戦略的なICT活用によって患者、地域住民、職員の信頼と満足を極める
入力から出力までエプソン製品を活用 患者と職員の信頼と満足を極めるシステムを構築

社会医療法人 宏潤会 大同病院・だいどうクリニックはICTへの積極的な取り組みによって、診療情報の共有と業務の効率化を実現。より質の高い医療を提供するとともに、職員が効率的に働くことのできる環境を整備し続けている。その診療の現場では、受付や診療室前などにエプソン製のスキャナーを分散配置し、同意書などの紙文書を電子化し、電子カルテなどのデジタルデータと一元管理できる。在宅医療の現場でもPCやバッテリー内蔵のモバイルプリンターを活用し、診療記録の統合管理システムは効率化に大きく寄与している。患者、地域住民、職員の信頼と満足を極めるために、どのようにICTを活用しているのか伺った。

紙文書とデジタルデータを一元管理 よりスピーディーで確実な診療が可能に

社会医療法人 宏潤会 事務局部長 加藤 彰裕氏

社会医療法人 宏潤会 大同病院・だいどうクリニック(愛知県名古屋市南区、404床)は急性期医療を担う中核病院として、地域への貢献を続けている。救急診療に力を注ぎ、特に小児救急では毎日小児科医当直を配置するなど、24時間・365日地域住民にとってなくてはならない存在となっている。法人の理念は「『皆様の信頼と満足』それを極めることが私たちの使命です」。この「皆様」の中には患者、地域住民だけでなく、医療を担う職員も含まれている。

同法人の事務局部長、加藤 彰裕氏は次のように語る。

「院内の情報共有と効率化をはかることが、より質の高い医療の提供と働きやすい職場環境の実現につながります。そのためにはICT活用が不可欠でした」

同病院は2006年に電子カルテシステムを導入。2011年に電子カルテシステムを更新した際、診療記録の統合管理システムを導入した。同システムは患者の署名が入った同意書などの紙文書と電子カルテなどのデジタルデータを一元管理するシステムだ。

診療記録の統合管理システム導入前は、日々発生する検査・手術の同意書、かかりつけ医からの紹介状、入院誓書など紙文書の運搬・保管などに手間がかかっていた。システム導入後は、それらの文書をエプソン製のスキャナーでスキャンし、タイムスタンプと電子証明書を添付し、原本として保存している。紙文書を保管するスペースが不要で、電子カルテのデータと同じようにいつでも呼び出して確認することができる。患者にはスキャン後の書類を控えとして返すため、これまでのように元の書類とコピーした控えに2度サインしてもらう必要もない。効率化によって職員の業務負担が軽減し、よりスピーディーで確実な診療が可能になった。

システム構成図

スキャナーを診察室前などに分散配置 素早いスキャンで、効率化を実現

診療記録の統合管理システムにはスキャナーが欠かせない。同病院はオーダーの手間や書類を運搬する時間のロスなどをなくすため、スキャンセンターを設けず、院内各所にスキャナーを配置する「分散配置型」を選択。各診療科の受付カウンターなどで素早くスキャンすることで患者を待たせず効率化を実現している。持参した書類も、その場で返却してもらえるので患者にも好評だ。

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2017年10月に電子カルテシステムを更新する際、スキャナーもリプレイス。その際も前機種に続き同じエプソン製のA4シートフィードスキャナー「DS-530」を選んだ。加藤氏はその理由として「メーカーとしての信頼性、コスト、コンパクトさ、スキャンスピードの速さ、誰にでも扱える操作性」を挙げる。DS-530は101台導入され、各診療科の診察室前カウンター、ナースステーション、検査室などに配置されている。機器を統一したことでサポート窓口もまとまり、操作方法も統一できた。また、「スキャンが速くなった」「前機種と同じく操作が簡単」など職員からの評判も上々だ。

モバイルプリンターを在宅医療に活用 パートナーとしてICTシステムを支えていく

宏潤会は地域包括ケアに貢献するため、訪問診療と訪問看護にも力を注いでいる。2017年10月のシステム更新により電子カルテを院外でも利用できるようになったため、だいどうクリニックの在宅診療部と同法人の訪問看護ステーションにエプソンのモバイルプリンター「PX-S05」を12台導入した。PX-S05は軽量・コンパクトでA4用紙をカラープリントすることができ、バッテリーを内蔵しているため訪問先での使用に最適だ。

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従来、医師は訪問診療後にクリニックに戻ってから処方箋をプリントしていたが、PX-S05があれば訪問先で処方箋をプリントすることができる。訪問看護師も訪問先で看護記録をプリントし、置いてくることができるようになった。そのため無駄な時間が減り、業務効率が大幅に向上した。患者や家族にとっても、その場で書類を受け取れることは好評だという。

宏潤会では他にも印刷速度とコスト面の有利さから、多数のエプソン製インクジェットプリンターを導入している。

「エプソン製品は私たちのICTシステムを支えてくれています。エプソンさんとは今後もパートナーとして情報交換し提案し合うことで、患者様、地域の方々、職員にとって真に有益なICT戦略を実現していきたいと考えています」と加藤氏は語った。

VOICE 1 診察・検査がスピードアップ。確実で安全な医療の提供に役立っています
社会医療法人 宏潤会 だいどうクリニック 看護師 武田 千尋氏

患者さんから検査・手術の同意書、アレルギー調査票を受け取り、各診療科の診察室前カウンターに置かれたスキャナー「DS-530」で、スキャンしています。スキャンが終わると文書は診療記録の統合管理システムに保存されるので、元の文書は患者さんに控えとしてお返しします。

クリニックでは診察や検査などの待ち時間を少なくすることが重要ですが、DS-530は操作が簡単で素早くスキャンできるので、特に患者さんが多いときに助かっています。

保存された文書はすぐに診療記録の統合管理システムから呼び出せるので、たとえば検査科から投薬についての問い合わせがあったときは、検査科と看護師でダブルチェックが可能になります。また、手術のための何種類もの同意書も、病棟とダブルチェック可能です。

また、初診の患者さんの紹介状や診療情報提供書は地域医療連携室でスキャンされ、その情報を診察室ですぐに確認することができます。医師も事前に情報を得られるので、診察のスピードが向上し、待ち時間を減らせるのはありがたいですね。診療記録の統合管理システムは診察・検査のスピードアップ、確実で安全な医療の提供に役立っていると感じています。

VOICE 2 訪問先で処方箋などをプリント。業務効率が上がり、よりきめ細かいケアが可能に
社会医療法人 宏潤会 だいどうクリニック 地域チーム医療・教育センター 在宅診療部 小津 美智子氏
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在宅医療において患者さんのお宅に訪問する際、モバイルプリンター「PX-S05」とノートパソコンを一緒に持っていきます。エプソン製のモバイルプリンターはコンパクトで軽く、カバンにも楽に収まります。バッテリーを内蔵しているので訪問先でコンセントをお借りする必要がないのがいいですね。

導入以前、医師は訪問先で処方箋をプリントできなかったので、クリニックに戻ってからプリントし、それを私たち看護師が院外薬局にFAXし、処方箋の原本を郵送するという作業が必要でした。また注射箋などは医師が口頭で指示した薬剤を私たちが伝票に起こし、薬局に伝票を渡して受け取っていました。導入後は訪問先でプリントできるのでそうした作業の必要がなくなり、非常に助かっています。

看取りの際には、その場で死亡診断書をお渡しできるので、これまでのように患者さんのご家族に改めて病院へ取りに来ていただくこともなくなりました。

また、患者さんが別施設などに入られる際に必要な診療情報提供書もその場でプリントできるため、患者さんの状態を診ながら作成し、お宅に置いてくることができます。おかげで確実で効率的な引き継ぎができます。さらに、診療情報提供書に添付する画像をカラープリントできるのも便利ですね。効率が上がり、時間に余裕を持って業務に当たることができるので、よりきめ細かいケアができるようになりました。患者さんにとっても、医師にとっても、看護師にとっても大きなメリットが生じていると思います。

POINT
導入製品 A4シートフィードスキャナーDS-530
導入製品 モバイルプリンター PX-S05W/PX-S05B
社会医療法人宏潤会 大同病院・だいどうクリニック
EPSON
お問い合わせ先/エプソン販売株式会社