「うつ病には内因性うつ病と神経症性うつ病がある。内因性うつ病は抗うつ薬が効き、休養が大切である。一方、神経症性うつ病では抗うつ薬が効かず、環境調整や性格面に対する長期の精神療法が必要である」――。これはかつて、精神医学の教科書にも書かれていた基本的知識であった。ところが、多くの多数例研究はうつ病を内因性と神経症性の2つに分ける明確な根拠を見出せなかった。近年は「うつ病性障害」と一括され、抗うつ薬による治療が重視されて、患者さんへの告知でも「うつ病」が頻用されるようになった。

病名のみ告知する「病名告知」の危険性の画像

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