小牧市民病院の電子カルテへの全面移行を支えた「Caché」ベースの医療情報システム「CureLaEMR」 医療崩壊を押しとどめるために“病院業務の電子化”は必須の課題に
現場の医師とともに開発を進めた次世代型統合医療情報システム「CureLaEMR」
セーレンシステムサービスは,オーストラリアの医療情報システムベンダーであるTrakHealth社が開発した統合医療パッケージ「MedTrak」を日本の医療機関向けに改良し,次世代型統合医療情報システム「CureLaEMR」(キュアラEMR)として提供している。これはデータベースにインターシステムズの「Caché」を採用し,高速なレスポンスと柔軟な部門システム連携を実現したもので,小牧市民病院には,パッケージ化されたシステムを現場の要望に合わせてカスタマイズして導入している。
PCサーバー中心のコンパクトなインフラで大量な医療情報の高速処理を実現
株式会社 セーレンシステムサービス 医療情報システム事業部 営業課 主任 南谷正雄氏

CureLaEMRの特長やコンセプトについて,セーレンシステムサービスの南谷正雄氏は次のように説明する。

「CureLaEMRは,医事会計からオーダリング,電子カルテまで網羅したオールインワンの統合医療情報システムです。また医療の最新情報を常に分析し,現場の医師とともに開発を続けている『成長型』パッケージでもあります。さらに,データベースには病院業務に最適化されたCachéを採用しているので,PCサーバー中心のコンパクトなインフラでありながらストレスを感じさせない高速レスポンスを実現しています」

CureLaEMRは,小牧市民病院をはじめ,数々の国内医療機関への導入実績を誇る。

例えば,病床数270床,15の診療科を備え,年間の外来患者数が35万人に上る東京都教職員互助会の三楽病院では,CureLaEMRが300名の病院スタッフの医事業務を支えている。また医療法人 西陣健康会の堀川病院は,病床数239床,14の診療科,年間の外来患者数12万人を数えるが,同院では3ヵ月という短期間での導入を実現した。このほかにも,病床数330床の財団法人 仙台市医療センター仙台オープン病院や,病床数478床の東京女子医大東医療センター日暮里クリニックなどでもCureLaEMRを採用している。

こうした数ある導入例のなかでも小牧市民病院は,病床数544床に1日平均の外来患者数が1774人(2006年度)という大規模な医療機関だが,これだけの病院が持つ診療情報をPCサーバーで処理している点に,CureLaEMRが持つ優れたアドバンテージがうかがえる。

RDBの10倍の処理速度を示すCachéのパフォーマンス
株式会社 セーレンシステムサービス 取締役 西山強氏

セーレンシステムサービス(本社:福井県,http://www.srnss.co.jp/)は,セーレンの100%子会社として1988年10月に設立された。1994年には医療情報事業部を開設し,福井大学(旧福井医科大学)医学部附属病院のオーダリング開発に携わった経験も持つ。2001年に,オーストラリアの医療情報システムベンダーであるTrakHealth社(旧TrakSystems社)と販売代理店契約を締結し,同社が開発した統合医療パッケージ「MedTrak」の国内向け開発を三楽病院と共同で進めてきた。そして2005年,開発した日本語版パッケージを「CureLaEMR」と命名。

なお,セーレンシステムサービスでは,医療システムの開発当初からCachéの優れたパフォーマンスに注目しており,Cachéをベースに開発されたシステムであることからMedTrakを採用したという経緯がある。同社で開発に携わってきた西山強氏は,Cachéのパフォーマンスを次のように評価する。

「当社での検証によれば,Cachéは一般のリレーショナルデータベースに対して平均で10倍のパフォーマンスを示しています。特に名前や住所などの文字を中心とした複合的な条件による検索においては,20倍に迫るスピードを実現しています。例えば,リレーショナルデータベースで0.76秒かかる検索処理は,Cachéならば0.04秒で済みます。こうした処理能力の高さは,電子カルテシステムなどによって実際に診療情報が蓄積されたあとで大きな威力を発揮するのです」

また,セーレンシステムサービスの独自調査によれば,従来型の電子カルテシステムは,運用期間が長くなるにつれてレスポンスが遅くなるという。それに対してCureLaEMRを4年以上運用している病院では,3〜5秒のレスポンス性能を維持している。

「医療情報システムの導入には,患者サービスの向上や医療過誤の防止,病院経営の安定化などが求められます。この要望に応えるためには,コストパフォーマンスに優れた統合パッケージであることに加え,完成度の高い基本設計,柔軟な運用設計が不可欠です。そのうえで,世界標準や先進的な機能を取り入れて成長し続けるシステムとして,当社ではCureLaEMRを提供しています」と西山氏は提唱する。


診療画面(電子カルテ・オーダリング) 病床管理
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患者管理 総合予約システム
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