企業や公共機関に対してデータベースを中心にさまざまなソリューションを提供してきたオラクルですが、医療業界においても包括的なエンド・ツー・エンドのソリューションを提供しています。 その基盤となるのが、利用者に必要な医療情報をタイムリーに提供するためのデータガバナンス実現に向けたプラットフォーム技術と製品群です。
病院情報を統合・一元管理する仕組みとして利用されるOracle Database 11gおよびReal Application Clusters(RAC)は、単一のデータベースをクラスタ構成で実行できるため、可用性・耐障害性に優れ、24時間365日停止することが許されない病院情報システムのデータ基盤を支えます。また、データが増加した際に、必要に応じてサーバーを追加することができるため、追加した台数によりリニアな性能を発揮するのに加えて、投資コストを抑えた拡張を実現します。
システム連携、プロセス連携などSOA(サービス指向アーキテクチャ)に必要な機能を包括的に提供するOracle SOA Suiteは、部門システムと電子カルテシステムを連携する際に1つ1つ接続インタフェースを開発しなければなかった従来の手法を一変させました。部門システムに手を加えることなく、生産性の高いデータ連携を可能にします。
一方、膨大な医療情報を格納するストレージは、増え続けるデータをいかに最適に管理し、ストレージコストを削減するかが大きな課題です。ストレージ仮想化を実現するAutomatic Storage Management(ASM)は、高価で高性能なディスク装置と安価で標準的な性能を持つディスク装置を組み合わせて統合的に管理できるため、データ読み出しの性能を確保しつつ、投資コストを抑えたストレージ環境を構築することが可能です。
こうしたデータの一元管理・連携の仕組みを構築するオラクルソリューションは、業界標準技術をベースにしており、オープンな医療情報基盤を構築できることが大きな特長です。
オラクルは、医療情報の一元管理やシステム間連携といったデータ基盤ソリューションに留まらず、病院の経営情報・診療情報分析、病院向けERP、疾病管理、病病・病診連携基盤など、医療業界に特化したソリューションを提供しています。
例えば、疾病別・患者別・部門別、あるいはDPCに対応した病院のコスト管理支援アプリケーション、院内の人事情報管理や医療安全の観点から適切な人員配置・負荷分散計画を可能とする人事管理アプリケーション、患者満足度を向上させ強固な関係性を築くための病院向けCRM(顧客関係管理)アプリケーション、医療連携のための医療情報交換基盤などです。
これらの医療業界向けソリューションは、すでに米国の医療機関で多くの実績を積み重ねているものです。日本オラクルは、こうした実績を活かして有力医療ITベンダーとの協業を強化しつつ、国内医療機関のIT化を推進していきます。
Oracleホワイト・ペーパー
Oracle Database 11g DICOM 医用画像のサポート医用画像の効率的な格納と迅速な提供を可能にするOracle 11g、本ホワイトペーパーでは医用画像の管理におけるOracle 11gのメリットとその活用方法についてご紹介します。
【関連導入事例:帝京大学医学部附属病院】
医療情報の一元化と見える化を低コスト・短期間で実現オラクルのミドルウェア群で構築したSOA基盤により既存の部門システムの情報を連携させ、医療情報の一元化と見える化を低コストかつ短期間で実現した、帝京大学医学部附属病院様の事例をご紹介します。
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