現代はクレーム社会、分断社会だと言われる。多くの市民は、自分にない受益を得ている者や優れていると見える者などに対して屈折した反感、ルサンチマンを持つようになった。日ごろから患者トラブルに多数接していると、この傾向は近年、ますます強まってきているように感じる。 しかし今回紹介する事例は少し違っていた。医師側の過失に対して患者からも家族からも抗議がなかったという、最近ではむしろまれな事例である。現実にこういうケースが一定割合存在する。相手が“いい人”だっただけに、医師側の悩みも大きかった。

禁忌の薬を誤って処方し患者が入院の画像

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