日本人の2人に1人が癌になり、6人に1人(2017年の推計では約2000万人)が糖尿病やその予備群と推計されています。今や癌と糖尿病はそれぞれ「国民病」と呼ばれる身近な病気です。一見、全く関係がなさそうなこの2つの病気ですが、日本人の糖尿病患者の死因で最も多いのは癌です。

 したがって、糖尿病患者は、定期的に癌の検診も受ける必要があります。

 日本糖尿病学会と日本癌学会の合同で結成した「糖尿病と癌に関する委員会」が2013年5月に行った報告では、糖尿病の日本人はそうでない日本人に比べて、男女共に1.19倍(男性の95%信頼区間1.12-1.27、女性は同1.07-1.31)、癌に罹患するリスクが高いとされています。特に、結腸癌になるリスクは1.4倍(同1.19-1.64)、肝癌は1.97倍(同1.65-2.36)、膵癌は1.85倍(同1.46-2.34)も高いことが分かりました。また、統計学的に有意ではなかったものの、子宮内膜癌(ハザード比1.84、95%信頼区間0.90-3.76)、膀胱癌(ハザード比1.28、95%信頼区間0.89-1.86)でリスク上昇の可能性が示されています。他の癌種では関連は見られませんでした。

糖尿病患者に癌の発症が多いワケの画像

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