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今、考えるべき薬剤師のキャリアアップ。求められる薬剤師のスキルとは。

薬剤師のキャリア採用は、売り手市場の状態が続いている。しかし、先進的な取り組みを行っている企業や一部の地域では、変化が起こり始めており、転職希望者の動きにも大きな影響を及ぼす流れになっている——。これは、38,000件以上の公開求人数を誇るマイナビ薬剤師が、転職希望者と採用企業側の最新動向を分析した結果だ。さらに詳しい内容を、株式会社マイナビ 紹介事業本部 メディカルマーケティング統括の松田 正吾氏に、薬剤師のキャリアアップ転職の現状と将来像、今こそ考えておくべきキャリア形成や身に付けておきたいスキルについて聞いた。

求職者が転職先を選べる状況は続くが変化の兆しが見えてきている

 薬学教育が6年制に移行したために生じた“空白の2年間”の頃ほどではありませんが、企業などの採用する側の雇用意欲は依然として高いため、まだまだ転職希望者が就業先を選ぶことができる売り手市場です。
 ですが、求人企業側は、毎年一定数の新卒採用を計画的に行っており、加えてキャリア層の採用も継続している状況ですので、近い将来、求人企業から求められる薬剤師像が確立されていくものと考えています。

 マイナビ薬剤師が保有する独自の情報システムにおける分析結果からも、今回お話する傾向が読み取れており、まずはマイナビ薬剤師の取り組みからご紹介できればと思います。
株式会社マイナビ 紹介事業本部 メディカルマーケティング統括/松田 正吾氏

独自の情報システムを構築し求職者が多くの中から比較検討できる仕組みを実現

 全国には調剤薬局とドラッグストアだけで56,000弱の店舗があり、病院も8,600弱の施設があります。私たちマイナビ薬剤師は、これらすべての求人を網羅することを目指しています。
 さらに、一つひとつの店舗・施設について、どの程度深く把握できるかを追求しています。例えば、管理薬剤師さんとお会いしてお仕事に取り組む姿勢やお考え、キャラクターなど、自分たちが感じ取ったものを転職希望者へお伝えしていくことを徹底しています。
 これらの貴重な情報を管理するために、数年前には、独自のデータベースシステムを立ち上げました。このシステムには、全国の調剤薬局・ドラッグストア・病院における店舗・施設の詳細情報が網羅されています。このことにより、ご利用者様により多くの就業先候補をご紹介できます。地図データも連動しているので、ご自宅からの通勤を最大限考慮にいれたご提案も可能です。マイナビ薬剤師のどのコンサルタントに聞いていただいても一定レベルの情報を提供できる背景には、この独自システムがあります。
 ご利用者の希望を叶えるための求人を最大限ご提案し、それらの中から比較したうえで考えていただいているので、満足できる職場選びをご支援できていると考えています。

求人企業側に有益な情報を提供するJOBフォーラム、中立性を追求するマイナビ薬剤師の新しい取り組み

 このデータベースには、店舗・施設の情報だけではなく、過去にマイナビ薬剤師をご利用いただいた方の情報も登録し、傾向分析を行っています。これらの蓄積された情報を活用して、転職希望者と雇用する側とのミスマッチをなくすための働きかけを行っています。
 昨年から開始した取り組みなのですが、JOBフォーラムという題目で、約5,000名の薬剤師さんのご利用動向から、年代別、エリア別、男女別の転職理由、転職先に求めるもの、転職の際にもっとも気にすることなどを読み解き、採用成功事例も交える形で求人企業に情報として提供しました。内容は、採用計画や採用手法の検討材料として、活かしていただいています。昨年のJOBフォーラムは、東京・名古屋・大阪・九州で開催し、採用担当者だけでなく、社長、役員の方など幅広くご参加いただきました。

 私たちは、転職希望者と求人企業の間に存在していますから、あくまで中立性を重要視しています。毎日のように多くのデータが集まってきますから、互いにとって有用なる情報を、きちんと整理した上でお伝えしていくことが重要と考えています。

信頼関係の蓄積が反映された情報システム、新しい動きが、大きな変化につながる

 マイナビ薬剤師が所有する独自システムのデータを解析すると、今回お伝えしたい内容に関連した新しい動きが見えてきます。

 転職希望者の視点で申し上げますと「薬剤師としての経験値」をしっかりと考え、自身の現状を理解して、必要なキャリアを積んでいく傾向が表われている点です。
 例えば、学生時代の実習で調剤薬局やドラッグストアを経験した際に、とてもいい環境だったので、他を見ることなく調剤薬局へ就職した人が、たとえ給与待遇が下がっても、経験を積むために病院の薬剤師を選ぶという転職ケースがあります。
 一方で、採用企業の視点からすると、一部の地域では薬剤師の充足傾向が見て取れる中、「必要なスキルを持った人物像を選んで採用したい」と考え始めている点が挙げられます。
 企業がキャリア採用に求めるスキルが明確になってきますから、今後、薬剤師は、いくつかのスキルを身に付けておかなければなりません。

 これらの変化は、忙しい業務の中では気づけないものです。ですがそこで、差が生まれてしまいます。
 例えば、1年の月日が経てば、年齢が上がり、給与も上がります。そのため会社から求められる役割も当然変わってきます。だからこそ、『自分のキャリア』『働き方』『スキル』を、今見つめ直さないと、この流れに乗り遅れてしまう時代が来ます。

 求人企業にとって本来のキャリア採用とは、会社にとって足りない部分を持った人や、高いスキル・能力を持った人を探すことです。
 では、キャリア採用で求められる能力とは、何でしょうか。
 それは、コミュニケーション能力とマネジメント能力です。このスキルを身に付けていなければ、採用されない時代が近づいてきていると言えるでしょう。

 今後、それぞれのテーマごとに、キャリアコンサルタントがマイナビ薬剤師のノウハウをご紹介していきます。ぜひご覧ください。
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お問い合わせ先
マイナビ薬剤師
http://pharma.mynavi.jp/
0120-866-153(平日9:30〜20:30 土曜9:30〜17:30:日曜・祝日を除く)