現代は中高年の登山ブームである。だが真冬の北アルプス登山に挑戦する年配者はめったにいないだろう。
 戦国時代、越中富山の武将で49歳の佐々成政(さっさなりまさ)(1536〜1588)がこの難行に挑んだ。成政は尾張国の名門比良城主の次男で、信長の親衛隊である黒母衣(くろほろ)衆の筆頭として重んじられた。信長が本能寺に倒れたとき、成政は富山城を拠点に北陸一帯の制圧に当たっていたが、政権の中枢を占めた秀吉の専横と品格に欠ける振る舞いが我慢ならなかった。

極寒の北アルプスを越えた戦国武将 佐々成政の画像

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