どこかで起きていてもおかしくないエラー症例(Case No.15) コロナがとにかく心配な患者が発熱外来に PCR陰性だからとりあえず経過を見ましょう、で本当に大丈夫? 今回の症例は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を心配して発熱外来を受診した22歳男性です。診察に当たる研修医もCOVID-19疑い患者の診療に慣れてきたころで、意気込んで診療を開始しましたが……。 2021/01/18 感染症
シリーズ◎レジ王予選突破者が語る夢 外科医を目指しつつ、研究や教育にも携わりたい 研修医日本一を競う、第4回レジデントチャンピオンシップ(愛称:レジ王)の予選(2021年2月5日から)まで3週間となりました。レジ王を知ってもらうために始めたシリーズ「レジ王予選突破者が語る夢」も今回で6回目です。「ネットで問題を解くだけで参加できる予選は、気軽に自分の今の実力を知るこ… 2021/01/14 医師のキャリア
どこかで起きていてもおかしくないエラー症例(Case No.14) 手術して退院するだけだったはずなのに…… 感染性心内膜炎の恐怖 ある日、救急科所属のA医師(卒後9年目)はB総合病院の救急外来にいました。同院には毎日何人もの救急患者が搬送され、救急外来から入院した患者は基本的には救急科(研修医、専攻医および2名の指導医の4名からなるチーム制)が担当します。そんな中、いつものように、1人の交通外傷患者が救急搬送… 2021/01/12 医療の質
シリーズ◎レジ王予選突破者が語る夢 患者さんの未来に寄り添っていきたい 研修医日本一を競う、第4回レジデントチャンピオンシップ(愛称:レジ王)の予選が2021年2月5日から始まります。第3回大会で予選を突破した初期研修医の⽅に、⼤会に参加したきっかけ、予選突破で変わったこと、今後に⽣かしたいこと、などをうかがいました。リウマチ膠原病科を専攻する多田尭央先… 2021/01/08 医師のキャリア
シリーズ◎レジ王予選突破者が語る夢 内科力と共感力を持った救急医になりたい 職場のチャットアプリのグループで先輩が宣伝していたのを見て、レジ王のことを初めて知りました。当初は参加するか迷いましたが、スマホから簡単にエントリーできましたし、自分の実力を試し勉強にもなる機会ととらえて、気張らず参加することに決めました。… 2021/01/05 医師のキャリア
シリーズ◎レジ王予選突破者が語る夢 母校でリハビリテーション医学を専攻します 第3回レジデントチャンピオンシップ(愛称:レジ王)で予選を突破した初期研修医の方に、大会に参加したきっかけ、予選突破で変わったこと、今後に生かしたいこと、などをうかがいました。「脳の機能に興味を持ち医学の世界に足を踏み入れた」。こう語る吉田健太郎先生は今後、リハビリテーション医… 2021/01/04 医師のキャリア
トピック◎英国発、新型コロナ変異ウイルスが日本にも上陸 SARS-CoV-2新規変異株、感染性増加が脅威 英国で9月に出現、11月中旬まで低いレベルで循環 厚生労働省は2020年12月25日、空港検疫で新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)陽性と判明した5人から、英国で確認されている新規変異株が検出されたと発表しました。以降も検出例は続き、26日に2人、27日に1人、28日には6人と計14例に。濃厚接触者1人を除いた全員に英国滞在歴があり、英国とのリンク… 2020/12/29 感染症
リポート◎千葉大学医学部附属病院が非常時の対応策 コロナ禍で迫られる「命の選別」への処方せん 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行拡大が続き、限りある医療資源が枯渇するという非常事態も念頭に置かなければならなくなりました。「あの患者は助けるがこの患者は助けられない」。こうした命の選別を迫られるとき、医療者はどう対応すべきなのか──。この問いに答えるため、千葉大学… 2020/12/26 感染症
リポート◎群馬県立心臓血管センターの挑戦 入院高齢心不全患者に「早期の筋トレ」が効く 回復期から外来、そして在宅へと、心臓リハビリテーションの活躍の場が広がる中、入院早期から心臓リハビリの一環としてレジスタンストレーニング(RT)を導入する動きがあります。群馬県立心臓血管センターは、入院した高齢心不全患者に対してRTを行うためのランダム化比較試験を実施。通常のリハ… 2020/12/24 骨・関節・筋
シリーズ◎レジ王予選突破者が語る夢 己の不甲斐なさに打ちのめされても、心を燃やせ 第3回レジデントチャンピオンシップ(愛称:レジ王)で予選を突破した初期研修医の方に、大会に参加したきっかけ、予選突破で変わったこと、今後に生かしたいこと、などをうかがいました。東北大学大学院医学系研究科博士課程に進まれた佐藤俊宏先生は、「(レジ王は)全国の研修医と交流できるまた… 2020/12/24 医師のキャリア
リポート◎心臓リハビリテーションの医療経済学的効果 心臓リハビリの費用対効果は優れている 心臓リハビリテーションは医療経済性に優れた療法で、特に費用対効果が良い──。こう評価するのは、東京大学大学院医学系研究科特任教授の田倉智之氏です。回復期の包括的心臓リハビリを中心に、医療経済学的効果の検証結果をレビューしました。… 2020/12/23 循環器
シリーズ◎レジ王予選突破者が語る夢 全身を診れる感染症内科医を目指しています 前回の予選落ちが悔しくて、レジ王の決勝出場を目標に研修 研修医日本一を競う、第4回レジデントチャンピオンシップ(愛称:レジ王)の予選が2021年2月5日から始まります。このシリーズでは、第3回大会で予選を突破した初期研修医の皆さんに、大会に参加したきっかけ、予選突破で変わったこと、今後に生かしたいこと──などをうかがいました。トップバッタ… 2020/12/23 医師のキャリア
インタビュー◎群馬県立心臓血管センターの安達仁氏に聞く COVID-19下でも継続できる「自宅で心リハ」 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行拡大によって緊急事態宣言が発出された際、多くの施設で外来心臓リハビリテーションも休止に追い込まれてしまいました。この危機に対処するため、群馬県立心臓血管センターは動画『自宅でできる運動』を作成し、心臓リハビリの継続を図りました。対応を… 2020/12/22 循環器
ニュース追跡◎患者らが515人の署名添え、主治医復帰を請願 解雇された医師が病院管理者らを訴えた理由 2020年11月26日。「伊東市民病院の今と明日を考える会」(事務局・浦島浩司氏)のメンバーが伊東市長の小野達也氏と面談し、515人の署名を添えて請願書を手渡しました。その中には、10月に伊東市民病院(静岡県)を実質的に解雇されたA医師の復帰を求める請願も含まれていました。… 2020/12/22 事件・話題
第5回Chiba Clinical Skills Boot Camp 2020 若手医師の身体診察スキルUPをWebで 2020年12月13日、NPO法人千葉県医師研修支援ネットワークが主催する初期臨床研修医向けのセミナー「Chiba Clinical Skills Boot Camp」の第5回が開催されました。今回は新型コロナウイルス感染症の影響でWeb開催となりましたが、通常50人のところ5倍以上の272人余りの申し込みがありました。主催者… 2020/12/22 医師のキャリア
トピック◎東京都、年末年始コロナ特別警報を発表 COVID-19医療と通常医療の両立が困難な状況 医療提供体制を「体制がひっ迫していると思われる」に引き上げ 東京都知事の小池百合子氏は2020年12月17日、緊急記者会見を開き、「年末年始特別警報」を発表。感染拡大が続く現状に強い危機感を示し、リスクが高まる年末年始へ向けて集中的な対策をとると表明しました。また、モニタリング会議では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者のための医療と通常… 2020/12/18 感染症
トピック◎COVID-19関連血栓症アンケート結果が公表 COVID-19関連血栓症、入院患者の19.4%に 抗凝固療法、COVID-19入院患者の14.5%に実施 2020年12月8日、我が国の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の入院患者を対象に行った「COVID-19関連血栓症アンケート調査」の結果が公表されました。調査で明らかになった血栓症の発症頻度、発症した患者の背景、抗凝固療法の実際など、5つのポイントに絞って報告書を読み込みました。… 2020/12/15 感染症
インタビュー◎多剤耐性グラム陰性桿菌治療の最前線 ESBL産生菌、緑膿菌に有効な新薬が登場 一辺倒な使用は避けて、症例ごとに使用の判断を 2020年9月に開催された第68回日本化学療法学会総会で、シンポジウム「多剤耐性グラム陰性桿菌の治療」が開催されました。その中で、2019年に発売された新薬、タゾバクタムナトリウム・セフトロザン硫酸塩(商品名ザバクサ配合点滴静注用)も話題に。演者を務めた岐阜大学医学部附属病院生体支援セン… 2020/12/01 感染症
リポート◎CREで海外型カルバペネマーゼ産生株が増加 日本初、NDM-5産生K.aerogenes分離の意味 伝達する能力が高いNDM-5型の潜在的な広がりに注意 「悪夢の細菌」と恐れられるカルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)に、気掛かりな兆候が表れています。渡航歴のない患者から海外型カルバペネマーゼ産生株が分離されることが増える中で、2020年に、わが国で初めてとなるニュー・デリー型メタロβラクタマーゼ-5(NDM-5)産生Klebsiella aerogenes… 2020/11/30 感染症
東京都のCOVID-19死亡例、診断から死亡までの日数が縮小傾向に COVID-19重症化率・致死率の悪化の兆しなのか 受診の遅れで重症化の例も、早期受診を促すべきとき 東京都の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の死亡例において、気になるデータが出ている。9月以降、診断から死亡までの日数が短くなる傾向が強まっているのだ。背景には、高齢者や基礎疾患がある人への感染拡大が見られる上に、発症から受診までの時間が長い「受診遅れ」の例も散見される。重症… 2020/11/25 感染症
リポート◎新型コロナウイルスの曝露対策 手に付けるシールドで広範囲の飛沫曝露を防ぐ 口腔ケア、吸引時に装着、PCR検査や在宅ケアでの応用も 喀痰吸引や口腔ケアの際に、医療者が患者の咳やくしゃみで飛沫曝露する状況を何とかしたかった──。こう語るのは、聖マリアンナ医科大学病院総合診療内科の土田知也氏。新型コロナウイルス感染が疑われる患者を診察する際に使用する防護シールドを開発した土田氏らは、今度は広範囲の飛沫曝露を防… 2020/11/13 感染症
1分解説◎新型コロナウイルス感染症対策分科会の緊急提言 感染拡大懸念で提示された5つのアクションとは 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策分科会は11月9日、今後、急速な感染拡大に至るリスクが高いとして、5つのアクションからなる緊急提言を発表しました。これを受ける形で政府は11月10日、新型コロナウイルス感染症対策本部の会議を開催し具体策を議論。終了後、本部長を務める内閣総理大臣… 2020/11/13 感染症
インタビュー◎広島県感染症・疾病管理センター長の桑原正雄氏に聞く 約600の唾液検査協力医療機関が稼働しています ひろしまCDCを核にCOVID-19対応を展開中 歩くのがしんどい高齢の患者さんに、別の医療機関に行ってもらうのはしのびない──。こんな思いを共有するところから始まったのが、広島県で稼働中の「唾液検査協力医療機関」です。広島県感染症・疾病管理センター(ひろしまCDC)のセンター長を務める桑原正雄氏は、今後の新型コロナウイルス感染… 2020/10/29 感染症
インタビュー◎日本臨床内科医会インフルエンザ研究班の池松秀之氏に聞く ウィズコロナ時代のインフルエンザ迅速検査とは 今冬のインフルエンザは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行下でシーズンを迎えます。目の前のインフルエンザ様症状を呈する患者がCOVID-19に罹患している可能性がある以上、インフルエンザの迅速検査も慎重にならざるを得ません。ウィズコロナ時代のインフルエンザ迅速検査とはどうある… 2020/10/26 感染症
トピック◎新型コロナウイルス感染症、今後の対応 唾液採取には「梅干し・レモン」の写真が効く 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の今後の医療体制の整備が進む中、診療所の院長の中には「診療・検査医療機関」の指定をためらう人もいます。COVID-19疑い例の診察は、感染予防から検体採取まで悩みどころが山積みだからです。例えば「患者の唾液採取は難しい」との声も。これに対し「そんな… 2020/10/20 感染症
学会トピック◎第21回日本病院総合診療医学会学術総会 あなたもできる、診断エラー研究の第一歩 明日から使える診断エラー論文のヒントも 第21回日本病院総合診療医学会学術総会(9月26~27日)で、ワークショップ「明日から使える診断エラー論文・あなたもきっとできる論文作成」が開催されました。このたび、学会並びにワークショップを主催された先生方のご理解のもと、日経メディカルで動画を公開できる運びとなりました。以下に、島… 2020/10/19 医療安全
解説◎新型コロナウイルス感染症治療は新たなステージへ 重症化因子同定が拓くCOVID-19治療の可能性 国立国際医療研究センターは2020年9月、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化を予測する5つのマーカーを同定しました。その意義は大きく、マーカーによりCOVID-19で重症化する患者の早期発見が可能となるばかりか、重症化予備群に対して医療資源を集中的に投入できるようにもなります。さ… 2020/10/14 感染症
1分解説◎新型コロナウイルス感染症の対応見直し COVID-19の入院対象、疑似症例の届出が変更 入院は高齢者・基礎疾患等の重症化リスク者に限定 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の行政上の対応を見直す政令の改正が、10月9日に開催された閣議で決定されました。改正のポイントは2つ。措置入院の対象を絞り込むことと、疑似症患者の届出対象を入院患者のみとすることです。前者は10月24日から、後者は10月14日からの施行となります。… 2020/10/14 感染症
シリーズ◎インフルエンザ2020/21シーズン どうなる? 今季のインフルエンザ流行 全国の定点患者数は36週から40週まで25人にとどまる 今季のインフルエンザは静かな幕開けとなっています。ここ数年、夏季のインフルエンザ流行が見られていた沖縄県では、今年の夏以降、定点当たり0人台が続いています。一方、全国の定点医療機関から報告される患者数は、暦の上でのシーズン開幕である第36週(8月31日~9月6日)以降、第40週(9月28日… 2020/10/12 感染症
学会トピック◎第21回日本病院総合診療医学会学術総会 若手医師に贈る「症例報告論文投稿Tips」 第21回日本病院総合診療医学会学術総会(9月26~27日)でJUGLERによるセッション、「症例報告論文投稿のTips by JUGLER」が開催されました。佐賀大の多胡雅毅先生、獨協医大の志水太郎先生、東邦大の佐々木陽典先生、千葉大の鋪野紀好先生、島根大の和足孝之先生、順天堂大の高橋宏瑞先生の6人が、… 2020/10/05 医師のキャリア
学会トピック◎第68回日本化学療法学会総会 COVID-19重症・重篤、「RDT療法」で死亡激減 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症・重篤例の死亡割合が、レムデシビルとデキサメタゾン、トシリズマブを併用する「RDT療法」の導入によって大幅に改善したことが報告されました。 2020/10/01 感染症
トピック◎国立国際医療研究センターが発表 COVID-19重症化の予測因子を同定 新型コロナウイルスの対策は『受け身』から『攻勢』へ 国立国際医療研究センターは9月30日に記者会見を開き、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化を予測する5つのマーカーを同定したと発表しました。既に検査マーカーとしての特許を申請済みで、今後、前向き多施設共同研究を実施し実用性を確認する方針です。重症化を早期に予測するCCL17と重… 2020/10/01 感染症
インタビュー◎国際医療福祉大学医学部教授の荻野美恵子氏に聞く ALS患者さんの「死にたい」に隠された想い スピリチュアルペインに医療者はどう向き合えばよいのか 京都で起こった2人の医師によるALS患者嘱託殺人容疑事件は、神経難病の診療に当たる医師らにも大きな衝撃を与えました。長年、ALS診療に携わってきた国際医療福祉大学医学部教授の荻野美恵子氏は、医師による嘱託殺人を「理解できない」と断じ、「患者さんの死にたいという想いをどう理解し、対応す… 2020/09/28 精神・神経
トピック◎感染研が感染症発生動向調査を基に分析 20歳未満COVID-19例、重篤肺炎2例、死亡ゼロ 「小児はSARS-CoV-2に感染しにくいとは判断できない」 日本で確認された20歳未満の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症例では、重篤肺炎例は2例にとどまり、死亡例はなかったことが明らかになりました。また、18歳未満の小児の報告数は少ない一方で、19歳の報告数は18歳以下の2~3倍だった点も特徴の1つでした。国立感染症研究所が9月16日、感染症… 2020/09/18 感染症
インタビュー◎大阪母子医療センター血液腫瘍科顧問の河敬世氏に聞く COVID-19重症化に対処し得る手立てはある HPS/HLHはCOVID-19サイトカインストームの治療標的 血球貪食症候群(HPS/HLH)の診療ノウハウは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に応用できる──。大阪母子医療センター血液腫瘍科顧問の河敬世氏からのメッセージだ。COVID-19でもHPS/HLHを合併した症例報告が相次ぐ中、河氏は「サイトカインストームを反映するHPS/HLHの診断と治療が、COVID-… 2020/09/16 感染症
COVID-19との同時流行と受診控えによる重症化 インフルエンザ2019/20から見えてくる懸念 今冬のインフルエンザ診療は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)との同時流行というリスクに直面します。前シーズンはインフルエンザ流行の最中にCOVID-19が発生。結果的にインフルエンザの患者数は大幅に減少しました。しかし、重症化を反映する指標はむしろ高い傾向を示しました。今冬の流行… 2020/09/14 感染症
解説◎新型コロナウイルス感染症・診療の手引き・第3版 COVID-19臨床像拡充、中等症の治療修正 後遺症と小児例の特徴を新設、COVIREGI-JPのデータを反映 厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部は9月4日、『COVID-19診療の手引き』の第3版を発表しました。7月17日に公表した第2.2版を改訂したもので、この間に積みあがった知見を反映させています。前回からの変更点を中心に、4つのポイントをまとめました。… 2020/09/09 感染症
学会トピック◎岐阜市民病院の西垣和彦氏に聞く COVID-19、病態の本質は「尋常でない血栓症」 循環器内科医が見たCOVID-19の病態と治療 「この画像は、肺血栓症の画像ではないか」──。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連の論文を検討していた時、典型的な肺炎画像を見た1人がこう指摘した。長らく日本循環器学会のガイドライン作成に携わってきた岐阜市民病院の西垣和彦氏が、COVID-19の病態の本質は血栓症であると思い定めた… 2020/09/03 感染症
対談◎金沢大学附属病院の朝倉英策氏・金沢春日クリニックの小川晴彦氏 検査血液学から見たCOVID-19治療戦略 ヘパリンとナファモスタット併用の「ヘパナ療法」に期待 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の臨床では、サイトカインストームに加えて血栓症の多発も課題となります。第21回日本検査血液学会学術集会の大会長を務めた金沢大学附属病院臨床教授の朝倉英策氏と呼吸器内科専門医として朝倉氏とともに共同研究に取り組む金沢大学医薬保健学域医学類 臨床教… 2020/08/27 感染症
インタビュー◎日本感染症学会の提言をまとめた石田直氏に聞く インフルと新型コロナ同時流行、最大限の警戒を 今冬のインフルエンザ診療は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)との同時流行という難題に直面し得ます。「流行が重なれば重大な事態になる」と危惧する日本感染症学会は、その対処法を提言「今冬のインフルエンザとCOVID-19に備えて」として発表しました。提言をまとめた委員会の委員長を務め… 2020/08/17 感染症
トピック◎レジストリ研究、COVIREGI-JPの中間解析 日本のCOVID-19入院例から見えてきたもの 男性や高齢者、喫煙者の場合に重症化しやすい 日本における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の入院患者でも、男性や高齢者、喫煙者の場合に重症化しやすい──。国立国際医療研究センターが2020年8月6日に公表したレジストリ研究(COVIREGI-JP)の中間解析によって、このような日本のCOVID-19入院例の特徴の一端が明らかになりました。… 2020/08/07 感染症
NEWS◎日本感染症学会が提言を発表 インフルエンザとCOVID-19の同時流行に備えよ 日本感染症学会は8月3日、11月以降のインフルエンザと新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の同時流行に焦点を当てた提言「今冬のインフルエンザとCOVID-19に備えて」を発表。インフルエンザとCOVID-19の相違点を明確にし、COVID-19流行レベルの定義や新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)検査の適応… 2020/08/04 感染症
学会トピック◎第84回日本循環器学会学術集会(JCS2020) コロナ禍を機に「デュアルモード社会」の実現を 多摩大学大学院の田坂広志氏が特別講演 このコロナ危機という逆境の中で、我々は何をつかむか、いかに成長するのか。いま、そのことが我々に問われている──。第84回日本循環器学会学術集会(ライブ配信、7月27日~8月2日)の特別講演で、多摩大学大学院名誉教授の田坂広志氏が発したメッセージです。「デュアルモード社会」を提唱する田… 2020/08/04 感染症
リポート◎COVID-19から回復後も続く症状 見えてきたCOVID-19後遺症の実像 強度な運動をしたときに酸素飽和度が下がるので、長距離を走れなくなってしまった。心臓は特に問題なく、肺を精査中だ。日常生活に支障はないが、運動が好きだったのでとても困っている──。ある医師の証言です。… 2020/07/29 感染症
リポート◎長崎みなとメディカルセンター医師過労死裁判 33歳医師の過労死、病院が責任を認めた理由 「働く職員の命も必ず守ってください」と遺族 過重労働による過労死としか考えられない。和解して正式に謝罪すべきだ──。こんな声を上げた人が病院側に現れ、遺族は「やっと主人のことを認めてもらえる。そのことが何よりうれしかった」と思ったそうです。過労死と一切認めてこなかった病院は7月、自らの責任を認めて遺族に謝罪。裁判は和解で… 2020/07/22 医療安全
トピック◎新規陽性者、緊急事態宣言下の最大値を超える 東京都のCOVID-19、「感染拡大警報」レベルに 医療機関の体制は整っていないとの認識も 東京都の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が、再び拡大しています。7月15日に開かれた東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議では、7日間移動平均値で見た新規陽性者数が168.4人と先週の約1.5倍に増加したことが確認されました。これを受け、夕方に記者会見に臨んだ小池百合子… 2020/07/16 感染症
総合診療の先輩医師からのメッセージ◎獨協医大・志水太郎氏の弟子たち 地元で総合診療チームを立ち上げました 「エッジの利いた総合診療医であれ」──。獨協医科大学教授の志水太郎氏が後輩医師に贈るエールです。その志水氏の門下生たちから今回は、この4月に地元の病院に戻り、総合診療チームの立ち上げに参画した西信俊宏氏にご登壇願いました。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行する中で、チー… 2020/07/13 医師のキャリア
トピック◎藤田医大、暫定的な解析結果を公表 アビガン早期投与、新型ウイルス消失率で有意差至らず 藤田医科大学は7月10日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染した無症状や軽症患者を対象に行ったファビピラビル(商品名アビガン)の臨床研究について暫定的な解析結果を公表しました。主要評価項目である治療6日目までの累積ウイルス消失率に有意差は出ず、副次評価項目や探索的評価項目でも… 2020/07/11 感染症
緊急調査◎医師4074人に聞いた「外来患者は戻ってきましたか?」 いまだに46.5%で患者減、60%が減少の診療科も COVID-19を恐れた受診控えで、疾病の重症化を懸念する声も 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行において、政府は5月25に緊急事態宣言を全面解除しました。流行に伴い外来患者の減少が続いた医療機関に、果たして患者は戻ってきたのでしょうか──。日経メディカルは、3月に続き6月にもCOVID-19の外来患者数への影響について緊急調査を実施しました。… 2020/07/09 感染症
トピック◎東大病院、COVID-19集中治療例の治療結果を発表 ナファモスタットとファビピラビルで症状軽快 COVID-19重症例の11人中9人がICU退室、うち7人は退院 東京大学医学部附属病院の研究チームは7月6日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の集中治療例に対して行ったナファモスタットとファビピラビルの併用療法により、11例中10例において臨床症状が軽快したと発表しました。7月3日にCritical Care誌のオンライン版に掲載された論文は、多くの重症例… 2020/07/07 感染症
トピック◎COVID-19の第2波に備えよ あなたのN95マスクは大丈夫ですか? 不良品を見分ける5つのポイント 職業感染制御研究会が、KN95マスクなどの中国製品に不良品が多数確認されていると注意喚起したのが4月下旬。その後も、N95相当マスクで性能が不確かなものが国内に流通していたため、5月末には「KN95等の不良品マスクを見分ける方法について」を公表するに至りました。同研究会副理事長の吉川徹氏に… 2020/07/03 感染症
トピック◎イタリアの後ろ向きコホート研究の結果から トシリズマブでCOVID-19重症例の死亡リスク低減 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症例において、トシリズマブ(抗IL-6受容体抗体)の上乗せ治療を受けた群は、人工呼吸器装着と死亡の複合から成るエンドポイントについて、標準治療群よりも改善したことが報告されました。イタリアで行われた後ろ向きコホート研究の結果で、論文が6月24日… 2020/06/26 呼吸器
トピック◎国立感染症研究所と医薬基盤・健康・栄養研究所が発表 アボカドから抗エンテロウイルスD68化合物発見 国立感染症研究所と医薬基盤・健康・栄養研究所の研究グループが、アボガドの中に、高活性の抗エンテロウイルスD68(EV-D68)化合物が多く含まれることを発見。6月22日付で、ACS Infectious Diseases誌のウェブ版に論文が発表されました。今後の研究によって、食物由来の物質でウイルス感染を制御す… 2020/06/26 小児科
トピック◎中性脂肪蓄積心筋血管症(TGCV) 「心臓の肥満病」の治療薬CNT-01が先駆け指定 日本の潜在患者数は4万~5万人と推定 「心臓の肥満病」と言われる中性脂肪蓄積心筋血管症(TGCV)の治療薬として開発中のCNT-01(主成分トリカプリン)が6月19日、国の先駆け審査指定制度の対象医薬品に指定されました。 2020/06/24 循環器
トピック◎オックスフォード大学のRECOVERY試験 デキサメタゾン、COVID-19重症例の死亡を減少 オックスフォード大学が主導しているRECOVERY(Randomised Evaluation of COVid-19 thERapY)試験の結果、ステロイド系抗炎症薬であるデキサメタゾンが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症例の死亡を減少させることが明らかになりました。オックスフォード大学が6月16日、同大のウェブサイ… 2020/06/19 感染症
トピック◎なみはやリハビリテーション病院 COVID-19院内感染、医療資材の不足も一因 濃厚接触者のスタッフが医療資材不足の下で吸引処置も 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の院内感染が発生し、4月30日時点で133人の感染者が確認された、なみはやリハビリテーション病院(大阪府大阪市)。感染対策の支援に入った厚生労働省クラスター対策班がまとめた報告書によると、院内感染の拡大は医療資材の不足も一因だったことが明らかにな… 2020/06/18 感染症
検証◎日本のCOVID-19対応に何が足りなかったのか 欧州型コロナ襲来で、後手に回った入国規制 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、再度の感染拡大(次なる波)が予想され、長丁場の対応が必要──。これは、国の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議が繰り返し訴えてきたことです。5月29日に発表された新たな提言でもこの点を再確認し、これまでの対策を振り返って様々な課題を明らか… 2020/06/15 感染症
解説◎With COVID-19の夏に向けた新たな熱中症予防とは 「マスクをはずして休憩」も大切、ただし…… 学術団体からのコンセンサス・ステートメントを読む 適宜マスクをはずして休憩することも大切。ただし、はずす際はフィジカルディスタンシングに配慮して──。これは、日本救急医学会や日本感染症学会などの学術団体が発表した「新しい生活様式」下での熱中症予防に関する提言の一部です。長く続いた外出自粛の影響もあり、私たちの体は夏への準備が… 2020/06/12 救急医療・集中治療
トピック◎日本医師会調査で半数の都道府県が「問題あり」 手指消毒用エタノール供給、高額とキャンセルも 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策の一環として、国が進めている医療機関などに対する手指消毒用エタノールの優先供給について、47の都道府県医師会のうち半数を超える25の医師会が「何かしらの問題があった」と回答。中には、濃度が低い、値段が高いなどの理由で会員医療機関が買取をキャ… 2020/06/05 感染症
総合診療の先輩医師からのメッセージ◎獨協医大・志水太郎氏の弟子たち 診断困難例に総合的な視点から立ち向かえ 「エッジの利いた総合診療医であれ」──。獨協医科大学教授の志水太郎氏が後輩医師に贈るメッセージです。ある時は「名刺代わりになるものを作れ」と鼓舞することも。その志水氏の門下生たちから、今回は、診断困難例を前に、医学だけでなく社会学や心理学も取り入れた総合的な視点で立ち向かう高… 2020/06/03 救急医療・集中治療
トピック◎新型コロナウイルス感染症・診療指針 COVID-19診療の手引き、改訂で何が変わった? 厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部は5月18日、『COVID-19診療の手引き』の第2版をウェブで公開しました。第1版が発表された3月以降に積み上げられたCOVID-19診療の知見を踏まえ、特に治療に関する記載を大幅に拡充した点が特徴です。第2版で何が変わったのか、改訂のポイントをまとめ… 2020/05/21 感染症
トピック◎日本医師会COVID-19有識者会議が緊急提言 COVID-19治療薬、拙速な承認を行うべきでない 「有事だからエビデンスが不十分でも良い、とは断じてならない」とも 日本医師会のCOVID-19有識者会議(座長・自治医科大学学長の永井良三氏)は5月17日付で「新型コロナウィルス感染パンデミック時における治療薬開発についての緊急提言」を発表しました。アビガンなどのCOVID-19治療の候補薬を念頭に、「エビデンスが十分でない候補薬、特に既存薬については拙速な特… 2020/05/20 感染症
インタビュー◎永寿総合病院の廣橋猛氏に聞く テレビ電話面会は終末期医療の新たな選択肢 COVID-19治療病棟での使用も検討できるはず コロナ禍で家族と会えない終末期医療の現場にテレビ電話面会を──。こう呼びかけたクラウドファンディングに、わずか2日間で800万円を超す支援金が集まった。反響の大きさに、プロジェクトの代表を務める永寿総合病院がん診療支援・緩和ケアセンター長の廣橋猛氏は「感謝と喜びでいっぱい。責任の… 2020/05/20 感染症
総合診療の先輩医師からのメッセージ◎獨協医大・志水太郎氏の弟子たち 患者さんの全体を診る醍醐味を知って 症例プレゼンテーション力を高める評価基準表を作成 「エッジの利いた総合診療医であれ」──。獨協医科大学教授の志水太郎氏がよく口にするキャッチフレーズだ。その志水氏の門下生たちは今、「教育」「臨床」「研究」の各領域で、自らの「エッジ磨き」に取り組んでいます。3人の弟子たちを追いました。… 2020/05/18 医師のキャリア
トピック◎全国医師ユニオンが緊急調査 N95マスク、ボロボロになるまで使い回しの声も PPE供給、感染防御体制の強化、危険手当の支給を 「N95マスクの使い回しをしている」が30.8%と多く、中にはボロボロになるまで使っているとの声も──。全国医師ユニオンが5月16日に発表した緊急調査の結果から、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査や治療に従事する医師が十分な装備のないまま診療に当たっている現状が明らかになりまし… 2020/05/18 感染症
トピック◎日本血栓止血学会 COVID-19で血栓症発症リスク増大、学会が警鐘 COVID-19を血栓症発症の重要なリスクと捉えて対応を 日本血栓止血学会は5月13日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染によって血栓症発症リスクが増大するとの警鐘をウェブサイトで発信した。 2020/05/15 感染症
トピック◎新型コロナウイルス感染症・PPE不足 透明ポリ袋を被ってでもCOVID-19をトリアージ 医療用マスクをはじめ、フェイスシールドやガウンなどの医療資源が十分でない中、どうしたら医師自らの感染を防ぎつつ、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)疑い例のトリアージを維持できるのか──。この問いの答えが、透明ポリ袋の活用でした。… 2020/04/30 感染症
トピック◎新型コロナウイルス感染症・紛れ込み COVID-19症状ない他疾患患者の約6%にPCR陽性 「手術・処置前PCR検査を公費で」を真摯に受け止めるべきとき 他疾患患者への新型コロナウイルス感染症の紛れ込み率は約6%──。4月13日から19日の間に、COVID-19症状のない他疾患患者を対象に行った術前・入院前PCR検査の結果、67人中4人(5.97%)に新型コロナウイルス陽性が確認されました。慶應義塾大学病院が、4月21日に発表した同病院の感染状況の報告で… 2020/04/24 感染症
記者の眼◎新型コロナウイルス感染症の治療 見えてきたCOVID-19の重症化を阻む道筋 新規コロナウイルス感染症(COVID-19)の死亡患者は高齢でSOFAスコアとDダイマーが高値──。3月11日にLancet誌電子版に掲載された研究の結果だ。なぜ、重症例ではDダイマー高値なのか。折に触れて関連情報を探索していたところ、重症化を阻む手掛かりとなる情報に行き着いた。なんと、重症例への低… 2020/04/22 感染症
トピック◎厚生労働省クラスター班の調査から 永寿総合病院の院内感染に浮かぶ教訓 「手指衛生などが不十分になる場面もあった」 入院・退院患者107人、医療従事者ら73人、計180人の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)陽性者が確認された東京都の永寿総合病院(台東区)。感染対策の支援に入った厚生労働省クラスター班は4月15日、報告書を発表。その調査結果から、病棟休憩室、仮眠室、職員ロッカーなどでの医療従事者間の感… 2020/04/22 感染症
寄稿◎家族が37.4℃の発熱、悲壮感に拍車 COVID-19に罹患した医師の証言 ストレッチャーのままERの通路に、日本もそうならぬよう準備を 私は40歳代の医師で、現在ニューヨーク市内の病院に勤務しております。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する経験を日本の医療関係者の方々に発信してほしいとの依頼をいただきました。 2020/04/16 感染症
トピック◎新型コロナウイルス感染症・曝露リスク 個人防護具不足の懸念、防護シールドでしのぐ 新型コロナウイルス感染が疑われる患者を診察する際に使用する防護シールドが、聖マリアンナ医科大学病院で稼働中です。総合診療内科の土田知也氏らの研究グループが考案し、株式会社スターボール(福岡県)が製作しました。患者の急増が危惧される中、診察時の曝露リスクを低減できるだけでなく、… 2020/04/10 感染症
トピック◎新型コロナウイルス感染症・クラスター 研修医の集団感染で慶應義塾大学病院長が謝罪 医療者としての行動規範をより一層周知徹底し、再発防止に努めていく──。集団での会食を機に、初期研修医18人の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の集団感染が発生したことを受け、慶応義塾大学病院は4月6日、病院長の北川雄光氏の名前で声明文を公表。「ご迷惑、ご心配をおかけした関係の皆… 2020/04/07 感染症
総合診療の先輩医師からのメッセージ◎獨協医大・志水太郎氏 「エッジの利いた総合診療医であれ」 『診断戦略』の普及と後進づくりにひた走る日々 総合診療医になりたいけれどロールモデルが身近にいない――。ある研修医の声がこのシリーズを始めるきっかけでした。そもそも総合診療医とはどのような医師なのか。医師9年目で『診断戦略』という診断学のバイブル本を上梓した獨協医科大学教授の志水太郎氏の姿を追いました。… 2020/04/07 医師のキャリア
トピック◎新型コロナウイルス感染症・医療体制 無症状・軽症者は宿泊・自宅療養へ転換 退院基準も変更、4月2日から実施 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のまん延期へ向けた動きが加速しています。厚生労働省は4月2日、都道府県に対し、無症状・軽症者を宿泊・自宅療養へ転換するための準備を進めるよう求める通知を発しました。同時に退院基準を見直し、軽快後から退院までに要していた60時間の制約を48時間に短… 2020/04/03 感染症
トピック◎新型コロナウイルス感染症・専門学会 外科系学会、COVID-19患者・疑い例の手術で提言 医療従事者を感染から守ることも最優先事項の1つ 日本外科学会をはじめとする外科系学会9学会と日本医学会連合は4月1日、新型コロナウイルス陽性および疑い患者に対する外科手術で、外科医が注意すべき点を提言にまとめ発表しました。COVID-19まん延の中でも十分な外科医療を継続的に提供するには、医療従事者の感染リスクを過小評価してはならない… 2020/04/03 外科
続報◎国立がん研究センター中央病院 新たに看護師1人、医師1人が新型コロナ陽性 看護師2人に新型コロナウイルス陽性が確認された国立がん研究センター中央病院は3月31日、2人と接触歴のあった看護師1人と医師1人に陽性が確認されたと発表しました。発表時点で患者からの陽性者は出ていません。… 2020/04/01 感染症
トピック◎新型コロナウイルス感染症・院内感染 永寿総合病院のクラスター、陽性者100人に迫る 永寿総合病院(東京都台東区)で3月29日、新たに入院患者1人と既に自宅待機となっていた職員26人の計27人が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染していたことが判明しました。3月23日以降、同病院で確認された陽性者は95人となりました。… 2020/03/30 感染症
学会トピック◎日本臨床倫理学会 上級臨床倫理認定士と登録制度をスタート 地域の倫理問題解決の拠点づくりを展開 日本臨床倫理学会は2020年度から、上級臨床倫理認定士制度と臨床倫理に取り組む医療機関・地域の登録制度を本格化させます。医療現場に求められる倫理コンサルテーションチームの機能向上を図るとともに、地域での様々な臨床倫理問題の解決に寄与することが目的です。… 2020/03/30 医の倫理
トピック◎国立がん研究センター中央病院 看護師2人感染、味覚嗅覚障害で耳鼻咽喉科受診 発熱や呼吸器症状の症状なく自宅で療養中 国立がん研究センター中央病院は3月28日、同一病棟に務める看護師2人が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染したと発表しました。2人とも味覚嗅覚障害がみられたため、都内の耳鼻咽喉科を受診し、経過観察となっていた。本人からの申出によりPCR検査を行ったところ感染が確認されました。… 2020/03/29 感染症
トピック◎新型コロナウイルス感染症・東京都の状況 一斉休校要請3週間、都の発症者は134人と急増 政府が小中高などの一斉休校を要請してから3週間がたちました。要請の前後3週間で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発症者数はどう変わったのか――。昨日、外出自粛要請を行った東京都に焦点を当てて振り返ったところ、要請前3週間の発症者は38人だったのに対して、要請後3週間の発症者は1… 2020/03/26 感染症
ケースリポート◎かかりつけ医が今、できることは? 普通の「風邪」に紛れ込む新型コロナへの対応 動線確保、有症状への胸部X線検査から院内環境の消毒まで 普通の風邪で受診する患者の中に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が紛れ込んでいる可能性がある。感染から患者や職員を守りながら、いかにしてかかりつけ医機能を維持すべきなのか。COVID-19まん延期に向けた取り組みを追った。… 2020/03/25 感染症
トピック◎新型コロナウイルス感染症・二次被害 ばい菌扱い、タクシー乗車拒否、家族が出勤停止を言われ… 北播磨総合医療センター、誹謗中傷に抗議の声明発表 兵庫県の北播磨総合医療センターは3月22日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関連して、職員や来院患者が誹謗中傷を受け、風評被害の実害も出ていることに抗議する声明を発表した。 2020/03/25 感染症
トピック◎新型コロナウイルス感染症・国の対応 相談・受診の目安、「2条件がそろう」は間違い 厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部は3月22日、各都道府県に対し、新型コロナウイルス感染症の相談・受診の目安として示した「風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く」と「強いだるさや息苦しさがある」の2条件は、どちらか一方が該当する場合であることを改めて周知した。… 2020/03/24 感染症
トピック◎新型コロナウイルス感染症・287例の特徴 主な症状は発熱66%、咳63%、肺炎62% 死亡1%、退院は40%、平均入院期間は14日 国立感染症研究所は3月17日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の確定症例287例の集計結果を公表。3月9日時点での主な症状は発熱66%、咳63%、肺炎62%であり、転帰は死亡が1%、退院が40%で、平均入院期間は14日などの特徴を明らかにしました。… 2020/03/19 感染症
トピック◎東大教授の井上氏らがCOVID-19治療薬の候補を同定 ナファモスタットに新型コロナウイルス感染阻止の可能性 東京大学医科学研究所教授の井上純一郎氏らは3月18日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染を効率的に阻害する可能性がある薬剤として、ナファモスタット(商品名フサン)を同定したと発表した。 2020/03/19 感染症
トピック◎新型コロナウイルス感染症・北海道の状況 緊急宣言2週間、発症者は85人から49人に減少 道民の理解と協力のもとで一定の効果 北海道知事が緊急事態宣言を発表してから2週間。この宣言前後の2週間に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を発症した人を発症日ベースで調べたところ、宣言前2週間が85人だったのに対し、宣言後の2週間は49人と減少していることが明らかになった。外出控えの要請に始まった北海道の感染拡大防… 2020/03/17 感染症
学会トピック◎第20回日本病院総合診療医学会学術総会 女性医師のキャリア阻むGlass ceilingの実態 この40年で女性医師は格段に増加しているにもかかわらず、医学部の要職に就く女性の割合は依然として低く、女性医師のキャリア形成を阻む壁(Glass ceiling)は厚いままであることが報告されました。第20回日本病院総合診療医学会学術総会(2月21~22日、福岡)で、島根大学医学部卒後臨床研修セ… 2020/03/13 医師のキャリア
トピック◎新型コロナウイルス感染症 WHO、「COVID-19はパンデミック」の認識表明 WHOのテドロス事務局長は3月11日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)がパンデミック(世界的な大流行)に至っているとの認識を示し、各国に対し対策強化を求めました。WHOがパンデミックとしたのは、2009年の新型インフルエンザ(現在のA/H1N1pdm2009)以来となります。… 2020/03/12 感染症
学会トピック◎第20回日本病院総合診療医学会学術総会 国公立 vs. 私立、女性管理職の割合が高いのは? 国公立大学医学部では女性医師の支援策が展開されているものの、私立大学医学部と比べて、女性管理職の割合が有意に低いことが報告されました。第20回日本病院総合診療医学会学術総会(2月21~22日、福岡)で、島根大学医学部卒後臨床研修センターの和足孝之氏らのグループが発表しました。… 2020/03/12 医師のキャリア
NEWS◎日本病院総合診療医学会 病院総合診療専門医の研修プログラム案を公表 専門医に求められる知識や技能を10項目に集約 日本病院総合診療医学会の病院総合診療専門医研修プログラムワーキング委員会は3月10日までに、病院総合診療専門医について研修プログラム案をまとめた。パブリックコメントの手続きを経て、9月までには正式に決定し、専攻医の募集を始める予定。総合診療医を目指す若手医師に対して、明確な羅針… 2020/03/11 事件・話題
トピック◎新型コロナウイルス感染症・北海道の状況 緊急事態宣言1週間、発症者は14人に減少 北海道知事が緊急事態宣言を発表した前後の1週間で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を発症した人は、宣言前1週間が29人だったのに対し、宣言後の1週間が14人と減少したことが明らかになった。 2020/03/10 感染症
トピック◎新型コロナウイルス感染症・診断技術 横市大、患者血清から抗ウイルス抗体検出に成功 横浜市立大学は3月9日、同大学術院教授の梁明秀氏らの研究グループが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の血清中に含まれる抗ウイルス抗体の検出に成功したと発表した。ELISA法やイムノクロマト法を用いる新たな検出法の開発につながるもので、「COVID-19発症後7~10日程度経過した肺炎… 2020/03/10 感染症
トピック◎新型コロナウイルス感染症・愛知県の状況 愛知、2つのクラスターと接点ない患者が出現 愛知県の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が新たな局面を迎えている。推定感染地がハワイの患者を発端に発生したクラスターは2つに発展していたが、2月29日にこれらのクラスターと接点のない患者が発生。3月4日までに、4人の接点不明例が確認されており、地域的な広がりが疑われる事態となっ… 2020/03/05 感染症
トピック◎新型コロナウイルス感染症・医療の対応 個人防護具、曝露リスクに応じた就業制限も解説 環境感染学会が医療機関の対応ガイド更新 日本環境感染学会は3月2日、『医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応ガイド(第2版)』を公開した。2月12日に第1版を発表。この間、医療現場からの要望を踏まえ、個人防護具や医療従事者の曝露リスクに応じた就業制限も記載した。… 2020/03/05 感染症
トピック◎新型コロナウイルス感染症・世界の状況 新規患者、イタリア、韓国、イランで増加中 中国本土は2カ月たった今も125人と高水準 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、感染の中心だった中国から世界へと広がりつつある。中国本土の新規患者は減少傾向にあるものの、発生から2カ月たった今も100人を超える水準にあり、収束は見えていない。一方、中国以外では、イタリア、韓国、イランの急増が目立っている。… 2020/03/04 感染症
トピック◎新型コロナウイルス感染症 「検査をさせないようにしている」は事実誤認 感染研、事実と異なる内容の記事が散見と異例の声明 国立感染症研究所は3月1日、新型コロナウイルス感染症のPCR検査への感染研の対応について、一部に事実と異なる内容の報道があるとし、事実誤認を正す異例の声明を発表した。 2020/03/03 感染症
トピック◎新型コロナウイルス感染症・日本の状況 北海道の新型コロナ発症者、2月18日にピーク クラスターも発生、対応に追われる道知事は緊急事態宣言 連日、新型コロナウイルス感染症の患者が確認されている北海道で、2月18日に発症者のピークが存在することが分かった。クラスターの発生も見られる中、北海道知事は2月28日に緊急事態宣言を発表するなど対応に追われている。… 2020/03/02 感染症
トピック◎新型コロナウイルス感染症・世界の状況 WHO、世界的リスクを「Very High」に引き上げ 19カ国・地域は地域内での感染例が発生 WHOは2月29日未明の会見で、新型コロナウイルス感染症のリスク評価を発表。世界的なリスクを、これまでの「High」から「Very High」に引き上げた。中国本土以外の新規患者が1000人を超え、感染者の確認が54カ国・地域に広がるなど、世界的な感染拡大が危惧される事態に直面していることから、各国… 2020/02/29 感染症
トピック◎新型コロナウイルス感染症・世界の状況 新型コロナ患者、全世界で8万人超、中国が97% 韓国、イタリアで増加、感染地域は34カ国・地域に 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の累計患者数が、2月24日時点で全世界で8万人を超えた。中国以外では、韓国とイタリアで急増している。 2020/02/26 感染症
解説◎新型コロナウイルス感染症・国内対策 新型コロナ対策、診療継続に10のアクションを 新型コロナウイルス感染症の国内蔓延期へ向けて、一般の医療機関は今、どのような準備をしておくべきなのだろうか――。その答えを探るきっかけを提示するため、2009年に『新型インフルエンザまん延期の診療継続計画作り』をまとめた研究チーム(主任研究者:東北大学教授の押谷仁氏)が2月25日、… 2020/02/26 感染症
トピック◎新型コロナウイルス感染症の二次被害 災害医学会、「偏見や先入観に基づく批判」に強く抗議 チャーター便やクルーズ船で感染対策に従事した医療者に不当な批判 日本災害医学会は2月22日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の対策に携わった医療者が不当な批判にさらされているとし、これに強く抗議する声明を発表した。 2020/02/24 感染症
トピック◎新型コロナウイルス感染症・日本の現状 小児例相次ぐ、北海道で小学生の兄弟、埼玉では未就学児 日本の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で2月21日、子どもの患者の報告が相次いだ。北海道では小学生2人が、埼玉県では未就学児1人が、それぞれ確認された。2月18日には、和歌山県で濃厚接触者から、10歳代の無症状例が確認されている。… 2020/02/22 感染症
トレンド◎新型コロナウイルス感染症・世界の現状 中国本土以外で患者が1000人超、致死率は0.4% 日本のクルーズ船の集団感染が542人と突出 中国本土以外の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者は、2月18日時点で1000人を超えた。最も多いのは、日本のクルーズ船の集団感染で542人と突出していた。クルーズ船集団感染例を除く国内感染例は、日本が73人とシンガポールの81人に次いで多くなっている。… 2020/02/21 感染症
トレンド◎新型コロナウイルス感染症・中国本土の現状 患者7万4185人、死亡2004人、致死率は2.7% 武漢市の新規患者、1600人前後で推移、減少傾向は見えず 中国本土(省・市・自治区)の新型コロナウイルス感染症の累計患者数は、2月18日時点で、臨床診断例を含め7万2436人となった。死亡例は2004人で、致死率は2.7%と上昇した。重症の割合は、16%前後で推移している。… 2020/02/19 感染症
トレンド◎新型コロナウイルス感染症・日本の現状 「新たな段階」示唆する患者の報告続く 感染経路が不明、全国で少なくとも11例 日本の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が新たなフェーズに入ったことを示す症例報告が続いている。中国の流行地との接点が確認できず、感染経路が明らかでない患者は、2月13日に4例の報告があって以降、14日から17日かけて東京都で4例、愛知県、北海道、和歌山県から1例ずつの計11例に上っ… 2020/02/18 感染症
トピック◎新型コロナウイルス感染症・日本の現状 流行地と接点のない患者が相次ぐ事態に 2月13日は、日本での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が新たなフェーズに入ったことを示す出来事が重なった。神奈川県、東京都、和歌山県、千葉県で、それぞれ1例、計4例の国内感染例が確認された。神奈川県の1人は国内初となる死亡例だった。いずれも中国の感染地域との直接的な接点は明ら… 2020/02/15 感染症
トピック◎新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 環境感染学会が医療機関の対応ガイド公開 一般の医療機関でも感染例や疑い例の受診を考慮せざるを得ない段階 日本環境感染学会は2月12日、同学会のウェブサイトで『医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応ガイド(第1版)』を発表した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が日本国内で拡大した場合に備え、一般の医療機関が取るべき対応をまとめたもの。… 2020/02/14 感染症
速報◎新型コロナウイルス感染症 新型コロナ、届出患者13人、うち東京都が10人 都の10人の推定感染地は全員が中国 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、2月1日から届出が必要な指定感染症となった。各都道府県がまとめている感染症週報によると、2月9日までの1週間(第6週)に届出があったCOVID-19患者は、全国で13人だった。… 2020/02/14 感染症
速報◎新型コロナウイルス感染症 和歌山県で50歳代の医師が感染、渡航歴なし 和歌山県は2月13日、県内で新型コロナウイルス感染症の患者が確認されたと発表した。患者は、50歳代の男性医師だった。 2020/02/14 感染症
トピック◎新型コロナウイルス感染症 病名はCOVID-19、ウイルス名はSARS-CoV-2 WHOは2月11日、新型コロナウイルス感染症の正式名称を「COVID-19」とすると発表した。コロナウイルス感染症と感染者が報告された2019年を組み合わせたもの。 2020/02/13 感染症
解説◎中国武漢発の新型コロナウイルス感染症 日本の確定患者、孤発例26人、集団感染で135人 日本における新型コロナウイルス(nCoV)感染症の確定患者数は、2月10日時点で、クルーズ船の集団感染で135人、チャーター機関連で10人、それ以外の日本国内例は16人となった。この3つの舞台のそれぞれの現状をまとめた。… 2020/02/12 感染症
トピック◎新型コロナウイルス感染症対策で緊急提言 2020会議が「STOP感染症・7つの約束」を提案 レジリエンスジャパン推進協議会(会長・三井住友海上火災顧問の江頭敏明氏)のSTOP感染症2020戦略会議は2月10日、「新型コロナウイルス感染症対策にかかる緊急提言」を発表。「正しく恐れる」「感染症対策用品も備蓄を」など、国民一人ひとりが実行すべき「7つの約束」を提案した。… 2020/02/12 感染症
ニュース◎中国武漢発の新型コロナウイルス感染症 医療機関、保健所向けの感染管理の指針を提示 国立感染症研究所、国立国際医療研究センター 国立感染症研究所と国立国際医療研究センターは2月10日、新型コロナウイルス(nCoV)感染症に対する感染管理の指針を発表した。医療機関や保健所向けに作成したもの。 2020/02/10 感染症
トレンド◎中国武漢発の新型コロナウイルス感染症 患者4万人に迫る、重症例16.6%、致死率は2.2% 新規患者数、武漢市以外の地域は減少傾向に 中国の新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染患者は2月8日、3万7198人と4万人に迫った。重症例の割合は16.6%、致死率は2.2%だった。一方、新規患者数は、武漢市以外の地域で減少傾向が見えつつある。 2020/02/10 感染症
トピック◎中国武漢発の新型コロナウイルス感染症 日本で治療した新型コロナ感染患者3例の臨床像 治療現場の感覚では「長引く感冒というイメージ」 国立国際医療研究センターの治療チームは2月5日、日本での新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染症例について、その臨床経過の詳細を日本感染症学会のウェブサイトで発表した。治療チームの医師は、治療現場の感覚として2019-nCoVの病像を「長引く感冒というイメージ」と語っている。… 2020/02/08 感染症
トレンド◎中国武漢発の新型コロナウイルス感染症 新規患者が減少、重症例13.8%、致死率2.0% 中国の発表によると、新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染患者は2月5日時点で、累計2万8018人と3万人に迫った。一方で、新規患者数は3694人と前日より193人減少し、1月28日以来2度目の減少となった。 2020/02/07 感染症
トレンド◎中国武漢発の新型コロナウイルス感染症 患者2万人超、重症例13.6%、致死率は2.1% 中国の新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染症の患者は増加の一途にあり、2月3日時点の累計患者数は2万438人となった。その一方で、重症例の割合は低下傾向にあり、同時点で13.6%だった。致死率は2.1%で推移している。… 2020/02/05 感染症
トピック◎NEJM誌に発表されたドイツの集団感染例 新型肺炎の検証、潜伏期間中に伝播した可能性 発症前の3日間に接触した人から感染者 NEJM誌に注視すべき症例報告が発表された。新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染症で、発端患者の潜伏期間中に伝播した可能性のある症例が報告された。発症前3日間という短期間に接触した人から感染者が出たもので、ドイツの研究チームが1月30日付のNEJM誌に発表した。… 2020/02/04 感染症
トレンド◎中国武漢の新型コロナウイルス感染症 重症例は20%以下に、死亡例は3%台で推移 新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染は、1月30日時点で累計患者数が9692人に拡大した。その一方で、重症度に目を向けると、重体を含む重症例は平均26%程度、死亡例は平均4.3%前後で推移。1月30日時点では、それぞれ19.9%と3.5%だった。… 2020/02/01 感染症
解説◎中国武漢の新型コロナウイルス感染症 日本の新型ウイルス感染症例から見えてくるもの 1例が疑い例の定義に該当せず、濃厚接触者からも患者 日本国内で確認された新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染症の患者は、中国の武漢からチャーター便で帰国した人を除くと、1月29日21時時点で8人となった。その初期症状と臨床経過、接触歴などを振り返えると、幾つかの特徴が見えてきた。… 2020/01/30 感染症
インタビュー◎横浜市立大学大学院医学研究科の倉澤健太郎氏に聞く 医師の働き方改革のための「トリセツ」とは 昨年11月の第14回医療の質・安全学会で、横浜市立大学大学院医学研究科の倉澤健太郎氏は、産婦人科を舞台とする医師の働き方改革の進捗状況を報告した。2019年7月から取り組んできた改革で、時間外手当の支給実績が17%減少する一方、病院の業績は悪化することなく推移しているという。倉澤氏が「… 2020/01/30 医師のキャリア
トレンド◎中国武漢の新型コロナウイルス感染症 武漢市の新規患者、1日に892人と爆発的に増加 既にヒトからヒトへの感染が継続するフェーズに入ったか 新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染症について、1月28日、中国湖北省の衛生健康委員会から衝撃的な数字が発表された。1月27日の新規患者数が武漢市だけで892人となり、前日の80人から10倍以上に増加した。この爆発的な新規患者の増加は、地域でヒトからヒトへの感染が継続している結果とも考え… 2020/01/29 感染症
ニュース◎中国武漢発の新型コロナウイルス感染症 政府、2019-nCoV感染症を指定感染症に指定 武漢在住の邦人帰国にチャーター機派遣も準備 政府は1月28日、新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染症を感染症法上の「指定感染症」と検疫法上の「検疫感染症」に指定する政令を閣議決定した。これにより、2019-nCoV感染症の国内まん延を阻止するために、強制入院や就業制限、さらには入国者への検査指示などが可能となる。施行は2月7日。… 2020/01/28 感染症
解説◎中国武漢発の新型コロナウイルス感染症 新型肺炎入院患者の調査が明らかにしたこと 発症時の症状、発熱が98%、咳が76%、筋肉痛または疲労も44% 新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染症の臨床的な特徴が明らかになってきた。中国武漢市の調査チームが、1月2日までに入院した患者で2019-nCoV感染と確認された41人を調べた結果、発症時の症状は発熱が98%、咳が76%、筋肉痛または疲労が44%に認めた。… 2020/01/28 感染症
解説◎中国武漢発の新型コロナウイルス感染症 曝露歴に変化、武漢・湖北省と接点ない患者出現 曝露歴の対象地域を「武漢から中国全土」に広げるときか 新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染症で、患者の曝露歴に変化が出始めている。北京市の発表によると、1月25日17時時点で確認された5人の患者のうち、3人は湖北省との接点があったが、2人には接点がなかった。現在の日本の疑い例の定義では「武漢市」との接点が基準の1つとなっているが、見直し… 2020/01/27 感染症
続報◎中国武漢発の新型コロナウイルス感染症 患者総数は2000人超える、死亡は56人に 感染者の報告は30省・市・自治区と中国本土のほぼ全域で 新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染症の患者総数は、中国の発表によると1月25日24時点で2008人に増加した。患者が確認された地域も拡大し、中国本土では30省・市・自治区とほぼ全域に広がった。海外からの報告も相次いでおり、同時点で13カ国・地域に増加した。… 2020/01/27 感染症
続報◎中国武漢発の新型コロナウイルス感染症 確定患者は844人に、重症177人、死亡は25人 感染地域は29省・市に広がる、医学的観察下は8420人 中国武漢市を中心に確認が相次いでいる新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染症の患者は1月23日24時点で844人と、前日から264人増加した。1月20日24時時点の295人から3倍近くに増えており、患者数の増加は加速している。… 2020/01/24 感染症
解説◎中国武漢発の新型コロナウイルス感染症 新型肺炎に対する医療機関の対応指針が再改訂 国立感染症研究所と国立国際医療研究センターは1月21日、昨年末から中国武漢市で多発し、日本でも1例が確認された新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染症に対する医療機関の対応と院内感染対策の指針を改訂した。改訂は今回で3回目。… 2020/01/24 感染症
ニュース◎中国武漢発の新型コロナウイルス関連肺炎 感染対策の焦点は「まだ武漢にある」 確認患者は440人、9人が死亡も、患者の90%が武漢に集中 中国国家衛生健康委員会は1月22日、記者会見(写真1)を行い、昨年末から湖北省武漢市を中心に患者の報告が相次いでいる新型コロナウイルス(2019-nCoV)関連肺炎の現状を説明した。 2020/01/23 感染症
続報◎中国武漢発の新型コロナウイルス関連肺炎 新型肺炎、医療スタッフ15人が感染、1人重症 中国の武漢市保健委員会は1月21日、武漢市内で新型コロナウイルス(2019-nCoV)に感染した医療スタッフ15人が確認されたと発表した。疑い例も1人いる。16人のうち1人は重症で、他の患者は状態が安定しているという。一連の新型コロナウイルス関連肺炎で、医療スタッフの感染が確認されたのは初め… 2020/01/21 感染症
続報◎中国武漢発の新型コロナウイルス関連肺炎 2019-nCoV肺炎への医療機関の対応指針が改訂 国内患者の確認を受け、疑い例の定義と曝露歴を有する患者の診察対応を更新 国立感染症研究所と国立国際医療研究センターは1月17日、新型コロナウイルス(2019-nCoV)関連肺炎に対する医療機関の対応と院内感染対策指針を改訂した。日本でも患者が確認されたのを受けたもので、疑い例の定義を更新し、暴露歴のある患者を診察する場合の対応も見直した。改訂は今回で2回目と… 2020/01/18 感染症
続報◎国立感染症研究所と国立国際医療研究センターが更新 新型コロナウイルス肺炎への医療機関の対応指針 国立感染症研究所感染症疫学センターと国立国際医療研究センター国際感染症センターは1月15日、昨年末に中国武漢市で多発し、日本でも1例が確認された新型コロナウイルス(2019-nCoV)肺炎に対する医療機関の対応と院内感染対策指針を更新した。… 2020/01/16 感染症
続報◎中国武漢発の新型コロナウイルス関連肺炎 日本初の症例、詳細不明の肺炎患者と濃厚接触か 厚生労働省は1月16日、新型コロナウイルス(2019-nCoV)関連肺炎の患者が国内で初めて確認されたと発表した。患者は神奈川県居住の30歳代男性で、中国武漢市の滞在歴があった。本人の申告では武漢市の市場(華南海鮮城)には立ち寄っておらず、中国において詳細不明の肺炎患者との濃厚接触の可能… 2020/01/16 感染症
続報◎中国武漢の原因不明肺炎 新型コロナウイルス感染者は41人、1人が死亡 昨年末に中国武漢で多発した原因不明の肺炎で、初めての死者が確認された。武漢市保健委員会の発表によると、1月10日24時時点で、新型コロナウイルスによる肺炎と診断された患者は41人だった(表1)。うち7人は重症で、1人が死亡した。残りの患者は症状が安定しており、2人が退院している。濃厚接… 2020/01/11 感染症
国立感染症研究所と国立国際医療研究センターが発表 原因不明肺炎への医療機関の対応を提示 国立感染症研究所感染症疫学センターと国立国際医療研究センター国際感染症センターは1月10日、昨年末に中国武漢市で多発した原因不明の肺炎に対する国内対応と院内感染対策を発表した。 2020/01/10 感染症
中国武漢で原因不明の肺炎多発、患者は59人に 発熱が主、少数に呼吸困難、胸部レントゲンで両肺に浸潤性病変 年末に中国湖北省武漢市で原因不明の肺炎が多発し、武漢市保健委員会の発表によると1月5日8時時点で患者は59人に上っています。うち7人は重症で、他の患者は状態が安定しています。原因は不明ですが、予備調査ではインフルエンザ、鳥インフルエンザ、アデノウイルス、重症急性呼吸器症候群(SARS)… 2020/01/07 感染症
ニュース追跡◎タウ凝集と脳の萎縮を加速する「CAPON」 アルツハイマー病治療に新たな標的が浮上 今年11月に開催された日本認知症学会で、ひときわ注目を集めたセッションがある。シンポジウム「タウオパシーの成因と病態」がそれだ。中でも参加者の関心が高かったのが、理化学研究所脳神経科学研究センター神経老化制御研究チームの橋本翔子氏らの発表だった。… 2019/12/24 精神・神経
インフルエンザ、全国的に注意報レベル超える 33都道府県が注意報レベル、山口県は警報レベルに インフルエンザ流行が拡大し、全国的に注意報レベルに突入しました。この時期に注意報レベルを超えるのは、新型インフルエンザが猛威を振るった2009/2010シーズン以来です。 2019/12/20 感染症
インフルエンザ、年末年始にかけて大流行か 休日診療所や救急外来に患者が殺到する事態への備えを 年末年始にかけて、インフルエンザが大流行するリスクが高まっています。各都道府県がまとめているインフルエンザ定点当たり報告数(速報値)によると、12月8日まで1週間(第49週)に全国の定点医療機関を受診した患者数は4万7200人となり、定点当たりで9.52人と急増。今後4週間以内に大きな流行が… 2019/12/13 感染症
シリーズ◎今冬のインフルエンザで気掛かりなこと(8) H3N2亜型にはワクチンが効かない? 立ちはだかる抗原性ミスマッチの壁 今冬のインフルエンザで気掛かりなことの中で、インフルエンザワクチンに付きまとう懸念も払拭できない。効果に悪影響を及ぼす「抗原性ミスマッチ」のリスクが存在するからだ。 2019/12/09 感染症
医師3636人に聞く◎今冬のインフルエンザ治療方針 主に使う抗インフル薬、オセルタミビルが首位 ゾフルーザは8.2%で4位、耐性問題への対応が浸透か 今冬のインフルエンザ治療において、主として使う抗インフルエンザ薬は、オセルタミビル(商品名タミフルほか)が53.3%で第1位でした。小児への積極的使用が非推奨となったゾフルーザ(一般名バロキサビル マルボキシル)は8.2%で、4位にとどまりました。… 2019/12/05 感染症
あなたも「研修医日本一」に挑戦しよう レジ王・予選エントリーは12月5日が最終日です 研修医日本一を競う、第3回レジデントチャンピオンシップ(愛称:レジ王)の予選(12月6~8日)が近づいてきました。「自らの力を試し、新たな学びを得られる機会を全国の研修医に提供したい」──。実行委員長を務める群星沖縄臨床研修センター長の徳田安春先生は、大会の狙いをこう話しています。… 2019/12/04 医師のキャリア
学会トピック◎第14回医療の質・安全学会学術集会 ビタミンB1非含有栄養食品の長期摂取に脚気衝心リスク 「ビタミンB1を含んでいないことの危険性」の明記を ビタミンB1を含まない栄養補助食品を長期にわたって摂取していた高齢患者で、死亡リスクの高い「脚気衝心」を発症した症例が報告されました。 2019/12/03 循環器
北海道が注意報レベル、全国定点当たり3.11人に インフルエンザ患者、全国定点で1万5000人超 院内でのワクチン接種者とインフルエンザ患者の接触を避ける工夫を インフルエンザ患者数が急増している。全国の都道府県がまとめているインフルエンザ定点当たり報告数(速報値)によると、11月24日までの1週間(第47週)に、全国の約5000の定点医療機関を受診した患者数は1万5390人となった。流行が早いため、同じ医療機関でインフルエンザワクチンの接種希望者と… 2019/11/29 感染症
初代チャンピオンメンバー、横田雄也氏を送り出した角南和治先生のメッセージ 指導医は若手の「やりたい」を応援してほしい 参加を迷っているあなたに「チャレンジすることがとても大切」と横田先生 初代チャンピオンのメンバーだった横田雄也先生(現在、岡山大学病院総合内科・総合診療科)と指導医だった岡山協立病院副院長の角南和治先生にお会いしました。横田先生は、レジ王への参加を迷っているあたなに「チャレンジすることがとても大切」とエールを送り、角南先生は、全国の指導医の立場… 2019/11/20 医師のキャリア
シリーズ◎今冬のインフルエンザで気掛かりなこと(7) ゾフルーザ、小児への積極投与を推奨しない理由 日本小児科学会予防接種・感染症対策委員会委員長の岡田賢司氏に聞く ゾフルーザを小児患者に広く使用するにあたって、現時点で懸案事項が2つある――。日本小児科学会の予防接種・感染症対策委員会は、10月に公表した「2019/2020シーズンのインフルエンザ治療指針」の中でこう言及しました。同委員会の委員長を務める福岡歯科大学医科歯科総合病院予防接種センター長… 2019/11/11 感染症
ニュース◎インフルエンザ流行期入り、15都道県に拡大 今冬のインフルエンザ、異常な立ち上がり続く 異常な立ち上がりを見せている今冬のインフルエンザは、今週中にも全国的に流行期入りしそうです。 2019/11/08 感染症
ニュース◎今回の風疹流行では全国で4例目 東京都で2例目の先天性風疹症候群を確認 推定感染地は国内、母親の妊娠中の罹患歴はあり 東京都のWEB感染症発生動向調査によると、第44週(~11月3日)に、都内で今年2例目となる先天性風疹症候群の症例が確認されました。 2019/11/07 感染症
シリーズ◎今冬のインフルエンザで気掛かりなこと(5) 要注意!A/H1N1pdm09ウイルスに変化の兆し 新型インフルエンザが発生した2009年から、今年で10年目となります。パンデミックを引き起こしたA/H1N1pdm2009ウイルスはこの間、少しずつだが着実に変化を遂げてきたようです。 2019/10/21 感染症
学会トピック◎第68回日本感染症学会東日本地方会学術集会 ゾフルーザ、小児は「慎重投与」、学会が提言へ 低感受性株の出現頻度が高いことを考慮 抗インフルエンザ薬の使用について提言案を検討していた日本感染症学会インフルエンザ委員会は、小児へのゾフルーザの使用について「低感受性株の出現頻度が高いことを考慮し、慎重に投与を検討する」との結論に至りました。… 2019/10/17 感染症
シリーズ◎今冬のインフルエンザで気掛かりなこと(4) ゾフルーザ耐性変異株で初のヒト-ヒト感染例 米国CDCがEmerging Infectious Diseasesのオンライン版で速報 家族内のインフルエンザ感染例の解析から、ゾフルーザ耐性変異ウイルスのヒト-ヒト感染例が初めて確認されました。調査に当たった国立感染症研究所の高下恵美氏らは、この事実を米CDCの雑誌Emerging Infectious Diseasesに投稿。米CDCは8月、掲載前の論文としてオンライン版で速報しました。… 2019/10/15 感染症
学会トピック◎第47回日本救急医学会総会・学術集会 ERでの暴力患者、医療者の対応には限界が ERで暴力を振るう患者に対して、医療者はどこまで我慢すべきなのか――。公立陶生病院救命救急センター(愛知県瀬戸市)の市原利彦氏らは、現行犯逮捕となった症例について、第47回日本救急医学会総会・学術集会(10月2~4日、東京都)に報告。ERがこうした暴力患者を受け入れるのには限界があると… 2019/10/08 救急医療・集中治療
学会トピック◎第47回日本救急医学会総会・学術集会 心肺停止で救急搬入、事前のDNAR確認は16.2% 心肺停止で救急外来に搬入される高齢患者のうち、事前のDNAR(心肺蘇生を希望しない意思)の提示が確認された割合は16.2%に過ぎないことが報告されました。 2019/10/07 救急医療・集中治療
学会トピック◎第47回日本救急医学会総会・学術集会 タミフルとゾフルーザ、二次性肺炎が多いのは タミフル治療群とゾフルーザ治療群でインフルエンザ関連肺炎の罹患率を比較したところ、後者が有意に高率だった。 2019/10/04 感染症
シリーズ◎今冬のインフルエンザで気掛かりなこと(2) ゾフルーザ処方で症状が長引いた小児例の実際 今冬のインフルエンザ治療でゾフルーザを第一選択薬としない理由 日経メディカルの調査によると、前シーズンにゾフルーザ処方医師の12%が症状遷延例を経験していました。神奈川県横浜市のさいとう小児科院長の齋藤綾子氏も経験者の一人。診察した症状遷延例で薬剤耐性マーカーが検出されたことから、齋藤氏は今冬のインフルエンザ治療ではゾフルーザを第一選択薬… 2019/10/01 感染症
学会トピック◎第19回日本病院総合診療医学会学術総会 日常的に10例中1例で診断エラー発生の可能性 医師の自己省察によると日常的に10例中1例に診断エラーが発生している可能性があり、認知バイアスが診断エラーを生み出す最大の因子であることが分かった。 2019/09/20 医療の質
沖縄県が定点50超、長崎、大分、佐賀など6県も流行期入り 今季のインフルエンザ、異常な立ち上がりに 今シーズンのインフルエンザは、異常な立ち上がりを見せています。9月15日までの1週間(第37週)に全国の定点医療機関を受診した患者数は5738人で定点当たり1.17人となり、流行の目安とされる「1人」を超えました。… 2019/09/20 感染症
学会トピック◎第19回日本病院総合診療医学会学術総会 診断困難例の陰にベンゾジアゼピン系薬のリスク 原因不明の疼痛や感覚異常を訴える未診断症例の検討から、短時間作用型ベンゾジアゼピン系薬のリスクの存在が浮かび上がりました。 2019/09/19 医療の質
学会トピック◎第19回日本病院総合診療医学会学術総会 日本の医療訴訟、診断エラーが原因は39.3% 日本の医療訴訟において、診断エラーが原因となった事例は39.3%と高く、欧米の先行研究の結果と同程度であることが分かった。1800件もの判決を基にした調査で明らかになったもので、島根大学医学部医学科5年の大槻和也氏 (指導教官・島根大学医学部附属病院卒後臨床研修センターの和足孝之氏) ら… 2019/09/18 医療安全
シリーズ◎今冬のインフルエンザで気掛かりなこと(1) ゾフルーザ低感受性、小児例で症状が長引く傾向 解熱までの時間は同程度だが、ウイルス排泄期間は有意に長く ゾフルーザ低感受性ウイルス(以下変異ウイルス)が検出された群では、検出されなかった群に比べて臨床症状が長引く傾向が見られ、ウイルスの排泄期間が有意に長かった――。 2019/09/17 感染症
シリーズ◎医師の「働き方改革」 医療崩壊を盾に勤務医を犠牲にするのか 過労自死した研修医の父で開業医の山田明氏が訴えること 埼玉県で開業する山田明氏は「医療崩壊を盾に勤務医を犠牲にしてはならない」とし、「医師にも一般労働者と同じような規制を」と訴える。山田氏は2006年に、大学病院の研修医だった娘(当時26歳)を過労自死で亡くしていた。… 2019/09/13 医療安全
2018/19シーズン・インフルエンザ治療レビュー調査(その2) ゾフルーザ処方医師の12%が症状遷延を経験 「小児への使用は避けるべき」は63.8%が支持 昨シーズン、ゾフルーザを処方した医師1580人のうち12.0%が,発熱などの症状が遷延した症例を経験していました。 2019/09/03 感染症
2018/19シーズン・インフルエンザ治療レビュー調査(その1) 主に使った抗インフルエンザ薬の第1位は 本格的なデビューシーズンだったゾフルーザは3位 昨シーズン、医師が主に使用した抗インフルエンザ薬の第1位は、タミフル(49.4%)だった。2位はイナビル(22.8%)で、新薬であるゾフルーザは15.6%で3位に入った。 2019/09/02 感染症
トレンド◎⽇本の技術集積で進化する「ゲノムの外科治療」 ゲノム編集で遺伝性疾患の根治的治療が視野に 遺伝性疾患において、標的遺伝子を改変することで根治を目指す「ゲノム編集治療」が注目されている。この分野の第一人者である自治医科大学先端医療技術開発センター長の花園豊氏は、「早老症やハンチントン病だけでなく、筋ジストロフィーさえも根治的治療が実現できるかもしれない」とみる。その… 2019/08/20 先端医学
学会トピック◎第69回日本病院学会 改革には「医療縮小」か「勤務医増」しかない 32%の病院が「医師の労働環境は改善しない」 日本の病院の32%が、厚生労働省が進める「医師の働き方改革」では医師の労働環境は改善しないと回答。その理由で最も多かったのは「勤務医不足が解消されないから」だった。 2019/08/06 医師の職場環境
学会トピック◎第69回日本病院学会 当直翌日の業務後、初期研修医の注意機能は低下 肉体的にも精神的にも疲労度は有意に増加 初期研修医を対象に、当直翌日の業務後の疲労度を調べたところ、肉体的疲労度だけでなく精神的疲労度も有意に増加していた。また、ドライビングシミュレーターによる評価で注意機能の低下が認められ、診療や帰宅時の運転において安全上の問題を引き起こす可能性が示唆された。… 2019/08/02 医師のキャリア
インタビュー◎刑事告発された新潟市民病院院長の片柳憲雄氏に聞く 不起訴とはいえ「改革を緩めるわけにいかない」 残業上限「年960時間」は全職員の目標 違法な長時間労働が放置されているとの告発を受け、労働基準法違反の疑いで書類送検された新潟市民病院院長と新潟市および新潟前市長が、4月に不起訴処分となった。院長の片柳憲雄氏は「不起訴だからといって、働き方改革の手を緩めるわけにはいかない」とし、「残業上限『年960時間』の実現を目指… 2019/07/30 医療安全
ニュース◎コンゴ民主共和国のエボラ大流行で感染研がリスクアセスメント エボラ国内発生リスク、「高まってはいない」 厚労省、渡航者への注意喚起、疑い例への対応の再確認を求める コンゴ民主共和国で過去最悪の流行となっているエボラウイルス病(エボラ出血熱)について、国立感染症研究所は7月24日、現時点でのリスクアセスメントを発表しました。 2019/07/26 感染症
リポート◎医師の過労死認定裁判の真実 50代産婦人科医の過労自殺が問い掛けること 「医師不足の深刻さを証明した判決だ」 5月に医師の過労死をめぐる判決が相次いだ。産婦人科医の過労自殺を労災と認めた広島地裁判決と、33歳の若さで急死した心臓血管内科医に対する病院の責任を認めた長崎地裁判決だ。ここでは判決が確定した産婦人科医の事例を紹介する。… 2019/07/18 医師の職場環境
ニュース◎全国医師ユニオンが厚労相に要請 無給医、労基署による全大学病院の緊急点検を 全国医師ユニオン(植山直人代表)は7月16日までに、無給医に関する全大学病院の緊急点検と結果公表を求める要請文を根本匠厚生労働相あてに送付した。6月28日に発表された文部科学省の無給医調査では不十分と批判。無給医問題は労働基準法違反であり、司法警察権限を持つ労働基準監督署による緊急… 2019/07/17 事件・話題
この夏、忘れてはならない「デング熱」 蚊の季節、重症型デングと国内感染の脅威が迫る デング出血熱の報告が既に3例に 感染症の専門家が参加するメーリングリストで、気になる情報がもたらされた。インドネシアで、デング熱患者が急増しているという。同国は、日本の輸入感染例の推定感染地として、常に上位に名前が挙がる国の1つだ。日本は、これから蚊の季節を迎えるだけに、輸入感染例から蚊、そして健康な人へとい… 2019/07/10 感染症
学会トピック◎第64回日本透析医学会学術集会・総会 原因不明の突然死を防ぐための透析管理が重要 血液透析患者の死因、心血管疾患、感染症、悪性腫瘍の順に多く 日本の血液透析患者の10年間の死因を検討したところ、心血管疾患が36%、感染症が26%、悪性腫瘍が14%の順に多かった。死因別の内訳を見ると、心血管死では原因不明の突然死が最多だった。九州大学病態機能内科学の冷牟田浩人氏らが、第64回日本透析医学会学術集会・総会(6月28~30日、横浜市)で… 2019/07/03 腎・泌尿器
学会トピック◎第64回日本透析医学会学術集会・総会 透析を希望しない意思決定プロセスも提示へ 認知症患者の自己決定、保存療法の管理も検討 公立福生病院(東京都福生市)で透析を中止した女性が亡くなった事例を受け、「維持血液透析の開始と継続に関する意思決定プロセスについての提言」(2014年)を見直している日本透析医学会は6月28日、第64回日本透析医学会学術集会・総会(6月28~30日、横浜市)で、終末期でない患者が透析を希望… 2019/07/02 腎・泌尿器
特集◎福生病院の「透析拒否で死亡」報道が投げかけたもの《5》 透析見合わせ105例から見えてくる課題 非導入理由は併存疾患、認知症、急性増悪、超高齢 市立釧路総合病院(北海道釧路市)は2009年に、泌尿器科から分離した「腎臓外来」を設立。慢性腎臓病患者の腎代替療法の選択と管理を担ってきた。それ以降の7年間で新たに腎代替療法を選択した501例を解析したところ、2割を超える105例が透析を見合わせていた。その理由と患者背景から見えてくる課… 2019/06/26 腎・泌尿器
学会トピック◎第24回日本緩和医療学会学術大会 がん薬物療法中に自損事故、運転禁止で済まぬ事情も 鹿児島共済会南風病院の加藤博美氏らによると、がんの薬物療法中に自損事故を起こした事例をきっかけに、自院のがん患者の自動車運転の現状を調査した結果、直近の3年間で3件の自損事故が発生していたことが明らかになった。調査対象の全員が、通院などで自動車運転が必須だったことも判明。加藤氏… 2019/06/26 癌
学会トピック◎第24回日本緩和医療学会学術大会 緩和ケアの若手医師、69%に燃え尽き、30%に心理的苦痛 「研修の時間が確保されていない」などの時間因子で予測可能 緩和ケアを志す若手医師を対象に燃え尽き度や心理的苦痛の有無を調査した結果、69.4%に燃え尽きが見られ、30.1%に気分・不安障害が認められることが分かった。国立がん研究センター東病院緩和医療科の松本禎久氏らが、第24回日本緩和医療学会学術大会(6月21~22日、横浜市)で発表した。… 2019/06/24 癌
リポート◎研修開始3カ月後、1年目研修医の5人に1人が抑うつ状態 あなたは「6月危機」に陥った研修医を救えるか 研修医には「6月危機」が存在する。初期研修医の支援に携わるベテラン医師の多くが、6月になるとメンタル不調に陥る研修医が目立ってくると証言する。これを裏付けるデータもある。日本の研修医1236人を対象に行った研究では、1年目研修医の19.6%、実に5人に1人が研修開始3カ月後に抑うつ状態を呈… 2019/06/20 精神・神経
ニュース◎風疹流行続く、累計患者数は1700例を超える 大阪府でも先天性風疹症候群、全国で3例目 大阪府によると、第24週(6月10~16日)に、先天性風疹症候群の患者が1例報告された。大阪府では、2013年の風疹大流行時に、2014年までに計6例の報告があったが、2015年以降は発生が途絶えていた。昨年夏に首都圏を中心に広がった風疹の大流行下で確認された先天性風疹症候群は、全国で3例目となっ… 2019/06/19 感染症
学会トピック◎第10回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会 病院総合医に求められる能力、技能、資質とは 臨床、研究、教育、ソーシャルの4分野でコア・モジュール案を発表 アイデンティティ・クライシスに加え、その不要論まで議論されるようになっている病院総合診療医。この危機を打開するため、理想の病院総合診療医像を明確にした育成コア・モジュール案が、第10回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会の教育講演で発表された。… 2019/06/06 医師のキャリア
ニュース◎福生病院の透析終了例で日本透析医学会が声明 「患者の透析終了の意思が尊重されてよい事案」 緩和ケア体制、説明の記録、文書による同意取得には課題も 公立福生病院の透析終了例について調査を進めていた日本透析医学会(理事長:埼玉医科大学の中元秀友氏)は5月31日、調査結果に基づいた見解を公表。発端となった女性(死亡当時44歳)については、「患者の透析終了の意思が尊重されてよい事案だった」との判断を示した。また、他の透析非導入・終了… 2019/06/04 腎・泌尿器
広島地裁で産婦人科医の過労死を認める判決 時間外労働が80時間超え、2週間以上の連続勤務も複数 精神疾患を発症するまでの6カ月間に時間外労働が80時間を超える月があり、2週間以上の連続勤務も複数回あった――。10年前、中国地方の病院に勤務していた産婦人科の50歳代の医師が自殺したことをめぐって、遺族が労災と認めるよう訴えた裁判で、広島地方裁判所(高島義行裁判長)は5月29日、「長時… 2019/05/31 産婦人科
特集◎福生病院の「透析拒否で死亡」報道が投げかけたもの《3》 透析拒否で死亡、遺族が医師を訴えた理由 自殺願望がなければ刑法上は許容されるのか 透析を拒否した患者が死亡したことをめぐって、遺族が担当医師らを訴えた裁判がある。遺族側は、治療拒否の意思が明らかであっても、生命の危険がある場合は、医師にはその治療を行う義務があると主張。判決は、患者の自己決定権を無視したものと遺族の主張を退けた。この裁判の教訓は何か、医療訴… 2019/05/23 腎・泌尿器
医師4133人に聞いた「治療の差し控え・中止」 透析の非導入や中止を経験した医師は135人 日経メディカル Onlineでは、医師会員を対象に「治療の差し控え・中止に関するアンケート調査」を実施。「治療の差し控え・中止」の経験の有無や実際のプロセスなどを明らかにしました。 2019/05/20 腎・泌尿器
シリーズ◎しまね初期研修医合同研修会で語られたこと《3》 「島レジプロジェクト」の潜在力に期待大 初期研修医の初期研修医による初期研修医のためのオンライン研修 今回は、初期研修医の提案で生まれた「島レジプロジェクト」についてです。研修医らが自主的に立ち上げたもので、研修医のスキルアップのためのオンライン研修が柱です。合同研修会の最中、プロジェクトのこれまでと今後について、幹部の皆さんにお話をうかがいました。… 2019/05/15 医師のキャリア
今回の風疹大流行で2例目 東京都でも先天性風疹症候群の報告 第17週(4月22~28日)に、東京都で先天性風疹症候群の報告が1件あったことが明らかになった。都内では、2013年の風疹大流行時に2014年までに16件の報告があったが、2015年以降は発生が途絶えていた。昨年夏に首都圏を中心に広がった風疹の大流行下で確認された先天性風疹症候群は、全国で2例目と… 2019/05/09 感染症
シリーズ◎しまね初期研修医合同研修会で語られたこと《2》 自分だけでなく、みんなで成長することを考えて 松江赤十字病院長の大居氏からの「研修医に贈る言葉」 こんにちは。Cadetto.jp編集委員の三和です。4月5、6日の2日間にわたって行われた「しまね初期研修医合同研修会」の2回目の報告です。今回は、松江赤十字病院(島根県松江市)で院長を務める大居慎治氏からの「研修医に贈る言葉」を紹介します。… 2019/04/26 医師のキャリア
特集◎福生病院の「透析拒否で死亡」報道が投げかけたもの《2》 病院側が語った「透析中止」の真相 医師は治療継続の必要性を説明、患者は治療を拒む 公立福生病院(東京都福生市)で、腎臓病患者が人工透析治療を中止する選択をし、その後、死亡に至ったとする報道を機に非難や責任を追及する声が広がった。矢面に立たされた病院側は会見を開き、医師らが再三、治療継続の必要性を説明したにもかかわらず、女性患者(当時44歳)が透析を拒否してい… 2019/04/25 腎・泌尿器
座談会◎日本の総合診療を確立するために学会に求められること 若手医師が描くPC連合学会と病総診学会の明日 日本の総合診療を発展させるために、日本プライマリ・ケア連合学会と日本病院総合診療医学会が果たすべき役割とは何なのか――。それぞれの若手部会で活躍する医師たちは今、「分かりやすい総合診療の形」を理想に掲げ、学会として共有できる活動を融合させる道を模索。まずは「若手の合同セッシ… 2019/04/25 医師のキャリア
シリーズ◎しまね初期研修医合同研修会で語られたこと《1》 初期研修医がやってしまいがちな10の失敗例 島根大の和足孝之氏が「研修生活を10倍楽しくする方法」を伝授 こんにちは。Cadetto.jp編集委員の三和です。4月5、6日の2日間にわたって行われた「しまね初期研修医合同研修会」にお邪魔しました。今年度、島根県内の臨床研修病院で研修を始める初期研修医は総勢62人です。医師としての第一歩を踏み出した研修医を前に、合同研修会で語られたことをご紹介しま… 2019/04/19 医師のキャリア
特集◎福生病院の「透析拒否で死亡」報道が投げかけたもの《1》 「透析をしない決定」に不可欠な倫理的配慮とは 臨床倫理学会が問題点を整理した見解を発表 公立福生病院(東京都福生市)で、腎臓病患者が人工透析治療を中止する選択をし、その後、死亡に至ったとする報道が波紋を広げている。非難や責任追及の声が拡がり、「透析をしなかったのは殺人行為」という短絡的な主張も飛び交った。「これでは本質的な問題を見失う」と危機感を抱いた日本臨床… 2019/04/12 事件・話題
NEWS◎立ち入り検査で透析離脱者と透析非導入者の記録を精査 福生病院の診療記録の不備を東京都が文書で指導 公立福生病院(東京都福生市)に立ち入り検査を実施した東京都は4月9日、一部で患者の意思を確認する書類が保存されず、代替療法の説明の記録にも不備があったとし、文書による指導を行った。病院側は4月11日、「指導内容を真摯に受け止め、診療記録における記録の徹底を図る」とするコメントを発表… 2019/04/12 腎・泌尿器
リポート◎「在宅コンフォートセット」の必要性と課題 普及なるか、患者の痛みを和らげる「置き薬」 苦痛を和らげるための薬のセットである「在宅コンフォートセット」が、在宅医療で注目されている。患者宅に備えておく緊急用の「置き薬」で、特に終末期では重要な役割を担う。その実際と課題を追った。… 2019/03/28 在宅医療
岐阜県保険医協会が寿命に関する調査結果を公表 開業医は長生きできない? 死亡時年齢は70.8歳 60歳代の死亡が最多、背景に「過酷な労働」の指摘 岐阜県保険医協会が実施した調査で、開業医の死亡時平均年齢が70.8歳と短く、特に60歳代の死亡割合が34%と多いことが明らかになった。同協会会長の浅井徳光氏は「長生きできない背景には、勤務医時代からの過酷な労働がある」と指摘、「開業医の働き方改革も急務」と訴えている。… 2019/03/22 医師の職場環境
ニュース◎異状死体の届出の徹底を求めた通知の波紋 「医師法第21条の解釈は何も変わらない」 「診療関連死を届けるべきと申し上げたことはない」も再確認 医師法第21条のこれまでの解釈と何ら変わるものではない――。医療法務研究協会が3月14日に開催した医師法第21条懇談会の席上、厚生労働省医事課長の佐々木健氏は、こう明言した。2月に出された「異状死体の届出の徹底」を求めた通知に対しては、従来の解釈を変えるものではないかなどと医療現場… 2019/03/15 事件・話題
ニュース◎ゾフルーザ投与例から感染伝播した可能性も 未投与の患者からゾフルーザ耐性ウイルスが検出 国立感染症研究所は3月12日、新規抗インフルエンザ薬であるバロキサビル(商品名ゾフルーザ)の耐性ウイルスが、同薬未投与の3人の患者から検出されたことを公表した。未投与例からの検出は初めてで、いずれもゾフルーザ投与例から感染伝播した可能性が示唆されている。… 2019/03/13 感染症
ニュース◎入試不正事件があぶり出した「医師の過重労働」 医学生の7割が「将来の働き方に不安」と回答 医学部入試不正事件について、医学生の立場から問題を追及している全日本医学生自治会連合は3月12日、全国の医学生を対象に実施しているアンケート調査の中間報告を発表した。事件の背景として医師の過重労働が浮かび上がったことから、調査では、医学生の7割近くが「将来の働き方に不安」と回答… 2019/03/13 医師の職場環境
ニュース◎産婦人科医師の勤務実態調査 「極度の長時間労働」の医師が27%も 過労死水準超えが66%、月5回以上当直は53% 過労死水準である時間外月80時間以上の医師が66%に達し、厚生労働省が「極度の長時間労働」と定める「月160時間以上」の時間外労働をしている医師も27%に上ることが分かった。また、月5回以上の当直をしている医師は53%で、我が国の産婦人科医師の過酷な労働環境が改めて示された。筑波大学ヘ… 2019/03/11 医師の職場環境
ニュース◎ドクターズ・デモンストレーションが医師の働き方改革で声明 過労死ライン超えでは患者も医師の命も守れない 「上限案の年1860時間は、労働基準法に反する」と批判 医師や医学生、看護師や過労死を考える家族の会のメンバーらも参加したドクターズ・デモンストレーションによる緊急集会が3月7日、衆議院第2議員会館で開催された。 2019/03/08 医師の職場環境
特集◎これってコンプライアンス違反?《13》不適切なカルテ閲覧の実態 女性医師のカルテを勝手に閲覧した男性医師 診療・業務外のカルテ閲覧、「問題になった」は24% 「勤務先で診療・業務外のカルテ閲覧が問題になった」という経験のある医師は、24%も存在することが分かった。島根大学病院の不適切なカルテ閲覧問題を受けて、日経メディカルが実施した調査で明らかになった。中には、「女性医師の検査データを勝手に閲覧した男性医師がいた」との事例もあった。… 2019/03/06 事件・話題
全国の定点当たり報告数は8.99人まで減少 インフルエンザ縮小も、20道県は全域で警報続く AH3型が主流に、B型ウイルスの検出は少数 インフルエンザの流行が、全国的に縮小傾向を強めている。 2019/03/01 感染症
リポート◎心不全緩和ケアの第一歩は「真意を探索する対話」から 心不全患者の意思決定支援に「プチACP」を 「やっぱり味噌汁はダメですか?」。心不全増悪で入院歴のある患者が尋ねた。食事指導に注力してきた主治医は「ダメです」と即答した……。飯塚病院緩和ケア科の柏木秀行氏は「こんな時こそ、プチACPを」と語る。… 2019/02/28 循環器
ワクチン接種歴「不明、なし、1回」が計80% 大阪で麻疹が急拡大、1週間で35人の感染判明 大阪府の麻疹流行が、一気に拡大した。2月17日までの1週間に新たに確認された麻疹患者は35人と急増。今年の累計患者数は81人となり、この時点で既に、2009年以降の11年間で最多となった。 2019/02/22 感染症
レジデンピック◎300人の予選を勝ち進んだ13人が本選に 徳田安春氏からの挑戦状に挑んだ若手研修医たち 研修医日本一の称号はチーム「田」が獲得 「研修医として学んできた知識および臨床力を競うレジデンピックは、自らの力を試す場であり、新たな学びを得る場となる」。こう力説するのは、レジデンピック実行委員長を務める徳田安春氏(群星沖縄臨床研修センター長)。その本選が2月16日、第18回日本病院総合診療医学会(沖縄科学技術大学院… 2019/02/21 医師のキャリア
ゾフルーザ耐性株の検出率上昇で心配なこと 2月6日、バロキサビル マルボキシル(商品名ゾフルーザ)の耐性株がA/H1N1pdm2009からも検出された。2月15日には、新たに4株が報告され、検出率はAH1pdmで2.1%、A/H3N2亜型で17.5%と上昇した。全て薬剤投与例から分離されたものだが、耐性ウイルスが市中で流行するという公衆衛生上の懸念は消え… 2019/02/20 感染症
大阪府で2週連続で10人以上の麻疹患者 麻疹拡大、1人以上の患者確認は19都道府県に 大阪市ではバレンタインフェア従事者も感染 麻疹患者の発生リスクが、大阪府で上昇している。府の発表によると、第5週(~2月3日)時点で麻疹患者数は累計で38人となり、2週連続で10人以上の増加となった。2月10日には大阪市で、感染可能期間に、あべのハルカス近鉄本店でバレンタインフェアに従事した2人の女性が麻疹に感染していることが… 2019/02/14 感染症
全国的に警報レベルは続く、3月半ばまでは警戒が必要か インフルエンザ流行がピークアウト 流行ウイルス、AH3亜型の割合が増えAH1pdm09を上回る インフルエンザの流行がピークアウトした模様だ。各都道府県がまとめているインフルエンザ定点当たり報告数(速報値)によると、2月3日までの1週間(第5週)に全国の定点医療機関を受診した患者数は定点当たり43.24人と前週の57.09人から減少した。ただし、依然として全国的に警報レベルを超えて… 2019/02/08 感染症
いずれも薬剤投与例から、ウイルスは全てAH3亜型 ゾフルーザ耐性、新たに3株、検出率は10.9%に 国立感染症研究所と全国地方衛生研究所が共同で行っている抗インフルエンザ薬耐性株サーベイランスによると、2月1日時点で、バロキサビル マルボキシル(商品名ゾフルーザ)の耐性株が新たに3株、報告されました。いずれも薬剤投与例から見つかったもので、インフルエンザウイルスのタイプは全てA/H… 2019/02/05 感染症
今シーズンの患者数は75例に、昨季と同水準 インフルエンザ脳症で3歳児と8歳児が死亡 家族の「普段と違う」は危険信号 インフルエンザ脳症の報告が急増した。国立感染症研究所のインフルエンザ脳症サーベイランスによると、2019年第3週に新たに31例の報告があり、今シーズン累計で75例となった。3歳児と8歳児の死亡例も報告されている。報告時死亡は4例となった。… 2019/02/05 感染症
流行ウイルスに変化、AH3亜型が増加しAH1pdm09に迫る インフル流行が過去最高に、定点報告は57人超 インフルエンザの流行が、現在の調査が始まって以来の最多を記録した模様です。 2019/02/01 感染症
風疹患者、昨年からの累計で3000人を超える 今回の風疹大流行で初の先天性風疹症候群が発生 「30代、40代男性のワクチン接種率向上を」と忽那医師 残念ながら、先天性風疹症候群が発生しました。昨夏からの風疹大流行で初めてとなります。今年に入ってからも風疹の流行は続いています。さらなる先天性風疹症候群の発生を防ぐため、対策が急がれます。国立国際医療研究センター国際感染症センターの忽那賢志氏は、「妊婦さんの周囲の30代、40代男… 2019/01/31 感染症
特集◎これってコンプライアンス違反?《10》カルテ開示請求 遺族からのカルテ開示請求、どうする? 開業医らの勉強会で、カルテ開示請求への対応が話題に上ることが増えている。最近、特に目立つのが遺族からの請求だという。相続が絡む事例もあり、開業医がトラブルに巻き込まれる可能性もある。どのような対応を心掛けるべきなのか。… 2019/01/31 医師・患者関係
10歳未満が7割、10歳代は6人、20~80歳代の症例も インフルエンザ脳症が44例に、報告時死亡は2例 インフルエンザが猛威を振るう中、重症度の指標の1つである脳症の報告も増えています。 2019/01/28 感染症
猛威振るうインフルエンザ、44都道府県が警報レベル突入 インフル定点報告が53.91人、昨季ピークに迫る 流行ウイルスはH1N1pdm09が主流、H3亜型も増加傾向に インフルエンザが全国的に猛威を振るっている。各都道府県がまとめているインフルエンザ定点当たり報告数(速報値)を見ると、1月20日までの1週間に全国の定点医療機関を受診した患者数は26万7596人で、定点当たり53.91人と前週の38.54人から1.4倍に増加した。全域で警報レベルに突入した自治体も… 2019/01/25 感染症
インフル入院患者が倍増、基幹定点で2657人に 80歳以上が35%で最多、10歳未満も23%と多く インフルエンザ流行拡大に伴い、重症例の報告が急増しています。基幹定点医療機関(約500カ所)からのインフルエンザ患者の入院報告数は、第2週(~1月13日)に2657人となり、前週の1252人から倍増しました。前々週からは4倍以上に増えています。… 2019/01/23 感染症
特集◎これってコンプライアンス違反?《9》パワーハラスメント この役立たず!おまえなんかいない方がましだ! 「指導だったのに」と悔やむ前に心しておくべきこと 若い医師から、パワーハラスメントを受けたと訴えられた。自分は指導のつもりだったが、病院は処分を検討している。どうしたらいいのか――。悩んだ揚げ句、加害者とされた指導医が駆け込んだのは、ある弁護士事務所だった。… 2019/01/23 医療安全
抗インフルエンザ薬耐性株サーベイランスより ゾフルーザの耐性株、AH3亜型の9.5%に検出 21株中2株、いずれも投与3日後の児童から単離 バロキサビル マルボキシル(商品名ゾフルーザ)で、今季初めてとなる耐性株が検出された。A/H3N2亜型の9.5%に見つかったもので、いずれも薬剤投与例から分離された。A/H1N1pdm2009亜型やB型からは検出されていない。… 2019/01/23 感染症
三重県の麻疹集団感染で3次感染が発生 麻疹患者、大阪市で開催のAKB48握手会に参加 確認患者は26人に、愛知、岐阜、大阪でも発症リスク高まる 昨年末、三重県津市で開催された研修会参加者の間で広がった麻疹の集団感染が拡大しています。三重県によりますと1月17日に、今回初めてとなる3次感染例が確認されました。また、患者の1人は1月6日に大阪市で開催されたAKB48の握手会に参加していたことが、明らかとなりました。愛知、岐阜、大阪で… 2019/01/19 感染症
全国の定点当たり報告は38.54人、32都道府県が警報レベル超 インフルエンザ拡大、全国的に警報レベルに突入 インフルエンザの流行が急拡大しています。各都道府県がまとめている定点当たり報告数(速報値)によると、1月13日までの1週間(第2週)に全国の定点医療機関から報告があった患者数は19万527人で、定点当たり38.54人と警報レベルとされる30人を超えました。… 2019/01/17 感染症
インフルエンザ流行拡大、定点当たり16.30人に 入院患者倍増、基幹病院報告が1200人超 インフルエンザ脳症の報告も17例 インフルエンザの流行拡大に伴い、重症例が急増している。厚生労働省によると、1月6日までの1週間(2019年第1週)に全国約500カ所の基幹定点医療機関から報告された入院患者は1207人と前週の549人から倍増した。インフルエンザ脳症の報告も、2018年第51週までに17例となった。… 2019/01/12 感染症
特集◎これってコンプライアンス違反?《6》不適切なカルテ閲覧 患者情報をみだりに閲覧してはならない 島根大学が個人情報保護の目的外利用で処分へ 2018年11月15日。島根大学は、医学部附属病院で発覚した不適切なカルテ閲覧の調査結果(速報版)を公表した。殺人事件に巻き込まれた患者のカルテを247人の職員が閲覧していたもので、「興味本位」を含む「業務外」の閲覧と申告した人は96人に上った。島根大は、学内規定に基づき厳正な処分を行う… 2019/01/08 事件・話題
インフルエンザ脳症で1歳児が死亡、患者は12例 インフルエンザの流行拡大に伴い、インフルエンザ脳症の報告が目立ってきた。2018年第39週に今シーズン初の症例が報告されたが、45週に1例、48週に2例、49週に3例と推移し、50週には5例と増加した。50週には1歳児の死亡例も報告され、報告時死亡例は今シーズン初めてとなった。… 2019/01/07 感染症
年末スペシャル◎あのニュース、どうなった?2018 また記録更新!梅毒の大流行が止まらない! 先天梅毒も発生、2017年は17例の報告も 梅毒の大流行が止まらない。2011年から増加の一途をたどる梅毒患者は、2018年12月23日までに6782人となり、昨年実績を1000人余りも上回ってしまった。7000人規模に迫るのは1970年以来で、実に48年ぶりの異常事態だ。… 2018/12/29 感染症
北海道、愛知、三重、奈良、熊本、鹿児島が全域で注意報レベルに インフル流行拡大、定点当たり8.05人と注意報レベルに迫る インフルエンザの流行が拡大している。各都道府県がまとめている定点当たり報告数(速報値)によると、12月23日までの1週間(第51週)に全国の定点医療機関を受診した患者数は3万9589人で、定点当たり8.05人となり、前週(3.35)から2.4倍と急増した。愛知県や北海道は20人を超えており、6道県が… 2018/12/28 感染症
特集◎これってコンプライアンス違反?《5》個人情報保護 「知らなかった」では済まない患者情報の扱い方 2017年5月に改正個人情報保護法が全面的に施行され、患者情報を含む「要配慮個人情報」が新たに盛り込まれました。保護法上は事業主体が規制対象だが、医師をはじめとする医療従事者にとって知らなかったでは済まない規定も多くあります。医療・介護の個人情報保護対策について講演活動に取り組む… 2018/12/27 医の倫理
順天堂大学医学部附属練馬病院の坂本壮氏からのメッセージ 君は「忙しい」を言い訳にしていないか 執筆陣の先生方に、最低2回はご登壇いただくという約束で始まった連載「イケてる指導医が研修医に伝えたいこと」が、いよいよ最終回を迎えました。大トリを務めていただくのは順天堂大学附属練馬病院救急・集中治療科の坂本壮先生です。インタビューにうかがいました。… 2018/12/26 医師のキャリア
定点当たり報告数3.35人に、北海道は注意報レベルに迫る インフルエンザ患者倍増、全域で流行は42都道府県に インフルエンザの患者数が急増している。各都道府県がまとめているインフルエンザ定点当たり報告数(速報値)によると、12月16日までの1週間(第50週)に全国の定点医療機関を受診した患者数は1万6589人と前週の8438人から倍増し、定点当たりで3.35人となった。北海道は定点当たり9.59人と急増、… 2018/12/21 感染症
定点当たり報告数が1.70人、全域で流行は28都道府県に拡大 インフルエンザ、全国的に流行期に突入 今シーズンのインフルエンザが、全国的に流行期に突入した。各都道府県がまとめているインフルエンザ定点当たり報告数(速報値)によると、12月9日までの1週間(第49週)に全国の定点医療機関を受診した患者数は8438人と前週の4599人からほぼ倍増し、定点当たりで1.70人と流行の目安となる1人を超… 2018/12/14 感染症
臨床力をクイズで競うレジデンピック、予選迫る 研修医日本一の称号を得るのは、あなただ 「レジデンピック(Residenpic)は、研修医たちの勉強のインセンティブになる素晴らしい工夫だ。これを目標に競争感覚で取り組み、さらに仲間同士で勉強しようといううねりにつながる。きっと素晴らしい波及効果が起きる」――。レジデンピック実行委員長を務める徳田安春氏(群星沖縄臨床研修セ… 2018/12/08 医師のキャリア
定点当たり報告数が0.93人に、15道府県が全域で流行 インフルエンザ、今週中にも全国的に流行入り 各都道府県がまとめているインフルエンザ定点当たり報告数(速報値)によると、12月2日までの1週間(第48週)に全国の定点医療機関を受診した患者数は4599人となり、定点当たりで0.93人と流行の目安となる1人に迫った。薬局サーベイランスなどの先行指標は12月3日以降も患者数が増えてることから… 2018/12/07 感染症
特集◎これってコンプライアンス違反?《2》医学生の問題行動 将来の懲戒処分リスクが高い医学生の行動とは 京都大学医学教育・国際化推進センターの錦織宏氏に聞く 態度面で問題行動のある医学生は、そうではない学生に比べて、医師になってからコンプライアンス違反などで懲戒処分を受けるリスクが3倍も高まるという。そうした言動を評価した上で、医学生のうちから法令、社会規範について個別に指導しようとする動きが出てきている。では、「アンプロフェッショ… 2018/12/04 医師のキャリア
沖縄、三重に加え青森、鹿児島も流行期入り インフルエンザ、全国の定点報告は0.52人に増加 流行ウイルスはAH1N1pdmが主流 インフルエンザ患者の報告数が目立ってきた。11月25日までの1週間(第47週)に全国の定点医療機関を受診した患者数は、定点当たり0.52人と前週の0.38人から増加した。青森県と鹿児島県も全県で流行の目安である1人を超え、沖縄県と三重県に次いで流行期入りした。… 2018/11/30 感染症
シリーズ◎座談会「心不全緩和ケア時代と医師の役割」《4》 医師に求められる緩和ケアのスキルとは 座談会の最終回です。医師に求められるスキルについて議論が進みました。また、今春の診療報酬改定で新たに心不全の緩和ケアも加算の対象となりましたが、その意義についても言及しています。 2018/11/20 循環器
流行の立ち上がりは過去8年で3番目の速さ インフルエンザ、流行ウイルスはA/H1N1pdmが先行 三重県、沖縄県が既に流行期に 2018/19シーズンのインフルエンザは、A/H1N1pdm09が季節化した2011年以降で3番目に速い流行の立ち上がりを見せている。また、現時点での流行ウイルスは、国立感染症研究所の病原微生物検出情報(IASR)によると、A/H1N1pdmが7割を占めていることが分かった。… 2018/11/19 感染症
急性弛緩性麻痺が108例に、15年多発時に迫る 1歳が20例で最多、エンテロウイルスD68型が原因は1例のみ 11月に入ってからも、急性弛緩性麻痺(acute flaccid paralysis:AFP)を呈する症例の増加が続いている。国立感染研究所が集約している感染症発生動向調査(週報)の速報値によると、第45週(11月5~11日)までの累計で108例と、2015年の多発時の115例に迫っている。… 2018/11/19 感染症
シリーズ◎座談会「心不全緩和ケア時代と医師の役割」《3》 緩和ケアは完全な終末期に行うものではない 今回は「緩和ケアの介入時期」について議論しています。共通認識として「緩和ケアは終末期に行うものではない」ことが確認されました。また、緩和ケアという言葉に拒否反応があることも話題に上りました。… 2018/11/19 循環器
シリーズ◎座談会「心不全緩和ケア時代と医師の役割」《2》 循環器医に求められる症状緩和と意思決定支援 今回は、「心不全緩和ケアは普及期に入った」という共通認識のもと、循環器医が取り組むべきなのは「症状緩和」と「意思決定支援」であることが確認されました。 2018/11/15 循環器
医師3974人に聞く◎今シーズン主に使う抗インフルエンザ薬は イナビルのシェアをゾフルーザが奪う構図 1位はタミフルで44%、小児科では50% 2018/19シーズンに主に使う抗インフルエンザ薬は、タミフルが43.6%で1位だった。2位は27.4%でイナビル、今シーズンが本格的なデビューとなるゾフルーザは15.1%で3位だった。直近の調査との比較では、ゾフルーザがイナビルのシェアを奪う構図が鮮明となった。… 2018/11/15 感染症
シリーズ◎座談会「心不全緩和ケア時代と医師の役割」《1》 心不全緩和ケアは普及期に入りました 心不全の緩和ケアがガイドラインで心不全診療の重要な柱と位置付けられ、今春の診療報酬の改定では末期心不全の緩和ケア加算が新設された。2018年は心不全緩和ケアの幕開けの年とさえ言われる今、先陣を切って心不全緩和ケアの領域を牽引してきた医師4人に、現状と今後の課題について話し合ってい… 2018/11/14 循環器
リポート◎日本感染症学会インフルエンザ委員会が提言 新薬ゾフルーザの利点と残された懸念 利便性高くアドヒアランスに優れるも、アミノ酸変異株出現の影響は不明 新たな抗インフルエンザ薬のゾフルーザ。1回の内服で治療が完結する利便性の高さとアドヒアランスに優れる点が最大の利点だ。一方、アミノ酸変異株の出現という課題があり、治療における位置付けは定まっていない。… 2018/11/08 感染症
医師3974人に聞く◎インフルエンザの診療方針 ゾフルーザ処方経験者の65%が「今シーズンも積極的に使う」 2018/19シーズンが本格的なデビューとなる抗インフルエンザ薬のバロキサビル マルボキシル(商品名ゾフルーザ)について使用意向を調査したところ、「積極的に使う方針だ」と回答した医師は全体で23.8%、処方経験のある医師では65.3%と高率だった。日経メディカルが実施した「インフルエンザの… 2018/11/02 感染症
学会トピック◎第67回日本感染症学会東日本地方会学術集会 ローストしたクマ肉を食べて旋毛虫症に ジビエのブームの陰でリスク高まる感染症 クマの肉を食べたことで旋毛虫症を発症した事例が、相次いで3例発生したことが報告された。いずれも同じ1頭のクマの肉が原因食品で、うち2例はローストして食べ、1例はカツにして食べていた。市立札幌病院感染症内科の児玉文宏氏らが、第67回日本感染症学会東日本地方会学術集会(10月24~26日、… 2018/11/02 感染症
学会トピック◎第67回日本感染症学会東日本地方会学術集会 救護施設で肺炎球菌感染症のアウトブレイク 5例中、初発者を含む2例はPPSV23ワクチンの接種歴あり 救護施設において、肺炎球菌感染症の血清型19Aによるアウトブレイクが発生したことが報告された。早期介入で咽頭保菌調査と予防的除菌療法を行った結果、アウトブレイクは5例にとどまり終息に至った。5例のうち初発例を含む2例に23価肺炎球菌多糖体ワクチン(PPSV23)の接種歴があり、ワクチンに… 2018/11/01 感染症
首都圏以外でも複数の風疹患者が発生、累計で1486人に 風疹の流行続く、7週連続で100人超の新規患者 1例以上の報告がある自治体は42都道府県に 風疹の流行が止まらない。10月21日までの1週間(第42週)に報告された風疹患者は174人で、7週連続の100人超の増加となった。期日遅れの報告を加えると累計で1486人となり、このままのペースで増加すれば2012年の2353人を超える可能性も出てきた。地域的な広がりも見られ、大阪府や福岡県、愛知県… 2018/10/31 感染症
学会トピック◎第22回日本心不全学会学術集会 心不全患者へのACP、実践率は13% 介入時期は医療者が考える最適時期より遅い傾向 心不全診療におけるアドバンス・ケア・プランニング(ACP)の実践率は、13%にとどまっていることが報告された。浜松市内の医療機関に勤務する医療従事者を対象に行った調査で明らかになったもので、聖隷浜松病院の齋藤秀輝氏が、第22回日本心不全学会学術集会(10月11~13日、東京)で発表した。… 2018/10/25 循環器
風疹の流行続く、累計で952人に 風疹感染、医療関係者は25人、看護師が多く、医師や薬剤師も 風疹の流行が止まらない。国立感染症研究所が10月3日現在でまとめた風疹急増に関する緊急情報によると、9月30日までの1週間に新たに134人の患者が報告された。期日遅れの報告を加えると累計で952人となり前週から182人増となった。… 2018/10/12 感染症
トレンド◎ワクチン型が激減、重症例は高齢にシフト 肺炎球菌感染症の「常識」が変わる 2010年に小児への肺炎球菌結合型ワクチン接種が導入されて以降、ワクチンが対象とする肺炎球菌は激減し、非ワクチン型が台頭。一方で、重症例の高齢者シフトが鮮明になるなど、肺炎球菌感染症の「常識」は崩れつつある。… 2018/10/10 感染症
今回の風疹流行で初めてとなる症状の分析結果が明らかに 発疹99%、発熱87%、リンパ節腫脹は60% 推定感染源は「職場」が90人中41人と多く 今回の風疹流行で初めてとなる症状の分析結果が報告された。国立感染症研究所感染症疫学センターが9月26日時点でまとめたところ、最も多い症状は発疹で99%に認めた。これに発熱が87%で続き、リンパ節腫脹も60%に見られた。… 2018/10/03 感染症
名古屋市で麻疹患者、静岡市の患者と帰国便で接触か 9月14日のタイ国際航空644便に搭乗、タイから中部国際空港へ 名古屋市は9月27日、市内で麻疹患者が確認されたと発表した。患者はタイへの渡航歴があり、疫学調査の結果、9月15日に麻疹と確定した静岡市内の患者と同じタイ国際航空644便に搭乗していたことが明らかになった。発端となった静岡市の患者は不特定多数と接触した可能性があり、市や中部国際空港は… 2018/09/29 感染症
風疹患者、前週から146人増加し累計で642人に 風疹流行、感染地域は首都圏から全国へ 風疹患者が増え続けている。9月16までの1週間に報告された風疹患者は127人で、遅れて報告された患者数を加えると累計で642人となり前週から146人増加した。依然として首都圏からの報告が多いものの、この1週間に新潟県、静岡県、滋賀県、大阪府、愛媛県からも複数の患者が報告されており、感染地… 2018/09/27 感染症
インタビュー◎長崎大学熱帯医学研究所・亀田総合病院の山藤栄一郎氏 日本紅斑熱とつつが虫病の見分け方 見逃しを防ぐために地域の疫学情報の把握を ともにダニが媒介する感染症である日本紅斑熱とつつが虫病。治療が遅れると重症化して死亡することもあり、早期診断が重要となる。しかし、両者の臨床的特徴や疫学的特徴の違いは正確には分かっていなかった。亀田総合病院の山藤栄一郎氏らは、この2つの感染症が同時に流行する千葉県南房総で、20… 2018/09/27 感染症
風疹患者が急増、累計で496人に 風疹の流行、首都圏から全国へ拡大か 風疹の患者が急増している。9月9までの1週間に報告された風疹患者は127人で、遅れて報告された患者数を加えると累計で496人と、前週の362人から134人も増加した。また、感染地域も前週の28都道府県から34都道府県に広がり、首都圏から全国へ拡大しつつある。… 2018/09/19 感染症
緩和ケアが心不全の標準治療となる日を目指して 「心不全パンデミック」の到来に備えよ この8月、日経メディカルはご好評をいただいた連載を一冊に集約した「実践・心不全緩和ケア」を上梓しました。「緩和ケアが心不全の標準治療となる日」を実現するために、医療現場の先駆的な取り組みを解説したものです。… 2018/09/19 循環器
トレンド◎臨床研究法施行から半年で見えてきたもの 臨床研究法への対応で課題噴出 ディオバン事件を皮切りに、相次いで臨床研究に関する不適正事案が明らかになった。これを受けて成立に至った臨床研究法だが、施行から半年たった今も、臨床研究の現場は対応に追われている。加えて施行後に、用法・用量や臨床研究保険、疾病報告や管理者許可などの面で、新たな課題も噴出してい… 2018/09/13 行政・制度
風疹報告数が累計で362人に増加、地域も広がる 風疹感染、首都圏から他の地域へ拡大の可能性 国立感染症研究所は9月11日、風疹に関して4週連続の緊急情報を発表。その中で、「首都圏を中心に風疹の国内流行が発生し、広い地域に拡大し始めている可能性が高い」との見解を明らかにした。 2018/09/13 感染症
鹿児島県慢性期病院で医師の地位確認請求事件 医師の不当解雇、病院が2500万円支払いで和解 病院の労働環境改善のために過半数代表者選挙に立候補し、代表就任後2カ月で解雇された医師が地位確認などを求めていた裁判は8月7日、鹿児島地方裁判所で和解が成立した。医師が求めていた復職は実現しなかったものの、解雇の不当性を認めて、未払いだった給与など2500万円を病院側が支払うことで… 2018/09/04 医師の職場環境
学会トピック◎第50回日本医学教育学会大会 労働時間、収入、やりがいと診療科選択の関係は 医学部1年生を対象に調査、「やりがい」重視の学生が多数 医師の労働時間や収入、やりがいは、医学生の診療科選択にどのような影響を与えるのか――。医学生を対象に、診療科別の実態を示すデータを提示するという介入試験を行った結果、介入前後で希望する診療科の選択に有意な変化を認めなかったことが示された。浜松医科大学医学部の上田梨沙氏らが、… 2018/08/31 医師のキャリア
国立国際医療研究センター国際感染症対策室医長の忽那賢志氏に聞く これって風疹? 見逃しを防ぐ診療ポイントとは 後頸部のリンパ節腫脹のチェックを 風疹患者が増え続けている。首都圏を中心に感染が広がっており、全国的な感染拡大も懸念される状況だ。風疹に対する抵抗力の低い人が30~50歳代の男性で増えていることから、専門家の間には、1万4344人の患者が報告され、先天性風疹症候群が45人も確認された2013年大流行の再来を危惧する声も上が… 2018/08/30 感染症
感染研が緊急情報、首都圏で風疹患者が急増 風疹の国内流行が発生し始めている可能性が高い 妊娠出産年齢の女性や妊婦の周囲の人はワクチン接種を 国立感染研究所感染症疫学センターは8月21日、首都圏の風疹患者急増を受けて緊急情報を発表した。2018年第32週(8月6~12日)までの累積報告数が139人となり、2015~2017年の同時期の報告数を上回ったほか、2016年と2017年の年間累積報告数を超えた。国外での感染が推定される症例が10人にとどま… 2018/08/21 感染症
学会トピック◎第50回日本医学教育学会大会 患者とのコミュニケーション困難例から教材開発 研修医が経験する困難事例を分類し対処法を助言 初期研修医が経験した患者とのコミュニケーション困難事例を収集し解析したところ、多くの研修医が類似した困難事例を経験していることが報告された。内容により分類すると、「研修医という立場」「時間がない」「手技などの失敗」など10項目に集約できることも分かった。帝京大学大学院公衆衛生… 2018/08/08 医師・患者関係
東京都の専攻医定員上限、5%めどに削減の方針 2019年度の専攻医募集開始は10月半ばごろに 日本専門医機構は8月3日、今期の第2回理事会を開催し、2019年度の東京都の専攻医定員上限を5%をめどに削減する方針を打ち出した。東京都への1極集中との批判に応えるものだが、専攻医の少ない診療科もあり、何パーセントにするかも含め詳細は今後、詰めるという。また、当初、9月1日からとしてい… 2018/08/07 医師のキャリア
ニュース追跡◎「会議後回収」と書かれた資料や個人や団体からの要望書も 内部文書流出で揺れる専門医機構のガバナンス 今年5月半ばに、日本専門医機構の内部資料とみられる大量の文書が流出した。告発文とともに関係者に送付されたもので、「会議後回収」と記された資料のほかに、様々な団体や個人などからの要望書も含まれていた。 7月末時点で、日本専門医機構は正式な見解を発表していないが、関係者によると専門… 2018/08/07 医師のキャリア
新潟市民病院の女性医師過労自殺 遺族が安全配慮義務違反と提訴、市は争う姿勢 新潟市民病院(新潟市中央区、写真)に勤務していた女性医師(当時37歳)が「極度の長時間労働」の結果、うつ病を発症して自殺した事案で、遺族が病院を運営する市に安全配慮義務違反があったと提訴。これに対し、新潟地裁で8月1日に行われた第1回口頭弁論で市側は、因果関係が明らかでないなどと… 2018/08/02 医師のキャリア
医師4199人に聞いた「あなたは『不養生』ですか」 自分を不養生だと思う医師は70%も 原因は「運動不足」が58%、「ストレスが強い」も38% 日経メディカルが今年3月に行った「ライフイベントを抱える医師の実態調査」では、「最も不安に思うライフイベントは?」の問いに、「自分の病気」を挙げた医師が38.9%と4割近くに上りました。なぜこのような結果となったのかを探るために、7月に「医者の不養生に関する調査」を実施しました。そ… 2018/07/31 医療安全
麻疹の輸入感染例が発生、長野県佐久市内 麻疹発症前に飲食店利用、不特定多数と接触か 長野県は7月20日、佐久市内で麻疹患者が確認されたと発表した。患者は佐久市内在住の40歳代男性で、タイのバンコクへの渡航歴があった。発症前に同市内の飲食店を利用しており、不特定多数と接触した可能性が高いことから、県は麻疹が疑われる場合、必ず事前に医療機関に連絡した上で速やかに受診… 2018/07/23 感染症
ニュース追跡◎専門医機構の内部資料から見えてきたこと 眼科専攻医登録数、愛知県の人数はなぜ突然変わった? 日本専門医機構から流出した資料から、5都府県(東京、神奈川、愛知、大阪、福岡)の専攻医登録数に上限を設定する過程で、関係者との意思疎通に欠けていた実態が浮かんできた。手続きとしては、各学会が過去5年間の専攻医登録数の平均値を日本専門医機構に報告し、これをもとに機構が上限を設定… 2018/07/19 医師のキャリア
国立感染症研究所、西日本豪雨で感染症リスクアセスメント公表 被災地で今、特に注意すべき感染症は? 感染性胃腸炎や急性下痢症、破傷風が高リスク、麻疹発生も注視を 国立感染症研究所の感染症疫学センターは7月17日、西日本豪雨による浸水や土砂災害、避難に伴う感染症について、リスクアセスメントを公表した。7月13日時点で評価したもので、被災地において特に注意すべき感染症は、急性胃腸炎や急性下痢、破傷風であるとした。また、感染力が強い麻疹にも注意… 2018/07/18 感染症
環境感染学会、西日本豪雨の被災者を情報で支援 水害時の衛生対策と消毒方法のガイダンス活用を 日本環境感染症学会は7月9日、学会ウェブサイトで「水害被害へのお見舞いと支援について」を発表。西日本豪雨の被災地で救援活動を展開する専門家に対し、感染制御マネジメントの手引きや水害時の衛生対策と消毒方法のガイダンスの利用を呼び掛けている。… 2018/07/12 感染症
ニュース追跡◎新専門医制度の持続のために必要なことは何だ? 専門医機構の内部資料が流出 5月半ばから、日本専門医機構の内部資料とみられる大量の文書が流出している。「専門医機構のガバナンス破綻」を告発する手紙ともに各方面に送付されたもので、「会議後回収」と記された資料をはじめ、議事録や音声ファイル、様々な団体からの要望書なども含まれている。編集部ではその一部を入手… 2018/07/10 医師のキャリア
学会トピック◎第23回日本緩和医療学会学術大会 心不全患者の「つらさ」の実態が明らかに 癌患者に比べ咳嗽・呼吸困難と浮腫が有意に多く 心不全入院患者が抱える「つらさ」の実態が示された。緩和ケアを早期に提供するために苦痛に関するスクリーニング調査を行ったところ、癌患者に比べて心不全患者では、咳嗽・呼吸困難と浮腫が有意に多いことが明らかになった。久留米大学病院看護部の中島菜穂子氏らが、第23回日本緩和医療学会(6… 2018/06/29 循環器
学会トピック◎第29回日本小児科医会総会フォーラム in 横浜 小児科外来の抗菌薬適正使用で声明発表 日本小児科医会(会長:松平隆光氏)は6月23日、第29回日本小児科医会総会フォーラム in 横浜で「小児科外来での抗菌薬使用を考える」と題するシンポジウムを開催。その中で、医会の公衆衛生委員会担当副会長を務める柳忠道氏が、小児科外来での抗菌薬適正使用のための遵守項目をまとめた「日本小… 2018/06/29 感染症
学会トピック◎第92回日本感染症学会・第66回日本化学療法学会 ムコイド型耐性肺炎球菌に新たな耐性菌が 適切な抗菌薬使用と持続的サーベイランスが必須 侵襲性肺炎球菌感染症を引き起こすムコイド型肺炎球菌に、新たなタイプの耐性菌が出現していることが分かった。日本化学療法学会の特定感染症サーベイランス事業の1つとして行われた「侵襲性肺炎球菌感染症由来のムコイド型耐性肺炎球菌に関する研究」(代表:慶應大の岩田敏氏)で明らかになった… 2018/06/18 感染症
学会トピック◎第92回日本感染症学会・第66回日本化学療法学会 感冒の患者が抗菌薬希望、あなたならどうする? 「説明しても納得しなければ処方」が50%、「希望通り処方」は13% 感冒と診断した患者あるいはその家族が抗菌薬の処方を希望したら、医師はどう対応するだろうか――。日本化学療法学会と日本感染症学会が合同で全国の診療所医師を対象に行ったアンケート調査で、252人の回答を解析した結果、「説明しても納得しなければ処方」が50.4%と多く、「希望通り処方」も… 2018/06/08 感染症
学会トピック◎第92回日本感染症学会・第66回日本化学療法学会 麻疹の1例目はブラリとやってくる 沖縄県のアウトブレイクに対峙した医師からのメッセージ 麻疹はいつでも、どこにでも、何度でもやってくる。備えは常に、できることから取り組むべき――。これは、沖縄県の麻疹集団感染に立ち向かった医療現場からのメッセージだ。沖縄県立中部病院感染症内科副部長の椎木創一氏は、第92回日本感染症学会・第66回日本化学療法学会(5月31日~6月2日、岡… 2018/06/06 感染症
学会トピック◎第92回日本感染症学会・第66回日本化学療法学会 多剤耐性菌に対抗する「最後の砦」に危険な兆候 コリスチン耐性遺伝子を持つ細菌、4症例から相次いで分離 多剤耐性グラム陰性桿菌に対して「最後の砦」として使われているコリスチンに、危険な兆候が見つかった。琉球大などの研究グループの疫学調査によると、沖縄県の2つの医療機関で、2017年1月から4月にかけて、コリスチン耐性遺伝子(mcr-1)を持つ細菌が相次いで分離されていたことが判明した。琉…