凹凸が少なくふき取りやすい形状、消毒薬に耐える表面材質などにより、清潔を保ちやすくしている。写真は、設定した条件で清掃を促してくれる機能のデモ。
タフブックCF-H1は、インテル®が提唱するヘルスケア向けパソコンのプラットフォーム「Mobile Clinical Assistant:MCA」に準拠したパソコン。2009年3月に発売された、日本初のMCAだ。
医療現場での使用を想定した数々の特徴を持つ。従来のタフブックにもあった耐衝撃性能、防塵・防滴性能に加え、消毒薬の使用に耐えるよう、耐薬品性能も備えている。パナソニックが新規に開発した表面材質により、アルコールや次亜塩素酸などでの消毒時の腐食を防止する。数万回の拭き取り耐久試験をクリアしているという。
90cmからの落下試験を実施するなど、タフブックならではの頑丈性能も強み。防滴性能も高く、薬剤や血液が付着する可能性のあるベッドサイドで使える。
表面から凹凸を可能な限りなくし、ファンレス化やポートレス化、ボタンのフラット化などを通じて拭きやすく、清潔を保ちやすい形状を追求した。また、本体上部には持ち歩きしやすいようハンドルを設けた。使用時にも片手で安定して支えられるよう、手のひらにフィットするドーム型の形状を背面に備え、ストラップもつけた。
タッチパネルはデジタイザーペンと指、どちらでも操作できるデュアルタッチ仕様になっている。ペンフォルダーはモニターの上部に配置し、左右どちらの手でも取り出しやすくした。また、本体を机に直置きした際、モニターを見やすい角度になるよう傾斜が付く形状にしたという。
RFIDリーダーを標準搭載するほか、バーコードリーダーを内蔵したモデルも用意されている。オーダリングシステムの端末にも最適だ。
バッテリーは2機搭載し、OSやアプリケーションを終了させることなくバッテリー交換ができるホットスワップに対応させた。バッテリーはクレードルにセットして充電できるが、クレードルの背面にバッテリーチャージャーを2基配し、予備のバッテリーも同時に充電できるようにした。クレードルはUSB端子、 LANコネクター、VGAポートなども備えており、ポートリプリケーターのような役割も兼ねる。クレードルのほか、4連式のバッテリーチャージャーも用意されている。いずれもオプションとなる。
指紋認証センサー、オートフォーカスカメラ、非接触スマートカードリーダー、RFIDリーダーを標準搭載する。これらに加え、バーコードリーダーを搭載するモデルも用意されている。
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電子カルテの導入を進めているMCA病院。他の病院の成功事例を勉強するうちに、1つ気がついたことがあった。電子カルテを成功させる鍵は医師よりも看護師にあるということだ。扱いにくい電子カルテは、看護師の負担を軽減させるどころか増大させ、現場の不満を生む恐れがある。
そこで看護師がもっとも使いやすい端末を探したところ見つけたのが、パナソニックから新しく登場したヘルスケア専用のタブレット型タブブックCF-H1だった。
CF-H1の大きな特長が、RFIDリーダーの標準搭載に加え、バーコードリーダーを内蔵したモデルが用意されていることだ。看護師・患者・薬剤の三点確認をRFIDないしバーコードで確実に行い、投薬ミスを防ぐことができる。読み取り履歴を残すようにしたので、三点確認を怠っていないか、すぐに確認できる。これにより、投薬ミスの心配は大きく減った。
加えて、CF-H1にはカメラも内蔵されている。病状の変化を写真として記録し、電子カルテに残しておけるのだ。今までは簡単なイラストを手描きするなどしていたが、写真ならはるかに短時間ですみ、しかも正確に病状を伝えられる。
アルコールや次亜塩素酸など各種の消毒薬で消毒できる点も、看護師から高く評価された。感染症患者のベッドサイドにも安心して持って行けるからだ。凹凸が少なく拭きやすい形状も、清潔を保つのに有利だという。
※この物語は事実を参考にしたフィクションです。実在する人物・団体とは一切関係ありません。