導入から1年余りの状況と展望を日本老年医学会で議論 LIFEを普及・推進するための課題とは 2021年度介護報酬改定で大きく注目されたのが、科学的介護情報システム(LIFE)の導入だ。全国レベルで介護データを収集してエビデンスを構築し、介護サービスの質の向上と効率化を目指すという目的の下、科学的介護推進体制加算など、LIFEへのデータ入力などを要件とする多くの加算が新設された… 2022/06/20 行政・制度
日経ヘルスケア 書籍紹介 ケースに学ぶ患者トラブル対応の心得 「患者から暴力・暴言や理不尽な要求を受けた場合に診療を拒否できる」という見解を、厚生労働省が2019年末に通知で示した。患者トラブルを考える上で大きなトピックであるこの通知を踏まえ、クレームやトラブルにどう向き合うか。大阪府保険医協会で患者および家族にまつわるトラブル数千件に助… 2022/02/15 医師・患者関係
ケアテック元年に必要な取り組みは? 介護報酬改定でLIFE(科学的介護情報システム)が導入されるとともに、新型コロナウイルスの感染拡大によって図らずも現場のデジタル化が推進。介護業界のこうした情勢を受け、2021年をケアテック元年と位置づける介護関係者は多い。その中で介護ロボットはどのような役割を果たすのか。「日経ク… 2021/10/07 老年医学・介護
「防げない転倒」をどう説明する? 2021年度介護報酬改定の重点テーマには、要介護者の自立支援と重度化防止が挙げられた。しかし、介護施設でそうした取り組みを進めて入所者の活動度が向上すると、転倒のリスクも上がってしまうというジレンマがある。高齢者、特に要介護者の転倒を完全に防ぐことが不可能であることは医療・介護… 2021/09/15 老年医学・介護
日経ヘルスケア 書籍紹介 病院経営の健全化と継続性を創る財務管理体制[増訂版] 病院経営に財務管理の視点からアプローチし、改善を図る手法を解説した2017年発行の前作に、「財務諸表を生かし、中長期で経営をとらえていくためのBS(貸借対照表)思考を養う」章を加筆した。 2021/07/15 医療経営
日経ヘルスケア 書籍紹介 医療・介護 業界の課題と経営改善のアプローチ 医療機関や介護事業者へのコンサルティングを通じて得られた知見に基づき、多くに共通する経営課題へのアプローチ方法を解説した。経営者や事務長、財務・経理の責任者の参考になるテーマを扱うとともに、医療・介護業界との取引などで業界の事情を理解したいという人に向けて、基礎的な論点も示… 2021/06/15 医療経営
2021年度介護報酬改定で通所リハビリと訪問看護に大きな変化 通所リハビリの報酬を包括化する案を提示 訪問看護は「看護職員6割以上」を要件化へ 厚生労働省は2020年11月16日、社会保障審議会・介護給付費分科会を開催し、介護保険の居宅サービスおよび地域密着型サービスの19サービスについて、2021年度介護報酬改定の方針を示した。このうち、通所リハビリテーションについては基本報酬として月単位の包括報酬体系の創設、訪問看護では「看… 2020/11/19 行政・制度
介護職員・管理者にCOVID-19への対応力の底上げを促す 厚労省、介護現場の感染対策の手引きを作成 厚生労働省は2020年10月1日、「介護現場における感染対策の手引き(第1版)」を公表した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が続く中、介護現場における感染症への対応力の向上を目的として取りまとめたもので、自治体に関係機関への周知を求める。 厚労省は高齢者介護施設などにおけ… 2020/10/13 医療経営
2021年度介護報酬改定 20年間でサービスコード数は1745から2.5万に 厚生労働省は2020年9月30日、社会保障審議会・介護給付費分科会を開催し、2021年度介護報酬改定における横断的なテーマの2つ、「介護人材の確保・介護現場の革新」と「制度の安定性・持続可能性の確保」を議論した。事務局からは、介護報酬の加算やサービスコード数が2000年の介護保険制度開始当… 2020/10/06 行政・制度
東京都医師会がCOVID-19第2波への備えを訴える COVID-19中等症を受け入れる専門病院が必要 東京都医師会は6月10日に記者会見を行い、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行の第2波に対応するための医療提供体制の検討課題と、都民に対して流行が小康状態のうちに行っておくべき備えを説明した。 東京都医師会会長の尾﨑治夫氏は会見の冒頭、COVID-19の第2波が今秋から今冬にかけてイ… 2020/06/13 感染症
「あずみの里」控訴審、初公判で結審 「窒息ではなく脳梗塞の可能性」を指摘する医師の意見書3通は証拠採用せず 長野県安曇野市の特別養護老人ホーム「あずみの里」(定員65人)で2013年12月、入所者の女性(当時85歳)がおやつのドーナツを食べていて意識を消失し、その後に死亡したことで業務上過失致死罪に問われた准看護師の控訴審の第1回公判が2020年1月30日に行われ、即日結審した。弁護側は「死因は脳… 2020/02/03 医療安全
夜勤職員配置加算 介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)、短期入所生活介護、地域密着型介護老人福祉施設において、夜間の人員基準より多い職員の配置を評価する加算。(I)~(IV)に分かれ、(III)イ(従来型特養、30人以上50人以下)の場合、28単位/日。2018年度介護報酬改定において見守りセンサーの導入… 2019/12/26 老年医学・介護
介護ロボット導入支援事業 介護ロボット導入支援事業とは、介護保険施設などの介護ロボット導入に対して、各都道府県が地域医療介護総合確保基金を活用して、導入費用を支援する事業のこと。対象となるのは、移乗支援、移動支援、排泄支援、見守り、入浴支援などで利用する介護ロボット。補助率は2分の1で、補助上限額は1機… 2019/12/19 医療機器
介護ロボット 経済産業省は「ロボット政策研究会」の中間報告書(2005年5月)において、ロボットの定義を「情報を感知(センサー系)、判断し(知能・制御系)、動作する(駆動系)という三つの要素技術を有する、知能化した機械システム」と定義。そのロボット技術が応用され、利用者の自立支援や介護者の負担… 2019/12/12 医療機器
応召義務 医師法第19条では、「診療に従事する医師は、診察治療の求めがあった場合には、正当な事由がなければ、これを拒んではならない」と定める。これが医師の「応召義務」と呼ばれ、条文中の「正当な事由」の解釈や範囲が、医療提供体制や患者の意識などの変化につれて議論の対象となり、様々な通知、… 2019/12/10 医師の職場環境
日経ヘルスケア11月号特集「働き方改革の本丸? 『同一労働同一賃金』に備える」より 離職率が半減! 中小病院の人事考課の工夫とは 働き方改革がスタートして、年休取得や残業時間の管理に追われる事業者は少なくありません。さらに、2020年4月からは「雇用形態に関わらない公正な待遇の確保」が始まり、いわゆる「同一労働同一賃金」の順守が強く求められます。正規職員と非正規職員の待遇に不合理な差はないか、早急なチェック… 2019/11/20 医療経営
地域医療介護総合確保基金 地域医療介護総合確保基金とは、2014年6月25日公布の「地域における医療及び介護の総合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律」(医療介護総合確保推進法)に基づき、消費税の増収分を活用して各都道府県に設置した財政支援制度。高度急性期から在宅医療・介護まで一連のサービス… 2019/10/28 行政・制度
介護人材不足を加速? 注目の介護訴訟が控訴審へ 転倒や誤嚥など、要介護者の日常のリスクの予防と対応は、介護施設・介護事業者の運営で大きなウエートを占める。センサー技術などで見守りの手間が軽減される反面、人手不足は解消されず、こうした事故をゼロにすることはできない。入所者や利用者が負傷あるいは死亡した場合、家族との間で紛争… 2019/09/12 老年医学・介護
顕在化する在宅の暴力・ハラスメント 人工呼吸器を装着した女性患者の自宅における訪問看護。看護師が行うケアを横でじっと見ては、「前のやり方と違う!」といちいち口を挟む夫。妊娠中の看護師が訪れると、「やることはやっているんだな」とあからさまなセクハラ発言。揚げ句には「それでも看護師か」と人格否定の暴言が飛び出す。… 2019/05/21 看護師
走り出した新専門医制度、基本領域の動向 Vol.6 産婦人科、精神科、眼科の研修プログラム初年度は? 4月にスタートを切った新専門医制度。産婦人科、精神科、眼科について、専門研修プログラムの初年度の体制を紹介する。 2018年度の産婦人科領域の専攻医採用数は442人。日本産科婦人科学会は2017年度から研修プログラムを取り入れ、2017年度の1年次後期研修医は391人で、2018年度は50人ほど増えた… 2018/06/05 精神・神経 医師・医学生限定コンテンツ
シリーズ◎どうなる新専門医制度 総合診療専門医の状況にもう黙ってはいられない 日本プライマリ・ケア連合学会理事長の丸山泉氏に聞く これからの日本の医療に不可欠な存在として、新専門医制度で新設される総合診療専門医。他の領域と異なり、日本専門医機構の直轄で準備が進んだが、その内容に現場の不満は高まるばかり。静観の立場を取ってきた日本プライマリ・ケア連合学会だが、「もう黙っていられない」と理事長の丸山氏は語… 2018/04/10 医師のキャリア
医師3034人に聞いた「終末期医療でのトラブルは?」 トラブルメーカーは遠方の家族、年金狙いも 看取りの経験がある医師に終末期医療でのトラブルの経験を聞くと、4割が「ある」と回答。その多くが、遠方の家族・親戚の来訪によるトラブルを挙げた。患者の年金を家族が当てにするケースにも4割が遭遇し、トラブルの一因となっていると推察される。… 2018/03/27 医師・患者関係
新専門医制度2年目の研修プログラム 2019年度の専攻医登録は18年9月1日からを予定 日本専門医機構は2月9日に記者会見を開き、新専門医制度の2年目となる2019年度の研修プログラムについて専攻医登録のスケジュール案を示した。 2018/02/13 医師のキャリア
リポート◎広がるハイドロリリース《2》 痛み診療のパラダイムシフトとなるか? 即効性に高まる関心、痛みの原因解消にもつながる 隠岐島前病院のケースで紹介したように、ハイドロリリースに対する患者の反応に効果を実感した医師たちは、この手技を外来で積極的に施行している。若手を中心に、手技の習得を目指す医師も増えているようだ。 日経メディカル Online が2018 年1月に行ったアンケートでは、腰痛、肩こり、関節痛… 2018/02/06 骨・関節・筋
2040年に増える科、減る科 高齢者人口がピークを迎える2040 年。各診療科の必要医師数の見通しを現場の医師に聞くと、現在より増えるのは、内科、総合診療科、リハビリテーション科。一方、少子化の影響が大きいと見込まれる小児科や産婦人科に加え、外科も必要医師数は減るという見方が大勢を占めた。 二十数年後の医療界… 2018/01/23 医師のキャリア
医師3138人に聞く「訪問診療してますか?」 過半数が「訪問診療に取り組むつもりはない」 高齢化が進む日本で待ったなしと言われているのが訪問診療の拡充。しかし、行っていない医師に聞くと、将来的に取り組む意向を示すのは2割にとどまった。全体の過半数を占める「取り組むつもりはない」医師は「勤める病院の方針」「自分は専門科だから」と理由を挙げる。… 2017/11/22 医療提供体制
学会トピック◎第45回日本救急医学会総会・学術集会 地下鉄サリン事件の教訓は生かされているか? 東京オリンピックを控え、医療者も化学テロへの備えを 2020年の東京オリンピックを前にしてテロ対策も課題の1つに挙がっており、「化学テロへの備えについてもやるべきことは多い」。日本中毒学会理事の奥村徹氏は1995年の地下鉄サリン事件とその後の化学災害・テロ対策を振り返り、医療機関および医療者が考えるべき課題を第45回日本救急医学会総会・… 2017/11/08 救急医療・集中治療
学会トピック◎第45回日本救急医学会総会・学術集会 在宅医と救急医が議論する研究会を立ち上げた理由 在宅医と救急病院の協同診療の指針づくりも目指す 地域包括ケアシステムの構築に在宅医療の充実は不可欠。そして在宅患者が急変した場合の救急受け入れ体制も不可分であることが指摘されている。しかし、在宅医と救急医の連携は……。こうした状況の改善を図るため、在宅医療関係者と救急医療関係者が同じテーブルについて地域医療構想を話し合う… 2017/11/06 在宅医療
医師3514人に聞く「敗血症を疑ったら」 敗血症の新基準「qSOFA」を知っていますか 感染症を契機に臓器障害が進展する病態である敗血症。過去5年に68.0%の医師が外来、入院のいずれかで疑い例を含めて遭遇している。スクリーニングの新基準qSOFAを使ったことがあるのは2割程度。4割はqSOFA自体を知らなかった。… 2017/10/17 医師のキャリア
アラサー女性医師座談会(後編) 「結婚は?」と聞かれるのは苦手 仕事と婚活のバランスって、どう考える? そもそも出会いの場は? 女性医師のキャリア支援が広く話題に上る昨今、当の若手は結婚をどう見ているのか。アラサー女性医師3人に自身と周囲の婚活・結婚事情を語ってもらった座談会。後半は、婚活で得られる悟り(?)、周りのオジサマ医の言動に話が… 2017/10/13 ライフスタイル 医師・医学生限定コンテンツ
アラサー女性医師座談会(前編) 結婚や恋愛にパワーと時間はなかなか使えない 仕事と婚活のバランスって、どう考える? そもそも出会いの場は? 女性医師のキャリア支援が広く話題に上る昨今、当の若手は結婚をどう見ているのか。アラサー女性医師3人に自身と周囲の婚活・結婚事情を語ってもらいました。… 2017/10/12 ライフスタイル 医師・医学生限定コンテンツ
新専門医制度、初年度専攻医の一次登録がスタート 日本専門医機構は10月10日、2018年4月からの専門医研修プログラムにおける専攻医の一次登録を開始した。スタートが1年延期となっていた新専門医制度だが、これにより本格的に始動することとなる。 2017/10/10 医師のキャリア
3026プログラムが一次審査を通過 新専門医制度、専攻医の一次登録開始を10月10日に延期 日本専門医機構は9月21日に記者会見を開催し、新専門医制度における専攻医の一次登録を10月10日に開始することを示した。当初は10月1日の開始を予定していたが、総合診療専門医研修プログラムの一次審査がずれ込んだことから10日ほどの延期となった。… 2017/09/22 医師のキャリア
医師3398人に聞いた「母親にCTを迫られたら」 頭をぶつけたが異常のない男児。CTを撮る? 男児が床に頭をぶつけたが、目立った異常はない。一方、母親はCT検査を強く要望する。この状況でCTを撮るかを尋ねると、被曝リスクは説明しつつも、「母親が求めるならば仕方なく……」という回答が4割を占めた。… 2017/09/15 小児科
コウノトリが漢方のエビデンスを運ぶ? エビデンスの不備をとかく指摘されがちな漢方製剤だが、大建中湯の消化管運動改善、高齢者の虚弱に対する六君子湯など、注目を集めるエビデンスが近年増えてきている。日本東洋医学会EBM委員会でも漢方治療に関する国内のランダム化比較試験(RCT)をまとめて、2007年からEKAT (Evidence Reports… 2017/07/24 東洋医学
過去5年間に転職の経験のある医師1039人に聞く キャリアチェンジは成功だった?失敗だった? 診療科の転科や開業など、過去5年にキャリアチェンジした医師1039人に成否を聞くと、「成功」54.5%、「失敗」7.6%、「分からない」37.9%。キャリアチェンジとして多く挙がった3つのパターン別に見ると、「診療科の転科」で「成功」が若干多かった。… 2017/07/24 医師のキャリア
自身の認知症予防のために取り組んでいること 様々なエビデンスの蓄積により、中年期からの生活習慣改善が認知症予防につながる可能性が見えてきた。その状況から、68.5%の医師が生活習慣改善に「認知症の予防効果があると思う」と回答。6割は自身の認知症予防を期待して何らかの取り組みに励んでいる。… 2017/07/21 精神・神経
シリーズ◎どうなる新専門医制度 都道府県協議会の位置付けを奈良県知事が強く批判 厚生労働省「今後の医師養成の在り方と地域医療に関する検討会」 厚生労働省は6月12日、「今後の医師養成の在り方と地域医療に関する検討会」(座長:遠藤久夫・国立社会保障・人口問題研究所所長)の第3回会議を開催。奈良県知事の荒井正吾氏が、日本専門医機構が想定する都道府県協議会の位置付けについて、「全く受け入れられない。このままなら、都道府県知… 2017/06/14 医師のキャリア
「治療しない」選択の是非は? 2017年4月に発表された「成人肺炎診療ガイドライン2017」の最大のポイントは、繰り返す誤嚥性肺炎や終末期の肺炎などに対して「個人の意思やQOLを尊重した治療・ケア」を推奨したこと。治療を行わない可能性をガイドラインで示したことに6割の医師が賛意を示した。… 2017/06/12 呼吸器
医師3932人に聞く 医師(勤務医)は労働者だと思いますか 政府の「働き方改革実行計画」に関連し、「医師を労働者と見なすことに違和感」という見解を日本医師会長など複数の関係者が示している。当の医師に尋ねると、7割が「医師(勤務医)は労働者で、労働法規が適用されるべき」と回答。「当然のこと」と断じる声の多さが目立った。ただし、年代が上が… 2017/06/09 医師のキャリア
総合診療の研修プログラム、専門医機構が基準の大枠固める 外科研修は初期研修で選択していない場合に推奨 日本専門医機構は5月12日に理事会を開催し、総合診療専門医の研修プログラム整備基準の大枠を固めた。総合診療専門医の研修プログラムにおける他科での研修期間は内科が1年、救急科と小児科はそれぞれ3カ月とし、注目されている外科での研修については初期臨床研修で外科を選択していない場合に推… 2017/05/15 医師のキャリア
医師3437人に聞いた「医師の働き方改革」 時間外労働規制の適用先送りに4割の医師が異議 政府は3月28日に「働き方改革実行計画」を決定。時間外労働の上限規制(罰則付き)の対象に医師を含めたものの、実施は改正労働基準法施行から「5年後をめど」とした。これに44%の医師は「遅い」と異を唱え、速やかな規制を求める。「規制に反対」の医師にも「しょせん無理だから」といった諦観… 2017/05/08 医師のキャリア
総合診療医と一般内科医987人に聞きました 過敏性腸症候群にどう対応していますか? 過敏性腸症候群(IBS)の定義に当てはまるような便通異常の訴えを、一般医はどの程度診ているか。総合診療医と一般内科医の回答を集計すると、7割が年に10例未満。多くは何らかの薬剤で対処しているものの、自由記述からは対応に苦慮するケースも少なくないことがうかがえる。… 2017/04/19 消化器
医師2856人に聞く「認知症と運転免許」 認知症患者の運転免許、6割は「確認していない」 2017年3月12日施行の改正道路交通法により、75歳以上の高齢者が運転免許証を更新する際に認知機能検査で第1分類(認知症のおそれ)と判定されると、医師による認知症の診断が求められるようになる。運転免許に関連して認知症の診断が求められる高齢者は年4000人から5万人に急増すると見られ、認知… 2017/02/21 精神・神経
特集「医者の値段 2017」【Vol.4】深夜・休日勤務 今夜の夜勤は宿直手当でOK? 本特集Vol.3で紹介した、アルバイトを控える若手医師が多いという結果には、勤務先における夜勤や休日勤務などの負荷が高くなっているという事情もあるだろう。では、深夜・休日勤務に対して、手当は正当に支給されているのだろうか。… 2017/01/18 医師の職場環境 医師・医学生限定コンテンツ
特集「医者の値段 2017」【Vol.3】宿日直アルバイト 若手も半数は「ほとんどバイトせず」 勤務先からの給与は期待できないが、体の無理は利く若手医師にとって、アルバイトは収入を増やす絶好の機会。「若い頃は宿直や日直のアルバイトで食いつないだ」という話を年配の医師からよく聞くが、最近の若手はどうだろうか。… 2017/01/13 医師の職場環境 医師・医学生限定コンテンツ
特集「医者の値段 2017」【Vol.2】給与のアップダウン 給与は年功で順当にアップ、その先は… 「医師1000人に聞く」で紹介したように、(主たる)勤務先からの2015年の給与を5年前の2010年と比べると、「増加」は37.1%。41.8%は「ほぼ変わらない」という回答だった(集計対象は6年目以上の勤務医)。 2017/01/10 医師の職場環境 医師・医学生限定コンテンツ
医師3064人に聞く 人工知能によって業務内容が変わる診療科は? 近年、人工知能(AI)の医療への応用開発が続々と話題に上るようになってきた。4分の3の医師はAIに取って代わられる業務があると回答している。AIの影響が大きい診療科は総合診療科と一般内科で半数を占めた。AIは医療をどう変えようとしているのか。そして医師はAIの登場をどう受け止めればいい… 2017/01/09 医療情報
医師3093人に聞く 5年前と勤務先は変わった?給料は増えた? 6年目以上の勤務医に対して5年前からの給与の増減を聞くと、37%が増加。ただし、勤務先が変わっていない集団では、増加は3割弱。半数以上が「5年前と変わらない」。 当然ながら、若手の方が増加の割合は高く、年次が上がるほど「給与据え置き」の割合は増える。年次別の傾向も含め、医師の収入… 2017/01/09 医師のキャリア
特集「医者の値段 2017」【Vol.1】勤務先からの給与 「20年目に給与1500万円」が目安? 18.8%が2000万円以上──。日経メディカルOnline会員の勤務医に2015年の年収を聞いてみると、上図のごとく、さすがは医師といえる結果が返ってきた。しかし、詳細を見てみると、30歳代医師からは“ワーキングプア”を嘆く声も。若手医師・医学生にとって気になる医師の収入事情をお届けする。… 2017/01/05 医師の職場環境 医師・医学生限定コンテンツ
医師3079人に聞く「航空会社の医師登録への意向」 航空会社の医師登録に前向きな医師は1割 多くは「賠償責任に対する不安が払拭できない限り、登録しない」 飛行機や新幹線内で救助要請のアナウンスが流れたとき、どうするか。ドクターコールに応じるか否かは、医師にとって昔からの命題だ。2016年は、日本航空(JAL)と全日空(ANA)が、機内で発生した急病人の応急処置を医師が迅速に行えるよう、搭乗している医師を事前に登録しておく制度を相次いで… 2016/12/30 事件・話題
医師3015人に聞く 原因不明の発熱に遭遇したら何を調べる? 原因不明の発熱に対して行うべきとされる一連の検査がフィーバーワークアップ。発熱患者のほとんどに対して全てを行っている医師は26%にすぎなかった。一方、抗菌薬投与前に、尿培養、血液培養を行う医師もそれぞれ半数弱にとどまった。… 2016/12/12 感染症
認知症学会、来年3月道交法改正で専門医向けQ&A集を発行へ 免許更新時の認知症診断、対象者は年1000人から5万人に 日本認知症学会は改正道交法施行まで数カ月となっても子細が明らかになっていない状況を重く見て、警察庁や厚生労働省に制度運用の詳細を確認し、認知症専門医が改正道交法に対応するためのQ&A集を年内に制作する。… 2016/12/07 行政・制度
シリーズ◎どうなる新専門医制度 新専門医制度、サブスペ領域はカリキュラム制も可 専門医制度整備指針を12月中に改訂 日本専門医機構は2016年11月18日に理事会を開き、新専門医制度の開始延期に伴って議論していた専門医制度整備指針の改訂について、方針を定めた。理事会後に行われた会見で理事長の吉村博邦氏が変更の内容を説明し、その中で、サブスペシャルティ領域の専門医資格およびダブルボード(2つ目の基本… 2016/11/21 医師のキャリア
医師3833人に聞く ノロウイルスの迅速検査は必要?不要? 秋から冬にかけて増える感染性胃腸炎。61%の医師が患者・家族からノロウイルス迅速検査キット使用を求められたことがある。しかし、実際に使ったことがあるのは47%。別の質問でも「必要」と見なす医師は52%にとどまった。… 2016/11/21 感染症
シリーズ◎どうなる新専門医制度《インタビュー》 再来年度、新たな仕組みはスタートするでしょう 日本医師会会長 横倉 義武 氏 「地域医療崩壊を防ぐことを再優先し、一度立ち止まるべき」。日本医師会と四病院団体協議会が6月に各学会に出した要望を結果的に受ける形で延期となった新専門医制度。2018年度スタートに向けて新たな検討が始まった今、「立ち止まる」ことを求めた背景、新体制となった日本専門医機構への期待を… 2016/09/06 医師のキャリア
シリーズ◎どうなる新専門医制度《インタビュー》 地域偏在対策を早急に検討します 日本専門医機構理事長 吉村 博邦 氏 新専門医制度に対して、関係団体のみならず厚生労働大臣も強く懸念を表明する中、日本専門医機構の理事長に就任した吉村氏。新制度のスタートを1年延期する方針を打ち出した。医師の地域偏在への対策や機構のガバナンスなど、数々の懸案にどのような検討を行っていくかを聞いた。… 2016/09/05 医師のキャリア
医師1887人に聞いた「失神患者の初期評価は?」 失神診察に病歴、心電図、身体所見は必須 失神患者の診療機会(経験)が一定以上ある医師に初期評価の項目を聞くと、最も多く挙がったのが病歴(91%)。… 2016/08/08 プライマリケア
日本内科学会が理事長声明 来年度の内科専門医研修は現行の認定医制度で 新しい施設連携体制での実施も個別に確認して可能に 日本内科学会は7月30日の理事長声明で、来年度(2017年度)の内科専門医の研修体制について、現在の日本内科学会認定医制度を継続することを発表した。日本専門医機構の社員総会において、2017年度からの新専門医制度の一斉スタートが見送られたことを受けての決定。… 2016/08/02 医師のキャリア
新専門医制度、来年度の方針は7月中に決まるか 専門医機構による「精査」は7月20日に 基本19領域の専攻医定員は計1万9000人、各学会との定員調整が焦点に 日本専門医機構は7月11日に理事会を開き、来年度の新専門医制度の方針を決めるためのスケジュールを確認。プログラム整備基準、地域医療への影響など、新制度で論点となっている課題を「精査」する委員会を来週7月20日に開催することを決めた。理事会後の記者会見で11日、理事長の吉村博邦氏が明… 2016/07/12 医師のキャリア
医師3542人に聞いた「経済的な事情での処方変更は?」 45%の医師が値段で薬を変更した経験あり 効果が高そうな新薬を使いたいが、薬代を安くしたいと患者に請われれば、処方を変更せざるを得ない。45%の医師はそうした経験をしているようだ。 2016/07/11 医薬品
特集◎どうなる? 新専門医【Vol.4】 臨床検査、救急、形成、リハビリ、総合診療に聞きました 専門医制度基本領域、研修プログラムの特徴と2017年度の見通し(その3) 2017年度の新制度スタートを目標に各領域の学会が準備を進めてきた研修プログラム。その特徴とともに、来年の見通しを聞いてみた。今回は、臨床検査、救急科、形成外科、リハビリテーション科、総合診療の状況を紹介する。… 2016/07/05 医師のキャリア 医師・医学生限定コンテンツ
第2回「専門医養成の在り方に関する専門委員会」 専門医養成は都道府県ごとに定員を設けるべき 委員長が私案、事務局には検討のためのデータを求める 厚生労働省は4月27日、第2回専門医養成の在り方に関する専門委員会を開催し、新専門医制度が地域医療に及ぼす影響、日本専門医機構の組織運営などについて議論した。委員長の永井氏は私案として「新専門医制度に関する論点」を提示するとともに、事務局には都道府県ごとの専攻医の定員を設けるべ… 2016/05/04 医師のキャリア
要警戒! 消化管出血は震災10日後にピーク 3月下旬、東北大学病院卒後研修センターの菅野武氏を訪ねた。取材の主目的は、東日本大震災直後にTIME誌「世界で最も影響力のある100人」に選ばれて以来、津波の体験や被災地の状況について情報発信を続けてきた菅野氏に5年を振り返っての感想を聞くこと。菅野氏の研究テーマは「災害ストレスと消… 2016/04/21 事件・話題
医師3472人に聞く ポリファーマシー、15剤以上は当たり前? 高齢患者の多剤併用(ポリファーマシー)が話題になる昨今、患者の服用薬剤数の最多記録を聞いてみると、59%の医師が「15種類以上」。多くの医師が、多剤を服用する患者を経験しているようだ。 2016/04/13 医薬品
REPORT◎日本循環器学会で東日本大震災5周年特別企画 心血管系にもいまだ残る大震災の爪痕 東日本大震災の発生から5周年の今年、仙台市で3月18~20日に開催された日本循環器学会学術集会。震災による心血管系への影響など、この5年で得られた知見を振り返るとともに、将来の大地震に備えるための対策を考えるシンポジウムが複数企画された。その中から何本かをピックアップして紹介する。… 2016/04/08 循環器
特集◎目指せ!フルマッチ《1》 なぜフルマッチを目指すのか 合同説明会に病院見学。今年も医学生の“就活”シーズンが始まる。秋のマッチング発表まで気が休まらないのが、初期研修の担当者。募集定員が充足する「フルマッチ」を目指し、日々頭を悩ませる。その工夫や苦労をのぞいてみよう。… 2016/03/24 医師のキャリア
医師2737人に聞く 糖尿病薬、1剤目の条件は? 2型糖尿病治療薬の第一選択とすることが多い薬剤として、半数超の医師はDPP-4阻害薬を挙げる。選択の際に重視するポイントとして最も多かったのは「低血糖など副作用リスクの低さ」で、「血糖降下作用が確実」を上回った。… 2016/02/09 代謝・内分泌
特集◎医療再編で「勤務医」が変わる《7》 新専門医制度で医局制度が復権する? 2017年4月の新専門医制度スタートに向け、今年前半には基本領域専門医の研修プログラムが出そろうと見込まれる。本誌2015年8月号特集でも既報のように、各研修プログラムは基幹施設と複数の連携施設で構成…… 2016/01/20 医師の職場環境
特集◎医療再編で「勤務医」が変わる《5》 多数精鋭チームと外来縮小で医師の負担を軽減 急性期機能の強化を図るために新規入院患者を増やせば、個々の医師の負担は確実に増える。一方で、看護師やコメディカルスタッフが高いレベルのパフォーマンスを発揮すれば、医師が業務をある程度委ねることができ、負担を減らせる。… 2016/01/18 医師のキャリア
特集◎医療再編で「勤務医」が変わる《4》 整形外科単科病院が救急を強化、その成算は? 桜島を望むヘリポートには病院所有のヘリが待機し、ハイブリッドERを擁する救急科では外傷を中心に、救急患者を積極的に受け入れる。ERでの処置を終えた後は、多くのリハビリテーションスタッフが急性期の機能回復を支える。手術室が増えたことで、元来の強みである脊椎や関節の手術件数も増加し… 2016/01/15 医師のキャリア
シリーズ◎医学部探訪【第4回】 長崎大学(後編)◆西洋医学伝来の地に今もスペシャリスト集う 長崎大医学部の特色としてよく挙がるのが、感染症診療の伝統だ。科学研究費助成事業の新規採択数で見ると、感染症内科学の分野は長崎大医学部が1位(最近5年の累計)。長崎県内に視野を広げると、人口当たりの感染症専門医数は全国一を誇る。… 2015/12/24 組織
シリーズ◎医学部探訪【第4回】 長崎大学(前編)◆離島医療の特色磨き、地域ぐるみで医師育成 離島医療、感染症診療、熱帯医学、被曝医療と、数々の特色を持つ長崎大学。その特色を磨き、若い医療者が集う場所づくりを進めている。 2015/12/22 組織
特集◎僕たちの2035年【Vol.4】 暗い未来にしないためには ゼミナール2035《Part2》 2030年代に向けて医療の環境はどう変化するのか? 「保健医療2035」懇話会メンバーでもある、厚生労働省の武内和久氏に、近未来の医師に求められる役割を聞いてみた。 2015/12/15 医師の職場環境 医師・医学生限定コンテンツ
特集◎僕たちの2035年【Vol.3】 患者にとっての価値を考える時代に ゼミナール2035《Part1》 2030年代に医療の中核となる世代は何を見据えて進んでいくべき?「保健医療2035」の座長を務めた渋谷健司氏に現役医学生が迫りました。 2015/12/14 医師のキャリア 医師・医学生限定コンテンツ
安心して逝かせるために医者ができること 「わしは家で死ぬんじゃ」と譲らない、胃癌末期のコウジさん(90歳代、仮名)。入退院を繰り返していたが、臨終が近いと判断して独居の自宅に戻すと、「コウジさんが帰ってきた」「おー、まだ生きとる」とご近所さんたちが集まってくる。手を合わせてお経を上げ始めるお婆さんもいて、「いやいや… 2015/11/17 医療提供体制
医師2501人に聞く「ヒヤリハットの経験は?」 過去1年間に6割の医師が「ヒヤリ」を体験 重大なミスの背後に多く存在するといわれるヒヤリハット。6割の医師が過去1年に経験ありというから、読者諸兄姉にとっても他人事ではないだろう。起こった局面を聞くと、経験者の7割(全体の4割)が「薬剤の投与」時を選び、薬剤名や用量の間違いの事例も多数挙がった。… 2015/09/07 医療安全
医師3150人に聞く◎「専門医の更新要件」 専門医更新に診療実績は必要だと思いますか 新専門医制度で更新の煩雑化を懸念 2017年度に始まる新専門医制度の柱の1つとして、専門医の更新要件に「診療実績」が加わることになる。 2015/08/11 医師のキャリア
医師790人に聞く「C型肝炎の紹介基準は?」 病態が進むまで紹介保留も多い C型肝炎治療ガイドラインは「ALT>30U/Lあるいは血小板<15万/μL」を原則、治療対象としている。しかし、HCV陽性患者を「検査値などの基準に従って肝臓専門医に紹介する」医師790人に紹介基準を聞くと……… 2015/07/08 消化器
特集●病院のサークルがこんなに楽しいわけがない!?【Vol.3】 春夏秋冬の対局で名誉の年間チャンプ 〈健康まぁじゃん倶楽部〉 春夏秋冬の各大会の勝者が年間のグランドチャンピオンを目指し、1回の勝負に知力と運を振り絞る。手稲渓仁会病院(札幌市手稲区)「健康まぁじゃん倶楽部」では年4回、医師にコメディカルに管理部門、若手からベテランまで様々なスタッフが集まり、名誉を賭けた闘牌が繰り広げられている。… 2015/06/18 医師の職場環境 医師・医学生限定コンテンツ
NEWS◎6学会4団体が社会医学の“基本領域”専門医創設を提言 「社会医学系専門医」の研修を2年後にスタート 社会医学のキャリアの「見える化」を目指す 日本公衆衛生学会、日本医療・病院管理学会など6学会4団体は6月5日、「社会医学系専門医(仮称)」制度の確立に向けての提言を発表し、制度の創設に向けての協議を始めることを明らかにした。保健医療行政や公衆衛生に携わる人材を想定し、社会医学領域の基本的なスキルを身につけているという質… 2015/06/10 医師のキャリア
【vol.7】うつを見守る人に聞きました うつの人への接し方は分からなくて当たり前 「ツレうつ」で大きな反響の作者が振り返る、うつ病の人との付き合い方 うつ病になった夫、「ツレ」との生活をユーモラスに描いた『ツレがうつになりまして。』シリーズがベストセラーになって、ドラマ化および映画化。作者の細川貂々さんの元には、うつ病に悩む患者や家族から多くの反響が寄せられた。その中には、医師からのメッセージも少なくなかったそうだ。… 2015/06/10 精神・神経
徳田氏も驚いた! ハンガリー医学部卒研修医の実力 「すごく優秀な研修医がいるから、ぜひ取材してみてよ」。連載などでいろいろと世話になっている徳田安春氏(地域医療機能推進機構[JCHO]本部)から、編集部にこんな声が掛かった。詳しく聞いてみると、ハンガリーの医学部を卒業して筑波で初期研修を行っている、日本人研修医ということ。向こ… 2015/05/20 医師のキャリア
《vol.3》肝臓手術エミュレーション 危ないポイントも術前に体験 筑波大学が医工芸連携で開発を進める肝臓手術支援システム。画面上で様々な術式を試すことができれば、若手外科医の育成が早まると期待される。 2015/02/13 外科 医師・医学生限定コンテンツ
医師1170人に聞く「2015年の医療界注目ニュースと新チャレンジ」 今年の注目は専門医制度の動向 年明けから大きなニュースが続き、波乱の幕開けとなっている2015年だが、日本の医療界ではどんなニュースが注目されるだろうか。松の内に医師1170人に聞いた回答を紹介する。 2015/01/31 事件・話題
医師の妻がレビー小体型認知症になったら 明けましておめでとうございます。いつもの管理人と異なり、Cadetto.jp後見人(?)が新年最初のCadetto通信を送らせてもらいます。その最初の話題は、レビー小体型認知症に罹患した奥さんとその夫の今を切り取ったドキュメンタリー映画「妻の病-レビー小体型認知症-」です。… 2015/01/06 事件・話題
アルツハイマー研究のデータ改ざん疑いで報告書 J-ADNI研究で東大が第三者調査報告書を提出 厚生労働省は12月22日、J-ADNI研究に関する調査検証の報告書が東京大学から提出されたことを公表した。2014年初めから朝日新聞などが「アルツハイマー病研究の臨床データ改竄疑い」として報じた内容に対し、厚生労働省が東京大学に調査を要請していたもの。… 2014/12/24 事件・話題
臨床現場の疑問解決こそビッグデータの出番 ビッグデータの活用と言われても、自分の日常とは縁遠い話と感じる医療者は多いだろう。しかし、その真骨頂は、日常の疑問の解決にこそある。こういった視点から近年急速に拡充している医療データベースを駆使し、各地・各科の医師が集まってユニークな臨床研究を手掛けているのが京都大学大学院… 2014/12/03 医薬品
医師2457人に聞く「お中元は贈りますか?」 お中元は恩師、親戚、以前の上司に 半数以上が「贈る」が、30歳代は4割未満 日本の夏の風習といえば、お中元。時期的に既に贈った人は多いだろうが、お盆までに贈らないと…という人もいるだろう。果たして医師にとっては慣習となっているのか。日経メディカル医師会員に聞いてみた。… 2014/08/05 ライフスタイル
総合診療医=かかりつけ医=プライマリケア医? 新専門医制度の数ある特徴の中でも大きな目玉の一つが、19番目の基本領域としての「総合診療専門医」の新設。要件や研修体制の具体的なイメージがどう決まるのかが大きく注目されている。「これからは総合医!」とは日経メディカルでも何度となく紹介してきたテーマだが、晴れて「総合診療医」が… 2014/05/28 医師のキャリア
医師1852人に聞く「医学部への飛び級入試の是非」 医学部に天才は不要? 「飛び級」入試に3割は反対 日本の技術競争力の強化や高等教育改革といった観点で、かねてから導入が議論されている「飛び級」入試。医学部への導入が実現することを医師はどう見るか、日経メディカル Onlineの調査で尋ねた(回答数1852人)。… 2014/05/23 医師のキャリア
医師2300人に聞く「STAP細胞は実在すると思う?」 6割弱は「STAP細胞は実在しない」と思う 小保方氏の会見後は半々に 小保方晴子氏本人の会見を経ても、いまだ騒動が続くSTAP細胞論文の是非。Nature誌に投稿された論文の瑕疵が捏造に当たるのか否かという問題の一方で、大きな関心事となっているのがSTAP細胞が実在するのか否か。実在するのならば、臨床応用に向けた研究の進展が今後期待されるが、果たして現場の… 2014/04/15 事件・話題
医師生活、はじめて大全Vol.3【職場での言葉遣い その2】 残念ぶりを伝えてしまう、略語の使用はほどほどに 医師になったからには、略語を駆使してかっこ良く話したい。こんな思いを誰しも少しは持っているのでは? ただ、ドヤ顔で発したその言葉、残念な結果になっていることも少なくないようなので、使うのはほどほどに。… 2014/04/02 医師のキャリア 医師・医学生限定コンテンツ
Cadetto春号、できました! 医局の宴会に現れたピロリ怪人 「医師生活 はじめて大全」で新生活のスタートを 3カ月に1度のお楽しみ、日経メディカルCadettoの2014年春号が完成しました。春といえばフレッシャーズ、フレッシャーズといえば数々の初体験。ということで特集は「医師生活、はじめて大全」と大きく出てみました。… 2014/03/27 医師のキャリア
頭痛に効く(?)看護師寮をのぞいてみた 日経メディカルCadettoのメディカルマインドマップ連載の打ち合わせで昨年春に獨協医大神経内科准教授の辰元宗人氏を訪ねた際、部屋から見えたのは11月に完成予定の新しい看護師寮だった。そこで「ある仕掛けを試みている」と辰元氏。「完成したらぜひ見学させてほしい」とお願いしておいて、年明… 2014/03/24 精神・神経
ニュース追跡 J-ADNI「データ改竄」報道の背景 年明け早々に朝日新聞が1面で報じた「アルツハイマー病研究の臨床データ改竄疑い」。厚生労働大臣の会見でもたびたび話題となるとともに、認知症に関わる医師や研究者の間に波紋を投げ掛けている。 2014/02/06 医薬品
医師1030人に聞いた「年始の挨拶」 Vol.2 患者さんに年賀状を送りますか? 「患者に送る」医師の6割は「1~10枚」 「患者に対して年賀状を送るか」も聞いてみると、全体として「送る」のは2割弱の202人。開業医の回答者143人で見ると、「患者に送る」のは54人(37.8%)で、その比率は勤務医に比べて高かった。 2013/12/28 ライフスタイル
テクノインパクトトレンド2013◎ バイオエネルギーの新機軸、藻から油を作る トウモロコシなどの穀物残渣からバイオエタノールを作るよりも生産効率が10倍以上高いという藻類の研究が国内で進み、東日本大震災で津波に襲われた仙台の下水処理場でも、下水中の有機物から藻類を介して油を生産しようとする実証プロジェクトが進んでいる。… 2013/11/01 その他
じぇじぇ! 地域枠は専門医を取れない? 言わずと知れた「あまちゃん」の諸々について、今さら小欄で熱苦しく論じる必要もないだろう。ただドラマ本編とは別に忘れてはならないと思うのが、毎回の最後にほっこりとさせてもらっていた「まだまだあまちゃんですが」。ということで今回は、数年後の「あまちゃん」医師たちが直面するかもし… 2013/10/03 医師のキャリア
Cadetto秋号、できました! 働き詰めの日々を見なおした医師も イクメン医師はどんな工夫で診療と育児を両立? 3カ月に1度のお楽しみ、日経メディカルCadettoの最新号が完成しました。2013年秋号の特集は「イクメン医師、増加中!」「現場発!救急診療を乗り切る心得」の2本立てです。 2013/09/25 医師のキャリア
2013年7月号特集◎高齢者に優しい処方 Vol.5 【C型肝炎】IFNβで抵抗感を減らす ビタミンDの効果も期待 ペグインターフェロン(Peg-IFN)α+リバビリンの2剤併用療法、さらにテラプレビル(テラビック)を加える3剤併用療法と、新たな治療手段が次々と出続けているC型肝炎。しかし、3剤併用療法は実施できる医療機関が限られ、副作用が出やすい高齢者には使いにくい。… 2013/07/29 消化器
2013年7月号特集◎高齢者に優しい処方 Vol.4 【関節リウマチ】長期投与でも油断は禁物 新規発症には積極治療 発症早期からのメトトレキサート(リウマトレックス他)の積極投与が推奨され、生物学的製剤など治療効果の高い薬剤も相次いで登場。関節リウマチの治療はこの10年ほどで大きく変化した。治療効果の向上に伴って寿命も延び、「かなり高齢のリウマチ患者を診る機会が増えてきた」と、松野リウマチ… 2013/07/26 骨・関節・筋
Cadetto夏号、できました! 「入らないときこそ太いカテ」、5人の達人が技を指南 「田舎で勤務」の魅力と疑問も聞いて来ました 3カ月に1度のお楽しみ、日経メディカルCadettoの最新号が完成しました。2013年夏号の特集は「達人の技、伝授します」「田舎で働く」の2本立てです。 2013/07/01 医師のキャリア
重症患者の解熱は何℃から? タイトルに挙げた「重症患者の解熱」というクエスチョンは、臨床現場におけるシンプルかつプリミティブなテーマと言えるだろう。しかし、多くの臨床研究と異なるのは、このシンプルな題材が段階を経て、学会主導の多施設ランダム化試験に発展していることだ。… 2013/04/16 救急医療・集中治療
Cadetto春号、できました! 乗り切ろう!「はじめての当直」 君がいるから頑張れる、医師の愛しのペットも紹介 3カ月に1度のお楽しみ、日経メディカルCadettoの最新号が完成しました。2013年春号の特集は「はじめての当直」「ペットと医者」の2本立てです。 2013/03/21 医師のキャリア
2012冬・論文コレクション Vol.5 禁煙指導の前に、押さえておくべきデータとは? 臨床の常識に疑問を投げかける論文 地域医療の実践に参考となるような医学論文を選び、批判的吟味を加えた論文要約(日本語)を配信する、武蔵国分寺公園クリニック(東京都国分寺市)院長の名郷直樹氏と副院長の福士元春氏。紹介する論文の選択基準は、「従来の臨床の常識に照らして『あれっ?』と引っかかるもの」(名郷氏)とい… 2013/01/31 医師のキャリア 医師・医学生限定コンテンツ
2012冬・論文コレクション Vol.3 変革期の心房細動診療を読む、「65歳以上ならば脈を取る」 心房細動診療のアップデートに必読の論文 患者数の増加に対応するかのように、50年来の中心だったワルファリンに代わる新薬が続々登場。まさに今、心房細動診療は変革期にある。日経メディカルオンラインおよび本誌Clinical Lectureで「プライマリケア医のための心房細動入門」を連載する小田倉弘典氏に、若手医師にも一読してほしいとい… 2013/01/21 循環器 医師・医学生限定コンテンツ
2012冬・論文コレクション Vol.2 薬の追加や変更の前に、ほかの手段もあるのでは? チーム医療の効果を示す論文 同じ薬を継続して処方していても、疾患のコントロールが今ひとつ良くならない。薬の追加や変更を考えてもいいが、ほかにも何かできることはないか。明石医療センター内科医長の石丸直人氏は、日常の診療で頻繁に見かけるこういった状況へのヒントを与えてくれる、2本の論文を挙げてくれた。… 2013/01/17 コメディカル 医師・医学生限定コンテンツ
2012冬・論文コレクション Vol.1 医師が測るより自動血圧計? 日常の素朴な悩みに効く論文 家庭医療の必読論文 日常の診療で出てくる疑問は便利なサイトで解決できる。でも、たまには論文も読んで問題の背景まで把握したほうがいいかも…。そんなあなたに今年もお届けする「論文コレクション」。プライマリケアの素朴な疑問に答え、最新の臨床情報をアップデート。果ては人間関係にまで効く論文の数々を4人の… 2013/01/15 プライマリケア 医師・医学生限定コンテンツ
カデット総選挙 2012 Vol.5 “維新”の風に医療改革も期待? 「厚生労働大臣になってほしい人」(医師に限らず)は、今やメディアで見ない日はない橋下徹氏。地方分権、既得権益の打破をぶち上げる姿勢に、医療界の閉塞感にも風穴を開けてくれることを期待する医師は多いようだ。もっとも、「医療界にとっては、難敵ともなりそう」(50代、外科)と、注目し… 2012/11/16 事件・話題 医師・医学生限定コンテンツ
カデット総選挙 2012 Vol.3 「手術を見てみたい」のは今年注目を集めた… 「手術を実際に見てみたい医師」として多くの医師が挙げたのは、天皇陛下の冠動脈バイパス手術の執刀医として今年圧倒的に注目を集めた天野篤氏。次いで、「神の手」との評判も高い福島孝徳氏、須磨久善氏の名前が挙がった。… 2012/11/14 医師のキャリア 医師・医学生限定コンテンツ
カデット総選挙 2012 Vol.2 上司に求めるのは指導力と情熱 「上司にしたい医師」の上位は「指導を受けてみたい医師」(Vol.1参照)とほぼ同じ顔ぶれ。ただし、票は割れ、自分の上司や身近な医師を推す声もかなり寄せられた。 2012/11/13 事件・話題 医師・医学生限定コンテンツ
カデット総選挙 2012 Vol.1 診療技術を、人生を教わりたい 「指導を受けてみたい先生は?」「手術を見てみたい先生は?」…。世の流行りに乗じ、Cadettoでもやってみました、総選挙。予想通り、上位に並んだのはそうそうたる面々。しかしその中には、失礼ながらCadettoではこれまであまり御目に掛かることがなかった先生方も。そんな先生方に、選ばれる理… 2012/11/12 事件・話題 医師・医学生限定コンテンツ
iPS細胞で何が治せる?(その2) 血小板生産にも期待、卵子・精子への誘導も iPS細胞から作製した細胞や組織を臨床で使おうとする場合、問題となるのは腫瘍化などのリスクをいかに低くできるか。その点で、いち早く臨床研究のスタートが見込まれるのは加齢黄斑変性に対する網膜色素上皮細胞の移植だが、iPS細胞から血小板製剤を作る技術も早期の実用化が有望視されている。… 2012/11/09 先端医学
第48回欧州糖尿病学会 メトホルミンもGLP-1分泌を増大、2型糖尿病日本人への食事負荷で検討 食後のインスリン分泌量に変化は見られず 日本人の2型糖尿病患者においても、メトホルミンは食後のグルカゴン様ペプチド1(GLP-1)分泌量を増やす。こんな研究結果を関西電力病院糖尿病・栄養・内分泌内科の桑田仁司氏が、10月1~5日にベルリンで開催された欧州糖尿病学会(EASD2012)で発表した。… 2012/10/26 代謝・内分泌
第48回欧州糖尿病学会 血糖値とHbA1cの対応関係には人種差が見られる 推定平均血糖値(eAG)の限界も示す 自己血糖測定(SMBG)から得られた平均血糖値(MBG)とHbA1cの関係を調べた結果、両者にリニアーな相関は見られるものの、MBGとHbA1cの対応には人種間差が認められた。さらに、HbA1cから導かれる推定平均血糖値(eAG)とMBGの関係を調べたところ、MBGが低い場合にeAGは高めに算出され、MBGが高い… 2012/10/24 代謝・内分泌
スカイツリー候補地が病院に? 1カ月前のことになるが、本田宏氏(済生会栗橋病院院長補佐)に取材に伺った際、「今度の日曜にこんなのがあって、自分も呼びかけ人なんです」とパンフレットを手渡された。しげしげとパンフを見てみると、「こども医療シンポジウム」? どうやら埼玉県立小児医療センター(さいたま市岩槻区)… 2012/10/12 事件・話題
ノーベル賞を受賞したiPS細胞 「山中4因子」はこうして発見された! 2012年のノーベル生理学・医学賞を英ケンブリッジ大学教授のJohn B. Gurdon氏とともに、京都大学iPS研究所長の山中伸弥氏が受賞した。対象となった功績は、“for the discovery that mature cells can be reprogrammed to become pluripotent”(成熟した細胞が多能性を持つようにリプログラムで… 2012/10/09 先端医学
幸せと健康の関係を科学的に議論 日本ポジティブサイコロジー医学会が発足 前向きな気持ちや精神状態、いわゆるポジティブネスが心身に及ぼす影響を科学的に議論しようとする日本ポジティブサイコロジー医学会が発足。9月18日に東京・六本木で発足会見を開き、「幸せ」を計測して健康との関係を調べるなど、精神科の医師らが中心となってポジティブネスの質・量や効果を解… 2012/09/19 組織
米国糖尿病学会(ADA)医科学部長、Vivian A. Fonseca氏に聞く 「糖尿病薬のセカンドラインを比較する大規模試験が計画中」 2012年4月、米国糖尿病学会(ADA)と欧州糖尿病学会(EASD)は2型糖尿病の治療ガイドラインを改訂し、patient centered approach、個々の患者の実情に合わせた治療という方針を前面に打ち出した(Diabetes Care 2012. 35:1364-79)。薬物療法のファーストラインは前回と変わらずメトホルミンを推… 2012/08/09 代謝・内分泌
HbA1c 7.8%で変更を考えるが、実際は8.5%… インスリン療法の強化、理想と現実のギャップは“0.7%” インスリン療法の強化や変更を考えるタイミングはHbA1c 7.8%(NGSP値、以下同)だが、実際の変更はHbA1c 8.5%。インスリン療法の理想と現実には“0.7%”のギャップがあるという実情が、日本の医師256人を対象に日本イーライリリーが行った調査で明らかになった。… 2012/07/27 代謝・内分泌
214億円計上の復興プロジェクト、事業計画を具体化へ 東北メディカル・メガバンク計画への提言まとまる 東北大学および岩手医科大学が中心となり、、東日本大震災で被災した住民の健康・診療情報およびゲノム情報などを15万人という規模で収集し、次世代医療技術の開発などにつなげようとする「東北メディカル・メガバンク計画」。第5回検討会が5月30日に文部科学省で開催され、計画に対する提言がま… 2012/05/31 医療提供体制
大震災発生時、東北で行われていた280手術を調査 3.11、そのとき手術室で何が起こったか 東日本大震災の発生は金曜日の14時46分。通常業務のゴールデンタイムを巨大地震が襲ったという意味では、近代日本医療史上、初めての事態といえる。当然、東北地方の多くの病院で多くの手術が行われていた。停電となった手術室で大型医療機器は大きく揺れ、患者の安全を確保するとともに、自身の… 2012/04/26 外科
とっても専門医 Vol.5 【専門医の損得】取らないデメリットはある 持っていても、診療報酬や給料にほとんど反映されない─。今回の調査で日本の専門医制度の問題点を選んでもらったところ、予想通りのダントツ1位(1277人中806人)は、専門医資格のメリットが見えないことだった。… 2012/03/30 医師のキャリア 医師・医学生限定コンテンツ
とっても専門医 Vol.3 【経験者に聞く】私の専門医取得ストーリー 最短で取得、40歳過ぎからスタート… 実際に専門医を取得した医師に、その動機や取得までの道のりを聞いてみた。初期研修の段階から情報を集め、数年間で効率的に3つの専門医を取得した医師もいれば、40歳を過ぎ、学位取得後に本腰を入れて準備を始めた医師も。… 2012/03/28 医師のキャリア 医師・医学生限定コンテンツ
とっても専門医 Vol.1 初期研修後、専門医プログラムに再びマッチング? 取ってもメリットがない。質の担保がない。領域が重複したり細分化しすぎて、数が多すぎる…。とかく批判の多い日本の専門医制度。この現状を改善するため、「2015年には、新しい制度をスタートさせたい」。70以上の医学学会が加盟する日本専門医制評価・認定機構理事長の池田康夫氏は、今後の見… 2012/03/26 医師のキャリア
第46回日本成人病(生活習慣病)学会より 被災者の血圧、LDL-cは時間が経っても高いまま 懸念される脳卒中・心血管疾患の増加 東日本大震災の発生以降、被災者の健康状態が危ぶまれているが、血圧やLDLコレステロールなどの心血管リスクは震災直後から高いままで、6カ月を過ぎても低下傾向がみられなかった。岩手医科大学神経内科・老年科分野教授の寺山靖夫氏は、岩手県沿岸の避難所を巡回して得た被災者1400人以上の健康… 2012/01/23 循環器
2011冬・論文コレクション Vol.3 軽症に見える小児の頭部打撲にCT検査は行うべきか? 救命救急領域の必読論文 若手医師に贈る「2011冬・論文コレクション」。第三弾は救命救急領域。「論文は愛をもって読む」ことを標榜する福井大総合診療部の林寛之氏に、一読推奨という論文を紹介してもらった。 2012/01/12 救急医療・集中治療
2011冬・論文コレクション Vol.1 血糖厳格管理の位置づけをメタ解析で読んでみる 生活習慣病領域の必読論文 毎週毎週出てくるたくさんの論文。アブストラクトくらいは目を通しているけれど、「たまにはきちんと読んでみた方が…」と気にかかっている人も多いのでは。そんな若手医師に贈る「2011冬・論文コレクション」。まずは国立国際医療研究センター病院の能登洋氏に生活習慣病領域の必読論文を挙げて… 2012/01/10 代謝・内分泌
原発事故後の「患者置き去り」報道に双葉病院スタッフが憤り 「福島県、マスコミに、報道被害をつくった認識はないのか?」 「福島県は患者の避難の遅れの責任を病院に押しつけて知らんぷりか?『患者を置き去り』という誤報を流して報道被害を作ったという認識はないのか?」。福島第一原子力発電所の事故発生直後、「重症患者100人以上を置き去りにした」と報道され、多くのバッシングを受けた双葉病院の杉山健志氏(現… 2011/11/01 事件・話題
今どきの医学博士 Vol.4 取って良かった?博士号 博士号の学位を持つ医師に感想を改めて聞くと、ほとんどの人が「取って良かった」と肯定的。半面、臨床医にとっては「必要なし」という意見も根強い。寄せられた自由意見とともに、医師研究者への期待(苦言?)も最後に紹介しよう。… 2011/10/27 その他 医師・医学生限定コンテンツ
今どきの医学博士 Vol.3 研究テーマはどう決める? 博士号取得者および大学院在籍者の研究テーマは、半数以上が基礎研究(Q5)。臨床研究は4分の1程度にとどまる。ところが興味深いことに、進学予定・希望者203人にやりたい研究を聞くと、両者の比率はほぼひっくり返っていた。… 2011/10/26 医師のキャリア 医師・医学生限定コンテンツ
今どきの医学博士 Vol.2 進学のタイミングは? 研究に興味はあるものの、博士課程に進学となると、4年以上は必要。果たしていつ踏み切るべきか?どうせなら早いうち。あるいは臨床経験を積んでから。考え方は様々だろう。 2011/10/25 医師のキャリア 医師・医学生限定コンテンツ
今どきの医学博士 Vol.1 「取っても食えない」とはいわれるけれど… 取らないと気になるけど、取っても食えない―。「足の裏の米粒」と揶揄されて来た博士号。でも、気になって取ってみれば、総じて「良かった」と振り返る医師は多い。無給の労働力を提供して医局に奉公する期間…という風潮も、「今は昔」となりつつある。新医師臨床研修制度の施行で大学医局への… 2011/10/24 医師のキャリア
2012年から肥満症専門医の認定も 肥満症の診断基準が11年ぶり改訂 日本肥満学会(中尾一和理事長)は「肥満症の診断基準」を11年ぶりに改訂する。2000年以降のエビデンスなどを基に検討した結果、日本における肥満の定義である「BMI≧25」、スクリーニング検査の指標としてのウエスト周囲長「男性85cm、女性90cm」といった、ベースとなる数値は不変。改訂は肥満合… 2011/09/29 代謝・内分泌
進級の基準が不合理、不透明! 医学生の6割が留年に不安 医学生の6割以上は留年に不安を感じ、進級の基準が不合理だと考えている―。全日本医学生自治会連合(医学連)が全国の医学生を対象に行ったアンケート結果から、医学生のこんな本音が明らかになった。医学連を代表して奥野開斗氏(群馬大学)が7月22~23日の日本医学教育学会総会で報告した。… 2011/08/05 医師のキャリア
大震災で僕らは… Vol.7 福島から避難しても、何かせずにはいられませんでした 福島県立医大の医学生が体験した大震災 大震災後の福島第一原発事故により、非常事態体制となった福島県立医科大学。原発周辺からヘリで搬送されてくる患者の院内への移送など、医学生も奮闘した。福島を離れた学生も街頭で募金活動を行い、福島の窮状を訴えた。福島で経験した大震災を4人の医学生に聞いた。… 2011/07/21 事件・話題
大震災で僕らは… Vol.6 原発は不安でしたが、病院に残りました 福島県立医大の研修医が体験した大震災 大震災発生直後、全員が救急科の指揮下に入り、初期治療チームとして活動した福島県立医科大学の初期研修医。大地震から原発事故─。研修医1年目で経験した東日本大震災を3人の医師に聞いた。 2011/07/20 事件・話題
大震災で僕らは… Vol.5 不眠不休の院長を休ませたいと、“何でも屋”を志願 陸前高田市で2回にわたり医療支援を行った新井川弘道氏 災害医療については素人の私ですが、津波によって壊滅的被害を受けた岩手県陸前高田市へ、2回支援に入りました。目的は、岩手県立高田病院院長の石木幹彦先生にとにかく休んでもらうことでした。 2011/07/15 事件・話題
大震災で僕らは… Vol.4 第2波の恐怖の中、「後悔したくない」と泥水の階下へ TIME誌「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた菅野武氏に聞く In Japan's tragic hour, he risked his life for others―。TIME誌は「世界で最も影響力のある100人」の中で、菅野武氏をこう評した。大津波に襲われて100人以上が最上階に取り残された公立志津川病院(宮城県南三陸町)で3日間、最後の患者の搬送を見届けるまで付き添った。3月11日に何が起こっ… 2011/07/13 事件・話題
自分の目で被災地を見て、何かを感じてほしい 東北大学病院長 里見進 津波の被害の情報を独自に集め、早くから物資と人員を送り続けた東北大学病院。他県からの支援チームが続々と駆け付けると、後方支援に徹し、沿岸部からの重症患者を拒むことなく受け入れ続けました。震災発生直後に院内災害対策本部を立ち上げ、刻々と変わる状況の中、トップダウンで決断を下し… 2011/06/24 医療提供体制
臨床現場で読むはじめての論文 Vol.7 まず重要なのは「読まない」論文を決めること EBM実践の草分け、名郷直樹氏に聞きました エビデンスを検索したり論文を読むに当たって、まず一番大事なことは、自分がどんな疑問について調べようとしているのかを明確にすることです。この点をはっきりさせずに、何となく見付けた論文を読んだりしていると、何を調べているのかが分からなくなってしまいます。… 2011/05/17 医師のキャリア 医師・医学生限定コンテンツ
臨床現場で読むはじめての論文 Vol.5 「分かっていない」ことが分かるまで読む 若手にお薦めする、論文との付き合い方 「医師の最低限のたしなみとしてNEJM、Lancet。オンコロジストの最低限のたしなみでJCO、LancetOncol、JNCI、Ann Oncol。これらの雑誌については、最新論文のタイトルすべてに目を通し、面白そうな論文や重要な論文は、つまみ読みでポイントを把握します」… 2011/05/13 医師のキャリア 医師・医学生限定コンテンツ
臨床現場で読むはじめての論文 Vol.4 “必携”総説集で臨床推論の能力を磨く 若手にお薦めする、論文との付き合い方 地域医療の現場における若手医師や医学生の実習に力を入れている筑波大学附属病院総合診療科の阪本直人氏。地域医療に従事することへの不安として一番多く訴えられるのは「教育や情報」という。 2011/05/12 医師のキャリア 医師・医学生限定コンテンツ
東日本巨大地震の影響を鑑み 4月2日~10日の日本医学会総会も中止 電子媒体・WEBによるネット上の総会を後日開催 今年4月2日~10日に東京で開催を予定していた第28回日本医学会総会は中止となることが決まった。3月15日、同総会のサイトで発表された。 2011/03/16 事件・話題
匠の技の盗み方 Vol.6 オフポンプ冠動脈バイパス手術 シミュレーターを使い学会で心臓手術コンテスト 若手医師の技術習得の機会が少なくなっていることは、学会としても看過できない課題だ。7月の日本冠動脈外科学会では、バイパス手術シミュレーターを使ったコンテストを開催。若手心臓外科医が“難手術”に挑んだ。… 2010/11/01 外科 医師・医学生限定コンテンツ
匠の技の盗み方 Vol.2 超音波ガイド下中心静脈穿刺 血管走行を念入りに確認し誤穿刺を防ぐ エコー像からの錯覚や先入観の克服が必須 中心静脈穿刺をより安全に行うため、エコーで静脈を描出しながら穿刺するという手法が普及してきた。初心者にとっては不安が少ない手法と期待されるが、やはり誤穿刺につながるピットフォールは数々ある。トラブルを回避するためには、手技の内容を論理的に考える習慣が欠かせない。… 2010/10/26 麻酔科
匠の技の盗み方 Vol.1 気管挿管 喉頭鏡は面で押す ナンバの動きで力を伝える 「喉頭鏡は面で押す」。喉頭展開を成功させるために一番大切なイメージを、広島大学病院麻酔科講師の讃岐氏はこう伝授する。 2010/10/25 救急医療・集中治療
日本冠動脈外科学会2010 若手外科医向けバイパス手術コンテストを開催 執刀機会少ない若手外科医のトレーニングに期待 第15回日本冠動脈外科学会学術大会(7月29~30日、開催地:大阪市)の2日目、冠動脈吻合シミュレーターを使ったオフポンプバイパス手術(OPCAB)コンテストが開催された。20人を超える若手心臓血管外科医が参加し、拍動下の血管吻合を経験するとともに、日ごろ研鑽している技術を競った。… 2010/08/17 循環器
褐色細胞腫の患者会が疾患管理手帳を自ら作成 褐色細胞腫の患者会である「褐色細胞腫を考える会」が、同疾患の患者が携帯する疾患管理手帳の作成を進めている。画像所見や血液・尿検査所見の記録のほか、褐色細胞腫の基礎知識や治療法についての解説も記載する予定だ。… 2010/07/14 癌
DPP4阻害薬アログリプチンの国内臨床試験成績を報告 日本で2010年4月に承認されたDPP4阻害薬アログリプチンの国内臨床試験の結果について、関西電力病院院長の清野裕氏が第53回日本糖尿病学会年次学術集会で報告した。 2010/06/02 代謝・内分泌
ヒトGLP-1アナログ製剤リラグルチド52週の有効性と安全性を報告 2010年1月に日本で製造販売承認を取得したヒトGLP-1アナログ製剤リラグルチドについて、日本の第3相試験における投与後52週の有効性と安全性の報告が第53回日本糖尿病学会年次学術集会で行われた。HECサイエンスクリニックの平尾紘一氏が有効性について、朝日生命成人病研究所の大西由希子氏が安… 2010/06/02 代謝・内分泌
胃MALTリンパ腫、ITP、早期胃癌の内視鏡的治療後 ピロリ除菌で新たに3疾患が保険適用に ヘリコバクター・ピロリ菌(ピロリ菌)の除菌の保険適応疾患に、新たに3疾患が加わることになった。新たに保険が適用されるのは、胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、早期胃癌の内視鏡的治療後の3疾患。5月31日に開催された厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会に報告… 2010/05/31 消化器
日本糖尿病学会が岡山で開幕 第53回日本糖尿病学会年次学術集会が5月27日、岡山市で開幕した。発表演題は過去最大規模の2047題(一般演題1872題、海外招待演者49人)にのぼる予定で、5月29日までの3日間で1万人以上の参加が見込まれている。… 2010/05/27 代謝・内分泌
Stroke 2010 リポート2 大動脈原性脳塞栓症の予防、潰瘍や可動性の粥腫では抗凝固療法を 大動脈弓部複合粥腫病変を伴う虚血性脳血管障害の適切な再発予防策を検討した循環器病委託研究(主任研究者:国立循環器病研究センター成冨博章氏)の結果が報告された。国立病院機構九州医療センター脳血管内科科長の矢坂正弘氏が、4月に盛岡で開催された日本脳卒中学会で発表した。… 2010/05/24 循環器
蘇生後の低体温療法、心停止25分以内ならば8割が社会復帰--J-PULSE-HYPOより 心停止蘇生後早期に深部体温を32~34℃まで冷却し、神経学的予後の改善を図る低体温療法について、日本においても多施設で有効性やプロトコルの検証を行おうとする登録研究J-PULSE-HYPOが最終段階に入っている。3月5日から京都で開催された第74回日本循環器学会総会・学術集会でも、非VF(心室細… 2010/03/10 循環器
アスピリンの心血管イベント予防効果、腎機能軽度低下の2型糖尿病患者では有効──JPAD試験より eGFRが60~89という腎機能が軽度に低下した2型糖尿病患者では、アスピリンが心血管イベントの一次予防に有効であることが示された。3月5日から京都で開催された第74回日本循環器学会総会・学術集会で、奈良県立医科大学の斎藤能彦氏が報告した。… 2010/03/10 循環器
JSH2009の“厳格な”降圧目標の達成率、家庭血圧は特に低く 「高血圧治療ガイドライン2009」(JSH2009)では合併症がある患者に対する“厳格な”降圧目標を示しているが、その達成はなかなか難しく、特に家庭血圧ではその傾向が顕著になることを、3月5日から7日まで京都で開催された第74回日本循環器学会総会・学術集会のシンポジウム「JSH2009を検証する」… 2010/03/09 循環器
初診患者では拡張性心不全の頻度高く、予後は比較的良好--心研データベースより 初診の心不全患者に占める拡張性心不全(heart failure with preserved EF)の頻度は従来の報告より高く、収縮性心不全と比べて予後は良好であることを、3月5日から京都で開催されている第74回日本循環器学会総会・学術集会日本循環器学会で心臓血管研究所付属病院の仙波宏章氏が報告した。… 2010/03/07 循環器
救急隊員と脳神経科医の連携でstroke mimicsを適正に鑑別--FAST-MAG試験より 脳卒中ではないが脳卒中類似症状を呈するstroke mimics(SM)の特徴は若年、血圧が低め、脳神経学的症状が軽度である――。FAST-MAG試験の成果の1つで、米UCLAのLucas Restrepo氏(写真)らが、2月24日から26日まで米サンアントニオで開催された国際脳卒中学会(ISC2010)で報告した。… 2010/03/02 循環器
脳動脈瘤があっても過度の心配は不要――FIAスタディの死因調査より 脳動脈瘤があっても直接の死因となる頻度は低く、過度の心配は不要であることを、2月24日から26日まで米サンアントニオで開催された国際脳卒中学会(ISC2010)で米シンシナティ大学のLaura R.Sauerbeck氏が報告した。… 2010/03/02 循環器
脳内出血の急性期では脳血流関門の透過性が亢進している 脳内出血(ICH)における血腫周囲の浮腫では脳血流関門(BBB)の透過性が亢進しており、急性期の治療ターゲットになる可能性があることが報告された。2月24日から26日まで米サンアントニオで開催された国際脳卒中学会(ISC2010)でカナダ・アルバータ大学のKen Butcher氏が発表した。… 2010/03/01 循環器
なかなか進まない外来化学療法の看護体制整備、日本がん看護学会が調査 看護師の人数が限られ、業務も煩雑なため、個々の患者のアセスメントや指導を行うのに十分な体制がなかなか組めない――。2月13日から14日に静岡市で開催された第24回日本がん看護学会学術集会で、同学会がん看護技術開発特別委員会はこんな調査結果を発表した。… 2010/02/20 癌
IFNの効果を予測する遺伝子検査、全国の基幹病院で検証 9月に日米豪で相次ぎ報告の同一SNP、いち早く実用化目指す C型肝炎のインターフェロン治療への感受性を患者(宿主側)の遺伝子で予測する遺伝子検査について、全国の基幹病院が参加する臨床試験が始まる。対象となるのは、インターフェロン治療の感受性と高い相関があると見いだされた一塩基多型(SNP)。2009年9月に日、米、豪の研究グループがC型肝炎患… 2009/12/25 消化器
肥満外科手術は糖尿病の予防と治癒にも効果、課題はハードエンドポイントの検証 「肥満外科手術(bariatoric surgery)は糖尿病の治療および予防に非常に有効なオプションの1つである」。スウェーデンSahlgrenska大学のL.Sjostrom氏は、9月30日から10月2日までオーストリア・ウイーンで開催されている第45回欧州糖尿病学会(EASD)のシンポジウム「bariatric surgery」の中で… 2009/10/06 代謝・内分泌
2型糖尿病性腎症に対しアリスキレンは腎機能の程度にかかわらず腎保護効果あり 2型糖尿病性腎症患者に対してレニン阻害薬のアリスキレンを投与すると、腎機能の程度にかかわらず、腎機能保護効果がみられることが確認された。2型糖尿病性腎症を合併する高血圧患者に対するアリスキレンの効果を調べたAVOID(Aliskiren in the Evaluation of PrOteinuria In Diabetis)試験にお… 2009/10/06 代謝・内分泌
エクセナチド投与における急性膵炎のリスクはほかの糖尿病薬より高くない ヒトグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)受容体アゴニストのエクセナチド(本邦未承認)は米食品医薬品局(FDA)などから急性膵炎の発症が指摘されているが、ほかの糖尿病治療薬と比べた場合に頻度が高いわけではない--。米国の医療保険請求データベース検索から得られた後ろ向き解析の結果を米Amy… 2009/10/06 代謝・内分泌
インスリン アスパルト混合製剤は1日2回から始めた方が有効──IMPROVE Studyから 二相性インスリンアナログ製剤であるインスリン アスパルト混合製剤の使用は、1日1回よりも1日2回から始める方が効果が高い──。アスパルト混合製剤の有効性と安全性の情報を収集する目的で11カ国5万8000人の2型糖尿病患者を登録して行われた大規模観察研究であるIMPROVE Studyのサブ解析からこ… 2009/10/05 代謝・内分泌
経口糖尿病薬治療患者へのインスリン アスパルト混合製剤併用はインスリン グラルギンの併用に比べHbA1c値を下げる 二相性インスリンアナログ製剤であるインスリン アスパルト混合製剤の1日1回夕食前投与と、インスリン グラルギンの1日1回就寝前投与の有効性を2型糖尿病患者で比較した試験の結果が、9月30日から10月2日までオーストリア・ウイーンで開催された第45回欧州糖尿病学会(EASD)で報告された。HbA1c… 2009/10/05 代謝・内分泌
リラグルチドは体重増加と低血糖を伴わずに「HbA1c<7.0」の達成率を上げる 新たな糖尿病治療薬であるヒトグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)アナログ製剤リラグルチド(本邦未承認)は、同剤の欧米における大規模第3相試験であるLEAD試験で比較対照とした他の糖尿病治療薬と比べ、2型糖尿病患者において体重増加や低血糖を伴わずに、米国糖尿病学会(ADA)が推奨する「HbA1c… 2009/10/03 代謝・内分泌
日本人2型糖尿病へのリラグルチド、単剤でもSU薬との併用でも有効 新たな糖尿病治療薬であるヒトグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)アナログ製剤リラグルチド(本邦未承認)について、日本の第3相試験の結果が報告された。単剤投与ではSU薬のグリベンクラミドよりも血糖コントロールが優れ、SU薬との併用では用量依存的に血糖コントロールを改善することが示された… 2009/10/02 代謝・内分泌
静岡がんセンター、副作用による脱毛を解説した冊子を発行 静岡県立静岡がんセンターは、癌治療において患者の大きな悩みとなる脱毛について解説した冊子、「抗がん剤治療と脱毛」「放射線治療と脱毛」を発行した。既に全国のがん診療連携拠点病院367施設に配布されており、PDFデータもインターネットでダウンロードできる。… 2009/08/04 癌
日本の変形性関節症患者は膝2500万人、腰椎3800万人 3000人のコホート調査から推定、メタボとも強い関連 高齢者の健康寿命に大きく影響し、引いては要介護状態への大きなリスクと目されている変形性膝関節症(膝OA)の日本における患者数は2530万人(男性860万人、女性1670万人)、変形性腰椎症(腰椎OA)では3790万人(男性1890万人、女性1900万人)と推定されることが明らかになった。日本の3地域300… 2009/07/02 骨・関節・筋
サンスターが癌患者向けの口腔ケア製品を発売、化学療法時の口内炎や口腔乾燥に配慮 保湿、低刺激を目標に、静岡がんセンターなどと共同開発 頭頸部癌および食道癌の化学療法や放射線療法、造血幹細胞移植、多量の抗癌剤を使う化学療法などでは、口内炎、口腔内の乾燥が起こりやすく、患者のQOLを下げる大きな要因となる。サンスターは、このような口腔トラブルが起きていても患者がセルフケアしやすいように配慮した口腔ケア製品「バトラ… 2009/06/18 癌
糖尿病フットケア、管理料が新設されても普及には壁 看護師が研修受けても実施にはなかなかつながらず 2008年4月の診療報酬改定で糖尿病合併症管理料が新設され、糖尿病のフットケアの普及が期待されている。しかし、院内での運営体制の構築はなかなか進まないという現状を、国立病院機構京都医療センターWHO糖尿病協力センター長の河野茂夫氏が報告。第52回日本糖尿病学会年次学術集会のワークショ… 2009/05/27 代謝・内分泌
患者が裸足になる機会に「足を診る」 糖尿病患者の足病変チェックの重要性は認識していても、日常診療ではなかなか余裕がない。多忙で、マンパワーも十分でない外来で、足の異常をいかにチェックすべきか――。かなもり内科(神奈川県相模原市)の金森晃氏は5月23日、第52回日本糖尿病学会年次学術集会のワークショップ「フットケアを… 2009/05/26 代謝・内分泌
【第1回】 がんの長い道程を意思的に歩んでもらうために支援 静岡県立静岡がんセンター看護部長 青木和惠氏に聞く 静岡県立静岡がんセンターの看護部長、青木和惠氏に、開設7年目となる同センターの現状などを聞いた。開設から7年以上が過ぎ、専門家の育成については道が開けてきた今、目下の課題は、専門家をうまく統括できるジェネラリスト・ナースの養成という。「ジェネラリストのロールモデルと成り得る人… 2009/05/13 癌
MRIの骨髄浮腫と自己抗体で関節リウマチ発症を予測 診断未確定関節炎(UA)のうち、1年以内に関節リウマチ(RA)に進展するものを予測する診断基準として有効なのは、MRIによる手指関節の骨髄浮腫所見、抗CCP抗体あるいはリウマトイド因子(IgM-RF)などの自己抗体の2項目。長崎大学第一内科講師の川上純氏は、4月23日~26日に東京で開催された第53… 2009/04/28 骨・関節・筋
大関節破壊に対する生物学的製剤の効果、10枚以上のX線像の変化を多施設で評価 生物学的製剤の関節破壊抑制効果を検証する多施設・前向き研究、ARASHI(Assesment of Rheumatoid Arthritis by systemic histological and radiological imaging)試験が2008年7月に始まった。2年以上追跡し、関節リウマチ患者の主要関節のX線写真10枚以上を年1回撮影して、生物学的製剤の効果を… 2009/04/28 骨・関節・筋
日本消化管学会より 機能性胃腸症(FD)の第1選択はやはりPPI? 国内多施設試験J-FOCUSで4剤を比較 胃痛、胃もたれ、胸やけなど、日常診療で頻繁に遭遇する機能性胃腸症(functional dyspepsia:FD)に最適な薬剤はプロトンポンプ阻害薬(PPI)。PPI、H2受容体拮抗薬、胃運動機能改善薬、胃粘膜防御因子増強薬について、上腹部症状への効果を比べた国内多施設試験J-FOCUSの結果が、2月12~13日に… 2009/02/20 消化器
特集連動◇癌治療の最先端 Vol.5 免疫療法●癌ペプチドワクチンをオールジャパン体制で評価 11月18日のNHKニュースでのオンエアーからしばらく、東大医科学研究所・中村祐輔教授の研究室の電話は、癌ペプチドワクチンへの問い合わせで鳴りっぱなしだった。癌患者や家族から1週間で来た電話は400件を軽く超える。「自分の癌には使えるのか」「どこに行ったらできるのか」といった、すがるよ… 2008/12/19 癌
過労死裁判二審判決の病院側見解 誤った事実報道への反論は示せた 小児科医の中原利郎氏の過労自殺をめぐる民事訴訟の22日の控訴審判決で、被告である立正佼正会附属佼正病院の代理人である安田修弁護士も同日に会見を開き、「全国の医師から怒りの声が上がったことが病院には本当につらかったが、(今回の判決で)怒りの基となった一部報道への反論を示せた」な… 2008/10/24 医師のキャリア
健診受診者の5%程度で原発性アルドステロン症のスクリーニング陽性 二次性高血圧である原発性アルドステロン症(PA)の一次スクリーニングを健康診断受診者に行ってみると、全受診者の5%が陽性となる。きわめてまれな病態という認識が覆されつつあるPAだが、一般の健診受診者で調べても頻度は決して低くないとする調査結果を、慶應大腎臓内分泌代謝内科の柴田洋孝… 2008/10/14 循環器
家庭血圧の自己記録は低めに書かれる 高血圧診療において朝の血圧値の重要性を指摘するエビデンスは次々と示されているが、日常診療で応用するには家庭血圧の正確な記録があってこそ。しかし、患者の自己記録に任せていると、実際の血圧値よりも低めに記録されていることがしばしばありそうだ。こんな調査結果を、高知大学老年病・循… 2008/10/13 循環器
高血圧発症に関わる4つのSNPを家庭血圧から同定 リスク多型の集積で発症リスクは高くなる――大迫研究 地域住民を対象とした大迫研究で家庭血圧を追跡した結果から、高血圧の発症にかかわる4つの一塩基多型(SNPs)が同定された。東北大大学院薬学研究科臨床薬学分野の渡邉悠美子氏が、札幌で開催された第31回日本高血圧学会(JSH2008)で報告した。… 2008/10/13 循環器
視力矯正の新技術 神戸クリニック、iLASIKを国内4カ所で展開 医療法人稜歩会神戸クリニック(神戸市中央区)は米AMO社が開発した新方式のレーザー近視矯正術(LASIK)である「iLASIK」を導入。札幌、東京、神戸、小倉の4カ所のクリニックで、6月から本格的に開始した。従来のLASIKとの大きな違いはフラップ作成がコンピューター制御になったことで、米国防総… 2008/07/31 眼科
ハーバード Japan Tripに同行してみました 日本の医療の現状、そして日本の文化を、世界各国からハーバード大学公衆衛生大学院に留学している医療関係者に知ってもらおうと、日本各地を回るJapan trip。同大学院に留学中の日本人が企画して他国の学生をアテンドするというこの企画も今年で3回目。大学院の多忙なプログラムの中の、1週間の… 2008/03/28 臨床+α
CSLベーリング、先端手術動画サイトを拡充 CSLベーリングは外科医向けの総合情報サイトCSL Surgery.com」の海外版を新設し、海外の医師向けに日本で行われている最新の手術手技の動画の配信を始めた。海外版の新設に伴い、海外の著名な外科医の手術手技の動画の配信も始める予定だ。… 2008/03/25 外科
iPS細胞の山中氏、「臨床応用で目指すべきは細胞バンク」 ヒト線維芽細胞から誘導多能性幹細胞(iPS細胞)を樹立して注目を集めている京都大学再生医科学研究所教授の山中伸弥氏は12月7日、文部科学省の「特定胚及びヒトES細胞等研究専門委員会」に出席し、iPS細胞の作製までの経緯と現状を紹介した。… 2007/12/07 先端医学
【日経メディカル9月号特集連動企画◆「後期高齢者」どう診る、どう付き合うVol.2】 マークすべきは夜間の不顕性誤嚥 高齢者の肺炎で注意すべきは誤嚥。ここまではポピュラーな話。しかし、そこから先で要注意なのは、食べ物を飲み込めない「顕性誤嚥」だけに目が行きがちなこと。高齢者の肺炎の予防で最も注意しなければならないのは、「寝ている間に唾液と一緒に口内細菌を飲み込んでしまう『不顕性誤嚥』と東大… 2007/09/15 呼吸器
PPI投与で逆流性食道炎のQOL改善 1万人以上を対象とした日本で初の大規模調査 逆流性食道炎患者のQOLは一般的に低くなっており、プロトンポンプ阻害薬(PPI)の投与で改善でき、生活指導も併用することでより効果が期待できる――。1万人以上の逆流性食道炎患者を対象としたREQUESTスタディの結果がまとまり、これらの“定説”が日本人における大規模調査で裏付けられた。… 2007/04/25 消化器
【第27回日本医学会総会】 セカンドオピニオンで患者の意識を高める 新しい医師・患者関係を築くための工夫を提示 これからの医師・患者関係で重要なことは、ペイシェント・ファースト(患者を第一に)の考えを徹底するとともに、患者自身にも病気に対抗するチームの一員という自覚を持ってもらうこと――。第27回日本医学会総会のパネルディスカッション「新しい医師・患者関係」では、医師・患者間のコミュニ… 2007/04/10 医師・患者関係
十数年ぶりに降圧薬の新カテゴリー 世界初のレニン阻害薬が米国で承認 ノバルティスのレニン阻害薬、アリスキレン(aliskiren、一般名)が2007年3月6日、米FDA(米食品医薬品局)で承認された。レニン阻害薬の承認は世界初で、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)から十数年ぶりに、新しいカテゴリーの降圧薬が登場することになる。米国での商品名はTekturna。… 2007/03/15 循環器
【日経メディカル2月号特集連動企画◆H.ピロリ除菌】 ピロリ陽性者は減るも、尽きない課題 若年者のヘリコバクター・ピロリ(H.ピロリ)感染率は低いことから陽性者はどんどん減っていき、欧米に遅れて始まった除菌治療も今ではポピュラーなものとなった。それでも、現在のH.ピロリ感染者に対する限り、除菌療法の成功率低下など、課題はまだまだ多い。この状況に対応する策として待ち望… 2007/02/20 消化器