連載一覧
連載: 忽那賢志の「感染症相談室」
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風疹流行、2013年の悪夢を繰り返すな
2018/ 9/19
Aナーシングに最後に原稿を書いたのはいつだっただろうか……。もはや記憶に残っていないくらいなので相当前のような気がする……。いろんな人から「あのAナーシングの連載、面白かったです」と過去のもの扱いされ、そしていつの日からか担当の編集者からも原稿の催促すら来なくなり……。ここま…
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食うべきか食わざるべきかそれが問題だッ!
2017/11/ 9
皆さんは下痢したことありますか。私はあります。ありまくります。というわけで私の下痢エピソードを開陳してもよろしいでしょうか。特に反対意見がないようですので、今回は思い出深い私の下痢エピソードを披露しちゃいたいと思います…
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HIV患者を診るために必要なのは覚悟ではない!
2017/ 6/ 5
いきなりだけど今日はオレ、怒ってっから。突然モードが切り替わってワリィけど、オレ、もう怒りが頂点に達して何すっか分かんねえから。忖度しちゃうかもしれねえから気を付けろよマジで(連載ペースが遅すぎて微妙にネタが古いし、忖度が何なのかいまだによく分かってません)…
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なぜ、われわれは手洗いをしないのか?(その2)
2017/ 3/28
忽那は現在、イギリスに出張中でして、コレラのアウトブレイクが井戸水によって起こっていることを初めて突き止めたジョン・スノウ医師ゆかりのパブでビールをかっくらい、上機嫌になっている状態ですので、今回はジョン・スノウにちなんで下痢系の話をしたいと思います。…
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もういいッ…!休めッ…!
2017/ 1/24
インフルエンザ、流行ってますね。今年は例年よりも少し早く流行が始まっており、これを書いている2017年1月上旬現在、私の勤める病院でもご多分に漏れずインフルエンザ患者が後を絶ちません。インフルエンザの診断や治療については以前お話ししましたが、今回は医療従事者がインフルエンザになっ…
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発表!感染症業界の流行語大賞2016
2016/12/16
「あ、まだやってたんだ、この連載」。そう思った読者も多いことでしょう。そうなんです、まだやってたんです。自分でもまだやってるのか分からなくなっていましたが、まだやってるはずです!
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麻疹は恐ろしいが、対抗策はあるッ!
2016/10/ 3
麻疹がヤバイことになってますね。千葉の松戸で麻疹の症例が!ってニュースが出たかと思ったら、今度は麻疹と診断された関西の若者がジャスティン・ビーバーのライブに行ってたことが分かったとかで。「そういえば『イエス、フォーリンラブ』懐かしいな~」とか思ってたんですが、しまいには関空…
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「なぜ、点滴回数が増えるのか問題」を考える
2016/ 7/ 7
今回は「なぜ、点滴回数が増えるのか問題」について考えたいと思います。まずは私が奈良県のある病院で勤務していたときに起こった「事件」についてご紹介します。
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「耐性菌で転院できない問題」について考える
2016/ 4/14
今回は、社会派を自認する私としては「耐性菌で転院できない問題」について考えたいと思います。耐性菌で転院できない問題、それはMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)などの耐性菌を保菌していることによって他の病院や介護施設などに転院・転所できないという問題を意味します。…
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ジカ熱おじさん、大いに語る
2016/ 2/29
今回は、全世界が注目するジカ熱問題について考えます。ご存知とは思いますが、ジカ熱とはジカウイルスによる蚊媒介性感染症です。ネッタイシマカやヒトスジシマカという種類の蚊によって媒介されます。臨床症状はデング熱に非常によく似ていて、発熱(微熱のこともけっこう多い)、頭痛、関節痛…
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「人情に配慮した医療」で抗インフル薬を処方?
これでいいんか、インフルエンザ診療(その2)
2016/ 1/19
インフルエンザと診断されてオセルタミビル(商品名タミフル)などの抗インフルエンザ薬が処方されなかった医療現場を見たことがありますか?もしあるとすれば、あなたが勤めている医療機関は非常に意識の高い現場なんだと思います。だって、ほとんどどこでも処方してますから。ええ。…
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「だいたいウンコになる」抗菌薬にご用心!
2015/12/14
さて、今回は「医師の抗菌薬処方を観察してみよう」というお話です。11月16日から22日は抗菌薬適正使用啓発週間です。抗菌薬の不適切な処方を見直す週間なのです。しかし、まあ、この原稿が掲載される頃には啓発週間はとっくに終わっていることでしょう。なぜなら、例のごとく私の原稿を書くスピ…
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インフルエンザワクチンの値上げに忽那さん激オコ
2015/11/10
いきなりだけど、今日はオレ、怒ってっから。もう、普段は温厚な忽那さんも、今日は丁寧語すら使えないほどにまで煮え立ってる状態なわけ。「国立国際医療研究センター国際感染症センターの忽那です。この連載は複雑に入り組んだ感染症診療に鋭いメスを入れ、様々な謎や疑問を徹底的に究明するも…
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なぜ、われわれは手洗いをしないのか?
2015/10/20
今回は手指衛生についてのお話です。突然ですが、皆さんは手洗いしてますか?曇りのないピュアな眼差しで、真顔で聞かせていただきますけれど、皆さん、手洗いしてますか?ねえ、どうですか?
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あなたが採った喀痰検体は「痰もどき」かも?
2015/ 9/ 7
あなたが勤務する病棟に肺炎の患者さんが入院することになりました。医師は病原微生物の同定のために喀痰培養をオーダーします。「看護師さん、この患者さんの痰を採っておいてください」と医師に言われ、あなたは患者さんに痰の採り方を説明することになりました。さて、どのように説明しますか…