患者は甲状腺疾患を罹患し、初産を迎える34歳の妊婦だった。妊娠が判明して間もなく、それまで通院していた診療所の医師から、主要な診療科のそろっている病院で出産した方がよいと言われ、2002年10月30日に妊娠8週6日でA病院に紹介となり、通院を開始した。

 2003年6月7日(妊娠39週2日)の8時50分ごろ、患者は前期破水してA病院に入院した。9時10分から45分、および13時から13時53分まで分娩監視装置が装着されたが、特に問題となる所見はなかった。

帝王切開術の遅れで脳障害 高裁が医師無責の逆転判決の画像

ログインして全文を読む