地域医療を中心に約30年臨床に携わってきたが、これまでに「一番過酷だった」という印象がある患者さんを紹介しよう。今から10年以上前、私が設立間もない京大総合診療部の講師を務めていたときのことだ。ある日、1年以上も複数の医療機関を転々としていた20歳代の男性が不明熱で外来を訪れた。経口ステロイド薬で熱は抑えられており、自分で歩いてきたのだった。

対応が遅れ植物状態に、その患者から得た教訓の画像

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