抑肝散は、認知症の周辺症状(BPSD:Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia)であるせん妄、衝動性(攻撃性、興奮)、不眠を改善する治療効果で、老年精神医学の専門家などから注目されている漢方薬だ。島根大学医学部精神医学講座教授の堀口淳氏は、抗精神病薬による治療に抵抗性を示す統合失調症患者に抑肝散を追加することにより、症状を有意に緩和できるとする研究成果をまとめて、発表してきた。抑肝散の使用を積極的に推奨する堀口氏は、暴飲暴食と嘔吐を繰り返す摂食障害(過食症)やリストカットを繰り返すなどの自傷的な症状の抑制への臨床応用の可能性を感じ、その研究に取り組み、その実効性を確認してきた。

認知症のBPSDから広がる抑肝散の有用性の画像

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