オングル中央病院では、1人で全科(産婦人科、小児科を除く)の診療を行い、あらゆる救急患者を引き受けます。希望してまで南極昭和基地に来る医療隊員は、1分1秒を争う外傷初期治療の対応(primary〜secondary survey)は習得しています。問題は、超急性期を乗り切った後の個別対応、特に医療隊員の専門外領域疾患に対してどう対処するかです。日本国内であれば「自己の診療能力を超える場合には適切な診療科の医師に引き継ぐ」「専門医、専門病院へ紹介する」ところですが、文明圏から隔絶されたオングル中央病院でそれは不可能です。

南極の遠隔医療相談事情の画像

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