着実な進化を遂げた「Centricity Universal Viewer」と「医知の蔵2.0」 画像読影、画像保存の大幅な効率化を実現
universal医知の蔵2.0ITEM2014
第3章 ITEM2014
ITEM2014で大きな注目を集めた「Centricity Universal Viewer」と「医知の蔵2.0」多数の来場者がセミナーに参加し、大盛況に

GEヘルスケア・ジャパンはITEM2014 国際医用画像総合展において進化を続ける高機能ビューワ「Centricity Universal Viewer」と医用画像の外部保存サービス「医知の蔵2.0」に関するセミナーを特設セミナースペースで開催。日に数回行われるセミナーへの注目度は高く、毎回多数の参加者が熱心に聞き入っていた。また複数設置されたデモ機を実際に操作することで最新の操作性を体験する来場者も多く、GEヘルスケアのブースは終始活気に満ちていた。

会場写真
「Centricity Universal Viewer」セミナー 読影効率の向上、ワークフローの効率化を実現する「進化し続けるビューワ」
GEヘルスケア・ジャパン ヘルスケアIT本部 コマーシャルプロダクト 事業開発マネージャー 松葉 香子氏

 「Centricity Universal Viewer」のセミナーを担当した松葉 香子氏は最初に読影作業の効率向上とワークフローの改善を目指して開発された同製品の概要を説明。医師や医療関係者の声や意見を取り入れながら、使い勝手や仕様などに関して迅速な改善を行っていること。また、それを可能にしている日本における開発チームの存在や社内での緊密な協力体制について語った。

 「昨年の発表以来、マイナーチェンジも含めるとすでに5回のバージョンアップを実施し、画像表示スピードの強化、ナビゲータの機能強化、過去比較の効率向上など数々の改善を行ってきました。世界中の、そして日本のお客様からいただいた声をバランスよく取り入れ、改善された製品をいち早くお客様に使っていただくことに力を注いでいます」

 読影を行う医師の立場に立ち、使い勝手を向上させることは開発における重要なポイントだ。

 「今回のバージョンアップでVisual TimelineとStudy Selector/Navigatorを一体化し、その患者さんの受けた検査を時系列で部位別、モダリティ別に素早く確認できるようにしました」

 また、ワークステーションのアプリケーションを統合し、2Dと3Dの画像を一つのビューワで参照でき、より使いやすい統一感のある操作性を実現。3Dなどの画像処理はすべてサーバサイドで行うことで、ネットワークのトラフィックを低減し、比較的スペックの低い端末でも快適な画像処理が可能になるなど、ワークフローをよりスムーズにする工夫がなされている。

 もう一つの大きなポイントは「スマート・リーディング・プロトコル」(SRP)だ。

 「たとえば先生方が脳梗塞の疑いがある患者さんの検査について読影をする際、こういう画像の配置でチェックしたいというお考えがあると思います。そうした先生方が求める画像の配置を、読影後に『学習ボタン』を押すだけで学習し、次回類似の検査を読影する際に先生の好みを反映した画像配置を提示することで作業効率が向上します」

 松葉氏はSRPの効果について実証を行った災害医療センターの例を挙げ、一定の読影件数を超えると精度が向上していくことをグラフで提示。実証試験に参加した先生方からの「SRPは画像配置をよく学習し、確実に提案表示ができていた。SRPで読影に入るまでの手間を省けるだろう」という声を紹介した。

 「今後も先生方や医療情報部の方々、ベンダーのみなさまと協力しながら、読影だけでなく、病院全体のワークフローの改善を実現していきたいと思います。本日は6台のデモ機を用意しましたので、実際にご覧いただき、進化した操作性を試していただきたいと思います」と松葉氏は締めくくった。

販売名称:セントリシティ・ユニバーサル・ビューワ
医療機器認証番号:225ABBZX00019000号

「医知の蔵2.0」セミナー さらに導入しやすく、使いやすくなった医用画像の外部保存サービス
GEヘルスケア・ジャパン ヘルスケアIT本部 IT営業企画 風間 正博氏

 医用画像の外部保存サービス「医知の蔵2.0」のセミナーは風間 正博氏が担当した。

 まず2011年7月に販売を開始した「医知の蔵」の開発の経緯、2012年4月のデータセンター事業におけるISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の第三者認証の取得、現在200〜1000床クラスの国公立病院および民間病院で導入されていることを説明。

 システム管理者にとってのメリットとして「原本データの長期保管を安心して委託できる」「サーバー台数削減で障害リスクや手間を削減し、スペースを確保」「大規模災害によるデータ消失リスクを大幅に低減」。

 病院経営層にとってのメリットとして「初期導入費の削減とキャッシュフローの改善」「突発的なストレージ増設など一時費用の抑制」「データ保護・災害対策など先進的な取り組みをアピールできる」ことを紹介した。

 しかし、多くの医療機関が医用画像の外部保存サービスにメリットを感じているものの、導入を踏みとどまっている不安や懸念があるという。

 「1つ目はセキュリティへの不安。2つ目は一度データを預けてしまうとそのベンダーにデータを囲い込まれてしまうのではないかという不信、3つ目は本当にコスト削減が可能になるかという疑問です。医知の蔵はそうした不安や懸念の解消に以前から取り組んでいましたが、今回バージョンアップした『医知の蔵2.0』ではコスト削減も含めていっそうの強化を実現しました」

 「セキュリティ」への不安について、医知の蔵はデータセンター事業においてISMSの第三者認証を取得しているので安心してデータを預けることができる。また、「囲い込み」への不信については、医知の蔵は国際標準規格DICOMなどに準拠したデータ管理や通信を提供するベンダー中立型のサービスであるため、他社製のPACSであってもDICOM通信することで、医知の蔵のサービスを利用することが可能だ。

 さらに「コスト削減」への疑問に対しては、サービスラインの拡充と課金モデルの変更によって解決。従来のプライマリサイトとセカンダリサイトで全く同じ設備でデータを保管するサービスを「医知の蔵プレミアム」とし、セカンダリサイトの機能をバックアップに絞ることでコストを抑え、より導入しやすくした「医知の蔵ベーシック」を追加する。また、これまでデータセンターに蓄積されているデータ量全体に課金していたモデルを、月ごとに追加されたデータ量(新規発生量)にのみ課金するモデルに変更する。

 「従来は月ごとに発生するデータ量が同じでもデータの蓄積量が増えていくので支払金額は増加していきますが、新しい課金モデルでは仮にデータ量が一定であれば、支払金額も一定になるため、予算化もしやすく、導入のハードルが下がります」

 だがデータの新規発生量も増えていく傾向にあるので、長期的にはデータ量をコントロールしていく必要がある。医知の蔵2.0はILM(Image Life cycle Management)を実装することで、必要性の下がったデータの再圧縮、不要となったデータの削除を医療機関の判断で行うことができる。また、再圧縮・削除ルール作成者と承認者を切り分け、作成・承認のログ管理をすることで、安全に実行できる仕組みとなっている。このILMを活用することによって賢くデータを管理し、支払金額を抑えることが可能となる。

 「このように皆さまが抱いていた不安や懸念をしっかりと解消したのが医知の蔵2.0です。私たちは今後も病院の運営や地域医療連携のサポートに一層力を入れていきたいと考えています」と風間氏は力強く語った。

※医知の蔵は非医療機器となります。

インタビュー ヘルスケアITによってヘルシーマジネーションを推進し、高齢社会における適切な医療を提供する
GEヘルスケア・ジャパン アジア・パシフィック地域 ヘルスケアIT本部長 シロン ミッチェル氏

 アジア・パシフィック地域のヘルスケアIT本部長をつとめるシロン ミッチェル氏は進化を遂げた「Centricity Universal Viewer」と「医知の蔵2.0」は読影効率の向上、ワークフローや病院運営の効率化においてきわめて有効な製品・ソリューションになりうると語った。

 「医師や医療関係者の声をしっかり受け止め、開発や改善を進めていきます。ワールドワイドの開発チームと日本の細かいニーズを理解したローカルの開発チームの力が結集されることで、GEヘルスケアの強みが発揮されます」

 また、CTやMRIなどのDICOM画像だけでなく、デジカメの画像や検査レポート、同意書など多様な非DICOM画像を統合的に管理し、参照できる『Centricity Clinical Archive』(CCA)、『Patient Information Viewer』(PIV)によって患者全体のデータをより迅速・的確に把握。各診療科にとどまらない病院全体の運用の効率化をはかり、それらを地域医療における情報連携へとつなげていく考えだ。

 「GEヘルスケアは『2025年モデル』を視野に入れ、地域医療連携の推進に力を注いでいきます。高齢化した患者さんたちが自宅などから出ることなく適切な医療を受けるためには、医療機関同士のデータ連携がとても重要になってきます、セキュリティやプライバシーに十分に配慮した上で、データをスムーズに動かす仕組みづくりが必要です」

 さらに、シロン氏は集めた患者データをビッグデータとして分析することで、より適切な医療の提供が可能になると指摘する。

 「集団や地域のデータ分析を行うことで、より効率的な病気の予防、早期発見、早期治療を実現できます。そのためGEヘルスケアではそうしたビッグデータの分析にワールドワイドで取り組んでいます。私たちはCTやMRI、超音波診断装置などのさまざまなモダリティを持ち、集まったデータを分析することで、よりよい結果に結びつけることができる。それこそGEヘルスケアならではの強みといえるでしょう。私たちは常に患者さんにとっていかによい結果をもたらすことができるかを総合的に考え、機器やソリューションの開発を行っています」

 GEは「インダストリアル・インターネット」という考え方を提唱し、実行している。先進的な機器、高度な分析が可能なソフトウェア、意思決定を行う人々が結ぶつくことによって、さまざまな産業の生産性を向上させるというものだ。

 GEヘルスケアはインダストリアル・インターネットによって医療の質、コスト、アクセスを改善するヘルシーマジネーションを推進するとともに、高齢化が急速に進行する日本におけるより適切な医療の提供に全力で取り組んでいく。

healthymagination

ヘルシーマジネーション(healthymagination)は、2015年までにヘルスケア分野のイノベーションに60億ドルを投資し、「より身近で質の高い医療をより多くの人々に」提供することを目指すGEのイニシアチブです。

第2章 医知の蔵2.0
提供/GEヘルスケア・ジャパン