血栓症を抑制するために抗血小板薬や抗凝固薬が用いられてきたが、治療を強化すると出血性障害が増加するというジレンマに悩まされてきた。この難問を解決する方法が模索されているが、後藤信哉氏は従来の血栓抑制の考え方は血小板など血液成分への介入だけを重視する偏ったものであり、それに基づく抗血栓療法も不十分にならざるを得なかったとし、血栓形成を考える理論的枠組みとして、約150年前に提唱されたVirchowの三原則(Virchow's triad)が今日も有効であるという。

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