診療報酬改定でデジタル画像を用いた病理診断料の算定が認められることになった。これにより病理医のいる医療機関との連携が飛躍的に効率化される。遠隔病理診断のシステムは病理医の育成や1人病理医の支援にも効果的で、今後はより多くの医療機関に普及していくことになるだろう。 長崎大学病理医育成・診断センターでは、通常の日は1日3回、デジタル画像を用いたテレパソロジーカンファレンスが行われる。この日は同センター長で教授の福岡順也氏が進行役となり、ディスカッションを行った(写真1)。参加者はセンターに所属している教員や医学生、千葉県鴨川市の亀田総合病院の病理医が3人、兵庫県立淡路医療センターから1人、加えて長崎大学出身で大分県内の実家に戻っている病理医が1人、全部で約10人ほど。VPN(virtual private network)接続を用いると、インターネット経由で自宅のパソコンからでも参加可能で、病理医が1人しかいない施設のいわゆる「1人病理医」にとっては非常に力強い味方になるシステムだ。 この日は卵巣癌疑いの症例を題材に選んだ。画面に表示されたリストから症例を選ぶと、モニターにはまずHE染色の標本が映し出される。全体像を見ながら

実用段階に入ったデジタルパソロジーの画像

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