■知っておきたい「がんの検査」|部位別・がんの検査乳がんの概要
 

2 乳がんの精密検査 [がんかどうかを診断(碓定診断)するための検査]

  乳がんの精密検査では、まず、マンモグラフィ検査と超音波検査が行われます。検診で、すでにこれらの検査を受けていても、もう一度より詳しく調べます。

  精密検査でのマンモグラフィ検査と超音波検査の目的は、主に2つあります。一つは、本当にがんであるかどうかを見ること。もう一つは、その後に行う生検のために、がんが疑われる部位の、正確な位置を確認しておくことです(マンモグラフィ検査や超音波検査で、がんでないことが明らかになれば、生検は行われません)。


  乳がんの生検にはいくつか方法がありますが、その前のマンモグラフィ検査や超音波検査で、ほぼがんに間違いないと思われる場合には、負担の軽い「穿刺吸引細胞診(せんしきゅういんさいぼうしん)」が行われます。これは乳房に細い針を刺して、細胞を吸い出すもので、特に麻酔はしません。また、乳頭から分泌物が出ている場合は、それを採って細胞診を行うこともあります。

  組織診が必要な場合は、手術室で腫瘍の一部を切除して採取しますが、最近ではより負担の少ない「マンモトーム生検」が行われることが増えてきました。これは局所麻酔したのち、太い針状の装置を乳房に刺し、組織を採取するというもので、医師はマンモグラフィの画像を見ながら行います。この方法であれば、5ミリ以下の小さな傷ですみます。

  なお、乳がんの中には腫瘍を作らずに、乳管内に網目状に広がるものもあります。乳頭の分泌物からは、がん細胞が見つかっているのに、通常のマンモグラフィ検査や超音波検査では、特に異常が認められないといった場合は、このタイプの乳がんが疑われます。このようなケースでは、乳管内を調べるため、乳頭から造影剤を注入してX線撮影する「乳管造影検査」や、乳管内に極細の内視鏡を挿入する「乳管内視鏡検査」が行われます。


参考サイト
がん患者サービスステーションTODAY・乳がんの症状と検査 …精密検査、特に生検について、イラストつきで詳しく解説してあります。

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