春は桜の季節である。満開の桜に誘われて今夜も花見酒にほろ酔い加減のドクターやナースもいるだろう。史上最も有名な花見といえば豊臣秀吉が京都伏見の醍醐寺(だいごじ)で催した「醍醐の花見」が挙げられる。慶長3年(1598年)3月15日、その日は風もなく晴れ渡り、それまで続いていた長雨が嘘のような絶好の花見日和となった。醍醐寺の三宝院(さんぽういん)を中心とする50町4方の山々に趣向を凝らした8軒の茶屋が設けられ、大名たちはもとより正室の北政所(きたのまんどころ)(おね)や多くの側室が集まった秀吉好みの絢爛豪華な花見の宴だった。

秀吉が催した醍醐の花見の画像

ログインして全文を読む