学会トピック◎第82回日本循環器学会学術集会 左心耳閉鎖デバイス、デバイス関連血栓が4%に 2015年に米国で承認された、左心耳を経カテーテル的に閉鎖するデバイスWATCHMAN。マウント・サイナイ病院(米国ニューヨーク市)では172例に同デバイスを留置したが、デバイス関連血栓が患者の4%に生じることが分かった。第82回日本循環器学会学術集会(3月23~25日、開催地:大阪)で、東邦大学… 2018/04/03 循環器
学会トピック◎第82回日本循環器学会学術集会 VTE抗凝固療法、実臨床の投与期間は不適切 静脈血栓塞栓症(VTE)に対する抗凝固療法は、患者のリスクに応じてそれぞれ推奨期間が設定されている。しかし、リアルワールド(実臨床)においては、低リスク群でガイドライン推奨期間よりも長期間抗凝固療法が行われており、また中間リスク群では不適切に短期間であることが明らかになった。京… 2018/04/02 循環器
学会トピック◎第82回日本循環器学会学術集会 TAVI術後3カ月の患者で、半数以上が筋力低下 経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI、TAVR)を施行した患者の3カ月後の運動機能を評価したところ、握力などで判定した「筋力」は有意な改善を認めず、むしろ半数以上の患者で低下することが分かった。九州大学病院リハビリテーション部の樋口妙氏らが第82回日本循環器学会学術集会(3月23~25日、… 2018/03/30 循環器
日経メディクイズ●救急 21歳男性。感電 仕事で電柱の上で作業中、背部にあった高圧電流の電線に接触。同僚によると泡を噴いて30 秒程度痙攣していたとのこと。命綱でぶら下がった状態でいるところを同僚が救出し、救急車を要請した。 2018/03/26 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
リポート◎診療報酬改定で向精神薬処方がしにくくなる!? ベンゾ長期処方が大幅減額、その対策は? 処方の長期化と多剤併用により依存を作ってしまい、多彩な副作用に悩まされやすいのが向精神薬治療。安易な長期処方や多剤併用を回避するよう、ここ数年の診療報酬改定でも向精神薬の多剤長期処方について処方料・処方せん料が減点されてきたが、今回はさらに一歩踏み込んだ改定が行われた。… 2018/03/22 精神・神経
「7~8%を目指す」か「7%未満を目指す」か HbA1c目標値を巡り米国内科学会と米国糖尿病学会が対立 米国内科学会(ACP)は3月6日、「妊婦を除く成人2型糖尿病患者の薬物療法によるHbA1c目標値に関するガイダンス」を公表し、HbA1c管理目標値として「7~8%」をほとんどの患者で推奨した。これに対し、米国糖尿病学会(ADA)が反論。この目標値はADAが推奨する値よりも緩やかなものであるため、ACP… 2018/03/20 循環器
2016/17シーズンの推奨取り下げから一転 インフル経鼻ワクチン、米国で再度接種推奨へ 米国疾病管理予防センター(CDC)の予防接種諮問委員会(ACIP)は2月21日、インフルエンザの2018/19シーズンにインフルエンザ経鼻ワクチン「フルミスト(FluMist Quadrivalent)」を米国で再度推奨することを決定した。フルミストは2013/14シーズンからワクチン効果の低下を指摘されており、CDCは… 2018/03/03 感染症
リポート◎心房中隔の「卵円孔」に起因する脳梗塞の再発を予防せよ 酷評から一転、再評価進む卵円孔閉鎖デバイス 卵円孔開存が関与した奇異性脳塞栓症の再発を予防する「卵円孔閉鎖デバイス」。2013年までに行われたランダム化対照試験では、その有効性が示されておらず、むしろ禁忌に近いとまで評価されていた。しかし、それを覆すエビデンスが昨年相次いで報告されたことにより、にわかに再評価が進んでいる… 2018/02/27 循環器
厚労省のガイドライン作成ワーキンググループが了承 高齢者の医薬品適正使用、指針案まとまる 厚生労働省の高齢者医薬品適正使用検討会に設置された高齢者医薬品適正使用ガイドライン作成ワーキンググループは2月21日、「高齢者の医薬品適正使用の指針(総論編)」案を大筋で了承した。指針案は、高齢者の特徴に配慮してより適正な薬物療法を行うための基本的留意事項をまとめたもの。… 2018/02/23 老年医学・介護
記録が伸びないアスリートに多い内科的疾患 「先生、サッカーをしているとき、ゼーゼー咳が出て走れなくなるんです。来月に大会があるんですが、どうにかならないでしょうか」 筆者が、中学生の頃に近医に持ちかけた相談だ。 2018/02/23 呼吸器
特集◎生活習慣病 7つの新常識《6》 血糖管理は点から線へ、FGMで変動を調べよ 糖尿病の新しい管理指標として、血糖値の変動を連続して記録する「血糖トレンド」が注目されている。HbA1cで病態を把握するよりも予後を改善できると考えられるため、血糖トレンドを糖尿病診療に積極的に活用する医療機関が増えてきた。… 2018/02/22 代謝・内分泌
特集◎生活習慣病 7つの新常識《3》 心血管疾患二次予防のLDL-C目標値は70未満 心血管疾患二次予防の日本人患者に対する高用量のスタチン投与は、標準用量よりも有意にイベントリスクを抑制した──。最近発表されたREAL-CAD試験の結果は、LDL-Cの積極低下治療を支持する我が国発のエビデンスとなった。… 2018/02/19 循環器
日経メディクイズ●救急 46歳男性。上腹部痛、背部痛 健診で脂質代謝異常を指摘されている以外は生来健康であった。受診当日の朝、職場で体操をしているときに急に上腹部から背部にかけて強い疼痛を生じた。軽度の吐き気があるが嘔吐・下痢はなし。午後になっても疼痛が軽減しないため救急外来を受診した。… 2018/02/14 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
厚労省が輸血用血液製剤使用時の安全確保措置について通知 輸血によるE型肝炎感染で国内初の死亡例 厚生労働省の薬事・食品衛生審議会(血液事業部会運営委員会)は1月31日、輸血用血液製剤によって多発性骨髄腫の80代の女性がE型肝炎ウイルス(HEV)に感染し、劇症肝炎で昨年死亡していたと報告した。これを受けて厚労省は2月1日、「輸血用血液製剤の使用時の安全確保措置の周知徹底について」と… 2018/02/02 感染症
日経メディクイズ●救急 36歳女性。両手のしびれ ハウスキーパーをしながら子どもを育てている女性。1年前から声が枯れ始め、3カ月前から両手が同時にしびれてきた。さらに2カ月前から夜に息苦しくなって覚醒するようになり、日常生活・仕事に支障が出てきたため、近医から紹介されて受診した。… 2018/01/24 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
学会トピック◎第52回日本成人病(生活習慣病)学会 HbA1c低値のACS患者の予後予測に1,5-AGが有効 HbA1c 7.0%以下の急性冠症候群(ACS)患者において、1,5アンヒドロ-D-グルシトール(1,5-AG)が心血管死亡の予後予測因子として有用であることが明らかになった。順天堂大学循環器内科の大内翔平氏らが、第52回日本成人病(生活習慣病)学会(1月13~14日、東京都千代田区)で発表した。… 2018/01/19 循環器
リポート◎糖尿病の新管理指標「血糖トレンド」に注目集まる 血糖管理はHbA1cを見るだけでは不十分 糖尿病の新しい管理指標として「血糖トレンド」に注目が集まっている。血糖トレンドとは、数日間連続で記録した血糖値の変動のこと。近年保険適用となった持続血糖測定器によって、これまで測定時点の「点」でしか把握できなかった血糖値の変動を「線」で捉えられるようになった。HbA1cで病態を把… 2018/01/09 代謝・内分泌
年末スペシャル◎あのニュース、どうなった?2017 FreeStyleリブレ、医師が赤字じゃ普及せず? 来春の診療報酬改定での点数アップに期待集まる話題の新製品 2017年1月に発売されたフラッシュグルコースモニタリングシステム(FGM)のFreeStyleリブレ。糖尿病患者がいつでも非観血的に血糖値を測定できるという新製品で、新聞にも取り上げられるなど一般人の間でも話題になった。今年9月に保険適用となり普及に弾みがつくと予想されたが、実際には医療機… 2017/12/25 代謝・内分泌
日経メディクイズ●救急 80歳女性。左肩の痛み 受診当日の19時にベッドの下の物を取ろうとしたときに左肩に痛みが走り、肩を動かせなくなったため、2時間後に救急外来を受診した。 2017/12/19 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
特集◎いつもと違う!今冬のインフルエンザ《2》 インフル迅速検査、全例には必要ありません! 「当院では原則インフルエンザ迅速検査は行いません」。東京都立小児総合医療センター(府中市武蔵台)の待合室には、このようなメッセージの立て看板が設置されている。 2017/12/12 感染症
特集◎いつもと違う! 今冬のインフルエンザ《1》 今冬はインフルエンザワクチンには頼れません! 今シーズンはワクチン供給不足の懸念から、13歳以上では原則1回接種とするよう注意喚起されたことは記憶に新しい(別掲記事)。供給不足の理由は、今春からのワクチン株の選定と製造の過程で、使用するワクチン株を急きょ変更したためだ。… 2017/12/11 感染症
世界抗菌薬啓発週間に合わせてAMR対策の第一人者Davies氏来日 AMR啓発活動、映画やシンポジウムが続々 薬剤耐性(AMR)対策の重要性の周知を目的とした「世界抗菌薬啓発週間」(期間は11月13日から19日)が始まった。これは世界保健機関(WHO)が提唱したもので、2015年から毎年11月に行われている。国内でも世界抗菌薬啓発週間に合わせる形で、国際シンポジウムの開催、映画や動画の公開などの啓発… 2017/11/14 感染症
日経メディクイズ●救急 73歳男性。吐き気と動悸 半年ほど前に気胸の手術歴がある慢性閉塞性肺疾患(COPD)の73歳男性。受診の2週間ほど前から食欲不振があり、食事量が減っていた。受診当日に吐き気と動悸があり救急要請となった。 2017/10/25 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
東京大学医科学研究所の感染実験により判明 高病原性鳥インフルH7N9、哺乳類間でも伝播 中国で確認されている鳥インフルエンザAの高病原性ウイルスが、哺乳類の間で飛沫感染し、感染すると致死的な症状を引き起こすことが明らかになった。東京大学医科学研究所の感染・免疫部門ウイルス感染分野の河岡義裕氏らの研究グループが米科学誌で発表した。… 2017/10/24 感染症
詳説◎J-DOIT3試験 糖尿病の強化療法は患者の予後を改善できるか 血糖、血圧、脂質の3つの因子を厳格に管理する多因子強化療法は、糖尿病患者の心血管イベントリスクを抑制する――。デンマークのSteno-2研究でこのように報告されてから14年が経過した今年、日本人を対象にした多因子強化療法の有効性を検証するJ-DOIT3試験の結果が発表された。心筋梗塞や脳卒中… 2017/10/24 代謝・内分泌
学会トピック◎第65回日本心臓病学会学術集会 高齢心不全診療は2タイプの循環器医がシェアを 第65回日本心臓病学会学術集会(9月29日~10月1日、大阪市)で、高齢心不全患者の診療を循環器専門医と総合医(総合内科専門医、総合診療専門医など)がどのように分担すべきかを議論するシンポジウム「病院におけるジェネラリストVSスペシャリスト」が開催された。シンポジウムでは徳山中央病院… 2017/10/10 循環器
製造株途中変更の影響で今シーズンはインフルエンザワクチンが不足へ 厚労省がインフルワクチンの原則1回接種を要請 厚生労働省は9月15日、季節性インフルエンザワクチンの供給についての通知を発出した。今シーズンで使用するワクチンの製造予定量が昨年度使用量を下回っていることから、例年以上に効率的にワクチンを使用することを要請している。この通知を受けて日本医師会は9月21日、都道府県医師会の感染症… 2017/10/05 感染症
学会トピック◎第65回日本心臓病学会学術集会 肺血栓塞栓症の慢性血栓塞栓性肺高血圧症への移行予測因子は? 肺血栓塞栓症(PE)患者が、慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)へ移行するのを予測する因子が示された。入院時の三尖弁収縮期圧較差(TRPG)が68mmHg以上であることと、症状出現から治療開始までの期間が60日以上であることは、CTEPH移行の危険因子だった。第65回日本心臓病学会学術集会(9月29日… 2017/10/05 循環器
学会トピック◎第65回日本心臓病学会学術集会 ACS患者の死亡率予想スコアは日本人でも有効 病歴や身体所見などから将来の急性冠症候群(ACS)患者の院内死亡率を算出するGRACEリスクスコアは、日本人においても有用であることが示された。三井記念病院循環器内科医長の小宮山浩大氏らが、第65回日本心臓病学会学術集会(9月29日~10月1日、大阪市)で発表した。… 2017/10/02 循環器
国民に向けた啓発活動としてポスター・リーフレットを作成 厚労省、薬剤耐性対策の啓発にガンダムを起用 厚生労働省は9月29日、薬剤耐性(AMR)対策の国民向け啓発活動に「機動戦士ガンダム」を起用したと発表した。これは、厚労省が国立国際医療研究センター病院AMR臨床リファレンスセンターに委託した事業の一環として行われたもの。厚労省は今年9月から国民へ向けたAMR対策の普及啓発活動を行なって… 2017/10/02 感染症
学会トピック◎欧州糖尿病学会(EASD2017) 血糖の日間変動が大きいと総死亡リスクが上昇 DEVOTE試験のサブ解析結果 持効型インスリンを使っている2型糖尿病患者において、血糖日間変動が大きいと重症低血糖および総死亡のリスクが、また重症低血糖の既往があると総死亡リスクが、それぞれ有意に上昇していたという。インスリンデグルデクの心血管安全性を評価したDEVOTE試験のサブ解析結果で、カナダ・トロント大… 2017/09/27 代謝・内分泌
薬剤耐性問題は患者向けの啓発こそ重要 「かぜやインフルエンザに抗生物質は効果的だ」。この一文に対し、多くの読者は「正しい」とは回答しないだろう。しかし、医療従事者ではない、一般の人々ではどうだろうか。国立国際医療研究センターは「国民の薬剤耐性に関する意識についての研究」の報告書を公開した。これは、2016年度の厚生… 2017/09/25 感染症
学会トピック◎欧州糖尿病学会(EASD2017) エキセナチド徐放剤は心血管リスク高めず EXSCEL試験の結果 GLP-1受容体作動薬エキセナチド徐放剤の安全性を評価した大規模臨床試験EXSCELの結果が明らかになった。英国オックスフォード大学のRury Holman氏らは、エキセナチド徐放剤の週1回(2mg/回)投与は主要心血管イベントのリスクを増加させなかったと、第53回欧州糖尿病学会学術集会(EASD2017、9月1… 2017/09/22 代謝・内分泌
学会トピック◎欧州糖尿病学会(EASD2017) 強化治療で心血管リスク19%減、J-DOIT3試験 9月11~15日にポルトガルのリスボンで開催された第53回欧州糖尿病学会学術集会(EASD2017)で東京大学の門脇孝氏らは、わが国で行われた大規模臨床試験J-DOIT3の結果を発表した。2型糖尿病患者の血糖、血圧、脂質の管理目標値をより厳格に定めた強化治療により、主要評価項目である複合心血管イベ… 2017/09/20 代謝・内分泌
日経メディクイズ●救急 52歳男性。右顔面痛 糖尿病、高血圧のために通院中の男性。来院2日前に右顔面に疼痛が出現し、前日の夜間に救急外来を受診していた。血液検査、頭部CT検査を施行されたが異常所見は認められず、鎮痛薬を処方され帰宅した。… 2017/09/20 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
学会トピック◎欧州糖尿病学会(EASD2017) 自己血糖測定よりFGMの方が血糖管理良好 患者自身が任意の時刻に皮下間質液中のグルコース濃度を測定できるフラッシュグルコースモニタリングシステム(FGM、製品名FreeStyleリブレ)と血糖自己測定(SMBG)の併用は、SMBGだけの場合に比べて若年の1型糖尿病患者の血糖コントロールを改善し、SMBGの代替が可能だったという。ポルトガル・… 2017/09/15 代謝・内分泌
学会トピック◎欧州糖尿病学会(EASD2017) 正常血糖でも脂肪肝指数高値は糖尿病のリスクに 9月11日からポルトガル・リスボンで始まった第53回欧州糖尿病学会学術集会(EASD2017、会期:9月11~15日)で慶應義塾大学の平田あや氏らは、空腹時血糖値(FBS)が正常域にある人でも、血清中性脂肪値やBMIなどから算出される脂肪肝指数(FLI)は2型糖尿病発症の予測因子として有用であると発表… 2017/09/13 代謝・内分泌
トレンド◎介助者不要、脱衣時の血液飛散を抑える効果も 1人で着られる手術用ガウン、現場での需要は? 無駄な業務を減らし、臨床現場の負担を軽減できないか――。そんな思いから開発されたのが、1人で着脱可能な手術用ガウン「セルフガウン」だ。着る際に介助者を必要としないだけでなく、手術後は内側に手袋を巻き込みながら脱ぐことで、血液など感染性物質の飛散も防止できる。… 2017/09/07 医療安全
学会トピック◎第27回日本外来小児科学会より 母乳だけで育つ乳児の75%がビタミンD不足 48カ月齢以下の乳幼児全体では21% 国内の乳幼児におけるビタミンDの体内蓄積状況を調査したところ、0~6カ月齢の乳児の3割以上がビタミンD欠乏状態にあり、およそ半数が不足状態にあることが分かった。また、母乳栄養が中心の0~6カ月齢児では、50%がビタミンD欠乏状態で、75%が不足状態だった。9月2~3日に開催された第27回日本… 2017/09/06 骨・関節・筋
日経メディクイズ●救急 70歳男性。左下腹部痛、血便 来院当日、早朝より左下腹部痛、血便が出現したため受診した。既往歴は、高血圧。喫煙歴あり。身体所見は、意識清明、血圧150/80mmHg、心拍数70回/分だった。左下腹部に軽度の圧痛があり、直腸診を行ったところ、鮮血の付着を認めた。来院時に撮影した腹部造影CT(写真1)を示す。… 2017/08/22 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
リポート◎再燃の早期発見に威力、内視鏡検査の頻度を減らす効果も 潰瘍性大腸炎に初の体外診断薬、その実力は? 下痢や腹痛を生じ、寛解と再燃を繰り返しやすい潰瘍性大腸炎。従来、再燃の判別には大腸内視鏡検査が用いられていたが、患者の糞便を用いる簡便な体外診断薬が登場した。再燃を早期に発見したり、内視鏡検査の回数を減らすなど、潰瘍性大腸炎の経過観察を変えそうだ。… 2017/08/17 消化器
日経メディクイズ●救急 83歳男性。両下肢の脱力 陳旧性心筋梗塞のためバイアスピリンを内服中の83歳男性。認知症はなく、意思疎通も良好。受診の前日から両下肢の脱力を自覚しており、歩行困難となったために家族が救急要請した。 2017/07/25 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
医師3628人に聞く、かぜ症候群への対応(その2) 急性咽頭炎、抗菌薬を処方するのは約3割のみ 薬剤耐性(AMR)対策として進められている抗菌薬の適正使用。今年6月に厚生労働省が「抗微生物薬適正使用の手引き」を公開し、ついに国も本腰になって対策を始めた。抗菌薬の適正使用が実臨床でどの程度実践されているか明らかにするため、日経メディカル Onlineの医師会員を対象に、急性咽頭炎への… 2017/07/21 感染症
リポート◎高解像度の新製品が相次ぎ登場 進化する血管内超音波検査、所要時間も短縮 経皮的冠動脈インターベンション(PCI)の術前・術後評価に用いる血管内超音波検査(IVUS)。その最新型が国内メーカー2社から発売された。従来よりも高解像度で血管断層像を描出でき、検査時間を短縮できるメリットもある。… 2017/07/04 循環器
リポート◎血管内腔を肉眼的に観察できる![動画付き] 血管内視鏡で大動脈プラークを見てみたら 日本で開発され、1990年代から冠動脈病変の評価などに用いられてきた血管内視鏡が、近年注目を集めている。新技術の開発により、冠動脈だけでなく大動脈の観察も可能になったからだ。脳梗塞や腎梗塞など全身の塞栓症の中には、塞栓子の発生源を特定しきれないものが多い。しかし血管内視鏡による… 2017/07/03 循環器
厚生労働省の検討会が下部会の作成した報告書案を了承 脳心血管病の新たな診療提供体制案まとまる 厚生労働省の「脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る診療提供体制の在り方に関する検討会」は29日、脳卒中および心血管疾患の診療体制についてまとめた報告書案を大筋で了承した。厚労省は7月以降に都道府県へ通知し、第7次医療計画への反映を促す予定だ。… 2017/06/30 行政・制度
日経メディクイズ●救急 74歳女性。労作時呼吸困難 74歳女性。受診の半年前から、自宅と最寄り駅までの坂道を上る際に、労作時呼吸困難を自覚するようになった。2カ月前から、起立時にめまいを生じて転倒しそうになるというエピソードを繰り返しており、神経内科に紹介され精査中であった。労作時呼吸困難も継続していたため呼吸器内科にも紹介され… 2017/06/27 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
抗菌薬使用の適正化には処方内容の公開が重要 英国公衆衛生局最高責任者のダンカン・セルビー氏に聞く 厚生労働省は5月、英国の公衆衛生局と、グローバル・ヘルス・クライシス・マネジメント(国境を越える健康危機管理)の協力を強化する覚書に調印した。調印式に出席するために来日した英国公衆衛生局最高責任者のダンカン・セルビー氏に、今回の協力覚書の目的や、将来の展望について聞いた。… 2017/06/09 感染症
当初計画よりも約1カ月遅れて… 『抗微生物薬適正使用の手引き』を正式に公開 厚生労働省健康局結核感染症課は6月1日、『抗微生物薬適正使用の手引き』の第一版を厚労省のウェブサイト上で公開した。厚労省の担当者によると、今後は日本医師会の協力の下、日医会員へ周知することも検討しているという。また『手引き』のダイジェスト版も作成する予定だ。… 2017/06/07 感染症
学会トピック◎第60回日本糖尿病学会年次学術集会 糖尿病自己管理支援アプリは体重減少に有効 2型糖尿病患者およびその予備群の自己管理を支援するスマートフォンアプリ「GlucoNote」は、アプリの継続率は低いものの、対象者がアプリの更新を継続できた場合に、有意に体重を減少させることが分かった。第60回日本循環器学会学術集会で、東京大学の児玉和代氏らが発表した。… 2017/05/29 代謝・内分泌
日経メディクイズ●救急 28歳男性。腹痛、下血 反応性うつ病にて通院歴のある28歳男性。来院4日前に水様便を認め、3日前から腹痛あり。便性状は黄色の水様便に一部血液が混入していた。来院前日、前医を受診し上部消化管内視鏡検査を施行。特に異常所見はなく、大腸内視鏡目的にて当院へ紹介となった。… 2017/05/29 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
学会トピック◎第60回日本糖尿病学会年次学術集会 「酸味が嫌い」な患者のBMIとHbA1cは高い 「酸味が嫌い」と話す糖尿病患者では、BMIとHbA1cが高い傾向にあることが分かった。第60回日本糖尿病学会年次学術集会(5月18日~20日、開催地:名古屋市)で、医療法人社団糖和会おない内科クリニックの羽鳥洋子氏らが発表した。… 2017/05/22 代謝・内分泌
抗菌薬適正使用の先進国である英国との人材交流を活性化 AMR対策、厚労省が英国との協力覚書に調印 厚生労働省は5月8日、英国の公衆衛生局と薬剤耐性(AMR)対策などに関する協力を強化する覚書に調印した。調印式は英国大使館で行われ、厚生労働省からは健康局長の福島靖正氏が、英国公衆衛生局からは最高責任者のダンカン・セルビー氏が参加した。AMR対策を中心に、感染症やアウトブレイクなど… 2017/05/10 感染症
厚労相が学会で明かした抗菌薬削減の奥の手 2020年までの3年間で、国内の抗菌薬の使用量が大きく減少しそうだ。保険者のレセプト審査を強化することで、不適切な抗菌薬処方を削減する案が浮上しているからだ。 2017/05/01 感染症
医師3642人に聞く、かぜ症候群への対応(その1) 急性気管支炎、3割の医師が「抗菌薬処方」 【2017.6.5訂正】調査の集計に誤りがありました 厚生労働省が作成を進める「抗微生物薬適正使用の手引き」が推奨する抗菌薬の適正使用は、実臨床でどの程度、実践されているのだろうか。日経メディカル Onlineの医師会員を対象とした調査で、まず、急性気管支炎への抗菌薬処方の実態について聞いた(有効回答医師3642人、調査期間3月30日~4月9… 2017/04/27 感染症
リポート◎外来におけるかぜ患者への対応示す「手引き」登場 国が本腰「かぜに抗菌薬を使うな!」 厚生労働省は「抗微生物薬適正使用の手引き」の第一版を今年5月以降に公表する。これは、いわゆるかぜ症候群への抗菌薬処方の見直しを促すもの。抗菌薬耐性菌の急増に対応すべく、この手引きを基に、国が医師に処方の見直しを迫る可能性も見えてきた。… 2017/04/27 感染症
日経メディクイズ●救急 30歳代男性。微熱と発疹 5日前から微熱、後眼窩痛が出現していたが自宅で様子を見ていた。しかし、来院前日からそう痒感を伴う全身の皮疹が出現したため当院を受診した。特記すべき既往歴はなし。発症の6~16日前までベトナムのホーチミン市を観光で訪れていたという。体温36.9℃、血圧116/68mmHg、脈拍数72回/分、呼吸… 2017/04/17 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
学会トピック◎第91回日本感染症学会・第65回日本化学療法学会学術集会 塩崎大臣が感染症学会・化学療法学会で意見 厚生労働省の塩崎恭久大臣は4月8日、日本感染症学会と日本化学療法学会の合同学会(4/6~8日、開催地:東京都内)で、薬剤耐性(AMR)の国内における現状と今後に向けた取り組みについて講演した。塩崎大臣は日本のAMRの対策が世界で遅れを取っていると話し、AMR対策を推進することの必要性を訴え… 2017/04/10 感染症
参院本会議で全会一致で可決 臨床研究法が成立、資金提供の公開を義務付け 臨床研究における不正を防止するための「臨床研究法」が7日、参院本会議で可決、成立した。同法は臨床研究の透明性を確保するため、研究の実施者には研究計画の提出を、製薬企業には資金の提供状況の公開などを義務付けている。… 2017/04/07 医薬品
トレンド◎密かに増加する便失禁の診療ニーズ 日本初の『便失禁診療ガイドライン』が登場 今年3月に日本大腸肛門病学会は、国内初となる『便失禁診療ガイドライン』を発行した。大半の便失禁は、初期診療で行う食事・生活・排便習慣指導や薬物療法でコントロール可能なことから、ガイドラインではプライマリケア医による積極的な診療参加を呼びかけている。… 2017/04/06 消化器
厚生科学審議会感染症部会で了承 国主導の『抗微生物薬適正使用の手引き』公表へ 厚生労働省の厚生科学審議会感染症部会は3月27日、下部組織である抗微生物薬の適正使用(AMS)等に関する作業部会が作成した『抗微生物薬適正使用の手引き』の内容について了承した。『手引き』の第一版案は厚生労働省のホームページ上で現在公開されており、第一版案を修正した後、正式な『手引… 2017/03/28 感染症
日経メディクイズ●救急 81歳男性。側腹部の膨隆 無職で独居の男性。娘が半年ぶりに患者宅を訪問し、右側腹部の膨隆に気付いたため救急外来を受診した。娘によると腹部以外は半年前と変化はない。高血圧でアムロジピン5mgを10年内服、… 2017/03/27 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
学会トピック◎第81回日本循環器学会学術集会 左心耳閉鎖デバイス、深部への留置で血栓が増加 心房細動患者の脳梗塞を予防する左心耳閉鎖デバイスWATCHMANの留置後に生じるデバイス血栓(DRT)には、CHA2DS2-VAScスコアおよび留置位置が関連していることが明らかになった。第81回日本循環器学会学術集会(3月17~19日、開催地:金沢市)で、ブランデンブルク心臓病センターの金子英弘氏らが… 2017/03/27 循環器
学会トピック◎第81回日本循環器学会学術集会 TAVRの5年間の国内臨床成績は良好 重症の大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル大動脈弁留置術(TAVR、もしくはTAVI)の安全性と有効性を検討する国内初の多施設臨床試験PREVAIL JAPAN Trialで、良好な臨床成績が得られた。第81回日本循環器学会学術集会(3月17日から19日、開催地:金沢市)で、大阪大学医学部部長の澤芳樹氏が発表… 2017/03/22 循環器
学会トピック◎第81回日本循環器学会学術集会にて「金沢宣言」が公開 若者に対する「循環器疾患の予防」の啓発を 脳卒中、心不全、心筋梗塞などの循環器疾患を予防するためには、若い時期からの生活習慣改善が重要になる。3月17~19日に金沢市で開催された第81回日本循環器学会学術集会の会長特別企画のシンポジウムにて、若者への循環器疾患予防の啓発推進を目標とする「金沢宣言」が公表された。… 2017/03/18 循環器
医師3931人に聞く「子育てへの参加」 男性医師の育児はまだまだパートナー任せ 日経メディカル Onlineの医師会員を対象に育児に関するウェブアンケートを実施したところ、男性医師で子育てに積極的に参加している(「子育てのほぼ全てを自分で行っている」「子育てのメインは自分で、パートナーにサポートしてもらっている」「パートナーとほぼ半々で育児を分担している」)と… 2017/03/16 ライフスタイル
第4回日経アジア感染症会議が開催、結核やAMR対策で行動計画 日本主導でアジア地域の感染症対策を 日本経済新聞社は2017年3月3日から4日にかけて、沖縄県那覇市で第4回日経アジア感染症会議を開催した。同会議ではアジア諸国の感染症対策に日本発の治療薬やワクチン、診断薬などを役立てるため、日本の官民協力(Public Private Partnership:P3)をより強固にする方策について話し合った。… 2017/03/07 感染症
トレンド◎抗凝固療法を不要にする「左心耳閉鎖デバイス」 心房細動での脳梗塞を防ぐデバイス、日本上陸へ 2015年に米国で承認された、心房細動患者の脳梗塞を予防する「左心耳閉鎖デバイス」。日本国内でメーカー2社が、それぞれ治験開始に向けた準備を進めている。留置すれば脳梗塞予防のための抗凝固薬の服用を中止できるため、特に出血リスクが高い患者への新たな治療選択肢として期待が高まっている… 2017/02/28 医療機器
抗微生物薬の適正使用等に関する作業部会で了承 『抗菌薬適正使用の手引き』の具体案まとまる 厚生労働省の厚生科学審議会感染症部会の下部会である薬剤耐性(AMR)に関する小委員会の、さらにその中に設置された抗微生物薬の適正使用(AMS)等に関する作業部会は2月21日、同部会が作成した『抗菌薬適正使用の手引き』の原案の内容について了承した。今後、『手引き』は親部会の小委員会や感… 2017/02/27 感染症
日経メディクイズ●救急 70歳女性。咽頭痛 意識清明、血圧140/70mmHg、心拍数100回/分、呼吸数16回/分、SpO2 98%(room air)、体温36.8℃であった。身体所見として、咽頭の発赤や腫脹、口蓋垂の偏位、muffled voiceや開口障害はいずれも認められなかった。 2017/02/22 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
日医、かかりつけ医機能と在宅医療についての診療所調査結果を公表 「在宅患者への24時間対応」はやっぱり無理? 日本医師会は15日、昨年末に実施した「かかりつけ医機能と在宅医療についての診療所調査」の結果を発表した。地域包括診療料(加算)を届け出ている診療所は7.4%にとどまり、回答した診療所の約半数が「在宅患者に対する24時間対応」を負担に感じていることが明らかになった。… 2017/02/21 組織
インタビュー◎TAVRにも導入される「費用対効果評価」とは 高齢者に使うTAVRは「費用対効果が悪い」? 国際医療福祉大学薬学部教授の池田俊也氏に聞く 侵襲性が低く、患者からのニーズも高い経カテーテル大動脈弁置換術(TAVR)。しかしその高額な費用に目を付けられ、2018年から薬価の再算定ルールに組み込まれる予定の「費用対効果評価」の対象品目の一つになっている。費用対効果評価に詳しい医療経済学者で、中央社会保険医療協議会の費用対効果… 2017/02/07 循環器
トレンド◎新デバイスが登場、実施施設も100超に拡大 進撃のTAVR、費用対効果の壁を越えられるか 欧米から導入が始まった経カテーテル大動脈弁置換術(TAVR)が、日本でも快進撃を続けている。3年前に8施設しかなかったTAVR実施可能施設が、現在では106施設にまで増え、実施例数も急増。昨年にはメーカー2社からそれぞれ最新モデルが発売され、使用できる患者の幅も広がっている。… 2017/02/06 循環器
日経メディクイズ●救急 25歳男性。胸痛 生来健康で、既往歴、家族歴は特になし。来院3日前から頭痛、腹痛、下痢、全身倦怠感が出現したが、仕事には出勤し食事も摂取できていた。近医を受診したところ、総合感冒薬を処方され経過観察となった。しかし、その日の深夜に強い胸痛が出現して覚醒し、救急車で救急外来に搬送された。… 2017/01/24 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
厚労省、自民党の厚生労働部会で示す 臨床研究法案、今国会でも継続審議へ 厚生労働省は19日、20日開会の通常国会で「臨床研究法案」を継続審議することを自由民主党厚生労働部会で示した。同法案は2016年の通常国会に提出されていたが、成立には至っていない。 2017/01/20 医薬品
日本老年学会と日本老年医学会のワーキンググループが提言 高齢者の定義、「75歳以上」に引き上げるべき 日本老年学会と日本老年医学会が合同で運営するワーキンググループは1月5日、東京都にて記者会見を開き、高齢者の定義を「75歳以上」に引き上げるとする提言を発表した。ワーキンググループ座長で虎ノ門病院院長の大内尉義氏が発表した。… 2017/01/06 老年医学・介護
日本医療機能評価機構が『医療安全情報』で 経鼻栄養チューブの気道誤挿入で注意喚起 日本医療機能評価機構の医療事故情報収集等事業で、2013年1月1日~2016年10月31日の間に11件の経鼻栄養チューブの誤挿入が報告されていたことが明らかになった。同機構が12月15日に『医療安全情報No.121』として公開し、医療関係者に注意を喚起した。… 2016/12/20 医療安全
トレンド◎2週間血糖値を測定し続ける6380円の使い捨てセンサー登場 糖尿病診療を変える「低価格」持続血糖測定器 2016年12月、測定値を読み取るリーダーとセンサーを合わせ、約1万3000円という低価格の持続血糖測定(CGM)のデバイスが発売された。他にも、持続測定中に患者自身が随時、非観血的に血糖測定できる新しいタイプの製品も登場予定で、価格低下と使い勝手の向上を背景に、CGMの普及に弾みがつきそう… 2016/12/20 医療機器
日経メディクイズ●救急 79歳女性。背部痛、手のしびれ 糖尿病とうつ病の治療で通院中。後頸部、背部に数週間続く痛みがあり、数カ月前に近医を外来受診した。痛みのきっかけとなる外傷はなし。前屈、後屈で悪化する。時々左脇付近に痛みを感じることもあった。… 2016/12/15 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
政府の薬剤耐性対策アクションプランが始動 国主導で『抗菌薬適正使用の手引き』作成へ 厚生労働省の厚生科学審議会感染症部会の中に設置された薬剤耐性(AMR)に関する小委員会は12月5日、AMR対策アクションプランに含まれる抗菌薬適正使用のガイドライン・マニュアルの作成について議論した。… 2016/12/07 感染症
トレンド◎診断のボトルネックを解消する新たな基準が決定 原発性アルドステロン症の重症例を見逃すな 今年9月、日本内分泌学会から『わが国の原発性アルドステロン症の診療に関するコンセンサス・ステートメント』が発表された。これまで原発性アルドステロン症のスクリーニング基準は日本高血圧学会と日本内分泌学会の2つから異なるものが出されていたが、今回、関係者が集まりコンセンサスがまと… 2016/11/29 腎・泌尿器
人獣共通感染症の対策に医師と獣医師の交流を 高齢女性の患者の糞便から、猫に感染するサナダムシが見つかった。感染源と疑われる猫の駆虫はどうすればいいだろうか──。先日取材で伺った獣医師のA氏が、知り合いの医師から受けた質問だ。A氏はこの他にも、人獣共通感染症にかかったペット治療費はいくらか、そもそもペットの治療は可能なの… 2016/11/28 感染症
日経メディクイズ●救急 30歳代男性。発熱 40℃弱の発熱、高血糖、炎症反応上昇として近医から紹介されてきた。約130kgの高度肥満。悪寒、気道症状、消化器症状は認めず、本人の自覚症状は3日前から少し左足の付け根が痛いという程度。 2016/11/26 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
トレンド◎9月に新製品が登場、心原性脳塞栓症の拾い上げに効果 原因不明の脳梗塞を植え込み型心電計で診断 原因不明の脳梗塞に保険適応のある植え込み型心電計の新製品が発売された。心房細動を検出できれば、抗凝固療法など再発予防のための適切な治療につなげることが可能だ。従来型より小型化しており、植え込みに対する患者の心理的なハードルを下げることも期待されている。… 2016/10/25 医療機器
【2016年度】大学病院の割合が微増、フルマッチ校は昨年の2倍に マッチング最終結果、定員充足率トップは熊本県 医師臨床研修マッチング協議会は10月20日、2016年度の医師臨床研修マッチングの結果を公表した。今年度のマッチングで臨床研修病院(市中病院)にマッチした医学生は5100人で、全体の57.3%。昨年度(57.4%)に比べて0.1ポイント低下した。… 2016/10/20 医師のキャリア
日本心臓病学会(JCC2016)より 非糖尿病者のMACCE予測に1,5-AG測定が有効 非糖尿病者において、血中の1,5-アンヒドロ-D-グルシトール(1,5-AG)濃度はMACCE(死亡、非致死性心筋梗塞、脳卒中、心血管疾患による入院)の予測に有用なマーカーであることが示された。東邦大学医療センター大橋病院循環器内科の池田長生氏が、第64回日本心臓病学会学術集会(9月23~25日、東… 2016/10/14 循環器
日本心臓病学会(JCC2016)より 外来心不全患者のフレイル評価は6つの質問で 外来に訪れる高齢心不全患者のフレイル評価を行う際、質問6項目からなる問診票(フレイルスコア)を用いることは簡便かつ有用な手段であることが分かった。聖マリアンナ医科大学循環器内科の鈴木規雄氏らが、第64回日本心臓病学会学術集会(9月23~25日、東京開催)で発表した。… 2016/10/07 循環器
医師2697人に聞く「人獣共通感染症の診療経験」 ペットが原因の感染症、動物の治療費はいくら? 平成27年度の犬と猫の推計飼育頭数は約1979万頭で、15歳未満人口の1617万人をこえている。日経メディカル Onlineの医師会員を対象にウェブアンケートを実施したところ、14%の医師に人獣共通感染症(ズーノーシス)を診察した経験があった。診察で苦労した経験を聞いたところ、飼い主(患者)への… 2016/09/28 感染症
REPORT◎オールジャパンの技術を結集した次世代内視鏡 8Kカメラの「高精細」は臨床に役立つか? 現行のフルハイビジョン硬性内視鏡の16倍高い解像度を持つ超高精細硬性内視鏡(8K内視鏡)の開発が進んでいる。実用化すれば内視鏡手術で起こる神経損傷、出血などの術後合併症、癌組織の取り残しなどを低減できると期待されている。8K内視鏡を用いた手術は既に試験的に行われており、普及には有… 2016/09/23 医療機器
REPORT◎溺愛がもたらす動物好性白癬菌の再興 その皮膚の強い炎症、原因はペットかも 白癬は多彩な臨床像を示すが、中でもペットを原因とした白癬の診断は難しく、類似疾患と誤診される場合がある。ポイントを押さえた問診によって拾い上げは可能だが、感染源の特定と治療には獣医師の協力が必要になる。… 2016/08/25 皮膚科
特集◎どうする?その失神《5》 大学病院初、聖マリアンナ医大の「失神外来」 欧米では一過性意識消失や失神を生じた患者の診療は、失神を専門とする医師が在籍する「失神専門診療ユニット(syncope unit:SU)」が存在している。 2016/08/18 循環器
特集◎どうする?その失神《4》 失神患者の「危険なJ波」は専門医に紹介を 心電図上の早期再分極として知られる「J波」が、不整脈の専門家内で注目を集めている。J波とは、QRS群とSTの接合部であるJ点が0.1mV以上持ち上がる所見を指す(図A)。J波を伴う早期再分極症候群やブルガダ症候群などを総じてJ波症候群と呼ぶ。J波症候群は特徴的な心電図波形を示し、致死性不整脈… 2016/08/12 循環器
特集◎どうする?その失神《3》 高リスクな心原性失神を見逃すな 失神が確定したら、その原因疾患を特定する必要がある。しかし、通常の診察では異常所見を認めないことがあり、初診時に原因疾患を特定するのは困難な例が少なくない。 2016/08/11 循環器
特集◎どうする?その失神《2》 失神とてんかんの鑑別、前兆や顔色に着目を 一過性意識消失は失神と非失神に大別される。失神と見誤りやすい非失神の代表例がてんかんだ。「てんかんと誤診され、数年間てんかんの治療を受けていた心原性失神患者もいる」と順天堂大学附属練馬病院循環器内科教授の住吉正孝氏は語る。… 2016/08/10 循環器
リポート◎「けいれん=てんかん」に落とし穴 そのてんかん、失神ではありませんか? 失神とてんかんは、それぞれ原因の異なる疾患だ。しかしどちらも一過性の意識消失を来し、診断に有用な検査が少ないことから誤診されやすい。てんかん疑い患者の4分の1が失神との声もある。要点を押さえた問診で鑑別を絞り込むことが、診断の精度を高める上で重要になる。… 2016/07/08 循環器
厚生科学審議会感染症部会に「薬剤耐性に関する小委員会」を設置 薬剤耐性菌に専門委員会、AMR対策が本格始動 厚生労働省の厚生科学審議会感染症部会は6月10日、感染症部会の中に「薬剤耐性(AMR)に関する小委員会」を設置することを了承した。小委員会は、政府が4月に決定したAMR対策アクションプランの専門的な案件を審議したり、推進する役割を担う。… 2016/06/14 感染症
トレンド◎アダパレンとBPOを治療の主軸とする新ガイドラインが登場 にきびへの抗菌薬は期間限定で処方を にきび(尋常性ざ瘡)治療のガイドラインが8年ぶりに改訂された。新ガイドラインの特徴は、治療期間を急性炎症期と維持期の2つに分けた点だ。抗菌薬の使用は急性炎症期に限定し、その後の維持期は耐性菌出現の懸念がない、アダパレン(商品名ディフェリンゲル)や過酸化ベンゾイル(BPO:benzoyl … 2016/06/09 皮膚科
ニコニコ腸会議@ニコニコ超会議2016 「うんもれ」をマネジメントする 皆さんは「うんもれ」の経験がありますか? 言わずもがなかもしれませんが、うんもれとはトイレ以外の場所でうっかり「大」を漏らしてしまうこと。人生で一度は経験してもおかしくないこの「うんもれ」、Cadetto.jp管理人見習いの筆者にも経験がありますが、どうやって乗り越えればいいのでしょう… 2016/05/25 消化器
熱帯病予防に罠!ワクチン以外の対策にも光を 4月22日から23日にかけて行われた第3回日経アジア感染症会議では、エボラウイルス感染症、結核、マラリアといったアジア地域で流行する感染症への対策を進めるため、国内外のキーパーソンたちが具体的なアクションプランを議論した。その中で「エボラやマラリアのような有名疾患だけでなく、顧み… 2016/05/19 感染症
トレンドビュー◎2016年度診療報酬改定で加算対象に 胃瘻でも経鼻でもない第三の経管栄養法 必要な時だけ口から食道へチューブを挿入して栄養剤投与 胃瘻や経鼻胃経管栄養法と異なる第三の経管栄養法として間歇的口腔食道経管栄養法(OE法)が注目されている。慣れれば10秒ほどでチューブを挿入でき、患者の苦痛はほとんどないという。 2016/05/12 精神・神経
第3回日経アジア感染症会議でステートメント発表 官民連携で途上国の感染症対策支援を 日本経済新聞社と日経BP社は2016年4月22日から23日にかけて、都内で第3回日経アジア感染症会議を開催した。同会議では官民が協力して感染症対策を進める必要性を確認するとともに、日本発の医薬品やワクチン、診断法などを開発途上国の感染症対策に役立てるための方策について検討し、ステートメ… 2016/04/26 臨床+α
学会トピック◎第113回日本内科学会 メタボ診断にウエスト周囲長計測は必須でない? ウエスト周囲長はメタボリックシンドロームの診断基準の必須項目だ。しかし、ウエスト周囲長を必須項目としない診断基準に変更した場合でも、非メタボリックシンドローム群に対するメタボリックシンドローム群の心血管疾患発症のリスクに大きな差がないことが分かった。東京大学医学部附属病院糖… 2016/04/26 循環器