視診の基本は、患者から目を背けず、常に向き合って相手を直視することである。マナー篇で既述したが、外来で診察室に入って来る患者を横を向いたまま迎えてはならない。マナーとしても失礼なことだが、臨床医としては、患者の足取り、顔色、目つきに注意を凝らすことこそ第一に心得るべきことである。事に神経系の症状を訴えてきた患者にはこの観察を怠ってはならない。

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