修マッチングの結果が公表された(関連記事:マッチング最終結果、フルマッチは11校)。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行に伴い、多くの研修病院が見学を中止する中、マッチングにはどのような影響があったのか。医学生と研修医にオンライン座談会で話… 2020/11/11 医師のキャリア
リポート◎新型コロナとインフルの同時流行に備えよ【神奈川県編】 診療予約を県が代行、医療機関の負担も減らす 既に1300以上の医療機関が「発熱診療等医療機関」に手挙げ 神奈川県は11月2日に発熱患者を対象に医療機関の診療予約を行う「発熱等診療予約センター」を立ち上げた。同センターでは、かかりつけ医を持たない発熱患者などの診療予約を県が代行する。診療を受けられない「受診難民」の発生を防ぐ他、医療機関や保健所の負担を減らすという狙いもある。… 2020/11/06 感染症
インタビュー◎北里大学大村智記念研究所特任教授の中山哲夫氏に聞く 「ウイルス干渉」はコロナとインフルエンザでも起こる 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)とインフルエンザは同時流行しないのではないか──。秋が過ぎ、COVID-19とインフルエンザの同時流行に対する懸念が高まる中、「ウイルス干渉」によって同時に流行することはないという考え方がある。1つのウイルスに感染すると、他のウイルスには感染しづら… 2020/11/02 感染症
インタビュー◎国立病院機構仙台医療センターの西村秀一氏に聞く 今冬のインフルエンザは流行しようがない インフルエンザと新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の同時流行も懸念される今冬。国は都道府県に対し、同時流行に備えた医療体制の整備を求めている。一方、COVID-19の流行を機に個人の衛生観念が向上したことから、今年はインフルエンザの流行が小規模に終わるのではないかとの見方もある。… 2020/10/28 感染症
【2020年度】市中病院人気がさらに広がる マッチング最終結果、フルマッチは11校 医師臨床研修マッチング協議会は10月22日、2020年度の医師臨床研修マッチングの結果を公表した。マッチングに参加した医学生は9876人。うち、希望順位を登録した参加者は9626人だった。参加者が希望順位表に登録した研修プログラムの平均数は3.44プログラムだった。参加病院は1017病院(研修プロ… 2020/10/22 医師のキャリア
NEWS◎アクションプランの最終年で国内の現状紹介 抗菌薬削減、目標達成は厳しい? 国立国際医療センター病院AMR臨床リファレンスセンターは2020年10月6日にメディアセミナーを開催。最終年となる今年、各成果指標が達成できるかどうかが注目される中、同センター長の大曲貴夫氏は、AMR対策アクションプランのこれまでの成果と今後の課題について語った。… 2020/10/08 感染症
医師のアルバイトは主務の病院での労働時間に合算することを改めて確認 働き方改革、医師を派遣する病院の時間外労働時間の上限を緩和へ 厚生労働省は2020年9月30日に第9回「医師の働き方改革の推進に関する検討会」を開催。地域医療確保暫定特例水準(B水準)の対象医療機関を拡大し、地域医療提供体制の確保のためにやむを得ない場合は、副業・兼業先を通算して年1860時間までの時間外労働を認めることがおおむね了承された。… 2020/10/02 医師の職場環境
感染症情報◎ロタウイルス感染性胃腸炎 ワクチンが10月から定期接種に 2020年10月1日、ロタウイルスワクチンの定期接種が開始された。Hibワクチン、肺炎球菌ワクチンとの同時接種が可能で、今回の定期接種化により、2020年8月生まれ以降の乳児が定期接種の対象となる。 これまでは任意接種にかかる費用の高さが問題視されており、定期接種化を求める声が多く上がって… 2020/10/02 感染症
インタビュー◎患者の「死にたい」の背景にあるもの【せん妄編】 「死にたい」を真に受ける前にすべきこと 国立がん研究センター東病院精神腫瘍科長の小川朝生氏に聞く 希死念慮や治療中止を訴える患者への対応の基本は一般的にまず傾聴と言われている。しかし、こうした姿勢がほとんど意味をなさない場面も存在する。それは患者がせん妄を発症している場合で、傾聴よりもまずはせん妄への対応が求められる。せん妄が希死念慮を引き起こすメカニズムやせん妄の評価… 2020/09/30 精神・神経
「医師臨床研修マッチング2020」中間結果ランキング マッチング中間、自治医大と昭和大が躍進 市中病院1位は武蔵野赤十字病院 医師臨床研修マッチング協議会は9月25日、「医師臨床研修マッチング」の中間結果を公表した。日経メディカルでは、施設ごとの1位希望人数を基に、大学病院、市中病院それぞれのランキングを作成。大学病院は昨年の中間発表時の順位との変動を見た。… 2020/09/25 医師のキャリア
祖母の葬儀に参列しなかった本当の理由 「新型コロナ流行下において、首都圏からの葬儀参列は自粛すべきか否か」──。ウィズコロナ時代では、感染対策の観点から、人が密集する場への参加や流行地域から他県への移動をできるだけ控えよう、というのが社会的なコンセンサスとなりました。一方、自粛すべきかどうかの判断が難しいのが、… 2020/09/18 感染症
学会トピック◎第1回日本喘息学会総会学術大会 もっと簡単な喘息診断法を活用してほしい 喘息死をゼロにするためには、非専門医にとっても分かりやすいガイドラインの作成が必要不可欠だ──。このたび第1回日本喘息学会総会学術大会(会期:8月9~10日、開催地:大阪市)が開催され、同学会理事長を務める東田有智氏(近畿大学病院病院長)が「喘息診療の今後への期待と日本喘息学会設… 2020/09/03 呼吸器
感染症情報◎突発性発疹は例年並みで推移 RSウイルス感染症、流行の兆し見えず 新型コロナウイルス感染症「ゲノム解読で感染リンクを追う」 2020年第34週(8月17~23日)までの情報をまとめた。 2020/09/02 感染症
感染症コンサルタントの岸田直樹氏に聞く コロナで診療所が淘汰されてはいけない 感染対策のサポートの充実を ウィズコロナ時代では、診療所における風邪診療のあり方も変容を迫られている。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は普通の風邪と症状が似ており、その判別が難しいからだ。診療所での風邪診療に対する心構えや注意点について、感染症コンサルタントの岸田直樹氏に話を聞いた。… 2020/08/26 感染症
厚労省が働き方改革における地域医療への影響を調査 大学勤務医の3割が兼業込みで時間外労働年960時間超 厚生労働省は7月31日、2つの大学病院を対象とした「医師の働き方改革の地域医療への影響に関する調査」の結果を公表。大学病院と兼務先の労働時間を通算した場合、時間外労働時間が年960時間を超過する医師が多く見られたことを明らかにした。… 2020/08/20 医療提供体制
岩手医科大学理事長の小川彰氏に聞く 大学病院を守らねば地域医療は崩壊してしまう 「大学病院で働く医師については、時間外労働の上限が年間960時間の場合には、副業・兼業のために別枠で年間420時間まで認める制度を導入すべき」──。2020年6月、日本医師会の「医師の特殊性を踏まえた働き方検討委員会」が提言をまとめた。医師の働き方改革では、2024年から時間外労働の上限規… 2020/08/20 医師の職場環境
1分解説◎水害後に注意すべき感染症 水害後の発熱、それってレプトスピラ症かも? 近年、毎年のように記録的豪雨が各地で発生し、河川の氾濫や土砂崩れなどによる水害が相次いでいる。災害後は衛生環境の悪化や免疫力の低下などにより感染症のリスクが高まるが、特に水害後の発熱で注意すべきなのがレプトスピラ症だ。… 2020/08/05 感染症
リポート◎世界中で用いられているMoodleって何? コロナで変わる医学教育、実習もオンラインで 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行は臨床現場のみならず、医学部教育にも大きな打撃を与えた。特に影響が大きかったのは臨床実習や定期試験で、多くの大学が延期や中止を余儀なくされた。一方、かねて医学教育にICTの活用を進めていた大学は、オンラインでの臨床実習や定期試験を実施。… 2020/07/30 医師のキャリア
NEWS◎販売後は全例登録で「多様な症状」の発現を検討 9価HPVワクチンが5年越しに承認 MSDは2020年7月21日、9価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンのシルガード9水性懸濁筋注シリンジ(組換え沈降9価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン[酵母由来])の製造販売承認を取得したと発表した。今後は、予防接種法に基づく定期接種に向けた議論が行われるものとみられる(関連記事… 2020/07/27 感染症
医師5055人に聞いた「東京2020は開催できると思いますか?」 東京2020、「開催すべきでない」が4割 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受け、来夏に開催が延期された2020年東京オリンピック・パラリンピック(以下、東京2020)。だが、7月以降、開催地の東京では連日のように100人を超える新規感染者が報告されており、世界的にも収束の気配は一向に見えない。国際オリンピック委員会(I… 2020/07/13 感染症
NEWS◎喘息に対する世界初のICS/LAMA/LAMA配合薬 喘息に待望のトリプル吸入薬が承認、服薬管理に使うデバイス装着型センサーも登場 ノバルティスファーマは2020年6月29日、吸入ステロイド薬(ICS)/長時間作用型β2刺激薬(LABA)/長時間作用型抗コリン薬(LAMA)の3剤を配合した喘息治療薬(商品名エナジア吸入用カプセル中用量/同カプセル高用量)の製造販売承認を取得したと発表した。喘息の適応を持つトリプル吸入薬が承認さ… 2020/07/04 呼吸器
感染症情報◎突発性発疹は例年と同程度に 緊急事態宣言解除で報告数が増加 ヒトパピローマウイルス感染症「9価HPVワクチンが承認へ」 2020年第25週(6月15~21日)までの感染症情報をまとめた。 2020/07/03 感染症
1分解説◎5年の審査期間を経て薬食審・第二部会を通過 9価HPVワクチンが承認へ、今後の展開は? 厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会は9価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンのシルガード9水性懸濁筋注シリンジ(組換え沈降9価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン(酵母由来))の承認を了承した。議決は5月20日付で、早ければ6月中にも承認される見通しだ。… 2020/06/23 検査
NEWS◎慶應義塾大と共同で開発 国内初、ニコチン依存症治療用アプリが承認へ 厚生労働省薬事・食品衛生審議会医療機器・体外診断薬部会は6月19日、株式会社CureAppが開発したニコチン依存症治療用アプリの薬事承認を了承した。既に一部の国では患者への処方が始まっている治療用アプリだが、わが国で承認に至るのは今回が初めて。… 2020/06/22 呼吸器
NEWS◎後発品、類似薬も出荷調整へ リュープロレリンが出荷調整、欠品の見通し 武田薬品工業は、同社が販売しているリュープロレリン塩酸塩キット11.25mg(商品名リュープリンSR注射用キット)が欠品となる見通しであることを明らかにした。 2020/06/19 癌
リポート◎COVID-19をCT画像で鑑別する COVID-19の「すりガラス陰影」の見分け方 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による肺炎の画像診断に有用とされる胸部CT検査。CTの保有台数が多いわが国では、COVID-19疑い例に対して積極的にCT検査を行っており、CT所見を契機にCOVID-19の診断に至った症例も少なくない。では、具体的にどのような所見が特徴的なのか、専門家に話を聞い… 2020/06/11 感染症
感染症情報◎緊急事態宣言の一部解除で第20 週から患者微増か 感染症全般で報告数の減少傾向続く ハンセン病「WHOの世界戦略、目標達成なるか」 2020年第20週(5月11~17日)までの感染症情報をまとめた。 2020/06/01 感染症
5月中にも感染状況を把握するため抗体検査を実施 今後の地域流行を見据えた「沖縄モデル」とは 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の新規患者数が全国的に減少傾向にあり、各都道府県は出口戦略を模索し始めた。4月30日以降、新規発症者が確認されていない沖縄県は、第2、第3の波を見据えて、県民生活に及ぼす影響を最小に留めながら死亡者数を減らすことを目標とする「沖縄モデル」を策定… 2020/05/19 感染症
NEWS◎感染研がゲノム分子疫学調査の結果を公表 第1波は終息するも欧米からの帰国者経由の第2波が拡大 国立感染症研究所は4月27日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のゲノム分子疫学調査の結果を公表した。わが国では、初期に生じた中国経由の第1波の封じ込めに成功した一方、3月中旬以降に欧米経由の第2波が発生し、現在の感染拡大につながったことが示唆された。… 2020/05/12 感染症
COVID-19まん延に伴う臨床実習中止に動き出した学生たち 医学生が実習時のCOVID-19感染予防指針を作成 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行を受け、感染を広げるリスクのある医学生の臨床実習も中止を余儀なくされている。現時点ではほとんどの大学で実習再開の目途は立っていないが、慶応義塾大学医学部の学生有志が、「教育の機会を死守したい」という思いから医学生向けのCOVID-19対策マ… 2020/05/11 組織
NEWS◎藤沢市民病院に入院したCOVID-19患者45人を解析 「神奈川モデル」における重症度分類は妥当 医療崩壊を防ぐべく、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の搬送先を重症度別に振り分ける自治体が増えている。その先駆けとなったのが、4月7日から神奈川県が運用を開始した「神奈川モデル」だ。藤沢市民病院(神奈川県藤沢市)臨床検査科の清水博之氏らは4月24日、自施設におけるCOVID-19… 2020/04/28 感染症
「高齢の発熱患者は入院お断り」でいいのか? 発熱患者が診察を拒否され、医療機関をたらい回しされるケースが後を絶たない。こうした事例がメディアで大きく報じられるようになったのは、COVID-19の流行が全国的に広がり始めた4月初旬以降のこと。だが、全国に先駆けてCOVID-19の流行を迎えた北海道では、もっと早い段階で同様の問題に直面し… 2020/04/28 感染症
インタビュー◎米国での重症COVID-19治療の最前線 蓄積進む情報が現場の混乱を引き起こすことに 世界中でいまだ猛威を振るい続けている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)。米国では世界最多の80万人近い感染者が確認され、ニューヨーク市などの流行地域ではICU病床が逼迫している様子も大きく報じられている。米国のCOVID-19患者に対する集中治療の実情について、米トーマス・ジェファーソン… 2020/04/27 感染症
NEWS◎国立国際医療研究センターに検査スポットを設置 「新宿モデル」で検査迅速化、患者の振り分けも 東京都新宿区は4月15日に国立国際医療研究センター、新宿区医師会と共同で記者会見を開催。区内で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者が急増し、医療体制が逼迫している現状を踏まえ、検査体制の強化と重症度に応じた患者の振り分けを行うことを明らかにした。… 2020/04/16 感染症
インタビュー◎北海道の流行から学ぶCOVID-19診療 目前に迫った首都圏の感染爆発に備えよ 感染症コンサルタントの岸田直樹氏に聞く 首都圏における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者数増加が止まらない。4月1日の時点で東京都の感染者数は587人となり、オーバーシュート(爆発的な感染拡大)の懸念も広がる。医療現場の混乱を避けるためにはどうしたらよいのか。全国に先駆けてCOVID-19が流行した北海道で診療に尽力… 2020/04/03 感染症
リポート◎北海道はいかにして新型コロナの流行を乗り越えようとしているか(2) 対策は万全、それでも防げぬ医療従事者感染 「標準予防策を徹底していても、医療従事者のCOVID-19感染を防ぐことは難しいことを痛感した」──。こう話すのは、斗南病院(札幌市中央区)院長の奥芝俊一氏。斗南病院では3月9日に職員の看護師が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染したことが明らかになった。札幌市内では、2月後半から連… 2020/04/02 感染症
リポート◎北海道はいかにして新型コロナの流行を乗り越えようとしているか(1) 病院全体でCOVID-19に立ち向かう市立札幌病院 道内で3月30日までに177人発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者のうち、約半数は札幌市に集中する。3月中旬には市内のライブバーを発端に、20人弱のクラスターも発生した。COVID-19患者を受け入れる感染症指定医療機関は市内に2カ所。市立札幌病院はそのうちの1つで、24日までに28人… 2020/04/01 感染症
トレンド◎エキスパートを派遣、病院間搬送も行うECMOnet ECMOの組織横断的利用で新型コロナ患者を救え 対応可能な病床数は全国で300床との概算も 2020年2月29日14時30分、一台の大型救急車がとある病院に到着した。ECMOcarと名付けられた救急車の車内には、患者と医師4人が乗車している。ストレッチャーに横たわる患者にはECMOがつながった2本の太いカニューレが挿入されており、医師は全員N95マスク、フェイスシールド、キャップ、ガウンを身… 2020/03/13 感染症
NEWS◎新型コロナウイルス感染症の治療に光明か オルベスコ投与で症状改善した新型コロナ3例 神奈川県立足柄上病院は3月2日、吸入ステロイドのシクレソニド(商品名オルベスコ)の投与により症状改善が得られた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)3例の詳細を日本感染症学会のウェブサイトに掲載した。3例はいずれも胸部CTにてすりガラス影を呈する肺炎像が見られ、入院中に酸素が投与さ… 2020/03/03 感染症
NEWS◎新型コロナウイルス感染症による急性呼吸不全患者の管理をサポート 集中治療医学会などがECMO相談窓口を開設 国内での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を受け、日本集中治療医学会、日本救急医学会、日本呼吸療法医学会、PCPS/ECMO研究会は急性呼吸不全へのECMOによる管理に関して助言を行う電話相談窓口(日本COVID19対策ECMOnet)を開設した。専用電話番号は一般公開されておらず、日本集… 2020/02/29 感染症
NEWS◎政府が新型コロナウイルス感染症対策の基本方針を発表 厚労相「流行の早期終息にはクラスターの発生防止が重要」 政府の新型コロナウイルス感染症対策本部は2020年2月25日、「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」を公表した。厚生労働大臣の加藤勝信氏は「今後は、各自治体の流行状況に応じて対策を適宜切り替えていく必要がある」と語り、流行した際には一般の医療機関でも新型コロナウイルス感染症(CO… 2020/02/25 感染症
日経メディクイズ●胸部X線 63歳男性。頑固な咳、血痰、喀血 7年前から頑固な咳が続くようになり、総合病院を受診。ある呼吸器疾患と診断され、マクロライド系抗菌薬を処方された。服用を続けたものの咳症状の改善は見られず、2年前と1年前に少量の喀血を認めた。2週間前にやや大量の喀血があり、当院を紹介受診した。痰や息切れはない。職業は会社管理職で… 2020/02/22 呼吸器 医師限定コンテンツ
NEWS◎感染症学会、環境感染学会が新型コロナウイルス感染症の対応指針を提示 感染蔓延期に備えて重症例に焦点を当てた対応を 日本感染症学会と日本環境感染学会は2月21日、両学会のウェブサイトで「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)─水際対策から感染蔓延期に向けて─」を公開した。2月15日以降、感染経路が特定できない感染事例が相次いで報告されていることを受け、感染蔓延期における感染対策のポイントをまとめ… 2020/02/21 感染症
NEWS◎国内医療機関での集学的治療でも救命できず 新型コロナ陽性確認者で初の国内死亡例 クルーズ船内で事務業務にあたっていた厚労省職員らの感染も明らかに 厚生労働省は2月20日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染した80歳代の男女2人が死亡したと発表した。国内の死亡例でCOVID-19が直接の死因として報告されたのは今回が初めて。死亡した2人は横浜港に停泊しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の乗客だった。… 2020/02/20 感染症
トレンド◎日本環境感染学会東京2020対策委員会が制作 新型コロナ対策にも使える輸入感染症対応動画を公開 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者が国内で相次いで報告されており、一般の医療機関でも感染例や疑い例に遭遇する可能性が高まりつつある。第35回日本環境感染学会総会・学術集会(2月14~15日、開催地:横浜)では「新型コロナウイルス感染症を見据えた輸入感染症への備え~東京2020大… 2020/02/19 感染症
NEWS◎新型コロナウイルス感染症の院内感染か 相模原市で女性看護師が感染、死亡女性を担当 神奈川県は2月17日、相模原中央病院(神奈川県相模原市)に勤務する40歳代の女性看護師が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染したと発表した。同病院には国内初の死亡例となった80歳代女性が一時入院していた。看護師はこの80歳代女性の看護をしており、院内感染の可能性が高いとみられる… 2020/02/18 感染症
トレンド◎医師の労働時間削減の切り札となるか 期待集まるタスクシフト、どう実践する? 医師の働き方改革を進めるための切り札として他職種へのタスクシフト・シェアが期待されている。現在、厚生労働省の検討会では医師から他職種に移す具体的な業務内容について議論されており、間もなく取りまとめが行われる予定だ。タスクシフト・シェアは医師の負担軽減に効果がある一方、進めるに… 2020/02/12 医師の職場環境
シリーズ◎医師の「働き方改革」 過半数の病院が「労働時間の通算に反対」と回答 日医が兼業・副業に関する調査結果を公表 日本医師会は1月29日の記者会見で、2019年12月に実施した「医師の副業・兼業と地域医療に関する日本医師会緊急調査」の結果を発表した。回答した病院の過半数が、複数の医療機関に勤務する医師の労働時間を通算することに反対の姿勢を示していることが明らかになった。… 2020/01/31 医師の職場環境
日経メディクイズ●胸部X線 39歳男性。胸部異常陰影 生来健康だったが、数年ぶりに受けた検診で胸部異常陰影を指摘され、当院を受診。自覚症状はなく、運動時の息切れも認めない。心・肺雑音なし。検診時の血算・血液生化学検査でも異常は認めず、炎症反応は陰性だった。喫煙歴は1日10本を20年間。貿易関係の仕事で主にデスクワークだが、欧州などに… 2020/01/24 呼吸器 医師限定コンテンツ
日本感染症学会と日本環境感染学会が「FUSEGU 2020」を立ち上げ 東京2020に向け感染症予防連携プロジェクトが発足 感染症のリスク増大が懸念される2020年東京オリンピック・パラリンピック(以下、東京2020)に向け、日本感染症学会と日本環境感染学会は感染症予防連携プロジェクト「FUSEGU 2020」を発足させた。1月22日に記者発表会が開催され、日本感染症学会理事長の舘田一博氏と日本環境感染学会理事長の吉田… 2020/01/23 感染症
シリーズ◎医師の働き方改革 タスクシフト、法令改正が必要な22項目を議論 厚生労働省「医師の働き方改革を進めるためのタスク・シフト/シェアの推進に関する検討会」 厚生労働省は1月20日に第5回「医師の働き方改革を進めるためのタスク・シフト/シェアの推進に関する検討会」を開き、現行制度では医師以外が実施できない業務の他職種への移管を推進する上で必要な教育や研修などの追加的要件に関する案を提示した。… 2020/01/21 医師の職場環境
シリーズ◎医師の働き方改革 「3要件」を満たす業務からタスクシフトの可否を議論へ 厚生労働省は2019年12月25日、第4回「医師の働き方改革を進めるためのタスク・シフト/シェアの推進に関する検討会」を開催。現行制度では実施できない業務の安全性などについて議論した。 2019/12/27 医師の職場環境
AHA2019報告◎安定狭心症に対するPCI論争再燃か? 「虚血あっても血行再建は無効」の結論に衝撃 ISCHEMIA試験の結果に多くの循環器内科医は困惑隠せず 安定狭心症で心筋に中等度以上の虚血があっても、経皮的冠動脈インターベンション治療(PCI)などを行った血行再建群と薬物治療のみの保存的治療群で長期予後に差はなかった──。2019年11月の米国心臓協会学術集会(AHA2019)で発表されたISCHEMIA試験の結果が、PCIに携わる循環器医に今、大きな衝… 2019/12/19 循環器
日経メディクイズ●胸部X線 30歳代男性。咳嗽、喀痰、呼吸困難 3カ月前から階段昇降時に呼吸困難を自覚し、2カ月前から咳嗽、白色痰が出現。時々37~38℃の発熱を認めたため近医を受診し、胸部異常陰影を指摘され、精査目的で当院に紹介された。既往歴として、8~11歳時の小児喘息、5年前の帯状疱疹がある。喫煙歴は1日60本を10年で、3カ月前に禁煙した。… 2019/12/19 呼吸器 医師限定コンテンツ
学会トピック◎米国心臓協会学術集会(AHA2019) 年2回投与で強力かつ安全にLDL-Cを低下 PCSK9合成阻害薬inclisiranの第3相試験、ORION-10の結果 前駆蛋白質転換酵素サブチリシン/ケキシン9型(PCSK9)の合成を阻害し、LDLコレステロール(LDL-C)を低下させるinclisiranの第3相試験ORION-10の結果が報告された。高リスクの動脈硬化性心疾患患者において、年2回の投与でLDL-Cを半減させ、安全性もプラセボ群と差がないことが明らかになった。米M… 2019/12/09 循環器
第2回準優勝メンバーの大谷真紀氏と、指導医の増野純二氏に聞く 「悩んでいるのは自分だけじゃない」と気づけた レジ王への参加で知識、精神面ともに一回り成長することができました 島根県立中央病院初期研修医の大谷真紀先生は第2回レジデントチャンピオンシップ(愛称:レジ王)準優勝メンバーの一人。「全国各地の初期研修医との交流は大きな財産となりました」と目を輝かせながらレジデントチャンピオンシップの思い出を語る大谷先生と、指導医の増野純二先生にお話を聞きま… 2019/12/03 医師のキャリア
第2回チャンピオンメンバーの村田賢哉氏と、指導医の大武陽一氏に聞く 「ここで研修をしてよかった」を実感した決勝戦 一度は出場辞退も考えましたが、指導医の後押しで出場を決めました 初期研修医1年目にして第2回レジデントチャンピオンシップ(愛称:レジ王)の優勝メンバーの一人となった村田賢哉先生。堺市立総合医療センターで研修中の村田先生は、指導医の大武陽一先生の勧めで大会への参加を決めたそうです。当初はあまり乗り気ではなかった村田先生ですが、「研修の成果が見… 2019/12/02 医師のキャリア
第2回チャンピオンメンバーの柴田真志氏と、送り出した小杉俊介氏に聞く 同じ道を志す全国の仲間に出会えた「レジ王」 当直中、「出てみたら?」と言われたのがきっかけでした 飯塚病院(福岡県飯塚市)後期研修医の柴田真志先生は、第2回レジデントチャンピオンシップ(愛称:レジ王)の優勝メンバーの一人。家庭医を目指す柴田先生にとって、大会を通して同じ道を志す仲間と出会えたことが大きな収穫となったそうです。そんな柴田先生と指導医の小杉俊介先生に、「レジデン… 2019/11/29 医師のキャリア
学会トピック◎米国心臓協会学術集会(AHA2019) 無症候性ASに早期SAVR施行で死亡リスク大幅減 手術死亡+心血管死亡が91%減、RECOVERY試験 無症候性の重症大動脈弁狭窄症に対する早期外科的大動脈弁置換術(SAVR)の有効性を検証したRECOVERY試験の詳細が、米国心臓協会学術集会(AHA2019、11月16~18日、開催地:フィラデルフィア)で発表された。主要評価項目に設定された「手術死亡+心血管死亡」は早期SAVR群で91%の大幅なリスク減少… 2019/11/29 循環器
学会トピック◎米国心臓協会学術集会(AHA2019) 低用量のコルヒチンで心血管リスク23%減 心筋梗塞直後の患者が対象、COLCOT試験 1日0.5mgという低用量のコルヒチン投与により、複合心血管イベントの発生を有意に抑制されることが明らかになった。COLCOT試験の結果で、カナダ・Montreal Heart InstituteのJean-Claude Tardif氏らが米国心臓協会学術集会(AHA2019、11月16~18日、開催地:フィラデルフィア)で発表した。… 2019/11/27 循環器
学会トピック◎米国心臓協会学術集会(AHA2019) ダパグリフロジンの抗心不全作用で新たな解析 糖尿病の有無にかかわらず効果は同等、DAPA-HF試験サブ解析 左室駆出率(EF)が低下した慢性心不全(HFrEF)患者に対するSGLT2阻害薬ダパグリフロジンの有効性を示したDAPA-HF試験の、非糖尿病患者におけるデータの詳細が発表された。主要評価項目の各構成項目(心血管死亡、心不全悪化による入院または予定外の受診)で、心不全の標準治療にダパグリフロジン… 2019/11/21 循環器
学会トピック◎米国心臓協会学術集会(AHA2019) AHAが若年層の電子たばこの普及に警鐘 米国では、若者における電子たばこの大流行が社会的問題となる中、今年に入り電子たばこが原因と見られる肺疾患や死亡例が相次いで報告されている。こうした事態を受け、米国心臓協会(AHA)は電子たばこが若者に及ぼす影響を調査すべく、2000万ドルの研究資金を投じることを米国心臓協会学術集会… 2019/11/19 循環器
「セファゾリンの悪夢」に現場が学ぶべきこと 「えっ、周術期の抗菌薬、これからどうするの?」今年3月、国内シェアの約6割を占める日医工(富山県富山市)がセファゾリンの供給を停止したというニュースを目にした時、そんな言葉が浮かんだ。 2019/11/19 感染症
日経メディクイズ●胸部X線 62歳男性。胸部異常陰影、咳嗽 昨年の検診で胸部単純X線写真の異常所見を指摘され、当院を受診した。軽度の咳嗽以外の自覚症状はなく、既往歴に特記すべきことなし。職業は大工で、喫煙歴あり。検査所見は白血球数5400/μL。肝機能、腎機能ともに異常は認めない…… 2019/11/07 呼吸器 医師限定コンテンツ
トレンド◎質の高い研修と労働時間の短縮を両立 研修医の夜勤制度「ナイトフロート」って何? 医師の働き方改革が議論され、長時間労働の是正に向けた検討が進む中、「ナイトフロート」と呼ばれる初期研修医の夜勤制度の導入が広がりつつある。労働時間を短縮しつつ、研修の質の向上が期待できると注目されている。… 2019/10/31 医師のキャリア
日経メディクイズ●胸部X線 60歳代男性。発熱 2週間ほど前より38℃台の発熱を認め、1週間前から労作時息切れや黄色痰が見られたため当院呼吸器内科を受診した。 2019/10/25 呼吸器 医師限定コンテンツ
学会トピック◎第47回日本救急医学会総会・学術集会 東京2020開催中の発熱患者はインフルエンザを疑う 2020年東京オリンピック・パラリンピック(以下、東京2020)開催時期に発熱患者を診た場合、インフルエンザを考慮すべき──。第47回日本救急医学会総会・学術集会(10月2~4日、開催地:東京・千代田区)で財団法人海外邦人医療基金マニラ日本人会附属診療所駐在の菊地宏久氏が発表した。… 2019/10/08 感染症
シリーズ◎今冬のインフルエンザで気掛かりなこと(3) 沖縄県のインフル夏季流行から見えるもの 変革を迫られる令和時代のインフルエンザ対策 夏休み明けからインフルエンザの大流行が続く沖縄県。9月には、この時期としては10年ぶりとなるインフルエンザ警報が発令された。夏季のインフルエンザ流行では高齢者の重症化が懸念されており、今回の沖縄県での流行を通じて、現行のインフルエンザ対策をシフトチェンジしていく必要性も浮かび上が… 2019/10/03 感染症
日経メディクイズ●胸部X線 30歳代男性。労作時息切れ 10日前に両側性の肺炎を発症し、前医にて抗菌薬治療が行われたが、改善しないため当院転院となった。ステロイドを併用してようやく治癒したが、肺炎治癒後に撮影された胸部X線写真で両上肺野の著明な収縮を認めた。平素より咳、痰はないが、軽度の労作時息切れがある。… 2019/09/27 呼吸器 医師限定コンテンツ
医師4668人に聞いた「タスクシフトに賛成?反対?」 「事務作業をタスクシフトしたい」医師が5割 厚生労働省の「医師の働き方改革に関する検討会」が2019年3月にまとめた報告書では、労働時間短縮を強力に進めていくための方向性の1つとして、医師から他職種へのタスクシフトの推進が盛り込まれている。(関連記事:医師の労働時間短縮と地域医療維持は両立するか)また、2019年6月17、7月17日、7… 2019/09/26 医師の職場環境
学会トピック◎第67回日本心臓病学会学術集会 アブレーション後再発予測に心電図の指標が有用 発作性心房細動に対するカテーテルアブレーション後の不整脈の再発予測に、心電図の指標であるPTFV1(P Wave Terminal Force in V1)が有用であると、第67回日本心臓病学会学術集会(9月13~15日、開催地:愛知県名古屋市)で昭和大学藤が丘病院循環器内科の若月大輔氏らが報告した。… 2019/09/26 循環器
学会トピック◎第67回日本心臓病学会学術集会 人工弁置換例の感染性心内膜炎診断にPETが有用 感染性心内膜炎の診断において、18F-FDG PET/CT(PET)はガリウムシンチグラフィよりも診断能に優れている──。第67回日本心臓病学会学術集会(9月13~15日、開催地:愛知県名古屋市)で国立循環器病研究センター心臓血管内科の天野雅史氏らが発表した。… 2019/09/25 循環器 医師限定コンテンツ
第6回日経アジア・アフリカ感染症会議開催、エボラやAMRが議題に 官民連携でアジア感染症臨床試験プラットフォームの実現へ 日本経済新聞社と英フィナンシャル・タイムズは2019年8月31日から9月1日にかけて、横浜市で第6回日経アジア・アフリカ感染症会議を開催した。結核、エボラウイルス病(エボラ出血熱)、マラリアに対する官民協力(Public Private Partnership:P3)による具体的な方策に加え、薬剤耐性(AMR)やア… 2019/09/05 感染症
NEWS◎国内生産に向けてキードラッグ10剤を選定 感染症関連4学会が抗菌薬安定供給に向けて提言 日本化学療法学会、日本感染症学会、日本臨床微生物学会、日本環境感染学会は2019年9月3日、合同記者会見を開き、抗菌薬の安定供給に向けた提言書を8月30日付で根本匠厚生労働相に提出したと発表した。 2019/09/05 感染症
トレンド◎診療所でも「薬物療法は薬剤師に」タスクシフト 元病院薬剤師を迎え入れた診療所院長の狙いとは 川崎市多摩区の多摩ファミリークリニックには、「調剤業務を行わない薬剤師」が在籍している。病院では、調剤ではなく処方設計などで医師をサポートする薬剤師が増えてきているが、診療所では先駆的な試み。このような薬剤師は、診療所医師にどんなメリットをもたらすのだろうか。… 2019/08/27 プライマリケア
日経メディクイズ●胸部X線 60歳代女性。全身倦怠感、息切れ 2年前、転倒により右足首を骨折した際の手術前検査にて胸部X線像の異常を指摘されたが、当初は自覚症状に乏しく、その他に身体所見上特記すべき点はなかったため、経過観察となっていた。 2019/08/27 呼吸器 医師限定コンテンツ
インタビュー◎日本調剤がフォーミュラリー作成事業を開始した理由 経済性にも優れた標準薬物治療を全国に広めたい 日本調剤取締役フォーミュラリー推進部長の増原慶壮氏に聞く 2020年度診療報酬改定に向けた主な検討項目の1つになり注目を集めている「フォーミュラリー」。導入により大幅な医療費削減が期待されている。このほど、大手調剤薬局チェーンの日本調剤(東京都千代田区)がフォーミュラリーの普及を目的に事業部を立ち上げ、話題になっている。なぜフォーミュラリ… 2019/08/21 医薬品
「東京2020」を機にHIV感染対策の強化を 抗HIV薬の内服でHIV感染を予防できることをご存知だろうか。後述するように、欧米を中心に海外では一般的になりつつある。あと1年に迫った2020年東京オリンピック・パラリンピック(以下、東京2020)に向けて、これから訪日外国人が増加する。皆さんの前に、この予防内服薬を求める訪日外国人が現れ… 2019/08/19 感染症
トレンド◎ICS/LAMA/LABA配合剤が2剤登場 COPD患者にトリプル吸入薬をどう使う? 吸入ステロイド薬(ICS)/長時間作用型β2刺激薬(LABA)/長時間作用型抗コリン薬(LAMA)の3剤を配合した新規吸入薬が2製品、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の適応で相次いで承認された。トリプル吸入療法が必要になのはどのような患者か。新たに登場した2剤はどう使い分けたら良いのだろうか。専門医… 2019/07/30 呼吸器
日経メディクイズ●胸部X線 70歳代男性。喀痰、寝汗、全身倦怠感、体重減少 1カ月前から米国に3週間滞在していたが、2週間前(帰国1週間後)から喀痰、寝汗、全身倦怠感を自覚し、2週間で4kgの体重減少を認めたため、前医を受診。問診からある疾患が疑われ、当院を紹介受診した。… 2019/07/26 呼吸器 医師限定コンテンツ
トレンド◎装置の小型化が可能にした安全な病院間搬送 モバイルECMOで重症呼吸不全患者を救命せよ 近年、重症呼吸不全患者のモバイルECMOによる病院間搬送が関東圏を中心に広がりつつある。ECMOは重症呼吸不全患者を救える一方で、ECMOができない施設から転院搬送を行う手段が確立していないことが問題視されていた。しかし、小型の装置が登場したことで、救急車内でECMOを行えるようになっている… 2019/07/02 呼吸器
日経メディクイズ●胸部X線 40歳代女性。無症状、検診での異常陰影 健康診断で胸部X線検査を施行したところ、異常陰影を指摘された。自覚症状はない。非喫煙者で、特記すべき既往歴もない。検査所見は、白血球数5400/μL(好中球69.5%、リンパ球25.0%、好酸球0.6%)、赤血球数449万/μL、CRP0.02mg/dL、CEA0.8ng/mL(基準範囲5以下)、CA19-9 36U/mL同37以下)… 2019/06/29 呼吸器 医師限定コンテンツ
学会トピック◎第22回日本臨床救急医学会総会・学術集会 救急外来での感染対策マニュアル作りに役立つチェックリストがいよいよ完成 病院前救護活動のチェックリストも現在作成中 救急現場における感染対策の標準化に向けた動きが加速している。日本救急医学会、日本臨床救急医学会、日本感染症学会、日本環境感染学会、日本臨床微生物学会による5学会合同ワーキンググループ(救急外来部門における感染対策検討委員会、委員長:慶應義塾大学医学部救急医学教授佐々木淳一氏)は… 2019/06/13 救急医療・集中治療
トレンド◎熱中症、訪日外国人医療、銃創・爆傷治療… 東京2020に向けてガイドラインが続々登場 24団体からなるコンソーシアムが救急医療体制を検討 もし目の前に銃創患者が運ばれてきたら、患者が知らない言語を話していたら、過去に例を見ないほど熱中症患者が大量にやってきたら──。これらはいずれも2020年東京オリンピック・パラリンピックで起こり得るシチュエーションだ。こうした課題に対し、救急災害医療体制に関わる24団体により構成さ… 2019/06/06 救急医療・集中治療
日経メディクイズ●胸部X線 30歳代男性。胸部異常陰影 自覚症状はないが、健康診断の胸部単純X線検査で異常陰影を認めたため、当院呼吸器内科を受診した。職業は金融業で粉塵吸入歴はない。既往歴に特記すべきことなし。 2019/05/23 呼吸器 医師限定コンテンツ
医師4483人に聞いた「セファゾリン不足の影響は?」 セファゾリン不足で病院勤務医の4割「困った」 セファゾリン注射用製剤の後発医薬品を製造し、国内シェアの約60%を占める日医工が、3月上旬を最後にセファゾリンの供給を停止した。供給停止から2カ月が経過したが、他メーカーのセファゾリンのみならず、他の抗菌薬も供給不足に陥っており、抗菌薬を取り巻く状況は依然として厳しい。「類似抗… 2019/05/13 感染症
トレンド◎学会の5年越しの要望が結実し保険収載に キット発売で進む「腹部開放管理」の標準化 腹部外傷患者や急性腹症の患者では、腹腔内圧亢進を防いだり、再開腹が予測されるため、閉腹せずに管理することがある。欧米で広く使われているキットが今年2月に発売、3月に保険収載されたことで、腹部開放管理の手技の標準化が進みそうだ。 … 2019/05/09 救急医療・集中治療
日経メディクイズ●胸部X線 48歳男性。微熱、咳嗽、胸部異常陰影 約3カ月前から微熱、咳嗽を自覚し、他院を受診していたところ、胸部異常陰影を指摘され、精査目的で当院に紹介された。 2019/04/19 呼吸器 医師限定コンテンツ
学会トピック◎第59回日本呼吸器学会学術講演会 NHCAP患者の退院時に処方薬整理は積極的に 医療・介護関連肺炎(NHCAP)患者の多剤服用状態に対して介入しても予後を悪化させない。だから積極的に処方薬を見直すべきではないか──。千葉大学医学部附属病院呼吸器内科の佐々木篤志氏らは、第59回日本呼吸器学会学術講演会(4月12~14日、開催地:東京・千代田区)で、医療経済やポリファー… 2019/04/19 呼吸器
通常マッチング枠の外で最大5人まで 基礎研究医向け臨床研修プログラムの案を提示 厚生労働省は2月27日の医道審議会・医師分科会医師臨床研修部会で、医学部卒業後の初期研修と基礎研究を両立させるための「基礎研究医プログラム」の設置要件案を提示した。部会では、設置要件案に対して「臨床研修修了時に英語論文を提出するのはハードルが高いのではないか」などの懸念の声が上… 2019/03/06 行政・制度