胸や背に聴診器を当てるが、打診を試みる医師はほとんど見られなくなった。昔の医者は打診する姿がさまになっていた。ポリクリ実習で内科に回ったとき、Y教授が患者の胸部に指をあてがって打診すると、ポンポーンと小気味良い音が室内に響き、その品格ある風姿とともに憧れたものだ。

ログインして全文を読む