足元に雪の残る神楽坂。
 夕闇の赤城神社辺りで小道に入れば……見知らぬ“のれん”。
 熱かんを注文したら、好物の<このわた>が出てきました。
 2本目のお銚子。小田原の<塩辛>。
 降圧薬を4つも飲んでいる身の上……「減塩せぬとな」と思わぬでもなし。
 ……なのに、後に続いた「しめ鯖」がしょっぱい。 
 そんなわけで、今回はふと、「塩」のことを……。

甲斐の塩

 ホントに上杉謙信は武田信玄に「塩を送った」のか?
 信玄が感謝の印として送った名刀が今も残っている。
 なれば、「謙信は親切で塩を送った」はず。
 ところが、<北条の塩が途絶えた甲斐の苦境>に際し、<これはビジネスチャンスと、越後商人に塩を高値で売らせた>というのが事実らしい。
 ならば、なぜ信玄は「かたじけなし」と思ったのか?
 探っていけば、「せめて売り渋りをせぬだけでも、ありがたい」と思ったのではと推測されています。

そこに塩はない

 ブラジルの先住民、<ヤノマミ族>。
 1日の塩分摂取は、日本人の10分の1。
 たった1g。
 収縮期血圧が100mmHg以下の人が多いです。

塩は人を幸せにするかの画像

ログインして全文を読む