「Jちゃん、ありがとう。Jちゃん、本当にありがとうね」。母は二度、病院のベッドでJ朗にそうつぶやいた。これが、母親の最後の言葉だった。J朗の母親が「悪性リンパ腫」と医師から宣告されたのは、数年前のことだった。MRとして働いていたJ朗は、仕事の空いた時間を見付けては、悪性リンパ腫に関する文献や医学書を会社で読みあさった。そして調べれば調べるほど、母の悪性リンパ腫が“不治の病”であることが分かってきた。

悪性リンパ腫の母親から感謝された男の物語の画像

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