PET画像診断フォーラム会長・鳥塚莞爾氏は、開会の言葉として活動を開始した2005年からこれまでのフォーラム活動を振り返った。 「このフォーラムは発足して3年になりますが、その間、PET検査の普及を目的として、フォーラムのメンバーのみなさまからいろいろご意見をいただき、また原稿などを書いていただきました。ことに一般市民の方々にPET検査の情報をいろいろと知らせるという面で、一応の成果は挙げたと思っております。本日は、今後のフォーラムのあり方について、メンバーのみなさまから意見をいただければと思います」 会議は、まずPET検査の現状についての報告から始まった。 PET検査の保険適用については、鳥塚氏が説明した。 「PET検査によるがん診断は、現在13種類のがん疾患が保険適用になっていますが、まだ認められていないものもあります。すべての悪性腫瘍(がん、肉腫)に対して、病期判定のための診断、治療後の効果判定のために行うPET検査に保険が適用されるよう厚生労働省に働きかけています」