阪大らが3Dプリンター用データを無料公開 クリアファイルで作るフェースシールド誕生 3Dプリンターがあれば、クリアファイル1つでフェースシールドを作れる――。新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染対策に用いる個人防護具(PPE)の不足が言われる中、大阪大学次世代内視鏡治療学共同研究講座兼外科学講座特任教授の中島清一氏らが、メガネフレームメーカーのシャルマン(福井県… 2020/04/04 感染症
医師4177人に聞いた「遺伝子パネル検査とゲノム医療」 パネル検査の保険収載で癌ゲノム医療は普及する? 2019年6月1日、癌に関連した複数の遺伝子変異を一度に検出できる「癌遺伝子パネル検査」が保険収載された。今回保険適用されたのは、シスメックスの「OncoGuide NCCオンコパネル」と中外製薬の「FoundationOne CDx がんゲノムプロファイル」の2種類。どちらも検査実施料は8000点、検査判断・説明… 2019/08/05 癌
リポート◎術中MRI画像や心電図などを統合表示 あらゆる機器を連携、「SCOT」が手術を変える 手術室にある機器を連携させ、あらゆるデータを1つのモニターに統合表示することで手術の効率性と安全性の向上を狙う。そんなコンセプトで開発が進められているのが、スマート治療室「SCOT」(Smart Cyber Operating Theater)だ。2019年8月には、最上位モデル「Hyper SCOT」がいよいよ本格稼働す… 2019/07/25 医療機器
学会トピック◎第44回日本外科系連合学会学術集会 遠隔術中迅速病理診断の平均は52分 バイク便を使った外注検査に比べて検査時間を平均40分短縮 これまでデジタル病理画像を用いて、遠隔地の病理専門医が手術中にリアルタイムで病理診断を下す、いわゆる遠隔術中迅速病理診断が行われてきたが、2018年度の診療報酬改定で、デジタル病理画像を用いた遠隔術中病理診断以外の遠隔病理診断でも病理診断料の算定が認められるようになった。これに… 2019/07/05 外科
学会トピック◎第44回日本外科系連合学会学術集会 高齢者の救急治療後は早期から嚥下障害対策を 救急治療を受けた高齢者は、日常生活動作や認知機能が低下する場合がある。特にQOLに大きく影響する摂食・嚥下機能については、「救急治療そのもののストレスに加えて、場合によっては絶食を余儀なくされるため嚥下機能が低下してしまう」――。市立東大阪医療センター消化器外科の上田正射氏は救… 2019/07/01 救急医療・集中治療
特集◎医師人生「後半戦」の落とし穴《10》日常診療 万年研修医の覚悟がないと時代に取り残される 中西 重清 氏(中西内科、中西道場主宰) 長年、診療所開業医として1人で診療をしていると、新しい医学的知見や最新の治療法などに触れる機会が減り、独りよがりの診療に陥ってしまう場合がある。そんな事態を招かないために何をすべきか。中西道場という勉強会を主宰し、自身も「万年研修医」の心持ちで知識をアップデートし続けていると… 2019/06/27 医師のキャリア
学会トピック◎第94回日本医療機器学会大会 再製造医療機器流通のために病院が注意すべきポイントは? 院内に強力なリーダーシップが不可欠 2017年7月、単回使用医療機器(SUD)の再製造のための、「再製造単回使用医療機器基準」が告示された。現時点で国内で再製造された製品は上市していないものの、今後事業拡大が期待されている。再製造医療機器の原材料は医療機器から生まれる。では医療機関にはどのような対応が求められるのか。… 2019/06/27 医療機器
学会トピック◎第94回日本医療機器学会大会 単回使用機器、再製造するには「隔離保管」を 硬膜や目に触れたもの、感染症患者に使用したものは対象外 2017年7月に単回使用医療機器(SUD)の再製造に関する制度(再製造単回使用医療機器基準)が設立され、早2年が経とうとしている。1回限り使用できることとされているSUDを医療機器製造販売業者が収集し、分解、洗浄、部品交換、再組立て、滅菌などの処理を行い、再びSUDとして使用できるようにす… 2019/06/24 医療機器
特集◎医師人生「後半戦」の落とし穴《8》診療所の人事労務管理 いつの間にか職員の心が離れ…その理由は? 従来のやり方が通用せず変革迫られる 診療所を経営していく中で、院長が頭を悩ませることが多いのが人事労務管理の問題だ。実はここにも、50歳代以上のベテラン世代の開業医が陥りがちな落とし穴が潜んでいる。失敗事例を基に、普段から講じておくべき対策を紹介する(エピソードは実例を基に一部脚色しています)。… 2019/06/17 医療経営
教師も外科医も実践する「責任のシェア」とは 1クラスを1人の担任教師が担当する固定担任制を廃止した――。先日テレビを見ていたら、東京都内の公立中学校のそんな取り組みが紹介されていた。1学級を1人の教師が受け持つ固定担任制を廃止し、教師全員がチームを組んで全生徒を見る「全員担任制」を実施しているというのだ。… 2019/06/17 医師の職場環境
特集◎医師人生「後半戦」の落とし穴《6》診療所の事業拡大 分院にエステ、その投資「ちょっと待った!」 事業拡大に踏み出した医師たちの誤算と教訓 診療所を経営する上で、失敗を招きやすいものの1つが事業拡大だ。今回は、自院の診療機能拡大や、新たな事業展開で苦戦を強いられた事例と、そこから得られた教訓を紹介する(エピソードは実例を基に一部脚色しています)。… 2019/06/11 医療経営
学会速報◎第119回日本外科学会定期学術集会 聖路加流「女性の働き方支援」とは? どうしたら女性外科医のロールモデルが作れるのか。聖路加国際病院副院長の山内英子氏は、第119回日本外科学会定期学術集会(4月18~20日、開催地:大阪市)で開催された特別企画「女性外科医のロールモデル」で講演を行い、聖路加国際病院で行っている3つの支援策を紹介した。… 2019/04/26 医師のキャリア
学会トピック◎第78回日本医学放射線学会総会 どうする? 画像診断装置や医師の偏在 過剰な装置は共同利用、診療科ごとに必要な医師数を見える化へ 第78回日本医学放射線学会総会(4月11~14日、開催地:横浜市)では、「Value-based Imaging:AI時代を見据えて、画像診断の価値を考える」と題したシンポジウムが行われた。患者にとっての価値を優先するValue-based Medicineを軸として、医療の価値を高めるにはどうすべきか議論が交わされた。… 2019/04/22 放射線科
リポート◎モーター搭載の義足開発「OTOTAKE PROJECT」始動 「乙武洋匡が歩く」ロボット義足で描く未来 あの乙武さんがロボット義足を使って自然に歩行する――。そんなプロジェクトが動き出している。乙武さんとは、先天性四肢欠損を抱え、『五体不満足』(講談社、1998年)の著者として有名な乙武洋匡氏、その人だ。モーターを搭載して歩行を助けるロボット義足を駆使するとどんな未来像が描けるの… 2019/04/18 外科
インタビュー◎薬剤抵抗性患者への一手がいよいよ保険適用へ rTMSの保険収載でうつ病治療はどう変わる? 慶應義塾大学精神・神経科学教室の野田賀大氏、和田真孝氏に聞く 今年6月から、反復性経頭蓋磁気刺激法(rTMS)を用いたうつ病治療が保険適用されることが決定した。当面は、ヴォーパル・テクノロジーズの「NeuroStar TMS治療装置」を用いて治療した場合に限り、1200点の診療報酬点数を請求できる。… 2019/04/17 精神・神経
トレンド◎日本製の筋電義手が初めて公的補助の対象に【動画あり】 進化するロボット義手、紙コップも持てる 筋肉を動かすときに発生する電位を使って、自らの意思で動かせる筋電義手。日本でも約20年の歴史を持ち、知る人ぞ知る上肢欠損への選択肢だ。2018年4月に、日本製の筋電義手が初めて、福祉用具として公的補助の対象となる「補装具等完成用部品」に初めて指定されるなど、新しい動きが出てきている… 2019/03/29 外科
トレンド◎手術シミュレーションや医療機器の開発に貢献 センサー内蔵で超精巧な人体モデル誕生 「専門医試験はバイオニックヒューマノイドで」の時代近づく ヒトの生体構造や臓器や組織の物理特性を再現し、センサーを搭載した人体モデル「バイオニックヒューマノイド」の開発が進められている。既に脳神経外科と眼科に特化したモデルが開発され、手術シミュレーションやロボットアームの開発に役立てられている。 … 2019/02/19 外科
トレンド◎AI搭載の診断支援ソフトが国内初承認、年内発売へ 大腸ポリープが腫瘍かどうかをAIが瞬時に判定 内視鏡画像を人工知能(AI)が解析し、わずか0.4秒のうちに腫瘍か非腫瘍かを識別してくれる――。2018年12月、そんな大腸内視鏡診断支援ソフトウエア「EndoBRAIN(エンドブレイン)」が承認された。米国でAIを用いた診断支援システムの承認が相次ぐ中、日本でもようやくAIを用いた医療機器の臨床… 2019/01/17 消化器
リポート◎倉敷中央病院が目指すブリリアントホスピタルとは? AIやIoTを駆使し医療の質や患者満足度を上げる 倉敷中央病院(岡山県倉敷市)とGEヘルスケア・ジャパンは2018年11月2日、器械に通信機能を持たせた製品(IoT)や人工知能(AI)を駆使した「ブリリアントホスピタル」の構想を実現するための包括契約を締結したと発表した。… 2018/11/20 医療の質
リポート◎テクノロジーは医師の働き方を変えるか 政府が中村祐輔氏に委ねたAIホスピタル計画とは 政府はこのほど、診断や治療にAI(人工知能)を活用する「AIホスピタル」の実現に向けた研究開発計画を発表した。AIが臨床にどのように役立ち、医師の働き方はどう変わるのか。プロジェクトディレクターを務める、がんプレシジョン医療研究センター所長の中村祐輔氏にその未来像を聞いた。… 2018/10/18 先端医学
トレンド【動画付き】◎小切開手術に役立つコードレス鈎 「発光する」鈎、暗い術野を明るく照らす 開腹手術を行う際、術野の奥まで無影灯の光が届かず、患部が見にくい――。そんな時、術者の“ともしび”となる鈎が登場した。それがLED照明を搭載したコードレス鈎「コウプライト(koplight)」。鈎そのものの先端が発光して術野深部を明るく照らす… 2018/09/20 外科
リポート◎手首装着型センサーを使ったシステムの開発が進展中 入院患者の不穏行動をAIで予知して防ぐ 点滴やドレーンを抜去したり、暴言を吐いて暴れたりする――。こうした入院患者の不穏行動は医療者側の大きな負担となっている。予兆を検知し、不穏が生じる前に介入することで医療者側の負担を軽減するため、患者のバイタルデータを使って不穏行動の予兆を検知するシステムの開発が進められてい… 2018/08/21 医療安全
リポート【動画付き】◎血管可視化装置の使い勝手は? 見えにくい静脈への穿刺を助ける新兵器 近赤外光を皮膚に照射することで非侵襲的に血管走行を可視化する「血管可視化装置」。2018年4月に医療機器大手のテルモが、5月には高知大発ベンチャーのプラス・メッドがそれぞれ血管可視化装置の新製品を発売し、にわかに注目を集めている。血管が見えにくい患者の穿刺時に便利とされるが、実際… 2018/07/17 医療の質
リポート◎広がる蛍光ガイド手術 術中に肉眼では分からない癌やリンパ節が光る 「日本蛍光ガイド手術研究会」が発足 蛍光物質を投与することで、切除対象の癌や血管、リンパ節を術中に光らせて手術成績を向上させる──。そんな蛍光ガイド技術の保険適用範囲が今年1月に拡大し、「日本蛍光ガイド手術研究会」も立ち上がった。従来の血管造影と異なり、手術中にリアルタイムで見たい組織を特異的に光らせる蛍光ガイ… 2018/05/22 癌
リポート【動画付き】◎高精細な映像は手術をどう変える? 毛細血管まで鮮明、「8K腹腔鏡」手術の実力 「髪の毛1本分ほどの毛細血管まで鮮明に見ることができる」――。そんな高精細な映像を映し出せる「8K」(画素数横7680×縦4320ピクセル)技術を用いた大腸癌の腹腔鏡手術の臨床試験が、今まさに国立がん研究センターで行われている。高解像度の映像を用いた内視鏡手術の利点と、実用化までの課題を… 2018/04/24 医療機器
トレンド◎幻肢痛の治療最前線 幻肢の痛みをバーチャルリアリティーで癒す 切断した腕がナイフで刺されている、失ったはずの足がこむら返りしている――。存在しない”幻”の四肢が痛む「幻肢痛」と呼ばれる神経障害性疼痛に対し、患者負担の少ない治療の開発が進んできた。バーチャルリアリティーや磁気刺激を用いた治療法だ。これら非侵襲的な治療法が実用化されれば、… 2018/02/20 麻酔科
トレンド◎ここまで来たシミュレーター 「痛っ」「おえっ」、内視鏡挿入でロボットがえずく 内視鏡検査用スコープが咽頭部に触れると、瞼を閉じ、「痛っ」や「おえっ」と声を発する――。これは生身の患者ではない。医療シミュレーターロボットの動作だ。見た目や内部臓器の構造だけでなく、咽頭反射によるえずきなどの生体反応も再現。患者の苦痛にまで気を配るトレーニングが、ロボット… 2017/06/08 医師のキャリア
トレンド◎マイクロ波を使った第3のエネルギーデバイス 出血なしに血管を切離。新デバイスの実力は? 血管や組織を凝固させて封止・切離する「エネルギーデバイス」は、今や手術現場に欠かせないツールの一つとなっている。ここにきて、従来の「高周波(ラジオ波)」と「超音波」に続く第3の選択肢として、「マイクロ波」を用いたエネルギーデバイスが発売された。新登場のマイクロ波エネルギーデバ… 2017/04/18 医療機器