ハンセン病は,感染しても発病することは極めてまれな病気であることが明らかになり,1996年3月31日には関連する予防法が廃止された。現在,国立療養所 沖縄愛楽園では,入所者に対する医療および福祉の提供および地域との共生に向けた取り組みを行っている。同園の山内和雄園長は,そのために医療現場の利便性を向上し,最前線の医療を提供するとともに,患者の権利や尊厳を守るためのセキュリティの強化も重要であると訴える。
現在,国内には13ヵ所のハンセン病国立療養所があり,定期的に副園長会議が開催されている。沖縄愛楽園の野村謙副園長も参加している同会議においては,療養所の将来について意見が交換される。そこで議題となるのが,過去に蓄積された膨大な紙の情報を資産として適切に管理し,将来の治療や対策に役立てる方法である。野村副園長は,そうした課題をCachéとEnsembleを組み合わせたシステムによって解決できるのではないかと考えている。
沖縄愛楽園の検査科では,Cachéによる検査システムを開発する以前はパッケージ製品を利用していた。しかし,汎用化された検査システムにはいくつかの課題が存在する。同園の検査科では,病理細胞診や細菌検査などのシステムが混在し,取り扱うデータの形式も多様化していたことから,同科で運用していたシステムにデータを取り込めず,診療側でもデータを閲覧できない状態に陥っていた。同園で臨床検査技師長を務める渡邊友宏氏は,そうした問題の解決を目指し,Cachéによる新システムの構築に取り組んだ。
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