坐骨神経痛は、臀部から大腿部の後面あるいは外側にかけての痛みがある場合の呼称であるが、症状あるいは症候を示す言葉のため、1つの疾患ではない。日常診療では整形外科以外の一般内科やペインクリニックなどを受診する患者も多く、診療に当たっては、原疾患を確認しながら治療を行う必要がある。


■ はじめに

 坐骨神経痛は、「腰仙部坐骨神経の支配領域、すなわち臀部、下肢後面あるいは外側面へ放散する疼痛自体、あるいは疼痛を呈する症候群の総称」と定義されているが(日本脊椎脊髄病学会編「脊椎脊髄病用語辞典」より)、症状あるいは症候を示す言葉のため、1つの疾患ではない。日常診療では、整形外科だけではなく、一般内科やペインクリニックなどにも多くの患者が受診している。従って、坐骨神経痛を呈する患者を診療するに当たっては、原疾患を想定し、見極めながら治療を行う必要がある。

■ 坐骨神経痛の症状

 症状として臀部から大腿部の後面あるいは外側にかけての痛みがある場合(時には膝から下の部分にまで及ぶ場合がある)に「坐骨神経痛」と表現してよい

坐骨神経痛を診るの画像

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