アトピー性皮膚炎の治療薬として初めての抗体医薬であるデュピクセント(一般名:デュピルマブ)が2018年4月に発売された。外用ステロイドやタクロリムス外用薬などによる既存治療ではコントロールしきれなかったアトピー性皮膚炎に対する次の一手として注目を浴びている。使用経験のある専門医に、有用性についての評価と今後の課題を聞いた。
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 「効果が現れるのがとても早い。ステロイドなどの外用薬だけではコントロールしきれなかった重症のアトピー性皮膚炎の患者でも、最初の投与から2週間後の次の診察時に皮疹がすっかり良くなっていたケースもあった」――。4月に発売されたデュピルマブについてそう話すのは、大阪はびきの医療センター(大阪府羽曳野市)皮膚科主任部長の片岡葉子氏だ。片岡氏は本薬の治験にも参加しており、すでに10例以上にデュピルマブを投与している。

 同院には、近畿を中心に全国からアトピー性皮膚炎の患者が集まる。重症や最重症の患者がほとんどだが、それでも6割の患者は、外用ステロイドやタクロリムス(商品名プロトピック他)などの抗炎症外用薬による治療を徹底させることで、症状のコントロールが可能だという。

成人の重症アトピーが抗体医薬で劇的に改善の画像

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