■知っておきたい「がんの検査」|部位別・がんの検査乳がんの概要
 
1 乳がん検診

  乳がん検診は、地方自治体や職場で実施される集団検診のほか、一般の医療機関でも行われています。またいわゆる「人間ドック」の検査メニューなどに、乳がんの検査が含まれている場合もあります。

  乳がんの発見を目的として行われる検査には、下記のような検査があります。どの検査を採用しているかは、それぞれの施設で異なります。検診を受けることで、死亡率が低下することが、科学的に確かめられている検査は、「視触診」と「マンモグラフィ検査」の併用方式で、地方自治体が行う集団検診の多くはこの方法を採用しています。

  なお国立がんセンターでは、40歳以上の人は2年に1回、乳がん検診を受けることを勧めています。

 
 医師が直接、乳房にしこりがないかなどを調べる検査です。医師の熟練度にもよりますが、視触診で発見できるものは、ある程度以上の大きさのしこりに限られるので、視触診単独での検診では不十分です。必ずマンモグラフィ検査や超音波検査を組み合わせて受ける必要があります。
 乳房専用のX線撮影(レントゲン)のことで、視触診では分かりづらい小さなしこりや、しこりになる前の石灰化した病変もよく発見できます。
 検査は、乳房を片方ずつ2枚の板で挟み、約4〜5cmの厚さまで押さえた状態で行います。個人差はありますが、乳房を圧迫される際、軽い痛みや不快感を感じる人もいるようです。左右の乳房を、それぞれ上下、左右の2方向から計4回撮影しますが、検診では被曝量などを考慮し、どちらか1方向のみの場合もあります。
 乳がん検診として確実性の高い検査ですが、乳腺が豊富で密度が高い若い女性の場合、乳腺内にがんがあっても、判別しづらいという短所もあります。
 超音波をあてて、乳房内の組織を画像に映し出し、病変がないかを調べる検査で、「エコー検査」と呼ばれることもあります。超音波の伝わりを良くするために、乳房の表面にゼリーをぬり、そこに超音波の出る器具(プローブ)をあてるだけなので、痛みはまったくありません。また放射線被曝の心配もありません。
 乳腺が発達している若い人の場合、マンモグラフィ検査よりも適していると言われています。年齢によってマンモグラフィ検査と超音波検査を使い分けたり、より診断の確実性を高めるために、両方を実施している医療機関もあります。


参考サイト
NPO法人乳房健康研究会・マンモグラフィQ&A …マンモグラフィ検査について知っておきたいことが、Q&A式で解説されています。

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