日本医師会の生命倫理懇談会は、昨年11月、「超高齢社会と終末期医療」と題した第XV次答申をまとめた。同答申は、患者が望まない医療を防ぎ患者の意思決定を支援する上でかかりつけ医が重要な役割を演じるべきとする。同答申の位置付けを日本医師会常任理事の羽鳥裕氏に聞いた。


――日医では、以前から終末期医療の在り方について議論していますが、今回の答申の位置付けをお聞かせください。

羽鳥 日本医師会生命倫理懇親会は、20年以上前から、終末期医療に関して議論しています。これまでも延命至上主義から脱却し、患者の意思に沿った終末期医療を行うことの重要性を繰り返し示しています。厚生労働省だけでなく財務省からも、「終末期医療に無駄があるのではないか」という指摘がありますが、医療現場では無駄な医療をすることはまずなく、患者や家族、多職種の声と話し合いながら、患者本人が望む医療を提供しようという努力が普及していると思っています。

今回の答申は、「超高齢者」を対象としています。超高齢者に対する医療では、延命至上主義ではなく、患者本人のQOLを重視して診療を行うことは当然のことで、この5年程度で医療者の中に

かかりつけ医が終末期の意思決定支援をの画像

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