前回に続き、先月の日本集中治療医学会の話になります。実はこの学会では初の市民公開講座が開かれました。テーマは「敗血症」です。敗血症と言われてもピンとこないし、どんな治療をしているのかもよく見えない、そして敗血症って何かと聞かれてもおそらく多くの人が明確に答えられないというのが現状かと思います。

 病名をつける時にも、おそらく元の感染症の病名がついているために、あまり敗血症とか敗血症性ショックという病名がつけられないといった背景があり、正確な患者数ははっきりと分かりませんが、海外の報告なども参考にすると、日本でも最低年間10万人程度が亡くなっていると予想されています。

 このまま手をこまぬいていても仕方ないということで、医師を中心にGlobal Sepsis Allianceという世界規模の団体が立ち上がりました。日本でも2012年から活動しており、9月13日を世界敗血症デーと定めて世界中で敗血症の啓発イベントを開いています。

退院後も続く敗血症診療のこれからの画像

ログインして全文を読む