「交通事故に遭った後、左手が動かないと訴えるが、それを説明できるだけの所見がない。補償の問題も複雑になっていると聞いているが、嘘をついているのだろうか」――。あるとき、整形外科医にこう質問されたことがある。身体各科で見られる身体症状で、対応する他覚的な身体病変が認められない時、身体化障害、転換性障害、虚偽性障害、詐病などの鑑別が必要と書かれていることが多いが、その特徴や診断方法は分かりにくい。これらについては歴史的に複雑な議論があるが、今回は、身体科の医師に最低限理解しておいてほしいことを、やや教科書的になるが、取り上げたい。

身体化障害と転換性障害と虚偽性障害と詐病の違いは?の画像

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