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今、考えるべき薬剤師のキャリアアップ。求められる薬剤師のスキルとは。

ワークライフバランスを重要視する動きが活発化。大きな変化に早めに対応していくためのヒント。

株式会社マイナビ マイナビ薬剤師 キャリアコンサルティング部門 関東エリア マネージャー/南野 可奈さん
 薬剤師の皆さんの働き方に関する意識や環境が、大きく変化しはじめています。特に、結婚や出産という人生のイベントを迎えてからも、しっかりと仕事と自分の生活を両立していきたという転職希望者の傾向と、積極的に対応していく企業側の動きについて、今回はご紹介していきます。

「残業」と「お休み」から考えるあなたのワークライフバランス

 以前は、結婚や出産を機に仕事を辞める方が多く、その後、育児をしながら別の職場に、パートタイムで職場復帰される方がいらっしゃいました。しかし、ここ数年の傾向としては、元の会社に復帰される方が増えてきたのが大きな変化です。

 このテーマを考える際には、「残業」と「お休み」という2つの大きな要素があります。
 まず、「残業」については、最近は「19時まで」を希望される方が増えています。お子さんの保育園のお迎えなどが関係していて、残業は1日1時間あるかないかというペースで働きたい、月の残業時間は20時間以内というのが目安になってきます。

 また、「お休み」は、土日は必ず取りたいと希望する方が増えてきています。しかし、薬局やドラッグストアの店舗運営を考えると必ずしもそうはいきませんが、その一方で、週に2.5日のお休みという会社が現れてきました。日曜日は固定のお休みで、もう1日は平日が休み、土曜日が半休というものです。勤務日の就業時間は若干長くなりますが、お休みはしっかり取れるという仕組みです。

柔軟な雇用形態、勤務制度を採用する会社が増えています

 その他にも柔軟な雇用形態や勤務制度を採用する会社が増えています。
 従来のように、正社員での雇用となると、フルタイム勤務になるケースが多いため、一度パートタイムなどに切り替えることで、勤務日数や時短勤務を調整する会社が多くなっています。そして将来的には、正社員に戻れるように柔軟な対応を取っています。

 時短勤務の制度では、復帰後3年間や幼稚園までと設定している会社が多いのですが、最近では、小学校6年まで時短勤務が可能な会社もあります。お子さんの年齢を重ねるごとに時短の割合は変わり勤務時間が長くなっていく制度です。

 さらに、休職中のケアを手厚く行う会社も現れてきました。月に1回程度、育休中の社員を集めて、出産を経験し復職された先輩社員が育児のアドバイスや会社の状況の報告を行っています。そして、育休中でも最新の技術をeラーニングで学べる環境を整えて、いつでも復帰できるような取り組みも行われています。

 このようにワークライフバランスの実現のために積極的に取り組む企業が増えてきています。そして、結婚、出産という人生のイベントを前にして、このような体制が整っている会社に転職したいという希望者も見受けられるようになりました。

事前の不安と企業の実情をきめ細かく調整し将来を見据えた転職活動を支援

 経営者や人事採用担当者の立場から考えると、会社が一貫したサービスを継続していくためには、その一翼を担ってくれていた社員さんに続けて働いてもらうことが、メリットが大きいと考えるものです。

 サービスの質を維持していくことは簡単ではありません。会社としてサービスの質の向上を追求していくためには、会社が大切にしていきたいこと、本当に伝えていきたいことを、一人ひとりの社員が考え取り組み、蓄積し継承していくことが一番の近道です。そのために会社が復職に積極的になることも理解できると思います。

 このような点を踏まえて、私たちは転職希望者に対しては、目先の待遇改善だけではなく、将来を見すえた転職活動の支援を行っています。

 「『産休・育休制度あり』と求人票に書いてありますが、実際の状況は?」という、転職希望者の声をよく耳にします。その不安を解消していただくために、私たちは実際にその職場に出向き、直近の状況を確認しています。どのようなキャリアの方が産休や育休を取っているか、復職された人数や、復帰後にどのような働き方をされているかなど、具体的にお伝えするようにしています。

 それは、近い将来のご自分のイメージになるでしょう。ご自身の不安や誤解と実際の職場の実情とのギャップを埋めていただくための情報提供が、私たちがご提供できる大きなメリットだと考えています。

 また、採用選考の面接時には、固定の休みの希望や突発な休暇の要望は、わがままに聞こえてしまうことをおそれて、なかなか確認しにくいものです。このような相談は、実際にとても多いのですが、私たちが間に入ることで、入社前に、出勤曜日や時給の調整、交渉なども可能になります。

 もし、不一致があると、例えば無理な残業が増えるなど生活に支障がでてしまい、結果的に1ヶ月も経たないうちに辞めなければならないケースにもなります。そのような事態を避けるために、私たちは何度でも調整します。早めに対応し、不安点を解消していただくために、双方の要望や状況を把握した上で条件のすり合わせや歩み寄りができることが、私たちエージェントの存在価値だと考えています。
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マイナビ薬剤師
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