血圧や体重などのビッグデータの解析から、ランダム化比較試験(RCT)に匹敵した確度を持って、臨床的な介入の効果を検証できる可能性があるという。情報通信技術ICT)の活用により新たな臨床研究のプラットフォームを作ることができると、滋賀医科大学アジア疫学研究センターの上島弘嗣氏は期待する。


――血圧のビッグデータから何が分かるのでしょうか。上島 代表的な血圧計メーカーであるオムロンでは、測定されたデータを自動的にインターネット上のサーバーに送信する機能が付いた家庭血圧計や体重計、歩数計などを製品化しています。同社が提供しているウェルネスリンクというサービスを使えば、個人が測定した血圧、脈拍、体重、活動度などがほぼ自動的にサーバーに集められ、パソコンやスマートフォンで自身の血圧の変動パターンや体重の推移といった分析結果を閲覧できます。

 登録者の同意を得て収集されたこれらのデータを見たとき、これから高血圧循環器疾患の予防に貢献できる疫学的知見が得られるのではないかとひらめ

血圧ビッグデータからエビデンスは作れるの画像

ログインして全文を読む