中村さんの状態は急に悪くなったので驚きはしましたが、高齢になるといつ何が起きるか分かりません。これはあまり良い意味ではありませんが、高齢者の多い身体合併症病棟を数年間担当していると亡くなる方も多いので、僕自身がすこし死に慣れてしまったような感じもありました。「まあ、そういうこともあるよな」と。「ある程度できることはやったし、人は永遠に生きられるわけでもないし、それほど苦しまずに亡くなられたのであればそれなりのことはできたということではなかろうか」と。中村さんが亡くなられたあとしばらくして、そう思うようになっていたわけです。そう思うこと自体はそんなに間違っていないとは思いますが。

患者を「患者」と呼ばない異常の画像

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