中医協基本問題小委員会で調剤報酬を議論 後発品調剤率は来春から「数量ベース」に変更へ 中医協社会保険協議会(中医協)の診療報酬基本問題小委員会が11月25日に開催され、調剤報酬について議論された。論点となったのは、(1)後発医薬品調剤体制加算の見直し、(2)内服薬と一包化薬の調剤料の格差、(3)長期投薬時の漢方薬の調剤料、(4)薬局でハイリスク薬を調剤した際の薬剤管理指導… 2009/11/27 DI
ドライシロップ不足で、千葉県薬剤師会が会員向けにマニュアル タミフル脱カプセル時の苦味にはココアが有効 千葉県薬剤師会の薬事情報センターが11月17日、「タミフルカプセル75 脱カプセルマニュアル」を会員に向けて公開した(A4、2ページ)。小児用のタミフル(一般名:オセルタミビル)ドライシロップが入手しにくくなっていることに対応したものだ。… 2009/11/19 DI
タミフルのドライシロップが足りない! 国内工場でフル生産するも追いつかず… (2009.11.10 訂正) タミフルドライシロップ(一般名:オセルタミビル)の生産が、医療機関からの注文に追いついていない。「現在、在庫はまったくなく、できたものから出荷している。フル生産で対応しているが、注文をもらった数量を全量納品できない状況だ」と製造・販売元である中外製薬の担当者は述べている。… 2009/11/09 DI
ガイドラインに載っていない日常診療の裏ワザ(日経メディカル8月号転載)Vol.3 微小血管狭心症にジルチアゼム 更年期女性に多く、ニトロは有効性低い 更年期女性が訴える胸痛の原因疾患として、「微小血管狭心症」が多いことは意外に知られていない。ニトロ製剤の有効性は低く、Ca拮抗薬が奏効する。 2009/08/14 循環器
ヨード造影剤との併用「注意」→「禁忌」→やっぱり「注意」 メトホルミンの添付文書改訂で迷走 メトホルミン塩酸塩(商品名:メルビン錠など)の添付文書が7月1日に改訂され、メトホルミン塩酸塩とヨード造影剤との併用が「禁忌」から「注意」となった。5月20日に「注意」から「禁忌」に改訂されたばかりだったが、医師から個別に、あるいは学会を通じて「現場の実態にそぐわない」との指摘を… 2009/07/13 代謝・内分泌
厚労省安全対策調査会が結論まとめる 「タミフルの10代投与原則差し控え」は今後も継続 厚生労働省の薬事・食品審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(座長:独協医大特任教授・松本和則氏)は6月16日、タミフル(一般名:リン酸オセルタミビル)の服用と異常行動・突然死との関係につい検討結果をまとめた。10歳代小児への、タミフル投与の原則差し控えを継続するのは適当―とい… 2009/06/17 感染症
新型インフルエンザA/H1N1 「発熱外来」設置受諾までの全経緯 川島龍一(神戸市医師会会長) 誤解してほしくないのだが、神戸市で5月20日から一般医療機関が実施しているのは、国のガイドラインに定められた「まん延期の発熱外来」ではない。なぜ、神戸市医師会が、感染症指定病院と並行して新型インフルエンザの疑い患者さんを診ることを決めたのかについて説明しよう。… 2009/05/28 感染症
新型インフルエンザA/H1N1 大阪の小中高生69人の調査でも重症者はゼロ 国立感染症研究所情報センターは5月22日、新型インフルエンザの大阪における臨床像を報告した。大阪府茨木市内の中学・高校の感染者64人と八尾市内の小学校の感染者5人の計69人の中に、臨床的に入院が必要な患者はいなかった。治療に関しては、ノイラミニダーゼ阻害薬の投与が臨床的に有効だった… 2009/05/23 感染症
新型インフルエンザA/H1N1 臨床的に入院が必要だったのは43人中1人 感染研と神戸市保健所が新型インフルエンザ患者の臨床像を報告 感染症研究所情報センターが5月20日、ホームページ上に2009年5月19日現在の神戸市における新型インフルエンザの臨床像(暫定報告)」を掲載した。神戸市保健所と合同で作成したもので、新型インフルエンザ患者の属性、検査所見、臨床像、治療などが述べられている。… 2009/05/21 感染症
東京都、神奈川県でも新型インフルエンザ感染者 東京都と神奈川県で5月20日、新型インフルエンザ感染者がそれぞれ1人ずつ計2人認された。関東での確認は初めてとなる。2人はともに、川崎市内の同じ学校に通う16歳の女子高校生。5月11~18日まで米国ニューヨーク州に滞在し、同じ飛行機で19日午後に帰国した。帰国便の機内で発熱があったため、機… 2009/05/21 感染症
新型インフルエンザA/H1N1 「開業医で発熱外来」の覚悟決めつつある神戸市医師会 医師会長が示した「3つの要望」とは 「いずれほとんどの医療機関が、新型インフルエンザ感染者を診なければならなくなる。会員の医師にも、午前、午後のどちらかで発熱外来を開設するなど、時間を区切って疑いの患者を受け入れてもらうことになるだろう。現在、発熱外来の開設が可能な会員を確認しているところ」。神戸市医師会長の… 2009/05/19 感染症
新型インフルエンザA/H1N1 なぜ渡航歴ない新型インフルエンザ患者を拾い上げることができたのか? 大曲貴夫(県立静岡がんセンター感染症科部長) 国内1例目の新型インフルエンザ感染者が確認された。患者には渡航歴がなかったため、なぜPCR検査が行われ、拾い上げることができたのかについて話題になっている。この点について、静岡がんセンター感染症科部長の大曲貴夫氏に解説してもらった。… 2009/05/17 感染症
新型インフルエンザA/H1N1 神戸市では渡航歴なくても発熱外来へ誘導 厚生労働省が5月16日朝、神戸市の同じ高校に通う渡航歴のない生徒3人について、新型インフルエンザに感染していることを確認したと発表した。国内での新型インフルエンザ感染者の確認は、日本では初だ。さらに同日夜になって、神戸市内の別の高校の生徒5人の感染も確認され、確定した感染者は全部… 2009/05/17 感染症
新型インフルエンザA/H1N1 新型インフルエンザ、濃厚接触者の停留措置が解除 新型インフルエンザ感染者との濃厚な接触があったとして検疫法に基づく7日間の停留措置の対象となっていた48名のうち、47人の措置が5月15日16時42分に解除された。 2009/05/16 感染症
新型インフルエンザA/H1N1 新型インフルエンザ感染者の退院基準が決まらず 厚生労働省は5月13日、9~10日に新型インフルエンザ感染が確認され、千葉県内の病院で隔離入院措置が取られている4人の病状について発表した。3人で見られた発熱は治まり、平熱に戻っている。現在、退院の時期について主治医を含め、専門家の間で検討が始められている。… 2009/05/14 感染症
新型インフルエンザA/H1N1 厚労省、「水際対策」から「国内治療体制充実」にシフトを模索 成田空港での検疫により、高校生や教諭ら新型インフルエンザの感染者4人を日本入国前に捕捉することができた。 2009/05/12 感染症
新型インフルエンザA/H1N1 感染者3人のうち2人に発熱あるが病状は安定 9日早朝に国内で初めて新型インフルエンザ感染が確認された3人の患者の病状は安定している。厚生労働省が9日午後に発表した。3人のうち、発熱が認められた2人にはノイラミニダーゼ阻害薬投与が開始されている。発熱が認められないもう1人には9日15時現在、ノイラミニダーゼ阻害薬は投与されていな… 2009/05/09 感染症
新型インフルエンザ(豚インフルエンザA/H1N1) 米CDCが、循環器疾患に関連して暫定ガイダンス 米疾病対策センター(CDC)は5月2日、米国内の医療提供者(health Care Provider)、州、地域の保健当局に向けて、新型インフルエンザと循環器疾患の患者に関する暫定ガイダンスを発表した。 2009/05/08 感染症
新型インフルエンザA/H1N1 流行株は1種類で「弱毒性」 WHOで緊急委員会委員も務める国立感染症研究所インフルエンザウイルス研究センター長の田代眞人氏が5月6日、マスメディアに対して新型インフルエンザに関する説明を行った。すでに報じられているように、主にメキシコ、米国、カナダで流行している新型インフルエンザは遺伝子情報から見る限り「弱… 2009/05/07 感染症
新型インフルエンザA/H1N1 感染研、「診断の流れ」「治療・予防投与の流れ」を掲載 国立感染症研究所感染症情報センターがインターネットサイトに5月6日、新型インフルエンザ患者の診断・治療・予防投薬について示した文書を掲載した。大まかな内容はCDCのガイダンスに沿ったものだが、日本独自の事情に対応した内容になっている。… 2009/05/07 感染症
新型インフルエンザA/H1N1 迅速検査では偽陰性もあり得る、と米CDC 米疾病対策センター(CDC)は5月2日、新型インフルエンザに対する迅速診断キットの使用について、米国の医療提供者に向けて「Information for Health Care Professionals」を発表した。迅速診断キットによる新型インフルエンザ感染の確認には限界があるので、「陽性」「陰性」という結果は、感染… 2009/05/05 感染症
新型インフルエンザA/H1N1 米国から新型インフルエンザウイルス入手 米疾病対策センター(CDC)から送付された新型インフルエンザウイルスが5月2日、国立感染症研究所(感染研)に到着した。ワクチン製造の条件検討のほか、PCR検査の陽性コントロールとしても使われる。日本国内で新型インフルエンザをより正確に診断する体制が整う。… 2009/05/05 感染症
新型インフルエンザ(豚インフルエンザA/H1N1) 感染研が「新型インフルエンザ」情報サイトを開設 国立感染症研究所感染症情報センターが4月27日、同センターのインターネットサイト内に、「新型インフルエンザ(豚インフルエンザA/H1N1)」の情報を集めたホームページを作成して立ち上げた。今後、国内外の疫学情報、感染症情報センターからの独自情報などを、少なくとも毎日1回は更新していく… 2009/05/03 感染症
新型インフルエンザ(豚インフルエンザA/H1N1) 確定診断が難航した理由は検体の処理 新型インフルエンザ(豚インフルエンザA/H1N1)感染の疑いがかけられていた横浜市の高校生は、季節性インフルエンザの感染だった。確定診断までに検体採取から丸1日以上。検査難航の理由は、PCR検査用として送られた検体が、迅速診断用の処理が加えられたものだったためのようだ。… 2009/05/02 感染症
豚インフルエンザ(H1N1) 米国初の死亡例、基礎疾患で「免疫的に問題があった」 豚インフルエンザに関して世界保健機関(WHO)の世界各国の協力機関担当者による電話会議が4月29日に開催され、米国、カナダ、メキシコ、フランス、英国、日本などの政府機関の担当者が参加した。会議では、米国初の死亡例となった男児には基礎疾患として免疫に問題があったことが報告された。… 2009/05/01 感染症
豚インフルエンザ(H1N1) 米国、オセルタミビルを1歳未満にも緊急使用許可 米疾病対策センター(CDC)は米東部時間28日午後7時、豚由来インフルエンザウイルス(Swine-origin influenza virus; S-OIV)感染の確定例、疑い例の乳幼児を診る臨床医に向けた暫定ガイダンスを発表した。1歳以上の小児の治療・予防にオセルタミビルかザナミビルの投与を推奨。1歳未満へのオセ… 2009/04/30 感染症
豚インフルエンザ(H1N1) CDCが妊婦の治療・予防でも抗ウイルス薬を推奨 米疾病対策センター(CDC)は米東部時間28日午後1時45分、臨床医のための考察として、妊婦と豚インフルエンザについて暫定のガイダンスを発表した。豚インフルエンザA(H1N1)の疑い例、可能性例、確定例の患者と農耕な接触があった妊娠女性は、抗ウイルス化学予防法を受けるべきとしている。… 2009/04/30 感染症
豚インフルエンザ、日本の症例定義がまもなく発表 どんな場合に、豚インフルエンザの確定例とするか、疑い例とするかを定めた「症例定義」が、現在、日本にはない。厚生労働省は29日~30日にも「日本の豚インフルエンザの症例定義」を発表する予定だ。 2009/04/29 感染症
感染研「豚インフルエンザには不明な点がまだ多い」 国立感染症研究所感染症情報センター長の岡部信彦氏らが4月27日、マスメディア関係者対し、「豚インフルエンザ」について現在入手している情報を説明した。 2009/04/28 感染症
本誌連動◇逆境を乗り越える Vol.2 事故を機に安全管理体制を刷新した病院 東京医大病院『心臓弁手術連続術死』 心臓弁手術連続術死で世間から大きな批判を浴びた東京医大病院。同病院は、事故が明るみになって以降、診療科の再編や安全管理体制の見直しなどに取り組み失地回復を図った。 2009/04/08 医療経営
5月スタートの新裁判制度で医療裁判が増える? 検察審査会の権限も強化され、2回の起訴相当決議で自動的に起訴 「確実なことはいえないが、起訴は増えるのではないかと考えている」最高検察庁の現役検察官である大島忠郁氏は、今年5月に控える裁判制度の変更についてこう話した。 2009/02/18 医療安全
生化学指標の最新事情 その2 心筋梗塞、入院時でも感度70%以上で診断可能 今回は、以前、軽く触れた高感度トロポニン測定系について詳しく述べてみたいと思います。従来の心筋トロポニン測定系では低値での測定数値のバラツキが大きく、評価が正確でないと指摘されていました。しかし高感度トロポニン測定試薬は従来の測定系の基準を満たしながら、低値まで絶対値が正確に… 2009/02/13 循環器
日経メディカル2009年1月号「トレンドビュー」(転載) 「ライブ手術」は必要か 死亡例を教訓にガイドライン、執刀医による説明と同意が必須に 手術の映像を数十~数百人の聴衆に生中継する「ライブ手術」。2006年にライブ手術中の患者が合併症で死亡した一件を機に、ライブカテーテル治療を行う内科も含め、そのあり方が議論されている。 2009/01/26 医師のキャリア
「高血圧治療ガイドライン2009」本日発表 今後数年間の日本の標準治療の指針に 日本高血圧学会が1月16日、高血圧治療ガイドライン2009(JSH2009)を発表した。2004年の発表から5年ぶり、通算2回目の改訂となる。JSH2004からの変更点として、「正常高血圧」の概念、メタボリックシンドロームや慢性腎臓病(CKD)を合併している場合の心血管リスクの高さなどが盛り込まれたこと… 2009/01/16 循環器
日経メディカル2009年1月号「行政ウォッチ」(転載) 「安全な薬」の落とし穴 酸化マグネシウムの添付文書が改訂 1950年ごろから使われている古い薬、酸化マグネシウムの添付文書が改訂された。長期投与の際、高マグネシウム血症の発現に注意を促す内容だ。歴史があり「安全」とされている薬にも落とし穴はある。 2009/01/08 医薬品
本誌連動◇新型インフルエンザ、あなたの役割は? 段階に応じ、新型インフルエンザ対応は大きく変化 政府が改定ガイドライン案を発表 新型インフルエンザが発生したとき、医師としてあなたはどんな役割を担わなければならないのか─。感染症指定医療機関の内科系勤務医なら、重症入院患者の治療に当たるかもしれない。診療所の医師なら「発熱外来」で、入院が必要な患者と、自宅療養でよい軽症患者のトリアージを依頼される可能性… 2008/12/10 感染症
検出器は「64列」の5倍、値段は4倍! 何ができるのか? 320列のMDCT 昨年末、東芝メディカルシステムズから320列の検出器を搭載するMDCT検査装置「Aquilion ONE」が発売された。Aquilion ONEが発売されるまで、MDCTが搭載する検出器の数は64列が最大だったので、一気に5倍になった。もっとも同時に値段も64列MSCTの約4倍になったため、導入した施設はいまのところ国… 2008/12/05 循環器
ネットで連携パス 第4回(最終回) 「脳卒中診療の一部は内科です」 開業医との連携、道半ば ――運用を開始された連携パスの本当の目的は、開業医との連携とのことでした。現時点で、既に実際にクリニックの医師はかなり参加されているのですか。 2008/11/17 循環器
特集連動◇米国感染症診療ABC Vol.3 CRP値よりも「血液培養2セット」 起因菌を重視する診断プロセス 米国と日本の感染症診療の違いは抗菌薬の使い方ばかりではない。医療面接や身体所見の確認をより系統立てて行ない、起因菌に応じた治療につなげること診断プロセスも大きな特徴だ。 2008/11/10 感染症
ネットで連携パス 第3回 「記入はADL情報だけです」 バリアンスは必ず発生する、それが業務を複雑化する ――連携パスを作る際に考えたもう1つのポイントは、医師の業務をできるだけ増やさないということでしたね。 2008/11/08 循環器
ネットで連携パス 第2回 保険点数ゼロでも続けられる連携パスを 「本当は、脳卒中にパスはそぐわないと思っているんですけど」 「カルテと紹介状で患者を転院させる仕組みに不便を感じていなかった。でも、開業医レベルで、ネットにつながったパソコンさえあれば、患者の脳卒中ヒストリーがパッと閲覧できる仕組みは非常に魅力的。それができれば、たとえ保険点数が取れなくなっても、続けられるパスになると思った(倉敷中央… 2008/10/30 循環器
日本高血圧学会2008 Ca拮抗薬の追加か、ARBの増量か どうする?ARB常用量で十分な降圧効果が得られない場合 常用量のアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)投与で十分な降圧効果が得られない場合、さらにARBを増量すべきかCa拮抗薬を追加すべきか――。第31回日本高血圧学会総会(10月9~11日、札幌)で、ARBの増量とCa拮抗薬追加を直接比較した2つのポスター発表があった。Ca拮抗薬追加の方が降圧効果は… 2008/10/20 循環器
ネットで連携パス 第1回 インターネット使った脳卒中連携パス はやい! 確実! どこからでもアクセス簡単! 今年4月の診療報酬改定で脳卒中の「地域連携診療計画管理料」「地域連携診療計画退院時指導料」が算定可能になった。これを受けて岡山県西部の基幹病院である倉敷中央病院も連携パスを構築、今年8月初めから保険点数を算定している。… 2008/10/16 循環器
日本高血圧学会2008 待合室血圧と尿中アルブミン排泄量(UAE)が相関 外来血圧はあてにならない?家庭血圧は励行されにくい?それなら… 埼玉医大総合医療センター腎高血圧内科の叶澤孝一氏らは、測定条件によって影響は受けやすいものの、待合室血圧が尿中アルブミン排泄量(UAE)と関連し得ることを第31回日本高血圧学会総会(10月9~11日、札幌)で発表した。… 2008/10/15 循環器
日本高血圧学会2008 日本の腹囲基準と腎機能障害の関連は? 「男性85cm、女性90cm」はeGFRの単独説明変数につながらず 日本人のメタボリックシンドロームの腹囲基準、すなわち男性85cm、女性90cmは、日本人の腎機能障害と相関しているのか――。手稲渓仁会病院循環器内科の滝沢英穀氏らが大規模調査から得た結果は「ノー」だった。第31回日本高血圧学会総会(10月9~11日、札幌)で発表した。… 2008/10/14 腎・泌尿器
返品多い医療機関名は公表も 08/09シーズンのワクチン供給体制発表 厚生労働省は08/09シーズンのワクチン需要を2145万本~2400万本と推計。ワクチンメーカー4社の製造予定量(最大量)は2510万本なので、十分な供給量が確保できるとした。過不足の少ない供給を実現するために、返品を前提にした注文・在庫管理を行なわないよう、医療機関への指導を都道府県に求め… 2008/09/27 感染症
日本心臓病学会2008 手術ライブは必要か、特別企画で議論百出 患者にはメリットなし、教育効果は「生中継」も「録画」も同じ? 外科手術やカテーテル治療をリアルタイムで大型スクリーンに映し出し、多くの聴衆が見学する「ライブデモ」。その実施意義を考える特別セッションが9月8~10日の第56回日本心臓病学会学術集会で開催された。「ライブデモの意義とあり方を考える」に出席したパネリストからは、「手技の普及に有用… 2008/09/12 循環器
冠動脈から下肢に治療領域が拡大中 ASOの治療もインターベンションで 心血管の狭窄・閉塞の治療法として定番化したカテーテルインターベンションによる血管内治療が、下肢の閉塞性動脈硬化症(ASO)の治療法としても実施されるようになってきた。本格化したのは5年ほど前のことだ。… 2008/08/10 循環器
TAXUSステント、日本のPMSイニシャルデータ明らかに アスピリンとクロピドグレル併用についての有用性評価にも期待 パクリタキセル溶出ステント「TAXUS Express2」の、市販後臨床試験(PMS)のイニシャルデータが発表された。試験の統括医を務める東邦大循環器内科准教授の中村正人氏は「(シロリムス溶出ステントである)CypherのPMSデータとの比較などから、今後、さまざまな知見が得られるはず」と期待してい… 2008/08/04 循環器
日本心血管インターベンション学会2008 2つのPCIの学会が再統合へ 2010年度からの専門医標榜を目指す 日本心血管インターベンション学会(JSIC)と日本心血管カテーテル治療学会(JACCT)が、2009年の再統合に向けて準備を進めている。第17回日本心血管インターベンション学会学術集会(7月3~5日、名古屋市)会期中に行われた総会では、統合準備のための特別予算などが承認された。「新学会」発足… 2008/07/11 循環器
高齢者の降圧治療メリット示した「HYVET」 どう評価する? 臨床現場でどう生かす? 今年3月、NEJM誌上で論文発表された「HYVET(HYpertension in the Very Elderly Trial)」。これまで実施例がなかった、超高齢者への降圧治療の効果を確認したプラセボ対照の大規模RCTだ。得られた結果は、80歳以上であっても積極的な降圧治療のメリットは大きいというもの。来年初めの改定を控え… 2008/06/25 循環器
小倉ライブ2008 ディベート「DESはすべての症例に使えるか?」 日本では血栓症の頻度は低いが、薬剤による未知の作用には不安も 循環器臨床医の「学会」ともいえる第25回小倉ライブ(実行委員長:小倉記念病院院長の延吉正清氏)が北九州市で開催され、初日の5月30日、「DESはすべての症例に使えるか」を巡ってディベートが行われた。「イエス」の立場をとったのは仙台厚生病院(仙台市青葉区)循環器科主任部長の井上直人氏… 2008/06/24 循環器
HYVETのサブ解析発表、性別や年齢などに関係なく降圧メリット ベルリンで開催されたHYPERTENSHON2008での話題の中心の1つは、間違いなく大規模スタディーHYVET(HYpertension in the Very Elderly Trial)だった。大会3日目のオーラル発表(30分)、4日目のプレスカンファレンス(1時間)、企業主催のシンポジウム(1時間15分)。そして6日目となる最終日には… 2008/06/20 循環器
ARBは男性より女性によく効く、スペインの研究グループが調査 スペインの12 de Ochuber病院のJ.A.Garcia-Donaire氏らは、高血圧治療薬への反応性が男女によって異なるかどうかを降圧薬のクラスごとに調べた。その結果、特にARBに関しては男性より女性に効きやすいことを見い出し、6月19日、ベルリンで開催されているHYPERTENSION2008のポスターセッションで発… 2008/06/20 循環器
本誌連動◇「医師不足対策」の虚と実 空振り続く医師不足対策、打つ手はあるのか 予算「92億円」でも改善実感得られず 国が莫大な予算を計上して様々な施策を打ち出しているものの、医師不足は一向に改善しない。これまでの国の医師確保策を検証するとともに、今後、国や大学、病院経営者などが何に重点的に取り組むべきか、識者にインタビューした。… 2008/06/20 行政・制度
コントロール良好でも約50%が仮面高血圧 スペインの研究グループが研究結果を発表 スペインのL'Espirit Sant病院のJ.Sobrino氏(写真左)らのグループが、治療を受けている高血圧患者の仮面高血圧の実態を明らかにする研究を実施。有病率が50%近くに達していることが分かった。6月18日、ベルリンで開催されているHYPERTENSION2008のポスターセッションで発表した。… 2008/06/19 循環器
腹部肥大は死亡リスク増の要因、ただし高血圧患者に限る フランスの6万7000人規模のコホート研究で明らかに 腹囲の肥大は死亡リスクと関連している。ただし、それは高血圧患者に限ってのみ--。フランスManhes病院のB. Pannier氏(写真)らは、フランス国内で実施した6万7000人規模のコホート研究の解析結果を6月18日、ベルリンで開催されているHYPERTENSHON2008のオーラルセッションで発表した。… 2008/06/19 循環器
白衣高血圧や仮面高血圧の患者 10年で半数近くが持続的な高血圧に移行 白衣高血圧や仮面高血圧の患者は、持続的な高血圧になりやすいことがイタリアの研究グループによるコホート研究で明らかになった。Milano-bicocca大学のH.Polo-Friz氏(写真)らが6月17日、HYPERTENSION2008のポスターセッションで発表した。… 2008/06/18 循環器
血圧高めの女性には「7月出産」をアドバイス 妊娠期と季節の2つの因子で血圧が大きく変動 血圧が高めの女性患者から妊娠について相談を受けたら、出産時期を夏にするよう提案するのも一手--。妊娠初期から後期および出産までの季節による血圧変動を解析した結果、明らかになったもの。調査に当たった東北大大学院医学系研究科の目時弘仁氏(写真)らが6月17日、ベルリンで開催されてい… 2008/06/18 循環器
やはり家庭血圧の「予測力」は強力 「大迫研究」に続きフィンランドから研究報告 フィンランド国立衛生研究所とトゥルク大学病院は、高血圧患者の予後予測における家庭血圧の意義を調べる目的で2001年から7年間の追跡調査を行った。今回、その予備解析結果がまとまり、同研究所人口調査研究室のT. Niiranen氏(写真)が6月17日、ベルリンで開催されているHYPERTENSION2008のオー… 2008/06/18 循環器
サブタイプごとの脳卒中発症と血圧の関係は? 久山町スタディーの解析結果発表 九州大大学院医学研究院環境医学助教の有馬久富氏(写真)は6月16日、HYPERTENSION2008で脳卒中のサブタイプごとの発症リスクと血圧との関係について発表した。40歳以上の住人を32年間にわたって追跡調査した「久山町スタディー」の解析結果の一部だ。… 2008/06/17 循環器
一夜にして「ハイリスク」の患者が25%も増える 「新ガイドライン」の適応に戸惑う現場 欧州では昨年、高血圧治療の新しいガイドライン(ESH-ESCガイドライン)が発表された。その影響は大きく、医療現場には戸惑いが残っているようだ。スペインのClinico San Carlo病院のN.Martell-Claros氏(写真)らは、「高リスク患者」の割合が新ガイドラインの適応前後で大きく変化することを700… 2008/06/17 循環器
薬局で降圧薬を「処方」したら降圧成功率がアップ 英国で薬剤師による生活習慣指導や処方で効果 薬局で降圧薬を「処方」したら降圧成功率がアップした--。英国で試みられている「薬剤師主導の高血圧治療」の効果を確認するためのスタディーで明らかになったもので、ロンドンLambeth&SouthWark地域の医療を統括する機関(PCTs)所属のHelen Williams氏(Kings College Hospital薬剤師、写真… 2008/06/17 循環器
心不全患者へのアリスキレン投与は安全性が高い ARB、ACE阻害薬、β遮断薬と併用でもOK 注目のレニン阻害薬「アリスキレン」を、心不全患者に投与した場合の安全性はどうか--。HYPERTENSION2008の初日、地元Berlin-Charite大のRalf Dechend氏(写真)が「レニン阻害薬」のセッションで、昨年9月に発表された300人規模のALOFT(Aliskiren Observation of Heart Failure Treatment)試… 2008/06/16 循環器
プロレニン-プロレニン受容体結合阻害で腎症抑制 トランスジェニックラットでの動物実験で確認 2007年にレニン阻害薬である「アレスキレン」が欧米で薬事承認され、十数年ぶりの新クラス降圧剤が誕生した。「HYPERTENSION2008」ではレニン阻害薬はもとより、さらにその次のステージともいえる「プロレニン受容体阻害薬」の開発にも注目が集まっている。開会初日、「レニン-アンジオテンシン-… 2008/06/15 循環器
特集●どうなる? 新・高血圧治療ガイドライン Vol.6《最終回》 75歳以上でも「150mmHg未満」を中間目標に積極的に降圧する 阪大老年・腎臓内科教授の楽木宏実氏に聞く 阪大老年・腎臓内科教授の楽木宏実氏は、先代教授の荻原氏が作成委員長を務める今回の高血圧ガイドライン改訂で、ガイドライン作成委員会の事務局長を務めている。「あくまで個人的な考え」としながら、75歳以上の高齢者の高血圧治療については、「最終目標は140/90mmHg未満とするものの、症例によ… 2008/05/07 循環器
特集●どうなる? 新・高血圧治療ガイドライン Vol.5 「高齢者は診察室血圧150mmHgでも重症夜間高血圧の可能性がある」 東京都老人医療センター内科部長の原田和昌氏に聞く 高血圧ガイドラインの改訂のポイントを聞くインタビュー特集の5人目は、東京都老人医療センター内科部長の原田和昌氏だ。原田氏は、同センター副院長の桑島厳氏をリーダーとする研究グループの一員。高齢者でも、厳格な降圧治療が必要であり、「中間目標」の設定が、後期高齢者の積極的な降圧治療… 2008/05/06 循環器
特集●どうなる? 新・高血圧治療ガイドライン Vol.4 「血圧測定中に患者と話をしてはいけません」 東北大臨床薬学教授 今井潤氏に聞く 「高血圧治療ガイドライン」の改訂のポイントを聞くインタビュー特集。4人目は、1986年にスタートした「大迫研究」を通じて、家庭血圧の大切さ日本から世界に発信した東北大学大学院薬学研究科臨床薬学教授の今井潤氏だ。ガイドラインの改訂に当たっては、家庭血圧の重要性をより主張していくととも… 2008/04/30 循環器
特集●どうなる? 新・高血圧治療ガイドライン Vol.3 「高尿酸血症の合併例にはARBを」 愛媛大学病態情報内科学教授 檜垣實男氏に聞く インタビュー3人目は、愛媛大学病態情報内科教授の檜垣實男氏だ。檜垣氏は、高血圧診療の第一人者の1人で、日本高血圧学会では監事を務めている。今回の改訂では、特に高尿酸血症を合併した高血圧患者に対する治療薬の選択に注目しているという。… 2008/04/28 循環器
特集●どうなる? 新・高血圧治療ガイドライン Vol.2 「個人的には、β遮断薬は主要薬から外してもいいと思う」 日本高血圧学会理事長 松岡博昭氏に聞く 「高血圧治療ガイドライン」の改訂のポイントを聞くインタビューの第2回目。今回は、日本高血圧学会の理事長で、独協医大循環器内科教授の松岡博昭氏に話を聞いた。「個人的な意見」と断った上で松岡氏は、高齢患者が多い日本の高血圧診療では、β遮断薬を主要薬から外してもいいのではないか、と… 2008/04/26 循環器
特集●どうなる? 新・高血圧治療ガイドライン 焦点は「正常高値」、当落線上の降圧薬の行方は… ガイドライン作成委員会の荻原俊男委員長に聞く 「高血圧治療ガイドライン2004」(JSH2004)の発表から4年。日本高血圧学会は現在、ガイドラインの改訂に向けて作業を進めている。その新ガイドラインに向けた改訂のポイントをインタビューで追う特集企画。第1回目は、ガイドライン作成委員会の委員長を務める大阪府立急性期・総合医療センター院… 2008/04/25 循環器
現場から声を上げ、日本の感染症診療を変えよう 大曲貴夫(県立静岡がんセンター感染症科部長) 諸外国と日本の感染症診療を比べると、異なる部分が少なくない。中には、多くの日本の医師が「欧米の方法がより良い」と感じているのに、長年の慣習や保険適用のしばりに阻まれて浸透していないものもある。… 2008/03/28 感染症
日本では「ヘパリン様物質」混入確認されず 原因不明のため、該当製剤の製造停止は継続 米Baxter社のヘパリン製剤を処方された米国の患者にアナフィラキシー様症状が増えている件に関連して、同じ原薬を使用したヘパリンを販売していた日本の扶桑薬品工業、大塚製薬工場、テルモの3社が3月8日から該当製剤の自主回収を進めている。… 2008/03/18 循環器
タミフル耐性インフルエンザの小流行が終息 症状は「感受性」と同じ、リレンザは有効 オセルタミビル(タミフル)耐性ウイルスによるインフルエンザの小規模流行の発覚以後、横浜市衛生研究所は定点観測医療機関を増やすなど、サーベイランスを強化している。しかし耐性ウイルスが検出されたのは1月28日の検体からのみで、その後は、3月3日(第9週検査)まで1度も検出されていない。… 2008/03/07 感染症
【日経メディカル1月号特集連動企画◆時代はオーバー55開業 vol.3】 「稼げ、稼げと病院から尻をたたかれるくらいなら…」 いくせ皮フ科クリニック(東京都品川区) 幾瀬 伸一氏 2001年、社会保険都南総合病院の皮膚科で部長を務めていた、当時58 歳の幾瀬伸一氏は、「さて、どうしたものか」と考え込んだ。病院に移転の話が持ち上がり、その際、収益性の高い内科、外科、整形外科のみを残して、それ以外の眼科、耳鼻科、泌尿器科、皮膚科を閉鎖するという方針が病院側から各… 2008/02/03 医療経営
【日経メディカル1月号特集連動企画◆時代はオーバー55開業 vol.2】 「信頼してくれる患者を、体力が続く限り診続けたい」 迫田晃郎クリニック(鹿児島市) 迫田 晃郎氏 鹿児島市医師会病院の院長を退くことになった2005年、迫田晃郎氏は同病院からほど近い場所に「迫田晃郎クリニック」を開設した。当時72 歳。年齢的には臨床医としてのキャリアを閉じてもおかしくなかったし、収入のために働く必要はもちろんなかった。しかし「患者さんの信頼を得て医療をさせても… 2008/02/02 医療経営
【日経メディカル1月号特集連動企画◆時代はオーバー55開業 vol.1】 「地域の開業医とともに、在宅終末期医療を担いたい」 あさひクリニック(高松市) 朝日 俊彦氏 香川県立中央病院(高松市)で泌尿器科部長を務めていた朝日俊彦氏が、定年まで5 年残して開業したのは2007 年7月。勤務医で味わった失意を乗り越えての再スタートだった。 2008/02/01 医療経営
今年こそ!禁煙治療《5》 「非ニコチン性経口禁煙薬の登場で禁煙治療が変わる」 北里研究所病院呼吸器科部長・鈴木幸男氏に聞く (1/9訂正) 日本初の経口禁煙補助薬となるバレニクリン酒石酸塩(日本での商品名は未定。米国ではCHANTIX、欧州ではCHAMPIX)が、薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会で承認された。まだ保険薬になるかどうかは未定だが、2008年4月までには決定して発売されそうだ。バレニクリンは経口薬で処方しやすい上に… 2008/01/08 呼吸器
タミフル1万人調査、注目の結論は… 暫定結果は出たが調査会は判断を先送り、本報告は3月末か 厚生労働省の「インフルエンザに伴う随伴症状の発現状況に関する調査研究」研究班が12月25日、約1万人のインフルエンザ患者を対象とした調査の解析結果を同省の医薬・食品衛生審議会安全対策調査会に報告した。タミフル(一般名:リン酸オセルタミビル)の服用と異常行動の因果関係を明らかにする… 2007/12/26 感染症
「タミフルが直接、異常行動を起こしている可能性は低い」 研究結果の発表受けて、厚労省の臨床WGがコメント リン酸オセルタミビル(商品名:タミフル)服用と異常行動発現との因果関係を確認するために国が実施した調査の1つ、「インフルエンザ罹患に伴う異常行動研究」(主任研究者:国立感染症研究所感染症情報センター長・岡部信彦氏)の結果が16日に発表された。「リン酸オセルタミビルの臨床的調査検… 2007/12/17 感染症
【日経メディカル11月号特集連動◆インフルエンザ治療2007 Vol.4】 症例報告求む!「インフルエンザと異常行動」 昨シーズンから話題の「タミフルと異常行動」の因果関係については、インフルエンザの流行が始まった今も、まだ結論が出てない。昨シーズン、1万人規模の患者を対象として行われた調査の解析結果が12月中にも公表される見込みだが、これでも人数が不十分だという指摘もある。期待されるのは、国立… 2007/12/06 感染症
【日経メディカル11月号特集連動◆インフルエンザ治療2007 Vol.3】 リレンザ、本当に服用できてる? 昨シーズン、タミフル(一般名:リン酸オセルタミビル)で異常行動の関連性が話題になったことから、リレンザ(一般名:ザナミビル)に目を向ける医師が増えている。しかし、いざ処方するとなると、その吸入手技がきちんとできるかどうか、不安に思う医師も多いようだ。(関連記事:12.4 使うの… 2007/12/05 感染症
「タミフルと睡眠障害」に因果関係なし 臨床WG、30例中11例を解析した中間報告で 11月21日、厚生労働省の「リン酸オセルタミビルの臨床的調査検討のためのワーキンググループ」(臨床WG)が中外製薬に実施を指示していた試験の中間結果が公表された。報告を受けたWGは、この結果から、タミフル(一般名:リン酸オセルタミビル)を健常成人男子に対して投与しても「睡眠異常は起… 2007/11/22 感染症
「タミフルと異常行動」主要データ公表は12月 厚労省の調査会が今後のスケジュール示す 11月11日、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会が開催され、リン酸オセルタミビル(商品名:タミフル)の服用と異常行動の発現の因果関係の解明につながる新しいデータは出てこなかったが、現在、国が実施または実施を指示している試験の結果が公表されるおおよ… 2007/11/16 感染症
「タミフルと異常行動」に新データ まずは基礎研究結果、近く臨床研究データも公表へ 厚生労働省が設置した「リン酸オセルタミビルの基礎的調査検討のためのワーキンググループ」の会議が10月24日、開催された。同グループは、リン酸オセルタミビル(商品名:タミフル)の服用と異常行動との因果関係を確認するために必要と考えられる複数の非臨床試験の実施を中外製薬に指示してお… 2007/10/25 感染症
リタリンの適応から「うつ病」が削除に ナルコレプシーの適応での処方は登録医のみに 厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬第一部会で10月17日、精神刺激薬であるメチルフェニデート(商品名:リタリン)の適応のうち「難治性うつ病・遷延性うつ病」を削除することが了承された。今月中にも、正式に決定される見込みだ。… 2007/10/18 医薬品
連載●変わる「慢性疲労症候群」の診断指針《下》 慢性疲労症候群、治療はどうする? 「新しい慢性疲労症候群の診断指針は、これまでの診断基準に比べると、より具体的に手順が示されている。慢性疲労症候群を多く診ている医師でも、一般の内科医でも、これからは同じ診断結果が得られるはずだ」。関西福祉科学大教授で大阪市立大客員教授の倉恒弘彦氏は、新しい診断指針について、… 2007/10/11 精神・神経
連載●変わる「慢性疲労症候群」の診断指針《中》 「特発性慢性疲労」の概念は医師にも患者にも有用 新しい慢性疲労症候群の診断指針について、指針作成に中心的な役割を果たした日本疲労学会理事長の橋本信也氏に聞いた。 2007/10/10 精神・神経
連載●変わる「慢性疲労症候群」の診断指針《上》 「原因不明の疲労」の診断が容易に 6月30日に開催された日本疲労学会で、慢性疲労症候群(CFS:chronic fatigue syndrome)の新しい診断指針が発表された。慢性疲労症候群は原因不明の強い疲労が6カ月以上にわたって持続する疾患だ。これまで使用されてきたわが国の診断基準は、1992年に策定されたもので、15年ぶりの改定となる。… 2007/10/09 精神・神経
4病協がメディカルスクール設置を検討へ 「歯科医やコメディカルは3年で卒業」案も 4病院団体協議会(4病協)は今月にも、メディカルスクールの設置やあり方を考える検討会を立ち上げる。4病協からの代表者4人に、医学教育に造詣の深い医師らを外部から加え、計10人程度の検討委員を構成する予定。来年3月までに基本構想をまとめて国会議員などに賛同を呼びかけ、設置を国に働きか… 2007/09/10 医師のキャリア
日本の少年2人が米国で麻疹を発症 ワクチン後進国・日本に国際社会の厳しい目 米国ペンシルベバニア州で8月13日~27日に開催された野球のリトルリーグ世界大会期間中に、日本人の13歳、12歳の2人の男児が麻疹を発症していたことが分かった。この2人の男児は数日間、医務室などで隔離された。感染リスクが危惧された接触者には、血液検査の実施やワクチン接種などの措置が採ら… 2007/08/31 感染症
間に合うか?タミフル研究が再開へ 新班長に大阪市大教授の廣田良夫氏が就任 タミフルと異常行動の因果関係に知見をもたらすと期待される「インフルエンザ随伴症状の発現状況に関する調査研究」が、ようやく再開する。厚生労働省は8月10日、2007年度研究班の研究者(班長)と研究協力者8人を発表した。… 2007/08/23 感染症
多様な経歴を持つ医師の養成へ 都のメディカルスクール有識者検討会が初会合 東京都は8月8日、第1回メディカルスクール有識者検討会を開催した。座長には国立国際医療センター名誉総長の鴨下重彦氏が就任した。今後、5回の検討会を開催する予定で、2007年度末に「実現に向けた提言」をまとめる予定。… 2007/08/08 医師のキャリア
「タミフルと異常行動」研究が難航 データを解析する研究者が見付からず 「タミフル(一般名:オセルタミビル)と異常行動」の因果関係を明らかにする調査データの解析作業が、全く進んでいないことが分かった。同調査は厚生労働省の研究班が実施しているが、オセルタミビルを販売する中外製薬から奨学寄付金を得ていた問題を受けて、中心となる研究者が研究班から外され… 2007/08/02 感染症
東京都が文系卒の医師養成に向けて始動 メディカルスクールの検討会を8日に開催 東京都は8月1日、メディカルスクール有識者検討会を設置し、第1回検討会を開催すると発表した。実現すれば、大学で医学部以外の学部を卒業してメディカルスクールに入学、国家試験を受験するという、医師になるための新しい道すじが生まれることになる。文系学部を卒業後、医師を目指すケースも出… 2007/08/01 医師のキャリア
麻疹の単抗原ワクチンが品切れ寸前 当面の再出荷は望み薄、MRワクチンで代替を 関東に続き、関西でも集団感染事例が見られ始めた麻疹。その麻疹の単抗原ワクチンの需給がタイトになってきた。需給がさらに悪化することを懸念して、厚生労働省は18日、買占めをしないように通知を出した。しかし、時すでに遅く、製造・販売社段階では「品切れ」寸前に至っているようだ。… 2007/05/19 感染症
【日経メディカル5月号特集連動企画◆処方のご法度 Vol.4】 時間をずらして「併用のご法度」を回避 ニューキノロンやイトラコナゾールの投与時に応用可能 「一番よく見かけるのは、キレート形成による相互作用の見落とし」と杉山薬局(山口県萩市)の杉山正康氏。キレートを形成しやすいキノロン系抗菌薬を、鉄やマグネシウム含有の薬剤と併用し、薬効が十分に発揮されていない例が散見されるという。たが、この手の相互作用は、処方せんの書き方で回… 2007/05/17 医薬品
【日経メディカル5月号特集連動企画◆処方のご法度 Vol.3】 「睡眠薬とアルコール」はご法度、でも… 多飲者には相互作用のないタンドスピロンを使う手も ベンゾジアゼピン系薬をアルコールと併用するのは危険。だが、睡眠薬や抗不安薬が必要なのに、どうしてもお酒をやめられない患者も存在する。そんな場合の選択肢となるのがタンドスピロン(商品名セディール)。アルコールとの相互作用がなく、併用しても問題が起こりにくいからだ。… 2007/05/16 精神・神経
【日経メディカル5月号特集連動企画◆処方のご法度 Vol.2】 ご法度にあらず!「妊婦にインフルエンザワクチン」 米国などでは接種を推奨、日本でも希望者に接種する例も 妊婦への薬剤投与には、細心の注意が必要であり、「ご法度」の薬剤も多い。しかし一方で、リスクが高いと考えられがちな薬剤であっても、実際には胎児への影響が明らかでなく、メリットの方が大きい例もある。その一例が、インフルエンザワクチンの接種だ。… 2007/05/15 感染症
WHOが新型インフルで大規模演習へ アウトブレーク最前線で計画される「迅速封じ込め」 アジアで「新型インフルエンザ」が発生したら、限られた区域に感染者とともにウイルスを封じ込め、感染拡大を阻止。成功すれば、全世界で数百万人に上ると推定される死者の数を、1ケタも2ケタも少なくできる--。こんなハリウッド映画に出てきそうなプロジェクトの大規模演習が、WHO西太平洋地域… 2007/03/31 感染症
新型インフルにはタミフルを使うべき 専門家会議が結論、厚労省には「異常行動」の検証を要請 新型インフルエンザ専門家会議が3月26日開催され、「新型インフルエンザ対策ガイドライン」の最終案がまとまった。27日にも完成し、地方自治体などに送付される。2006年度最終回となる今回の専門家会議では、厚生労働省がタミフル(一般名:オセルタミビル)服用と異常行動の因果関係について「否… 2007/03/27 感染症
国内で新型インフルワクチンが販売承認申請 年度内に1000万人分の製造も完了へ 北里研究所、デンカ生研、阪大微生物病研究会は1月31日までに、新型インフルエンザに対する「プレパンデミックワクチン」(いわゆるプロトタイプワクチン)の販売承認申請を完了した。オーファンドラッグ指定を受けているため、優先審査が行われ、年内に承認される可能性が高い。… 2007/02/05 感染症
【日経メディカル1月号特集連動企画 注目の新薬候補-2】 「イミキモド」で尖圭コンジローマの治療が変わる ウイルス性性感染症である「尖圭コンジローマ」は、わが国では、年間10万人に30人ほどの発症数と推定されているが、近年、増加傾向を示しており、女性の占める割合も高くなってきている。これまでは外科治療が中心だったが、いずれも痛みを伴う患者に負担の大きい治療だったこともあり、わが国初… 2007/01/25 感染症
【日経メディカル1月号特集連動企画 注目の新薬候補-1】 「バレニクリン」が禁煙指導の新たな武器に 「最初の1週間、喫煙しながら服用してもらうと、自然にたばこの本数が減る」。臨床試験の調整医を務めた大阪府立健康科学センター健康生活推進部長の中村正和氏は、承認されれば初の経口禁煙治療薬となるバレニクリンの効果をこう説明する。わが国では、2006年6月にファイザーが承認申請済み。順… 2007/01/24 呼吸器
【ユニーク外来探訪 第1回】 靴専門外来@国立国際医療センター 国立国際医療センターリハビリテーション科の藤谷順子氏が、隔週で靴専門外来をスタートさせたのは2004年11月のこと。それまでは、リハビリテーション科に設けられた装具外来で、ひざ装具やコルセットなどとともに医療用の靴の作成も行っていた。… 2007/01/17 骨・関節・筋
【日経メディカル11月号特集連動企画(2)】 「タミフルと異常言動」に新データ タミフルの服用と異常言動の発生に因果関係はあるのか--科学的にこの問題を論じる新データが発表された。タミフル服用群の11.9%、非服用群の10.6%に異常言動が見られたが、両群間で発生率の有意差は認められないというもの。しかし2006年にも異常言動の症例が報告されており、さらなる調査が… 2006/11/30 感染症
【日経メディカル11月号特集連動企画(1)】 H5N1型インフルエンザの危機、すぐそこまで 「導火線は確実に短くなってきている」と国立感染症研究所ウイルス3部部長の田代眞人氏の表情は厳しい。今年4月~5月にはインドネシアでヒト→ヒト→ヒトと、初めて3段階でH5N1型インフルエンザ感染が発生。アジア各国で散発感染例が続いており、海外で感染した日本人が帰国後に発症というシナリ… 2006/11/28 感染症
健常者から膵全摘-究極の予防医療か? 膵癌家系の女性の希望を受け実施 膵癌家系の健常者から、膵臓を全摘出する手術が国内で行われていたことが明らかになった。「見つかったときには手遅れ」のケースが多いとされる膵癌だが、健常者からの膵臓全摘出は世界的にも例がないという。「究極の予防医療」か、それとも他に取るべき選択肢があったのか――。… 2006/09/21 消化器
医薬品のバーコード表示が義務化へ 投薬ミス防止と薬害時の厳密な追跡・回収が狙い 2008年までに、すべての医療用医薬品にバーコード表示が義務付けられることになりそうだ。厚生労働省は早ければ今年8月にも、「医療用医薬品へのバーコード表示の実施について」を通知し、2年後の完全実施を目指す。… 2006/07/18 医療の質
中外製薬がエポジンの一部を自主回収 原料に問題、健康被害のリスクはほぼなし 中外製薬が6月13日、腎性貧血治療薬「エポジン(一般名:エポエチンベータ)」と白血球減少症治療薬「ノイトロジン(一般名:レノグラスチム)」の一部ロットについて、自主回収を決定した(同社の発表はこちら)。厚生労働省の「生物由来原料基準」に合致しない原料を使って製造したものがあるこ… 2006/06/26 医薬品
「いきなりエイズ」は許さない! 開業医にも使える「HIV迅速検査キット」、その実力は? 昨年1年間に日本で新たにHIV感染症・エイズと診断された患者は1124人。その内訳はHIV感染症が778人、エイズが346人だ。つまり約3分の1はHIV感染の段階で発見できず、「いきなりエイズ」で見つかっている。エイズ発症を大幅に遅らせられる治療薬が続々と開発されているにもかかわらず、その恩恵を… 2006/06/08 医薬品
スタチン投与で体内のCoQ10が減少 サプリメントによる補充の要否は今後の課題 金沢大大学院医学系研究科脂質研究講座教授の馬渕宏氏らは、高コレステロール血症患者にスタチンを投与すると体内でコエンザイムQ10(CoQ10)の合成量が減るが、CoQ10サプリメントの摂取によってそれを補充できることを二重盲検比較試験で示した。この結果を、5月19日、東京都内で開催された第6回… 2006/05/31 循環器
日本版・癌探知犬、探知率はほぼ100% 目指すは「癌センサー」の開発(4/19 訂正) 犬が嗅覚でヒトの癌を見付け出す--。そんな研究論文が今年3月に発表された。肺癌では感度、特異性ともに99%、乳癌に関しては感度99%、特異性88%。驚異的な探知成功率だ。この「癌探知犬」は日本にもいる。OJPC福祉犬育成協会が飼育している3頭のラブラドール・レトリバーだ。… 2006/04/18 癌
人前で話せない「上がり症」にもSSRI有効 SAD、強迫性障害に適応拡大 抗うつ薬であるSSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)の適応拡大が進み、「人前でスピーチがうまくできない」など、これまでは「あがりやすいだけ」と片付けられがちだった症状も治療の対象になりつつある。… 2006/04/03 精神・神経