アルツハイマー型認知症に対しては現在、3種類のコリンエステラーゼ阻害薬と、1種類のNMDA受容体拮抗薬が使用できる。認知症の患者に対し、多くの医師が経験的に実施しているのが、自発性の低下や意欲の減退、無関心が見られる“おとなしいタイプ”にはまずコリンエステラーゼ阻害薬を、易怒性や興奮が目立つ“活発なタイプ”にはまずNMDA受容体拮抗薬であるメマンチン(メマリー)を投与するという使い分けだ(図A)。「認知機能の低下を抑えることに加え、コリンエステラーゼ阻害薬には行動や感情、言動の活発化が、メマンチンには易怒性などの安定化が期待できる」と川畑氏は話す。

「進行を遅らせる薬」と説明することが不可欠の画像

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