新たな定義でIBSを拾い上げた後は、病型に合わせた治療を行う。下痢型は患者が自覚しやすいため比較的容易に診断できる。便秘型について鳥居氏は、「IBSは排便異常に注目しがちだが、便秘型は腹痛など腹部症状が強いのが特徴」と話す。田中氏は、「便秘型の患者は、ストレスがかかるタイミングで腹痛や便意を催してトイレに駆け込むもののうまく便を出せず、会議を抜け出して複数回トイレに行ったり、トイレの滞在時間が長くなるといったことで日常生活に支障を来すことがある」と説明する。下痢型だけでなく、便秘型でも患者のQOLが低下し困っていれば、適切な治療介入が必要だ。

診断基準改訂で過敏性腸症候群の治療が変わるの画像

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