Transnasal Endoscopy.2007Nikkei Medical Online次の検査は経鼻内視鏡が86%

 井口氏らは、名古屋大学と関連する病院、診療所に対してアンケート調査を実施、2004年3月から2007年3月まで、半年ごとに経鼻内視鏡導入の有無、症例数、検査目的などについて調べた。病院75施設と診療所156施設に対してアンケートを送付、52病院、95診療所から回答を得た。

 導入施設数は、2004年3月には皆無だったが、2006年に入って普及が加速、2007年3月には49施設が導入していた。月間の総検査数は800件を超えており、その7割を検診とスクリーニングが占めていた。

  患者の苦痛に対する調査では、経鼻内視鏡に軍配が上がった。「楽だった」と「思ったより苦しくなかった」の合計は、通常(経口)内視鏡では72%だったのに対して、経鼻内視鏡では87%と9割近くに達し、有意に多かった。

 また、「次回、上部消化管内視鏡検査を受けても良いか」との問いに対して、受けても良いとした回答は、経口内視鏡受検者では51%だったのに対して、経鼻内視鏡では66%と有意に多かった。

 経鼻、経口の両方を経験した214人に対し、「次回、内視鏡検査を受けるとしたらどちらがよいか」と尋ねたところ、86%が経鼻内視鏡と回答、経口内視鏡と答えたのは7%に過ぎなかった。

 こうした調査結果から井口氏は、「経鼻内視鏡は経口内視鏡に比べ、被検者の受容度が高い」と結論づけていた。

(日経メディカル開発)